トップページ

2018-03-31

【実践研究会】3月実践研ツアー報告

『兎団 イースターチャリティ公演
『独裁者の決断~名探偵兎乃狂四郎~』
(脚本 能登千春 演出 斉藤可南子)観劇ツアー

【日 時】3月24日(土)13:30~17:30
【場 所】光が丘教会、光が丘降園
【参加者】森田、林、中村、百合岡、藤本、今井、新保(計7名).

 東京で桜の満開が宣言されたこの日。実践研では、光が丘キリスト教会で行われた、イースターチャリティ公演『独裁者の決断~名探偵兎乃狂四郎~』の観劇に行ってきました。この劇を上演していたのは、兎団という劇団です。兎団は、今年度、東京の私学教員の学校劇部会でお世話になった斉藤可南子さんが主宰する劇団で、2006年秋に結成、2007年に旗揚げ。以来、年2回の本公演を中心に、多方面で活動しておられます。(詳細はHPで!)実は今回、実践研のツアー先を考えているとき、「24日なら、兎団の公演がある」「実は今日、斎藤さんのお店に寄ってきてちょうどチラシが手元に・・・」と話が盛り上がり、この観劇が決定しました。

 舞台は、教会の礼拝堂。普段は教会会員の礼拝が行われているのであろうこの空間には、厳かな雰囲気がありました。そこでまず始まったのは、教会の牧師様による「イースター」の意味と、今回の劇のモチーフになっている聖書の箇所の解説。一体どんな劇が始まるのか、もしや所謂「聖劇」のような聖書に則った話が・・と思ったところ、全くそんなことはなく、エンターテインメント性の高いストーリーが展開されました。そもそもチラシをよく見れば、「第2次世界大戦中、独裁者が支配していた北欧の小国。連日敗戦の報告が続く極限状態で独裁者はある決断をする。天才兎乃狂四郎を悩ませるその決断とは何か?スーパーエンターテイメント狂四郎シリーズが教会演劇で甦る」というあらすじが。登場人物のキャラクターも演出も面白かったです。そして、さあクライマックスはどうなる・・・!というその時、しっかりと聖書の精神が示され、結末を迎えました。

 上演後は、兎団の方、観客を交えてのお茶会へ。演出の斉藤可南子さんにお話をうかがうことができました。狂四郎の口癖にこめた思いや、役者についての話、機材を自転車やスクーターで運搬すること、布を買うなら日暮里のトマト、など、話題は多岐に渡りました。また、今回の脚本を書かれた能登千春さんと斉藤さんはご夫妻であり、能登さんはこの教会の会員で、上演に当たり、宗教的な内容については教会の確認をとっているということもわかりました。

最後に光が丘公園を散策しました。東京の桜は満開だという情報があったのですが、入り口近くはまだあまり咲いておらず、比較的咲いていた桜の木の前で記念撮影。ところが、撮影してくださったご夫妻が、公園の奥に満開の桜があると教えてくださいました。そこでさらに進んでいったところ、たくさんの満開の桜が。美しい光景を堪能できました。



<参加者の感想>
○教会演劇の可能性を感じた。聖劇でなくても、内容で宗教につながりを持たせた演劇ができる。新しい発見。教会でできるなら、お寺の本堂で演劇をするのはどうか。(森田)
○「教会演劇」というものの可能性を感じました。私もキリスト教育哲学で修士論文を書きましたが、「悔い改め」や「赦し」の信仰上の問題を現実、非現実の事象に寄せて、語っていくことの可能性は、「キリスト教主義の学校」の聖劇の新しい展開を模索するヒントになるでしょう。(林)
○斉藤さんは、森田さんが紹介してくれた中野さんが、私学の研修に連れてきてくれた方。今回の観劇は、実践研で林さんが兎団の公演のことを話し、自分がたまたまチラシを持っていて、実現に向かった。そしてさらに今日、客席で、驚くような再会があった。人とのつながりに感動した。礼拝は演劇に通じるところがある。人生は演劇だ。(中村)
○修了式の翌日、年度の終わりのごほうびのような一日でした。斉藤さんをはじめとする、兎団のパワフルさに魅了され、光が丘キリスト教会のあたたかさに触れた後は、広大な光が丘公園で桜を探してそぞろ歩き・・・そして、はなの舞でのトークが楽しくて、深い!!いい一日でした。(百合岡)
○教会の十字架を舞台の中央に見ながらの観劇は、とても新鮮でした。役者さんとの距離が近くて、迫力がありました。光が丘公園を散策しながらのお花見も楽しみました。(今井)
○カトリック校で宗教部会に入っており、宗教の授業をもつことがあります。キリスト教的価値観を養うのに聖書も使いますが、聖書の話は聖書の話、となってしまい、現実にその価値観を落とし込むことはなかなかできません。今回の劇は画期的内容でした。学校で子供達にみせたい、参考にしたいです。(新保)


