2018-07-22

【脚本研究会】7月定例会報告

【日時】平成30年7月6日(金)19:00~21:00
【会場】成城学園初等学校 小会議室

対外発表用プロット
現代版『お山は晴天』
作:保坂 弘之

<あらすじ>
 時は現代。成城学園に住むたぬきたちは、突然始まった工事の音に驚く。校内を見て回る怪しい人間の集団を見て「成城が大変なことになる」と思ったたぬきたちは、子どもに化けて校長や建築業者の会議を覗きに行くが…。

<作品について>
 来年度のゴールデンウィーク前後に対外発表を行うので、そこに向けて校内の劇部会で準備中。希望者(高学年中心)40~50人を募る。子どもたちの創作場面を入れながら、新校舎建設の楽しみを表現したい。また、自身の体験から、情報伝達の恐ろしさ・間違いの連鎖をパロディにして表したいと考えた。

<話し合いより>
・テーマは何か?対立関係はどこに?軸をつくってからプロットを組み立てるとよい。
・森から追われるたぬきたちの騒動とその顛末記…だとよくある話。成城なのだから、もうひとひねりほしい!
・たぬきだけでなく、森にすむ生き物たちが他にも出てくるとよい。
・噂や誤解のエピソードは、短い台詞や動作のやり取りでコミカルに加えることができる。
・たぬきと子どもたちとの関係は?子どもたちの中にスパイとしてたぬきが紛れ込んでいて、「森をつぶすな」というたぬきの願いに賛同した子どもたちがたぬきに協力する、というのはどうか。
・子どもに化けるたぬきは、ちょっと抜けた感じにしてハラハラ感を出すと面白い。最後に「あの子はもしかしてたぬきだったのでは…?」と思わせる余韻があるとよい。
・〈森と学校との共存〉だけでなく、これからの時代にふさわしい〈よりよいもの〉を目指したい。ユニバーサルデザイン?どんな子どもたちも、たぬきだって何だって居心地よくいられる、共存共栄的な…?⇒新校舎への思いや夢が感じられる作品にしたい。入れ物としての校舎ではなく、そこにどんな思いが込められているのか、その中身が大切。「新しい学校をつくるぞ」という思いが、観た子どもたちに湧き上がってくるような、そんな作品を!

人形劇
『ハイイロチョッキリのなみだ』
作:岡 信行

<あらすじ>
 どんぐりひろばに集まってきた動物たち。まだ青いどんぐりの実がついたままの枝が、あちこちに落ちているのを見つけ、不思議に思って見ていると、「どんぐりに触るなあ!」という声が聞こえてきて…

<作品について>
ソックスパペットシアター「どんぐりひろばはおおさわぎ」の第七話。川崎の人形劇祭りのための新作。ハイイロチョッキリという、どんぐりの中に卵を産み付けて枝ごと切り落とす虫に惹かれ、その生態を物語の中に描いた。

<話し合いより>
・ハイイロチョッキリが卵を産み付けるくだりは、台詞ではなく再現シーンにするとよい。ハイイロチョッキリの枝を切るシーン、その大変さは、舞台で見せたい。→虫眼鏡を使って、拡大して見せるように演出する。
・科学番組のよう?ハイイロチョッキリの生態を伝えるならいいが、ドラマとしてはどうなのか。懸命に生きているさまを、可愛く、切なく、描けないか。
・神様が出てきて説明するのはご都合主義。上から目線で誰かが語ってしまうとドラマではなくなってしまう。→動物たちの中の誰かが気付き、解決するようにしたい。例えば、動物たちの間に「その枝、踏んじゃだめ!」「どうして?」「なんでか分からないけど、お母さんにそう教えられたの」…というやりとりを入れるなど。
・斎田先生は児童向けの脚本で死は扱わない方がいいと仰っていた。最後は死のシーンを出さずには描けないか?一生懸命卵を守るシーン等子どもを守る母親の思いが伝わるようにしたい。
・「葉っぱのフレディ」のように美しく終われないか。最後にどんぐりからハイイロチョッキリの幼虫が出てきて幕、というのはどうか。
・「どんぐりひろばはおおさわぎ」といっても、哀しいお話だね…(一同しんみり)。でも、シリーズの中にこういうお話があってもいい!

