夏期大二日目、教員による劇上演の稽古も着々と進んでいます。2日目の16:20〜、どうぞご期待ください!
ようこそ!日本児童劇作の会へ!!日本児童劇作の会は、わが国の学校劇の創始者といわれる斎田喬を中心に、1953年に結成されました。会員は主として保育者、小中学校の教師で、子どもたちの主体的な表現を育てるために、演劇教育の研究と創造を推進しています。
2010-07-29
2010-07-28
昨年度の夏期大の様子をご覧ください
昨年度の夏期大、エンディングで上映されたビデオです。「夏期大ってどんなところ?」「参加者の様子は?」など、気になる方はぜひご覧ください。もちろん昨年度ご参加された方もご覧いただき、楽しかった3日間を思い出していただければと思います。
2010-07-27
夏期大参加申し込み状況 (7/27現在)
一般 会員(担当) 合計
第1分科会 15 9(4) 24
第2分科会 8 5(3) 13
第3分科会 10 4(3) 14
第4分科会 2 5(3) 7
第5分科会 6 3(2) 9
第6分科会 3 3(3) 6
第7分科会 7 11(8) 18
計 51 40 91
実数は、若干上記の数より多いですが、まだまだもう一息です。当日の受付まで可能ですので、皆様のお誘い、お声かけでさらに参加者を増やしましょう。よろしくお願いします。
事務局 西脇
第1分科会 15 9(4) 24
第2分科会 8 5(3) 13
第3分科会 10 4(3) 14
第4分科会 2 5(3) 7
第5分科会 6 3(2) 9
第6分科会 3 3(3) 6
第7分科会 7 11(8) 18
計 51 40 91
実数は、若干上記の数より多いですが、まだまだもう一息です。当日の受付まで可能ですので、皆様のお誘い、お声かけでさらに参加者を増やしましょう。よろしくお願いします。
事務局 西脇
2010-07-25
2010-07-24
夏期大 人形劇上演について
会員による人形劇上演についてお知らせします。たくさんの方々に、ご覧いただければ幸いです。
The socks puppet theater
【上演作品】
アーノルド・ローベル作「おてがみ」
光村の2年生国語教科書に掲載されているおなじみの作品。お手紙をもらったことのないガマ君が、しょんぼりしていることを知ったカエル君が、思いついたことは・・・ 心温まる友情の物語!
Puppeteer
語り :藤本博子
がま :木越憲輝
かえる :百合岡依子
かたつむり:土井彩子
岡 信行作「おたまじゃくしはかえるのこ?」
学校の池を舞台に、手と足の生えたばかりのオタマジャクシが、カエルになるとは限らないと言い出し、花巻や名古屋や関西から連れてこられてこの池に放された、方言むき出しのゲンゴロウやザリガニやカメに憧れる、愛とロマンの物語!
Puppeteer
おたまじゃくし:金岡香恵、瀧川有子、藤本博子
ゲンゴロウ :芦沢明美
ザリガニ :川窪章資
カメ :中村俊英
岡 信行 再話「新編かさじぞう」
日本各地に伝わる民話「かさじぞう」をもとに、二匹のいたずらキツネの兄弟を登場させることで、お地蔵様だけでなく、生き物へも無償のやさしさを注ぐ、じいさまとばあさまの姿を描いた感動の物語!
Puppeteer
じいさま:加藤陸雄
ばあさま:土井彩子
キツネ :金岡香恵、瀧川有子
町の人 :中村俊英、川窪章資、夏期大人形劇分科会参加者
人形製作 :岡信行
衣装・舞台道具製作:長谷川安佐子
舞台・照明 :山本留実
音楽 :岡信行・百合岡依子
上演日時:平成22年8月6日(金) 16:20〜17:00
於:成城学園初等学校講堂
The socks puppet theater
【上演作品】
アーノルド・ローベル作「おてがみ」
光村の2年生国語教科書に掲載されているおなじみの作品。お手紙をもらったことのないガマ君が、しょんぼりしていることを知ったカエル君が、思いついたことは・・・ 心温まる友情の物語!
Puppeteer
語り :藤本博子
がま :木越憲輝
かえる :百合岡依子
かたつむり:土井彩子
岡 信行作「おたまじゃくしはかえるのこ?」
学校の池を舞台に、手と足の生えたばかりのオタマジャクシが、カエルになるとは限らないと言い出し、花巻や名古屋や関西から連れてこられてこの池に放された、方言むき出しのゲンゴロウやザリガニやカメに憧れる、愛とロマンの物語!