<次回予告> 運営担当:今井
【日時】4月7日(土)14:00~16:30
【会場】オリンピックセンター センター棟511室
※小田急線「参宮橋駅」より徒歩約7分
※開催場所にご注意ください!
◯ゲーム『みんなでやってみよう!教室の雰囲気を温めるゲーム特集』
◯今年度の研究テーマ、ツアー計画についての話し合い
 新年度に取り組んでみたい実践について、気軽におしゃべりしましょう。皆さんは、どんな学級開きを計画していますか?子どもたちとの出会いはどのように行いますか?皆さんと情報交換することで、楽しい演出がひらめくかも!ぜひお越しください。
【文責:今井洋助】

2018-03-13

【事務局だより】

 ☆定例会・委員会の日程です

【脚本研究会】
●3月 3日(土)成城劇の会:開演8:50 会場:澤柳記念講堂にて
(参加者は、保坂さんへご連絡をお願いします)
●4月 7日(土):オリセンにて、センター棟508室 14時~16時半翠会と合同
 
【翠会】
●4月7日(土):オリセンにて、センター棟508室 14時~16時半脚本と合同

【実践研究会】
●3月24日(土) 実践研ツアー(※日にちが変更になりましたので、ご注意ください)
「イースター・チャリティー・演劇」教会で上演されるお芝居の、観劇ツアーです。参加希望の方は、今井さんまで、ご連絡をお願いいたします。

●4月7日(土):オリセンにて、センター棟511室 14時~16時半

※オリセン…オリンピックセンターになります。
     
【常任・拡大委員会】
4月7日(土):オリセンにて、センター棟511室
(常任委員会11時~→引き続き 拡大委員会12時~)
 
【劇作誌校正】
3月18日(日):13時~ 成城学園初等学校仮校舎にて
編集委員の皆様はご予定ください。また、都合がつく方は、お力をお貸しください。
3月31日(土):13時~
場所は調整中にて、担当の林さんへお問い合わせください。

【その他】
◆会計が締めの時期となりました。各会,または個人で領収書をお持ちの方は,一般会計担当(中村照子さん)まで、至急、ご連絡をお願いいたします。会計は3月末で締めます。
◆会員登録は今月末までにお願いします。
【文責:中村とし】

2018-01-31

【脚本研究会】1月活動報告

【日時】平成30年1月19日(金)
【会場】成城学園初等学校 数学学習室

中学年用脚本『決して変わらない物語』
作:川窪 章資

<あらすじ>
『ごんぎつね』を学習している子どもたち。主人公の奏(かなで)は、「何度読んでも、ただのお話だよ」と醒めた目で見ており、その思いを〈心の声〉たちが語る。ところが、突然奏の目の前に「ごん」が現れ、奏とごんの交流が始まる。ごんの姿が見えるのは奏だけ。物語の結末を知る奏は、兵十のもとへ出かけるごんを必死で止めようとするが…。

<作者より>
 二月末の学芸会で四年生が上演予定。冬季セミナーで書き始めた。国語『ごんぎつね』の学習後、物語の続きを創作する子が出てきた。そこで、まず「その後の話」として書いてみたがうまくいかず、一から書き直した。映画『信長協奏曲』にヒントを得て、〈「物語」自体は変わらないが、「たかが物語」だと思っていた主人公の価値観が変わる〉というストーリーにした。

<話し合いより>
 まず、木村さんから「面白くなったねえ。こんなに書けるようになったんだ。」とお褒めの言葉が。続いて森田さんも、「今日は来てよかった。『ごんぎつね』を題材にしたものはよくあるけど、こんな調理の仕方もあるんだと感心したよ。」と絶賛。
それを聞いた川窪さん、「聞きました!?今、涙がぽろっときちゃいそうになりましたよ…!」と感激の様子。そんな明るい雰囲気のもと、話し合いが始まりました。