◆ハイイロチョッキリの生態について少年のように目を輝かせて語って下さった岡さん。別れ際「やっぱりゼミは楽しい!」と笑顔を見せて下さった保坂さん。作品提出有難うございました。
◆次回のゼミは、9月21日(金)19:00~成城学園初等学校にて。常連さんはもちろん、初めての方もお久しぶりの方も大歓迎です♪皆さまのご参加をお待ちしています。
【文責:百合岡】

【実践研究会】6月定例会報告

【日 時】平成30年6月16日(土)
【場 所】成城学園初等学校 会議室
【参加者】今井、岡、金平、塚田、西脇、野口、林、保坂、山本、和賀井、新保(計11名)

 夏期大学の分科会にむけて、第1分科会、第4分科会から、今現在の活動予定についてお話があり、ペープサート作りやゲームなどの活動を実際に行いました。

①第4分科会
(岡 信行さん、塚田 理恵さん)
〈今年度の内容について〉
○昨年同様、全員同じパペットを作る。今年度は、「怪獣」。
○パペットの紹介では、ウレタンを作ったものや、ペープサートで作ったものも紹介する。

〈実際行った活動〉
○野菜のペープサート作り・劇


・岡さんが、2年生の生活科「野菜名人になろう」で、ペープサートを作り、お話作り(劇)形式で、野菜作りについて研究授業を発表予定。その際は、4人で会話を作る。
・トマト、ナス、キュウリ、エダマメ、ピーマン、シシトウを参加者が作成し、「どれだけ自分が生長したのか」や「どうしてこんなに生長したのか」を二人の会話劇で発表した。

○参加者の意見
(研究授業について)
・子どもが会話を作るならば、生活科の記録を掲示しておくとよい。
・本物の野菜に話をさせる、という案もある。
・インタビュー形式もよい。
・見合う時間が長いとつらい。
→間に歌でめりはりをつける。
・同じ種類の野菜で劇を作ることにすると、それぞれの野菜の違いも分かってよいのではないか。
・ペープサートを使うというのは、一種の投影あそび。授業外でもこういうものに触れられる環境があると、自然に遊びが生まれる。

②第1分科会
(今井 洋助さん、林 久博さん)

〈実際行った活動〉
○ゲーム「○○に続け」「百科事典」
○参加者の意見
「○○に続け」
・歌を2小節単位にしてはどうか。
・リズムを変えてもよい。
・相談する時、声が聞こえなくならないようにグループでぎゅっと集まるとよい。
・間違えた時にどう声を掛けるか。うまくいったグループにやり方をきいては。
・ジェスチャーを取り入れると、ぐっと劇的活動になる。
・先に当てはまる言葉をグループで相談して挙げておくと、全員の意見が反映されたように感じられる。
・グループで対抗するのではなく、何回続くか、というところに焦点を当ててもよいのではないか。

「百科事典」
・発表の順番とリズムをしっかり決めておくとよい。
・考えた言葉をふせんに書き、それを最後に集めると、本当に「百科事典」ができるのではないか。
・考えた言葉が「違うときにバンザイ」「同じ時にバンザイ」、両方可能。
・○○くんのすきなもの、など、クラスの友達を題材にするのもよいのではないか。
・最低でも5グループで行えるとよい。

○学習に活かす劇活動 道徳をドラマアクティビティで学ぶ
・文字からではなく、状況の中で考えていくことが道徳教育には有効。「体をくぐらせて」学ぶことが大切。

「1年生 スタートカリキュラム」
・あいさつエクササイズから、本当に気持ちの良いあいさつについて学ぶ。

「6年生 『青の洞門』」
・教科書8社中6社で取り上げられている教材を、ドラマアクティビティの手法(プロムナード、Yes or No)を使って考えていく。
・物語の時代設定をしっかり説明することが前提となる。