Puppeteer
おたまじゃくし:金岡香恵、瀧川有子、藤本博子
ゲンゴロウ :芦沢明美
ザリガニ :川窪章資
カメ :中村俊英
岡 信行 再話「新編かさじぞう」
日本各地に伝わる民話「かさじぞう」をもとに、二匹のいたずらキツネの兄弟を登場させることで、お地蔵様だけでなく、生き物へも無償のやさしさを注ぐ、じいさまとばあさまの姿を描いた感動の物語!
Puppeteer
じいさま:加藤陸雄
ばあさま:土井彩子
キツネ :金岡香恵、瀧川有子
町の人 :中村俊英、川窪章資、夏期大人形劇分科会参加者
人形製作 :岡信行
衣装・舞台道具製作:長谷川安佐子
舞台・照明 :山本留実
音楽 :岡信行・百合岡依子
上演日時:平成22年8月6日(金) 16:20〜17:00
於:成城学園初等学校講堂
夏期大申し込み状況
夏休みに入った学校も多いことと思います。1学期お疲れ様でした。いよいよ夏本番、夏期大の夏です。
ところで今年の夏期大学、一般参加者100名を目指していますが、現在のところ41名の申込みです。このままでは目標に届きそうもない状況です。どうか会員の皆様の口コミの力で、ここから参加者を増やしていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。
分科会ごとの詳しい申し込み状況は、近日中にアップしますのでよろしくお願いします。
皆様の一声で、目指せ一般参加者100名超え!!
【にし庵】
ところで今年の夏期大学、一般参加者100名を目指していますが、現在のところ41名の申込みです。このままでは目標に届きそうもない状況です。どうか会員の皆様の口コミの力で、ここから参加者を増やしていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。
分科会ごとの詳しい申し込み状況は、近日中にアップしますのでよろしくお願いします。
皆様の一声で、目指せ一般参加者100名超え!!
【にし庵】
2010-07-19
7/3 翠会活動報告
【日時・場所】7月3日(土)14:00~16:30 成城学園初等学校 小会議室
【参加者】 北島、木越、木村、久保、関、土井、長谷川、保坂、蒔田、山本(留)、百合岡(計11名)
♪小会議室に入ると、ミニお正月グッズやおじいさん・おばあさんのちゃんちゃんこなどの衣装グッズが並べられていて、目を引かれました。このあと行われる人形劇練習のために、夏期大で上演する「ソックス劇団」の強力なサポーター・長谷川さんが持ってきて下さったのです。「いつか使えるかなあとずっととっておいたものが、ようやく日の目を見ました!」と長谷川さん。いつもの小会議室が楽しげな雰囲気で彩られました。
♪学期末の成績処理や面談など、忙しくも夏休みに向けてのゴールが見えかくれする暑い日。11人のメンバーが集まり、人形劇、学年劇、中学校の演劇クラブ、と違ったジャンルの3本の脚本が出され、充実した内容の会となりました。
1、人形劇用脚本『ジャックと豆の木』/ 土井 彩子 作
(作品について)
所属する人形劇団の10月上演予定作品。幼い頃に父を失い、母と暮らす少年ジャック。謎のおじいさんからロバと交換でもらった種を植えると、魔法の木となり天までのびていく。ジャックはその木をのぼり雲の上の巨人のもとへ、父が奪われたという宝物を取り返しにいく。・・・というストーリー。土井さんが書いたものをもとに、劇団仲間と相談しながら形にしていったもの。豆の木が伸びていく様子は、豆の精たちが箱を高く積み上げていって表現する。
(話し合いから)
・ジャックに魔法の種をくれたのは実は父親だった、という設定が面白い。
・物語の重要人物・父親に関する設定や前提条件を、よりはっきりした方がよい。(巨人に奪われた竪琴は、父親にとってどれほど大切なものだったのか。ジャックと分かっていて種を渡したのか、それとも偶然か。なぜ自分で種をまかなかったのか。実は生きていたのに、家族のもとに何年も戻らなかったのはなぜか。その間ずっと何をしていたのか・・・など)
・ジャックの活躍の裏には、父親の思いがある・・・という設定にし、冒頭のロバと種を取り替えるシーンで少し予感をもたせるとよいのでは。
・母親は、ジャックと父親のやりとりに気付いているのかどうか?雲の上にのぼるジャックに対してどう思っているのか?