・〈心の声〉が数多く出てくるが、誰のものかの区別ができるようにしたい。
→冒頭のシーンで、奏の台詞と〈心の声〉を交互にするなどして、奏の〈心の声〉であるという構図を、観ている人に分かるようにするとよい。
→ごんと奏のシーンは、〈心の声〉を出さずに奏が話すように統一するとよい。
・奏の変化を表すには、奏がもともとどういう子だったかを示す必要がある。
→奏の人物像、設定を明確にする。
・奏のどこが変わったか、何が変わったかをはっきりさせると、脚本として普遍的なものになる。
→クライマックスに向かうシーンで、奏と友人とのやりとりを増やし、奏の変化を見えるようにするとよいのでは。
→〈心の声〉を人格化して、奏を試そうとするのはどうか。
・クライマックスシーンで、〈心の声〉役たちが奏の邪魔をする〈黒子〉(本来の物語を守ろうとする勢力)に変わっているが、その変化に違和感がある。(黒子たちは、奏に同調しているのか対立しているのか、観ていて混乱してしまう。)同じ子どもたちが演じるならば、衣装を変えるなどして役が変わったことをはっきりと示すべき。
・奏が主人公である理由は?奏がごんに深入りしていくきっかけは何か?なぜ奏だけにごんが見えるのか?
→奏とごんが重なるところはどこ?孤独で、さびしがり屋?一生懸命やっているのに認められないというジレンマを抱えていること?
→本編でごんが兵十にシンパシーを感じるように、奏もごんに共感するところや似ているところがある、とすると設定として自然なのでは。キーワードは「ひとりぼっち」か。
・火縄銃が二丁出てくるのは違和感がある。
→奏が取り上げて幕の外に投げ捨てたものが、再び黒子によって戻ってくるようにしてはどうか。
・タイトルにもう一工夫あるとよい。

◆次回は、2/16(金)19時〜、成城学園初等学校で行います。作品提出は、ワイリーさんです。みなさんのご参加をお待ちしています。
【文責:百合岡】

2017-12-24

【実践研究会】12月定例会報告

【日 時】12月116日(土)15:00~17:30
【場 所】成城学園初等学校仮校舎 第二校舎 小会議室
【参加者】ワイリー、保坂、金岡、今井  計4名


1.上演報告「もじモジ合戦」1・2年生による劇発表の実践
ワイリー麻梨子さん

 ワイリーさんの学校では、1・2年生合同で劇の発表を行いました。今回、脚本制作から演出までを中心になって進めた体験を報告していただきました。

<脚本を書いたきっかけ>
・日本語の面白さを感じて欲しい。また、漢字学習が苦手な子に楽しみを見出してほし いということから「もじモジ合戦」の脚本を書いた。
・低学年の子どもたちは、文字への関心が高い。その興味関心を劇への意欲につなげたいと考えた。

<あらすじ>
 「平仮名」「片仮名」「漢字」を一人一文字ずつ身にまとった子供たち。しりとり、回文、変身ごっこ、お店屋さんごっこ、など、さまざまな遊びを繰り広げながら、「平仮名」「片仮名」「漢字」それぞれの良さをアピールします。ところが、自分たちが一番という思いが強くて、けんかになってしまいます。でも、最後は互いの良さや必要性を認め合っていくストーリーです。

<児童の変容(子どもの作文より)>
「ひらがなをやってよかった。」 ⇒ 自分の役に愛着をもち、楽しく演じることができた。
「このシーンをがんばった。」 ⇒ 思い入れがあるシーンだと伝えたことで、練習の雰囲気や気持ちが変わった。
「リアクションやセリフを考えている子がいた。」 ⇒ 他の子の頑張りに目を向けていた。
「一人ではできなかった。」 ⇒ みんなでつくる楽しさ、達成感を味わうことができたのではないか。

<実践を通して課題と感じたこと(実践研で話し合ったこと)>

①毎回の練習にどのように意義・意識を持たせていくか。モチベーションを継続していくには?
・見通しを持てるように、事前におおまかな指導計画を立て、指導者の役割分担をはっきりさせる。また、毎回の練習のめあてを明確にして、指導者同士で共有しておくと良い。
・練習開始の5分程度でもよいので、心をほぐすゲームやアクティビティを取り入れることで、楽しい雰囲気で練習に入ることができる。