<参加者の意見>
「1年生 スタートカリキュラム」
・分科会が、道徳のノウハウを学ぶ場にならないようにしたい。
・「どういう子どもを育てたいのか」教師も自分で感じて学び取っていけるとよい。
・教師も他者視点を持つことが必要。
「6年生 『青の洞門』」
・プロムナードを用いる葛藤の場面をどこに設定するかで、学べることが変わってくる。
・プロムナードで本当に色々なことを感じることができるのか。→感じた子どもの意見から学べる、感じられることもある。
・言葉化できないことを学べる。
・道徳では、「先生が求めていること」を子供がこたえる、という授業にならないように注意が必要。
・ドラマアクティビティの用語を、日本語で表せられるようになるとよいのではないか。


《次回案内》次回の実践研究会は、7月14日(土)15:00~17:30です。
内容は以下の通りです。どうぞご参加ください。

①「特別な教科道徳を演劇的な手法で深める 提案①」(林さん提案) 
②楽しみながら取り組む3年生道徳学習~「なんでもバスケット」~『わたしらしさ』をのばすために(木村大望さん提案)

【翠会】6月定例会報告

「ちょっと脚本を書いてみたいのだけど・・・」「学芸会で自分の脚本
を上演してみたい」「自分で書くのはまだまだだけれど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」初心者の方から経験者まで、脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。主な活動日は、第1土曜日15時からです。まずは気軽にご参加ください。


【日 時】平成30年6月9日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】木村 長谷川 蒔田 金岡 金平 久保(6名)

☆シーツで見立て遊び(全4作)
作:長谷川安佐子
 ①「お砂糖だ!」「てるてる坊主」「高とびするぞ」「もぐらはあぞぶ」

〈作者より〉
 見立て遊びシリーズの作品。いくつか書いて低学年用の作品にまとめたい。

〈話し合いから〉
①「お砂糖だ」
・段ボールを砂糖に見立てて遊ぶのは、「運べない」という設定が難しいか。
・赤ありが来るとストップモーションで止まるなど、赤ありとのからみ場面をつくりたい。赤ありを指導者がやることによって、より楽しくなりそう。
・劇遊びの後に違う話を作る方法もある。
・砂糖がとけたのを「体につけて運ぼう」ということになり、そこへほかの虫たちがやっくる、最後に人間が来て「みんなで食べよう」というオチになってもおもしろい。

②「てるてる坊主」
・てるてる坊主が、動けない、手足がないなどで見方によっては難しい。設定に注意する必要がある。手足があって動いてもよいのでは?また、限られた場所で動くという風にしてもよい。
・すずめたちがてるてる坊主を空にとばせてあげるのはおもしろい。
・最後に、にじが出てくるときれいな舞台になる。

③「高とびするぞ」
・洗濯物やロープはいろいろな遊びに使える。青い布を滝に見立てても。
・シーツの後ろから何が出てくるか想像し、出てくるものを当てさせるのも楽しい。

④「もぐらは遊ぶ」
・シーツを安全ピンなどでとめておき、その間から顔を出すようにするとおもしろい。
・モグラ同士関係の中に、ミミズを登場させるのはどうか?(モグラはミミズを食べる)

☆プレゼント(中学年用生活劇)
作:金平 純三

〈作者より〉
 以前の作品から人数を増やし、劇中劇として再構成した。

〈話し合いより〉
・ゆうじがどうして孤立しているのか、鉄道オタクなのかよくわからない。
・ゆうじを最初に登場させ、周りとの関係がうまくできないことを強調してはどうか。
・ゆうじは電車好きで、写真をとっているという風にすると一人で電車を見に行ってもおかしくはない。最初にゆうじを線路のそばに立たせておき、みんなは気付かないで偶然出会い、最後はともこたちがゆうじに気付くことにしてはどうか。
・けんじがゆうじの父である必要性はないか。けんじの父も運転士の方がよいのでは。
・オルゴール音を鳴らしてくれたことに感激するようにしたい。
・おじいちゃんが父に、父がぼくにオルゴール音を鳴らしてくれたことを聞いていたほうが自然。
・ゆうじの人物設定については再考してほしい。 
 