・クライマックスはどこ?→巨人に追いかけられるシーン。→ならばそこを丁寧に描きたい。
・ジャックのまわりに取り巻き(犬、猫、カラスなど)がいて、協力して巨人から逃げるシーンなど面白くできている。
・<自分の敵討ちをしてほしいと願う父親と、そうとは知らずに活躍する息子>というようなテーマ性がよりはっきりすると面白い。それをセリフで説明するのではなく、「この二人、何かあるのでは・・・」と観客が感じるように描いていく。
・脚色ではなく、独立した作品になる。別のタイトルをつけるか、『○○版・ジャックと豆の木』とするとよい。
2、二年生用脚本『ぷっかり星人がやってきた』(プロット)/ 久保 由美子 作
(作品について)
6月に提出したプロットを書き直したもの。「ひもも星」の小学校に、「ぷっかり星」からハチャ・メチャ・クチャの三人が転校生としてやって来る。はっきりしていて周囲の空気が読めないぷっかり星の3人は、何でも「はい、はい」という従順なひもも星の子どもたちとなかなかうまく遊ず、落ち込んでしまう。しかし、得意のダンスをきっかけに交流が始まる・・・。というように、宇宙人の子ども同士が遊びながらだんだん仲良くなっていくストーリーへと方向転換させた。
(話し合いから)
・子どもたちは空想の世界が大好き。星vs星にすると現実感のなさが出せる。そのためには、それぞれの星人の個性をよりデフォルメするとよい。
・遊びだけでは星と星の違いが出しにくいので、掃除や虫捕りなど、場面設定を工夫するとよい。
・空気を読む、ということはいつも必要なのか?「従順」とは?ひもも星の子どもたちはこれまではどのように遊んでいたのだろうか。
・異星人がいっぱい出てくると分かり辛くなるので、主体はひもも星にして、ひもも星の子どもたちができないものをぷっかり星人が教える、というような大筋を立てて構成していく。
・集団での揃った動き←→個人的に上手な動き ・・・の対比を出す。舞台で大人数の揃った動きを出せると面白い。
・群読を取り入れるなら、場面の説明などでナレーション的に扱うと違和感がない。
3、中学校演劇部脚本『カフェショコラ』/ 山本 留美 作
(作品について)
昨年の卒業公演で上演したもの。メンバーがそれぞれ好きな詩を選び(町田康の「岸壁」、川崎洋の「喜び」「悪態採録控」、大谷峯子「ファシナシオン」など)、そこに日常生活の出来事や自分たちの思いをのせて、みんなで話し合いながら一つの舞台へとまとめいく・・・という実験的な取り組み。女子中学生らしく(?)恋の話も盛り込まれ、最後は題名でもある「カフェショコラ」のレシピが詩のようにして結ばれている。観客からは好評であった。
(話し合いから)
・女子中学生らしい、テンポのよいやりとり。作品全体が詩のようであり、いろんな受けとめ方ができる。
・「のの」が幽霊になるのはなぜ?→存在感の薄さをデフォルメした。
・冒頭のお料理のシーンは?→いつも失敗してしまう子の妄想。
・シーンは次々に飛んでいるが、最後にそれがつながってくる・・・という手法。
・独特の「留美さんワールド」。まわりが意見を出すというよりは、自分で考えて、実験して、また子どもの意見を聞きながら判断してつくっていくしかない。
・教室のシーンで、先生役を出さずに生徒たちの返事だけで会話を進める、という手法が面白い。独自の世界観、表現方法は私たちの刺激になる。
次回翠会は… 8月はお休みで、9月に恒例の合宿を行います。
常連の方はもちろん、初めての方の参加も大歓迎♪作品も募集中です♪♪参加される方は、木村さんか長谷川さんまでご連絡を下さい。
(文責:百合岡)
【参加者】 北島、木越、木村、久保、関、土井、長谷川、保坂、蒔田、山本(留)、百合岡(計11名)
♪小会議室に入ると、ミニお正月グッズやおじいさん・おばあさんのちゃんちゃんこなどの衣装グッズが並べられていて、目を引かれました。このあと行われる人形劇練習のために、夏期大で上演する「ソックス劇団」の強力なサポーター・長谷川さんが持ってきて下さったのです。「いつか使えるかなあとずっととっておいたものが、ようやく日の目を見ました!」と長谷川さん。いつもの小会議室が楽しげな雰囲気で彩られました。
♪学期末の成績処理や面談など、忙しくも夏休みに向けてのゴールが見えかくれする暑い日。11人のメンバーが集まり、人形劇、学年劇、中学校の演劇クラブ、と違ったジャンルの3本の脚本が出され、充実した内容の会となりました。
1、人形劇用脚本『ジャックと豆の木』/ 土井 彩子 作
(作品について)