②舞台の使い方について、また舞台での立ち回りをどのように指導していくか。
・ワイリーさんの学校では、近くにある公共ホールを借りて上演を行っているため、舞台が大きい。また、舞台練習の回数が限られている。そこで、舞台の床にビニールテープで立ち位置の目安を示して練習すると、児童は舞台の奥行きも感じながら演じられるようになってくるのではないか。
・劇指導の中で、そのポジションに動く必然性があるように仕組んでおくと、舞台全体の動きに変化をもたらすことができる。

③練習の振り返りをどのように行っていくと効果的か。
・「学芸会日記」に取り組ませる。その日の練習を振り返り、文章で記録させたり俳句に読んだりする。また、その日記を学級の子供たちに紹介することで、モチベーションを高めることもできる。学級通信で紹介すれば、保護者にも練習の様子が伝わり、家庭でも話題にするきっかけとなる。
・舞台上にいない(待機している)子供たちに、「声が聞こえていたら〇(マル)」の合図を出させて、互いの演技を相互評価し合う機会を設けても良い。
・低学年でも、満足感を感じられる脚本、劇指導について研究していきたい。
【文責:今井洋助】

《次回予告》次回の実践研究会は、2月17日(土)15:00~17:30です。内容は
「木村大望さんのホットシーティング実習」
「今井洋助さんの上演報告 ユタと不思議な仲間たち(6年生)」
「金岡香恵さんの実践報告 道徳劇について」
です。
 
★当日は、16時半より、実践研究会の来年度予定について打ち合わせを行います。運営委員の方は、参加をお願い致します。来年度の予定が分かるものをご持参ください。欠席される場合は、今井までご連絡ください。よろしくお願い致します。

★本年度も3月25日(日)に実践研究会お楽しみツアーを予定しています。日帰りですが、歴史発見、グルメとの出会い、等々、劇作の仲間との楽しい時間になること間違いなし!!現在、「訪れてみたい場所」を募集しています。ちなみに、昨年は「葛飾柴又 寅さん山田洋二監督の世界を訪ねよう」でした。 

2017-11-26

【事務局だより】冬季セミナーのお知らせ、他

日程は2018年1月6日(土)~7日(日)です。詳細は後日お知らせします。
 実りある内容を検討中です。ぜひとも、ご予定をあけておいてください。


☆ 10月14日(土)「愛知支部 秋の行事直前ワークショップ」が行われました。

 愛知支部の会員の方々を中心に、東京からは、中村(とし)が参加し総勢9名で、「手塚治虫大先生の少年時代のお話」を劇にして上演する手立てをもとに、集中したワークショップを行いました。みんなで考えて、動いて、意見を出し合い、解決をしていく、充実した時間を過ごすことができました。愛知支部のみなさま、貴重な学びの機会を提供してくださり、誠にありがとうございました。                 
【文責:中村とし】

【脚本研究会】11月活動報告

日時:平成29年11月17日(金)
会場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:石川、入野、金平、木村(た)、久保、保坂、森田、百合岡(8名)

小川信夫先生の作品『ウルフの涙=碧空に翼求めて子等は跳ぶ=』を読んで

・二幕十一場の長編作品。その創作へのエネルギーに感服。今の私たちに、これほどの長編が書けるだろうか。
・構成の仕方、場面転換、人物の描き方など、さすが。学ぶところが多々ある。
・「中学生日記」のイメージ。言葉のやりとりは実際の子どもたちと同じ雰囲気だが、内面に関しては、今の子どもたちはもっとデリケートで傷ついているのではないか。学校の荒れに対する認識、問題解決に向かう方向性は、現実とのずれを若干感じる。
・構成の仕方など脚本を学ぶ教材として木村さんにレポートを用意してもらい、改めて取り上げる機会をもちたい。

四年生用脚本『有馬城のひみつ』
久保 由美子 作

<作品について>
 4年生60名、12月宮前区学芸大会で上演予定作品の書き直し。既に練習を開始しており、やりながら修正を加えている。最後の、とのさまが笑うシーンの辻褄が合わないのと、言葉がやや難しいのが課題。