 ベテランお二人の作品提出でした。見立て遊びを取り入れることでいろいろなアイデアが生まれ、低学年向けの楽しい作品になりそうです。また、金平先生の温かい雰囲気の作品は書き直しでさらに磨きがかかっているようです。完成を楽しみにしています。            
【文責:久保】

次回の翠会は8月25日・26日の合宿です。ご参加をお待ちしています!

2018-06-12

【実践研究会】5月定例会報告 

【日 時】5月26日(土)15:00〜17:30
【場 所】成城学園初等学校仮校舎 小会議室・プレイルーム
【参加者】林(久)、金岡、藤本、今井、新保、和賀井、林(玖)、木村 計8名

木村大望 運営からの提案
NVCの「Needsカード」を用いた導入

 NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)は、「コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法」です。マーシャル・B・ローゼンバーグという臨床心理学者によって体系づけられた理論です。
昨今の研修やワークショップにおいて、参加者同士の「対話的」な関係づくりのための視座として活用されることが増えています。今回はその理論そのものについて学ぶということではなく、そこで実際に行われている活動を体験してみました。
 床に散りばめられた短冊には、「学び Learning」や「つながり Connection」などの単語が書かれています。その短冊の中から、【今の自分が引っかかった言葉】をそれぞれ一つ選び、その言葉と関連づけながら、自分の近況について話しました。
 そうすることで自分の語りが「いつも通り」のものではなく、少し違った視点から語り直されることになります。そこから自分の近況の捉え直しにつながることもあります。また、参加者同士の言葉から気づきが生まれることもあります。
 教室で実践するためには、子どもたちの実態に合わせた工夫が必要となりますが、このような自己の捉え直し、またそれを温かく聴き合う時間が大切なのではないかと考えています。

「2つの点」(学級でできるゲームの紹介)
 ①二人一組(あるいは三人一組)になります。組に対して紙を一枚と、色の異なる筆記具を用意します。
 ②紙に2つの点を書きます。それはこれから描く生き物の「目」になります。
 ③交互に線を書き入れて生き物の絵を描いていきます。
 ④出来上がったら、言葉を一文字ずつ交互に書いて、その生き物の名前を決めます。

このゲームでは、一人では絶対に書かないような絵と出合う面白さを体験できます。そこから「自分ひとりで完成させてしまうのではなく、人と関わり合いながら作品を作っていく」ことの楽しさを知ることができます。
 当日の活動でも、あちこちから笑い声があがっていました。自分の想像していたものとまるで違うものが生まれる面白さを体験することができました。

実践報告「5年 道徳科」
金岡香恵さん 
 金岡さんが昨年度行った「5年 道徳科」の実践について、模擬授業を行いました。具体的な設定や発問は次の通りです。

学習材:「とつぜんのできごと」、観点:寛容
設定:場面は学校の休み時間。「上野さん」の背中に突然、ボールがぶつかります。痛がる「上野さん」の元に「戸田さん」がやってきます。「戸田さん」が言うには、友達の「関口さん」が蹴ったボールが当たってしまったそうです。怒った「上野さん」はそのボールを遠くに蹴飛ばしてしまいました。

1.自分が「上野さん」だったらどうなる?
「上野さん」はものすごく痛かったと思う。だから怒りに変わってしまったんだと思う。(和賀井)「関口さん」が蹴ったボールなのに、どうして「戸田さん」が謝りに来るの?(今井)
「関口さん」にも謝ってほしい。(林久)
「戸田さん」も謝ってくれたから、自分の夢中になっていた遊びにすぐ戻る。痛いのは嫌だけど、謝ってもらえたからもういいかなと思う。(林玖)