所属する人形劇団の10月上演予定作品。幼い頃に父を失い、母と暮らす少年ジャック。謎のおじいさんからロバと交換でもらった種を植えると、魔法の木となり天までのびていく。ジャックはその木をのぼり雲の上の巨人のもとへ、父が奪われたという宝物を取り返しにいく。・・・というストーリー。土井さんが書いたものをもとに、劇団仲間と相談しながら形にしていったもの。豆の木が伸びていく様子は、豆の精たちが箱を高く積み上げていって表現する。
(話し合いから)
・ジャックに魔法の種をくれたのは実は父親だった、という設定が面白い。
・物語の重要人物・父親に関する設定や前提条件を、よりはっきりした方がよい。(巨人に奪われた竪琴は、父親にとってどれほど大切なものだったのか。ジャックと分かっていて種を渡したのか、それとも偶然か。なぜ自分で種をまかなかったのか。実は生きていたのに、家族のもとに何年も戻らなかったのはなぜか。その間ずっと何をしていたのか・・・など)
・ジャックの活躍の裏には、父親の思いがある・・・という設定にし、冒頭のロバと種を取り替えるシーンで少し予感をもたせるとよいのでは。
・母親は、ジャックと父親のやりとりに気付いているのかどうか?雲の上にのぼるジャックに対してどう思っているのか?
・クライマックスはどこ?→巨人に追いかけられるシーン。→ならばそこを丁寧に描きたい。
・ジャックのまわりに取り巻き(犬、猫、カラスなど)がいて、協力して巨人から逃げるシーンなど面白くできている。
・<自分の敵討ちをしてほしいと願う父親と、そうとは知らずに活躍する息子>というようなテーマ性がよりはっきりすると面白い。それをセリフで説明するのではなく、「この二人、何かあるのでは・・・」と観客が感じるように描いていく。
・脚色ではなく、独立した作品になる。別のタイトルをつけるか、『○○版・ジャックと豆の木』とするとよい。
2、二年生用脚本『ぷっかり星人がやってきた』(プロット)/ 久保 由美子 作
(作品について)
6月に提出したプロットを書き直したもの。「ひもも星」の小学校に、「ぷっかり星」からハチャ・メチャ・クチャの三人が転校生としてやって来る。はっきりしていて周囲の空気が読めないぷっかり星の3人は、何でも「はい、はい」という従順なひもも星の子どもたちとなかなかうまく遊ず、落ち込んでしまう。しかし、得意のダンスをきっかけに交流が始まる・・・。というように、宇宙人の子ども同士が遊びながらだんだん仲良くなっていくストーリーへと方向転換させた。
(話し合いから)
・子どもたちは空想の世界が大好き。星vs星にすると現実感のなさが出せる。そのためには、それぞれの星人の個性をよりデフォルメするとよい。
・遊びだけでは星と星の違いが出しにくいので、掃除や虫捕りなど、場面設定を工夫するとよい。
・空気を読む、ということはいつも必要なのか?「従順」とは?ひもも星の子どもたちはこれまではどのように遊んでいたのだろうか。
・異星人がいっぱい出てくると分かり辛くなるので、主体はひもも星にして、ひもも星の子どもたちができないものをぷっかり星人が教える、というような大筋を立てて構成していく。
・集団での揃った動き←→個人的に上手な動き ・・・の対比を出す。舞台で大人数の揃った動きを出せると面白い。
・群読を取り入れるなら、場面の説明などでナレーション的に扱うと違和感がない。
3、中学校演劇部脚本『カフェショコラ』/ 山本 留美 作
(作品について)
昨年の卒業公演で上演したもの。メンバーがそれぞれ好きな詩を選び(町田康の「岸壁」、川崎洋の「喜び」「悪態採録控」、大谷峯子「ファシナシオン」など)、そこに日常生活の出来事や自分たちの思いをのせて、みんなで話し合いながら一つの舞台へとまとめいく・・・という実験的な取り組み。女子中学生らしく(?)恋の話も盛り込まれ、最後は題名でもある「カフェショコラ」のレシピが詩のようにして結ばれている。観客からは好評であった。
(話し合いから)
・女子中学生らしい、テンポのよいやりとり。作品全体が詩のようであり、いろんな受けとめ方ができる。
・「のの」が幽霊になるのはなぜ?→存在感の薄さをデフォルメした。
・冒頭のお料理のシーンは?→いつも失敗してしまう子の妄想。
・シーンは次々に飛んでいるが、最後にそれがつながってくる・・・という手法。
・独特の「留美さんワールド」。まわりが意見を出すというよりは、自分で考えて、実験して、また子どもの意見を聞きながら判断してつくっていくしかない。
・教室のシーンで、先生役を出さずに生徒たちの返事だけで会話を進める、という手法が面白い。独自の世界観、表現方法は私たちの刺激になる。
次回翠会は… 8月はお休みで、9月に恒例の合宿を行います。
常連の方はもちろん、初めての方の参加も大歓迎♪作品も募集中です♪♪参加される方は、木村さんか長谷川さんまでご連絡を下さい。