<話し合いより>
・前回よりも整理され、物語が分かりやすくなった。
・一番いいところは、村人たちを巻き込んで問題を解決するところ。そこにどうやってもっていくかが大事。
・4年生向け作品として、ダンスやラップなど遊びの要素がバラエティ豊かに入っているのはよい。その一方で、ドラマについてももう少し整えたい。
・(森田さんより)ドラマに必要なのは、
必然性…納得して話が進むことが大切
転(クライマックス)で何がどう変化したのかということ
作者は、この作品を通して何を伝えたかったのかということ
いずれについても、もう一歩足りない印象。①については、「とのさまがなぜ笑ったか」ということが一番肝心なところだが、ここがひっかかってしまう。また、校長先生や教官たちは生徒に対して、とのさまは村人たちに対して、それぞれどう思っているのだろう。そこに血の通ったやりとりがほしい。
・お祭りは五穀豊穣を祝うものであり、村人たちが一年間一生懸命働いた成果を感じられる大事なイベント。倹約のために中止されてしまったお祭りを復活させるために、村人と忍者学校の生徒たちが協力する…という流れにすればよいのでは。
・とのさまは、自らも含め倹約をすることで村を救おうとしていたので、基本的にはいい人のはず。そうした面を描いた上で、最後にとのさまに気付き(倹約もいいが、村人にとってお祭りや交流、笑いや楽しさは、生きていくためにとても大切なものであるということ)があると、とのさまの行動が自然になる。
・ラストシーンは、とのさまも加わってみんなでお祭りで盛り上がるとよい。
・「それから毎年とのさまも一緒に、村でお祭りが行われるようになりました。」として、それが有馬城が代々栄えたひみつである…という落ちにしてもよいのでは。タイトルの「ひみつ」が何を指しているのか、ちゃんと分かるようにしたい。

一年生用脚本相談『ふうせんりょこう』
入野 美沙 作

<作品について>
1年生42名の学習発表会向けの作品を書きたい。原作は、絵本『ビルのふうせんりょこう』(ライナー・チムニク作・絵)。空を飛ぶことを夢見る四人兄弟が、友達がもってきてくれたたくさんの風船をベッドにくくりつけ、空を飛んで旅をするストーリー。

<話し合いより>
・消防士や警察に人数を割くのはもったいない。四人兄弟が空で出会ういろんなものたち(鳥や雲など)を登場させるとよい。雲もいろんな種類をつくってもよいし、雷様が出てきても面白い。
・「信じる心」をテーマにするのはやや不自然。(信じたら空を飛べるのか…?)夢の中のできごととして、雲の上で遊んだり(エバーマットを使うといい)、どこかの島に降りたり、宇宙まで飛んでいったりと思い切り遊ぶシーンをつくり、「楽しかったね」と目覚めればよいのでは。そしてベッドには風船が一つ残っていて…。
・降りるとき、風船を一つずつ壊すというのはちょっとリアルすぎる?四人兄弟の降り方を一人一人変えてもよいし、そこも面白くしたい。
・誕生日に友達が次々に風船をもってきてくれるのが、きれいで良いシーン。
・実物の風船を舞台で使うのはリスクがあるので、プロジェクターで画像を映し出すとよいのでは。
・遊びをたくさん取り入れて楽しい舞台にしたい。テーマは書いていくうちに見えてくるから(例えば「夢をみることの楽しさ」)まずは書きたいように書いてみよう。

◆今回のこじま飲み会は、金平さん&森田さん&入野さんの三人で開催された模様。入野さんのフレッシュなパワーが光っています!

次回は、12/2(土)14時~成城にて
こまの会・こんぺいとうとの三会合同です。ゼミからは久保さんが作品を提出されます。皆さまのご参加をお待ちしています。
【文責:百合岡】

2017-10-30

【実践研究会】10月定例会報告

【日 時】10月21日(土)15:00~17:30
【会 場】成城学園初等学校仮校舎 第2校舎 小会議室
【参加者】藤本、保坂、金岡、長田、小宮、西脇、木村大、今井  計8名

1.ホットシーティングで文学教材の読みを深める
藤本博子さん ※使用教材:「ごんぎつね」(学校図書4年下)

 前回7月の「きつねのおきゃくさま」に引き続き、今回もきつねが登場するお話でした。「ごんぎつね」は全検定教科書に掲載され、4年生で学ぶ新美南吉作の名作教材です。3人ずつのグループに分かれ、相手グループに対してどんな質問をするか、改めて教材文を読み返しながら考えました。「ごん役」と「兵十役」になった人は、その役になりきってスピーチをしました。その答え方には、叙述の読みとりをどのようにしたのかが表れていました。