2.平和的に解決できる方法を探る
「関口さんに伝えてくれ。『きみのキックは最高だったぜ。』」(藤本・木村)
「そうなんだ。関口さ〜ん。痛かった〜。今、当たったよ〜!」「ごめ〜ん!」(新保・林玖・和賀井)
「人のせいにしてんじゃないぞ。1・2・3・4…はあ〜。ちょっと関口と話しさせてよ。」(今井・林久)

<協議した内容>
 金岡さんは指導の主眼について①現実において、相手の言動を変えることはできないから、この活動でも相手の言動そのものを変えることはさせなかった。それに対して自分の行動を変えることを考えてほしかった。②単に劇をして「楽しかった」「面白かった」で終わらせないことを目指した。とお話しくださいました。

 参加者からは「(道徳科において)45分という限られた時間の中で、子どもたちの思考を焦点化する難しさを感じている」(和賀井)、「(その点と関連して)この活動は設定がシンプルでとてもよい。ただ、子どもたちによってこの設定にどのような前提を設けるかが異なってくるはず。それを共有しながら全体で考えを深めていくとなると、やはり時間的な厳しさについて考えさせられる」(林久)といった意見が出た。また、「関口さんが出てこないことのは、この場面について考えられないのではないか」(藤本)といった意見もあった。
 実際の授業では、子どもたちがさまざまな前提を想像しながら「もしも○○が△△だったら…」といった場合分けをしながら話し合ったようだ。
【文責:木村大】
《次回予告》
次回の実践研究会は6月16日(土)15:00~17:30です。

夏期大学に向けて、
第1分科会(学級づくりのための劇遊び・劇活動)
第4分科会(人形を使った劇活動)
第5分科会(朗読劇)

の検討会を行います。3分科会について学べるチャンスです。是非ご参加ください!

2018-05-28

【翠会】5月定例会報告

 翠会とは……「ちょっと脚本を書いてみたいのだけれど……」「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」「自分で書くのはまだまだだけれど、他の人の脚本を上演してみたい……」初心者の方から経験者まで、脚本について勉強してみたいメンバーがあつまる会です。主な活動日は、第1土曜日15時からです。まずは気軽にご参加ください。

【日 時】平成30年5月19日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校
【参加者】木村 長谷川 金平 保坂 松下 二見

☆人形劇『こちらめいせい明星っ子クラブでーす!』
(あそび編・せいかつ編)
作:二見恵理子

<内容> 
 私立小学校の放課後活動クラブ(いわゆる学童)で、新1年生にクラブのルールなどを人形劇で紹介したもの。春休みと新学期最初の週を利用して、劇の練習と人形・背景・小道具作りなどをした。上演は2~4年生20~23人。人形は、封筒で動物を作った。2回上演。

<作者より>
 新1年生にルールを紹介すると同時に新2年生にも再周知するための方法として人形劇を思いついた。劇の上演がここまで大変とは思わずに気楽にチャレンジしたが、終わってみて「怖いもの知らずだからできたな」というのが本音。
 身体表現する負荷を避けて人形劇にしたが、台本に集中し過ぎて人形を見せることができていない子が多かった。
 1年生役の子が、1回目の本番後、クイズでわざと間違えるのが嫌だと言い出し、役をやる子の気持ちなど、子どもと実際に上演することで新たな発見があった。

<話し合いから>
・人形を動かしながら台詞をいうのは練習が必要。人形を遣う人と台詞を言う人に分けるとよい。
・人形劇というと、影に隠れて操るイメージがあるので、ぬいぐるみの出遣いにしても面白い。観客の子どもはぬいぐるみに集中して見てくれる。
・台本があると台詞を間違えないことに意識がいくので、設定と質問だけ決めておいて、答えのセリフは自由にするとよい。