(文責:百合岡)
6/3 翠会活動報告
【日 時】平成22年6月3日(土)14:00〜16:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】北島・金平・木村・中村俊、小島、岡、関、長谷川、久保、土井、百合岡、木越
今回の翠会では、3本の脚本及びプロットの合評が行われました。12名の参加で、活発な意見交流が行われ、今回も有意義な会となりました。
●「アトム」 1年生 学年用 小島 香苗
(作者より)原作 手塚治虫「鉄腕アトム」のストーリーをだいたい元にしている。6年前に上演したもの(上演時間40〜45分間)にプロローグとエピローグを付け加えて再演したい。
・エピローグの中で戦わせようとしていることが伺えるが、このままだと続編を作らないと解決にならない。
・原作に忠実にしている場合、マンガと何処が違うのか。何でマンガでやるのか。マンガで感動した所をクローズアップするなら、脚色になるが、この場合は脚色とはならない。
・イライラする感情、本当の子供がいない寂しさを小学1年生が演じることができるのか。感情の深さを理解してできるか。高学年向きなのではないか。また説明的な部分を省いた方がよい。
・てんま博士にいじわるされながら、お父さんを思い出して、戦うという流れは悲しい。どうしても忠実にするならいいが、テーマを絞ってやる方がよい。
・1つ1つのセリフが長いので、整理して、テンポを上げたい。120人が出る劇だからしょうがないが、同じ役を何人もでやるのはどうか。
・アトムの誕生とした方がよい。ロボットのダンスはよい。ロボットがいかに人間の心を身に付けたのか。喜怒哀楽を獲得していったのかを表現できたらいい。
・6年生も出演させてあげるのはどうか。団長の息子が火事に出てくるシーンは唐突な感じがする。父親の感情をたっぷり描きたい。
6年生のやった劇を1年生がやるというコンセプトが面白い。上演は決まっているのでセリフの刈り込みがなされ、終わり方の工夫があるともっとおもしろくなりそうです。
●人形劇「おてがみ」 夏期大学発表用 構成 木越 憲輝
(作者より)2年生の国語教科書教材を、英語でやりたいとの意見もあったので、ナレータ部分のみ英語にして、セリフはすべて日本語にした。
・この作品をなぜ人形劇でやるのか。人形は人にできない動きができる特徴を生かしたい。
・一緒に手紙を見合うシーンが理解しにくいが、心理学研究では子供の心理に合うらしい
・手紙を運ぶシーンが一番おもしろい。カタツムリの動きがうまく演出するといい。
・カタツムリの動きをよく観察して、それをうまく利用したい。人形でしかできない脚本とそうでない脚本の整理をして考えないといけないと感じました。
●「○○星人がやってきた」プロット 2年生 学年用 久保 由美子
(作者より)上演は11月予定、2年生151人、45分位の学年劇。ミュージカル風にしたい。進行を助けるものとして、歌やダンス、群読を入れたい。クラスのアスペルガー症候群の子供の様子をイメージして書き始めた。
・クラスの実際の子どもをあまり意識して、キャラクターや役や脚本に使わない方が良い「あの子のやっていることだ」と特定されると困ると思う。アスペルガーの子の扱いは気をつけたい。
・だんたんと子どもを受け入れてくれる姿が素敵だということ書いていけたらいい。
・何かきっかけがあってみんなが変わっていくという流れにした方がいい。時間が経つにつれてかわるとか、時間が解決するのでなく、何か変わるきっかけが欲しい。
・宇宙人の子どもの特徴を決めたい。実は、人間の中にも宇宙人がいるのではないか。宇宙人の法則に従って行動している子はある仕草をすると、お互いに宇宙人だと分かり合える。など。宇宙人の文化について話し合った。
・2つの世界を描く。宇宙人が地球にいく。地球人が宇宙にいくとどうなるか。歌や踊りは一緒にやれるが、それ以外を生活の仕方やルールの違いを浮き立たせたい。
・最後の所は、みんなでダンスや、歌って盛り上がるのがいい。幕切れで、宇宙人が自分のことを種明かしするのもおもしろい。
・せなけいこ「ばけものつか」なども参考になる。
いろいろな意見が出された中で、地球の中にも実は本当に宇宙人が入り込んでいるかもしれないという話題は面白かった。これから宇宙人が地球人をどうやって刺激して変えていけるのか、脚本化されるのが楽しみだ。
(文責 木越)
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】北島・金平・木村・中村俊、小島、岡、関、長谷川、久保、土井、百合岡、木越