【ごんへの質問】
・なぜ、いたずらを繰り返したのですか。
・大変でしたね、最後は銃で撃たれて、兵十のことを恨んでいませんか。
・どうして「つぐない」をしようと決めたんですか。
【兵十への質問】
・どうしてお母さんは亡くられてしまったんですか。
・お母さんは、本当にうなぎを食べたかったのですか。
・兵十さんは、ごんを撃ってしまったとき、どんなお気持ちでしたか。

◎実習後は、ホットシーティングの効果について話し合いました。
・読み取ったことを考え深めるきっかけになる、子どもが必然性をもって教材文に戻って読み直すようになる。
・質問される側が「なりきる」ことができるのか、子どもにはハードルが高くないか心配。
・なりきると考えると、正答を出さなければならないということにつながってしまいそう。
・読み方(捉え方)や感じ方は個々に違っていてもいいのではないか。
・答えていくうちに考え方が変化していく子もいるだろう。
・みんなで聞いたり答えたりしていくうちに、思考や見方が広がっていくのが、ホットシーティングの
よさではないか。
・答える側が複数(例えば、ごんが3人)いるなどの方法で取り組んだら、その3人の中での違いが出
てきたり、あるいはフォローし合える部分が出てきたりしそう。目的や実態に合わせた工夫で、考えを引き出してあげることができるだろう。



2「パックン劇団ひまわり」
~5年生総合的な学習の時間の取り組みから~
小宮民子さん

 昨年度、人形劇を通して子どもたちは何を学ぶことができるか、どんな力を身に付けることができるのか、皆さんと考えたいという実践報告でした。

【単元の目標】
 小宮さんは単元を構想するにあたって、子どもの実態、身に付けさせたい力、人形劇を通して関わる人々(近隣の幼稚園保育園の園児や先生方、「カシュcache」の方々や代表のDさん)との関連付けを図った。子どものゴールの姿として、自分の人形劇を観た相手に喜んでもらうことを実感し自信をもてる子、自分たちで計画してできた達成感を感じられる子を育てたいと、考えた。
 小宮さんは単元を構想するにあたって、子どもの実態、身に付けさせたい力、人形劇を通して関わる人々(近隣の幼稚園保育園の園児や先生方、「カシュcache」の方々や代表のDさん)との関連付けを図った。子どものゴールの姿として、自分の人形劇を観た相手に喜んでもらうことを実感し自信をもてる子、自分たちで計画してできた達成感を感じられる子を育てたいと、考えた。

【単元計画・基本構想】全50時間
1・・・5年のAIAI(総合)の計画を立てよう
2・・・「人形劇で交流」できるのかな?
3・・・人形劇を楽しんでもらって交流しよう
4・・・笑顔になってもらえる人形劇公演にしよう
5・・・来年につなごう パックン劇団ひまわり!

 報告のレポートには、1年間かけて取り組んできた実践の歩みが細かく記されていました。関わった人々から厳しい感想を受けたことがあったけれど、子どもたちがどのように学級で話し合いを重ね、次時の活動計画を見直していったのか、その変容が伝わってきました。最後に、参加者の皆さんで感想交流をしました。
・幼稚園保育園に3回継続して訪問することで、児童が園児の気持ちになって考えるようになったり、自分たちの人形劇をより良いものにしていきたいという気持ちになったりしていることが大きな成果である。
・地域で活動している人たちには、パワーがある人が多い。地域の人々からの評価が、次の活動を作り上げていくきっかけになっている。子どもたちと共にライブで授業を構成しているのがよい。
・人形と触れることはセラピーにもなる。話すことが苦手な子などが、人形を介して他の人とコミュニケーションを取れるようになるよさもある。              
【文責:今井洋助】

《次回予告》次回の実践研究会は、11月11日(土)14:00~17:00です。

内容は
「今井洋助のホットシーティング実習」
「林玖実子さん実践報告 ドラマの技法、ホットシーティングを使って『一つの花』の読みを深める」
「西脇さんの実践報告 道徳で劇をやってみました!」です。
 また、翠会との合同開催です。翠会からは脚本が1本提案される予定です。14時開始です。
 ※12月、2月に実践報告をしてくださる方を募集中です。今井までご連絡ください。
 ※途中からの参加も歓迎します。秋の清々しいひと時を、皆さんで楽しく研究を深めましょう。