2010-05-31

5/21 脚本研究会 活動報告

期日 :5月21日(土) 19:00〜
場 所 :成城学園初等学校
参 加者:岩崎・池田・橋本・保坂・小宮・木村・蓑田・山本茂

◆「私は糖分を訴えます」 保坂 弘之作
作者より:前回の余分三兄弟から糖分だけに絞って書いてみた。お知 恵をお借りしたい。

・加害者は糖分で被害を受けたのは子どもたち。未成年の場合には検察などが代わりに告訴していく。そ れが分からないと納めようがない。
・すなお君がどうなったかというのが描かれていない話として通って いかない。
・お母さんが原告という設定もある。被害者は子ども。お母さんは止 めるべき。
・裁判を使うと対立が明確になるのでわかりやすいというメリットはある。しかし、裁判劇にこだわり過 ぎると難しくなってしまう。裁判ごっこくらいで考えたほうがよいのではないか。
・事件は、「すなおさんに大変なことが起こった」と書いてあるが、その大変なことが書かれていない。 すなおの状態が描かれていて、その原因に糖分が描かれていく。
・科学的知識の紹介であれば難しいことを分かりやすく説明すればいいから問題ない。ここでは、見当は ずれの訴えを一つ一つつぶされていって結局お前が悪いとなるとドラマとなる。子どもは意外と責任の所在を他の検討はずれのものにしているということに焦点 を当てて、それが、だんだんつぶされていって、結局自分が悪いという落ちになると次元の高まりが出てくる。
・糖分を取り過ぎるとよくないというのはだれでも分かっていること。でもついつい取りすぎちゃうのは 何なのかというところを突き詰めていくといいかもしれない。
・結局悪いのは自分なのだが、糖分のせいにしてしまっているという 展開が面白いのでは。
・人間の今の風潮にある問題、人のせいにしてみたり、自分の過ちを認めなかったりするようなことをど こかで皮肉るような話にすると面白い。
・真面目に言えば言うほど観客から見たらおかしいと思えるような劇 を書くとよい。
・最近の作品は、人の心にグサッと入ってくるものが何もない。劇を書くということは今の社会に疑問を 持ち、それを自分ながらに考えてそのレポートが一つの作品になるようなものを期待したい。そういう子どもや社会の問題に敏感に目を向けながら取り上げる努 力をしていく必要がある。
・脚本を書くときに紙を縦に使って縦書きにすると、台詞が長くなっても気にならなくなってしまう。横 に使うともう少し台詞の長さに気を配るようになる。


◆「教室でできる劇活動の脚本」 蓑田
作者より:調布の中学校の授業でやる脚本を持ってきた。人それぞれこれやりたい、あれ やりたいというものを持ってやるものだし、興味があれば、こういう脚本みたいなものを考えてみようというのもまたいいもの。

「へんな天気予報」…言葉だけで展開していく。いろいろな天気予報をやって「だめだこりゃ」で終わ り。

「たいへんだー」…動きをどう作るかを意識して書いたもの。

「見える見える」…音声と身体表現の練習。

ここまでは導入段階。グループごとに劇をやっていていつも感じるのは、自分たちは何か思いつくが、見せると様にならない。ごちゃごちゃかたまってしまって。そこで動き の練習を最初にやってみたほうがいいのではと思い、その導入を考えてみた。
こういう活動 は、最初は「泥水」が出る。出切ってしまうと初めてきれいな水が出始める。ステップを刻んでいかないと、劇活動は泥水で終わってしまう。そこでステップを 考えてみた。

「へんな彫刻展覧会」…半脚本。教室でやるにはこの方がいい。最初 は、台詞が決まっていて後半を子どもたちが自分たちで考えていく。最後は「あー、くたびれた」でおしまい。

「豆つぶ太郎の冒険」…完全な脚本の形。見えない豆つぶ太郎を見え るように演じる。豆つぶ太郎が泥棒までもやっつけてしまうという話。

・平田オリザさんの対話の作品が中学校の教科書に載っていた。ただやればいいとように書いてあった。 どのようによくなっていくのか分からずやらないで済ませたことが多かった。子どもが伸びるという保証がなければ同じような考え方をする人が多いのではない か。何がいいのか。
→その教科書に載っているものはかなりレベルが高い。もっといろいろな会話をやっている中で自分で 作ることも入れていく。

・評価の問題もあった。面白ければいいのか?うまければいいのか?是非見てみたい。
→確かに難しいと思う。泥水をいかにクリアにしていこうかという努力が必要。

演じた内容や 演じたことを評価すると難しい。でも、やったこと自体が評価になる。

・何か声をかけてあげたくなる。→終わった後に何か言わないほうがいいと思う。
・やったことについてどうだったかということは聞くようにしている。
・有効であるかどうかがどこかで実感できないと広がらないのではないか。
・普段の教室での子どもの姿とは違う姿が出てくると面白い。全部がうまくいくわけではないが、心が開 けるかどうかが評価の一つの判断材料になる。
・実際のどのくらいの時間でやるのか?→分からない。実際にやってみる中で、調整していく。
・どんな脚本がよい半脚本なのかという判断をするには、何を目的にしていくのかが明らかにしていかな いと論じることができない。お互いのコミュニケーションができたり、楽しく演じることができたりすればいいというのが判断基準。
・こういう活動は子どもたちの発想の豊かさをねらっている。この活動が実生活、つまり学校生活に生き てくるかが大切。1時間の中でこの時間は私のクラスはこれをやろう、あの子をしゃべらせてやろうという目標があってもいいと思う。そのひとつの手法として このような劇活動を使ってもいいのではないか。相手がいて、その呼吸がコミュニケーション力を作っていくし、それが学級経営の基本となる。
・ゼミで話をするならば、書き方の話も必要。やはり、たくさん書いてきた人でなければ書けない。が、 それを言っていると難しいので、実践している人たちがミニ脚本を提出することがあってもいいと思う。


◆今年度の教養講座

・児童劇団でできるような長い脚本を作るための勉強会
  小川先生の脚本をもとに小川先生に来ていた だいて、話をしていただく。

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