今回の翠会では、3本の脚本及びプロットの合評が行われました。12名の参加で、活発な意見交流が行われ、今回も有意義な会となりました。
●「アトム」 1年生 学年用 小島 香苗
(作者より)原作 手塚治虫「鉄腕アトム」のストーリーをだいたい元にしている。6年前に上演したもの(上演時間40〜45分間)にプロローグとエピローグを付け加えて再演したい。
・エピローグの中で戦わせようとしていることが伺えるが、このままだと続編を作らないと解決にならない。
・原作に忠実にしている場合、マンガと何処が違うのか。何でマンガでやるのか。マンガで感動した所をクローズアップするなら、脚色になるが、この場合は脚色とはならない。
・イライラする感情、本当の子供がいない寂しさを小学1年生が演じることができるのか。感情の深さを理解してできるか。高学年向きなのではないか。また説明的な部分を省いた方がよい。
・てんま博士にいじわるされながら、お父さんを思い出して、戦うという流れは悲しい。どうしても忠実にするならいいが、テーマを絞ってやる方がよい。
・1つ1つのセリフが長いので、整理して、テンポを上げたい。120人が出る劇だからしょうがないが、同じ役を何人もでやるのはどうか。
・アトムの誕生とした方がよい。ロボットのダンスはよい。ロボットがいかに人間の心を身に付けたのか。喜怒哀楽を獲得していったのかを表現できたらいい。
・6年生も出演させてあげるのはどうか。団長の息子が火事に出てくるシーンは唐突な感じがする。父親の感情をたっぷり描きたい。
6年生のやった劇を1年生がやるというコンセプトが面白い。上演は決まっているのでセリフの刈り込みがなされ、終わり方の工夫があるともっとおもしろくなりそうです。
●人形劇「おてがみ」 夏期大学発表用 構成 木越 憲輝
(作者より)2年生の国語教科書教材を、英語でやりたいとの意見もあったので、ナレータ部分のみ英語にして、セリフはすべて日本語にした。
・この作品をなぜ人形劇でやるのか。人形は人にできない動きができる特徴を生かしたい。
・一緒に手紙を見合うシーンが理解しにくいが、心理学研究では子供の心理に合うらしい
・手紙を運ぶシーンが一番おもしろい。カタツムリの動きがうまく演出するといい。
・カタツムリの動きをよく観察して、それをうまく利用したい。人形でしかできない脚本とそうでない脚本の整理をして考えないといけないと感じました。
●「○○星人がやってきた」プロット 2年生 学年用 久保 由美子
(作者より)上演は11月予定、2年生151人、45分位の学年劇。ミュージカル風にしたい。進行を助けるものとして、歌やダンス、群読を入れたい。クラスのアスペルガー症候群の子供の様子をイメージして書き始めた。
・クラスの実際の子どもをあまり意識して、キャラクターや役や脚本に使わない方が良い「あの子のやっていることだ」と特定されると困ると思う。アスペルガーの子の扱いは気をつけたい。
・だんたんと子どもを受け入れてくれる姿が素敵だということ書いていけたらいい。
・何かきっかけがあってみんなが変わっていくという流れにした方がいい。時間が経つにつれてかわるとか、時間が解決するのでなく、何か変わるきっかけが欲しい。
・宇宙人の子どもの特徴を決めたい。実は、人間の中にも宇宙人がいるのではないか。宇宙人の法則に従って行動している子はある仕草をすると、お互いに宇宙人だと分かり合える。など。宇宙人の文化について話し合った。
・2つの世界を描く。宇宙人が地球にいく。地球人が宇宙にいくとどうなるか。歌や踊りは一緒にやれるが、それ以外を生活の仕方やルールの違いを浮き立たせたい。
・最後の所は、みんなでダンスや、歌って盛り上がるのがいい。幕切れで、宇宙人が自分のことを種明かしするのもおもしろい。
・せなけいこ「ばけものつか」なども参考になる。
いろいろな意見が出された中で、地球の中にも実は本当に宇宙人が入り込んでいるかもしれないという話題は面白かった。これから宇宙人が地球人をどうやって刺激して変えていけるのか、脚本化されるのが楽しみだ。
(文責 木越)
2010-07-12
2010-07-04
6/12 脚本研究会 活動報告
【日時・場所】6月12日(土) 17:00~ 成城学園初等学校にて
【参加者】橋本、森田(勝)、岩崎、野口、池田、岡、山本、久保、保坂、千野、芦澤
『新編 かさじぞう』 作:岡 信行
低学年用に脚本を書いた。これをさらに人形劇用に書きかえて、夏期大の会員による上演にもっていきたい。
・最後の歌がかっこいい。和声ミュージカルみたい。キツネがかかわってくるのは面白い。
・野ねずみの死体を投げるのはいただけない。雪玉くらいでいいのでは?