☆中学年用生活劇『プレゼント』
作:金平純三

<内容>
 毎月行われる誕生日会は、出し物もマンネリ化してきている。特に今月はクラスでも浮きがちなゆうじだけ。みんなも新しい出し物はやろうとしていない。幼稚園から仲良しだったゆうじはあきらと喧嘩してしまう。二人のすれちがいを気にかけているひろみたちが、二人の仲をもどそうと幼稚園のころの楽しかった思い出を劇にしようとする。心のこもったプレゼントに喜ぶゆうじ。

<作者より>
 前日の脚本ゼミでは劇中劇を見ているうちにあきらとゆうじが本当の喧嘩をして誤解をとくという展開を提案された。
 最初の設定ではお誕生会ではなく、電車の話で、父親の警笛を待つというものだった。高価なプレゼントより心のこもったプレゼントがいいというのがテーマ。出演人数を増やすために設定を変えてみた。

<話し合いより>
 ・「仲直りさせるために劇をする」というのは不自然な気がする。「幼稚園の時はこんなことがあった」など昔話をしていて「劇にしよう」という流れの方が自然ではないか。
・ダンスの子たちから始まっているので「お誕生会の出し物は適当でいいのか」というのがテーマかと思った。テーマと設定がかみ合ってない感じがする。
・あきらとゆうじの喧嘩が会話で説明されるので、人物の関係が掴みにくい。
・お誕生日会の設定より、元の電車の警笛を待つ話の方が、伝えようとしているテーマには合っているのでは。
・元の脚本の設定「警笛を鳴らす」ことに関して、自分の子どものために鳴らすのはまずいかもしれないが、子どもの友達が鉄道好きでその子のために鳴らすということならセーフでは?→調べてOKなら元の設定を生かす方向にしたい。


 金平さんの脚本は作者の温かさがにじみ出ているやさしい雰囲気のお話でした。人数を増やすために設定を変えると、テーマを薄める原因になりがちなので、私も気を付けたいと思いました。原稿として完成させなければいけないそうなので、頑張ってください。
私は初めて上演指導を体験してみて、学年劇を創り上げる先生たちのパワーを思い知り、改めて劇作の会の先生たちを尊敬しております。              
【文責:二見】

次回の翠会は6月9日(土)15時~ 成城学園初等学校

2018-05-06

【実践研究会】4月定例会報告

【日 時】4月7日(土)14:00~16:30
【場 所】代々木オリンピックセンター センター棟511
【参加者】金平、池田、久保田、金岡、林、林(玖)、小宮、新保、今井  計9名

「2018年度実践研究会の活動方針」

 今年度の活動方針について話し合いました。新しい学習指導要領が告示されて1年が経ち、特別の教科「道徳」については今年度から教科書を使った授業がスタートしました。
「主体的・対話的で深い学び」を実現していくために、日常授業での実践をどのように展開していくのか、研究を深めていきたいと考えています。また、これまで通り、学芸会の上演、演劇クラブでの指導の様子、特別支援教育の現場での実践なども、報告をお待ちしています。

 以下の2点について、毎月の運営委員が提案します。実践したことのある内容はもち
ろん、これから実践してみようと計画していることでもOKです。

☆特別の教科「道徳」の授業の進め方
  例:演劇的手法を活用した授業実践
    評価をどのように行っていくのか
☆学級活動の進め方
  例:朝の会や帰りの会の進め方


ゲーム実習
『みんなでやってみよう!教室の雰囲気を温めるゲーム特集』

 参加した皆さんで、ゲームをして楽しみました。ちょっとした隙間時間でやれるゲームです。ぜひ、あなたの教室でもやってみませんか。

☆ピヨピヨさん、何ですか?
 (教師のかけ声:T)ピヨピヨさん? (児童のかけ声:C)何ですか?
(T)こんなこと、こんなこと出来ますか?
 (C)こんなこと、こんなこと出来ますよ!
 ①リーダーが、「ピヨピヨさん?」と問いかけ、参加者が「何ですか?」と答える。
 ②リーダーが、「こんなこと、こんなこと出来ますか?」と言いながら身振り手振りを
付けて、ある動作をして見せます。
 ③参加者は、「こんなこと、こんなこと出来ますよ!」と言いながらリーダーの動作を真似する。
 ※身振り手振りを様々に変化させたり、かけ声の強弱を変えたりして楽しむ。