・この話では、地蔵さまがじい様、ばあ様を助けようと思う動機が薄れてしまっている。新しい解釈がない。
・人形劇の流れでは、キツネが地蔵に変身するところなどうまくいくだろう。
・贈り物をキツネが持ってくるというのも面白い。
・原作のままやったほうが心うつ。キツネが出てくるとうるさくなってしまう。
・問題は、もともとのかさ地蔵はじい様とばあ様とかさ地蔵の関係。この脚本では、じい様、ばあ様、キツネの関係が台詞でしか分からない。元のかさじぞうをこの雰囲気で演出したほうがよい。そうしないと、テーマが見えなくなってしまう。
・街の場面が一つの見せ場になる。原作の味わいを超えないが、キツネの兄弟を出すには、いたずらぎつねで通したほうがいいと思う。で、きつねも、最後に一緒になってお地蔵さまにお願いをするような展開がよいのでは。
『ぷっかり星人がやってきた』(プロット) 作:久保由美子
11月に上演予定。151人の子どもたち。持ち時間45分。異文化でも、分かりあえるというテーマを出したい。周りとうまく関われなくてもダンスが上手といういいところがある子を周りが認められるような劇をつくりたい。
・ルールには根拠があるはずだが、合わせないというルールに根拠はあるか?納得するような設定を。
・メチャ・クチャな子たちを変えようとするのは難しい。周りが変わって関係が変わっていく。
・ドラマを起こすならば、その他大勢の中で事件を起こし、それを解決していく方法のほうがよいと思う。
・認める、ほめるが育てる基本。「とってもすばらしい。さらに、こうするともっと良くなる」というように、ほめあえる、認め合える集団をつくる。
・2年生がやるには、最初から宇宙人だというのが分かったほうがいい。「ぷっかり星からやってきた宇宙人の転校生」という設定。
・愉快な話にしたほうがいい。
・名前も考えて。ハチャ、メチャなどの名前だとそれがはじめから悪いようなイメージを与える。変えたほうがよい。
・転校してきた宇宙人が宇宙人ルールを通そうとして、周りとぶつかるという設定でも面白い。
教室でちょっとした時間に簡単にできる短い劇を3本つくってみた。
『納豆の主張』 作:野口 祐之
純粋に楽しい脚本。語呂合わせのラップがよい。
『スタイリスト玉男』 作:野口 祐之
てんとう虫や蝶が玉男の手にかかり変身していく。最後はカマキリを変身させ、食べられそうになり逃げていくという落ち。
『自転車こいで』
けんじは自宅とおばちゃんの家を行ったり来たりする。
・てんとう虫などの模様が変わると困ることはないのか。困って、スタイリストに文句を言いに来る展開もある。
・劇の時間に、劇で遊ぼうのように扱う。
・学級で楽しめるショートショートのミニ脚本。
・前回、蓑田先生から提案があったミニ脚本。子どもが面白がってやる。途中から自分が変えていけるような脚本がよい。
・『スタイリスト玉男』は、きちんとした作品にするべき。とってもおもしろい発想。
・生きているものが楽しい。それくらい思わせる作品。このような脚本があってよい。
・子どもがやると面白さが出てくるか?大人がコントなどでやってもいいのではないか?
・スタイリスト玉男は一つのキャラクターとしても成立している。他の作品に出てきてもおかしくない。
・学校現場で、どうやって取り上げるかというところまで考えていくとよい。何をねらいとしてやるかという点も留意して。夢中になればいいのか?そういう意味で、一つのスタイルをもつものが現場でも組織化されていくとよいと思う。
(文責:池田)
【参加者】橋本、森田(勝)、岩崎、野口、池田、岡、山本、久保、保坂、千野、芦澤
『新編 かさじぞう』 作:岡 信行
低学年用に脚本を書いた。これをさらに人形劇用に書きかえて、夏期大の会員による上演にもっていきたい。
・最後の歌がかっこいい。和声ミュージカルみたい。キツネがかかわってくるのは面白い。
・野ねずみの死体を投げるのはいただけない。雪玉くらいでいいのでは?
・この話では、地蔵さまがじい様、ばあ様を助けようと思う動機が薄れてしまっている。新しい解釈がない。
・人形劇の流れでは、キツネが地蔵に変身するところなどうまくいくだろう。
・贈り物をキツネが持ってくるというのも面白い。
・原作のままやったほうが心うつ。キツネが出てくるとうるさくなってしまう。
・問題は、もともとのかさ地蔵はじい様とばあ様とかさ地蔵の関係。この脚本では、じい様、ばあ様、キツネの関係が台詞でしか分からない。元のかさじぞうをこの雰囲気で演出したほうがよい。そうしないと、テーマが見えなくなってしまう。
・街の場面が一つの見せ場になる。原作の味わいを超えないが、キツネの兄弟を出すには、いたずらぎつねで通したほうがいいと思う。で、きつねも、最後に一緒になってお地蔵さまにお願いをするような展開がよいのでは。
『ぷっかり星人がやってきた』(プロット) 作:久保由美子
11月に上演予定。151人の子どもたち。持ち時間45分。異文化でも、分かりあえるというテーマを出したい。周りとうまく関われなくてもダンスが上手といういいところがある子を周りが認められるような劇をつくりたい。
・ルールには根拠があるはずだが、合わせないというルールに根拠はあるか?納得するような設定を。
・メチャ・クチャな子たちを変えようとするのは難しい。周りが変わって関係が変わっていく。
・ドラマを起こすならば、その他大勢の中で事件を起こし、それを解決していく方法のほうがよいと思う。
・認める、ほめるが育てる基本。「とってもすばらしい。さらに、こうするともっと良くなる」というように、ほめあえる、認め合える集団をつくる。
・2年生がやるには、最初から宇宙人だというのが分かったほうがいい。「ぷっかり星からやってきた宇宙人の転校生」という設定。
・愉快な話にしたほうがいい。
・名前も考えて。ハチャ、メチャなどの名前だとそれがはじめから悪いようなイメージを与える。変えたほうがよい。
・転校してきた宇宙人が宇宙人ルールを通そうとして、周りとぶつかるという設定でも面白い。
教室でちょっとした時間に簡単にできる短い劇を3本つくってみた。
『納豆の主張』 作:野口 祐之
純粋に楽しい脚本。語呂合わせのラップがよい。
『スタイリスト玉男』 作:野口 祐之
てんとう虫や蝶が玉男の手にかかり変身していく。最後はカマキリを変身させ、食べられそうになり逃げていくという落ち。
『自転車こいで』
けんじは自宅とおばちゃんの家を行ったり来たりする。
・てんとう虫などの模様が変わると困ることはないのか。困って、スタイリストに文句を言いに来る展開もある。
・劇の時間に、劇で遊ぼうのように扱う。
・学級で楽しめるショートショートのミニ脚本。
・前回、蓑田先生から提案があったミニ脚本。子どもが面白がってやる。途中から自分が変えていけるような脚本がよい。
・『スタイリスト玉男』は、きちんとした作品にするべき。とってもおもしろい発想。
・生きているものが楽しい。それくらい思わせる作品。このような脚本があってよい。
・子どもがやると面白さが出てくるか?大人がコントなどでやってもいいのではないか?
・スタイリスト玉男は一つのキャラクターとしても成立している。他の作品に出てきてもおかしくない。
・学校現場で、どうやって取り上げるかというところまで考えていくとよい。何をねらいとしてやるかという点も留意して。夢中になればいいのか?そういう意味で、一つのスタイルをもつものが現場でも組織化されていくとよいと思う。
(文責:池田)
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