☆声のアンサンブル
 グループごとに、リズムと音を変えて口ずさむ。音は様々にアレンジして楽しむ。
 (グループ1)ドンドコ ドドンコ ドンドコドン
 (グループ2)ウンパー ウンパー
 (グループ3)タリラリラー タリラリラー
 (グループ4)ケッケケーケッケ ケッケケーケッケ

☆カウントアップ
 1~20までの数字を、1人1つずつ言う。その時、他の人と重なってしまったら、
 初めから言い直す。重ならずに、20まで言えたら、思わず拍手をしちゃいましょう!

☆ジャンボジャンケン
 ①5人1グループで、何グループでもできる。(4人組で小指を省略しても可)
 ②グループ内で相談し、親指、人差し指、中指、薬指、小指と、それぞれ役割を決め、親指から順番に1列に並ぶ。
 ③ジャーンボジャンケン、ジャンケン、「グー」のかけ声で、全員一斉にしゃがんでグーを作る。同様に、「パー」は、全員が両手を高く上げてバンザイをすると同時にジャンプする。「チョキ」は、人差し指役と中指役の人だけが立ち、それ以外の人は座る。(これらの動作を何回か練習するとよい。)
 ④ゲームのルールを確認する。
  対戦相手が見つかったら、それぞれのグループは、グー・チョキ・パーの何を出すか相談しておく。あいこになる場合もあるので、最初に出すもの、次に出すもののように、3番目くらいまで相談しておくとよい。
 ※「リーダー 対 参加者全員」または「グループ 対 グループ」で対戦する。

☆木の中のリス
 ①3人組を作る。
 ②2人(木)は両手をつなぎ、その中にもう1人(リス)が入る。
 ③リーダーのかけ声で動きが変わる。
  「オオカミが来たぞ!」 ⇒ リスが他のグループの木の中に移動する。
  「木こりが来たぞ!」  ⇒ 木が他のグループのリスを探して中に入れる。
  「嵐が来たぞ!」    ⇒ リスも木も(全員)移動して、異なるグループと組む。

☆チクタクボン
 グループのひとりひとりが時報の役割を担い、みんなで気持ちを揃えて、間違いなく正
確に時報を打つことができるかチャレンジします。グループのメンバー同士で協力する
姿勢が芽生える遊びです。
 ①グループごと(1グループ5~10人くらい)に時計の形をイメージして円を作る。
 ②スタートの人が「チク」と発声したら、時計回りで次の人は「タク」と発声する。
 ③3人目、4人目も同様に、「チク」「タク」と発声していく。
 ④5人目の人は「ボーン」と発声する。これが1時の時報を表す。
 ⑤2時の時報は、6人目の人も続けて「ボーン」と発声する。
 ※このようにして、「ボーン」と言う回数を増やしていく。自分の発声する声を間違えたり、時報の数が合わなかったりしたらアウトになる。時計だから、リズムを乱してしまった時もアウトになる。

【参考文献】
「小学校教諭必見!学級づくりに役立つレクリエーション・ゲーム50 」公益財団法人 日本レクリエーション協会 編 2017.9.1発行

<次回予告> 運営担当:木村大望さん
5月26日(土)15:00~17:30 成城学園初等学校仮校舎
ゲーム実習『みんなでやってみよう!教室の雰囲気を温めるゲーム特集』
運営委員からの提案「学級活動の進め方 or 特別の教科「道徳」の進め方」
 新年度がスタートして1か月が経ちました。これまでの学級の立ち上げの様子を情報交換しながら、夏休み前までに育てたい児童の姿について話し合ってみましょう。楽しみながら、教師力アップ!新緑深まる5月のひととき、ぜひお越しください。
【文責:今井洋助】