2010-07-19

7/3 翠会活動報告

【日時・場所】7月3日(土)14:00~16:30 成城学園初等学校 小会議室
【参加者】  北島、木越、木村、久保、関、土井、長谷川、保坂、蒔田、山本(留)、百合岡(計11名)

♪小会議室に入ると、ミニお正月グッズやおじいさん・おばあさんのちゃんちゃんこなどの衣装グッズが並べられていて、目を引かれました。このあと行われる人形劇練習のために、夏期大で上演する「ソックス劇団」の強力なサポーター・長谷川さんが持ってきて下さったのです。「いつか使えるかなあとずっととっておいたものが、ようやく日の目を見ました!」と長谷川さん。いつもの小会議室が楽しげな雰囲気で彩られました。

♪学期末の成績処理や面談など、忙しくも夏休みに向けてのゴールが見えかくれする暑い日。11人のメンバーが集まり、人形劇、学年劇、中学校の演劇クラブ、と違ったジャンルの3本の脚本が出され、充実した内容の会となりました。

1、人形劇用脚本『ジャックと豆の木』/ 土井 彩子 作
(作品について)
所属する人形劇団の10月上演予定作品。幼い頃に父を失い、母と暮らす少年ジャック。謎のおじいさんからロバと交換でもらった種を植えると、魔法の木となり天までのびていく。ジャックはその木をのぼり雲の上の巨人のもとへ、父が奪われたという宝物を取り返しにいく。・・・というストーリー。土井さんが書いたものをもとに、劇団仲間と相談しながら形にしていったもの。豆の木が伸びていく様子は、豆の精たちが箱を高く積み上げていって表現する。

(話し合いから)
・ジャックに魔法の種をくれたのは実は父親だった、という設定が面白い。
・物語の重要人物・父親に関する設定や前提条件を、よりはっきりした方がよい。(巨人に奪われた竪琴は、父親にとってどれほど大切なものだったのか。ジャックと分かっていて種を渡したのか、それとも偶然か。なぜ自分で種をまかなかったのか。実は生きていたのに、家族のもとに何年も戻らなかったのはなぜか。その間ずっと何をしていたのか・・・など)
・ジャックの活躍の裏には、父親の思いがある・・・という設定にし、冒頭のロバと種を取り替えるシーンで少し予感をもたせるとよいのでは。
・母親は、ジャックと父親のやりとりに気付いているのかどうか?雲の上にのぼるジャックに対してどう思っているのか?
・クライマックスはどこ?→巨人に追いかけられるシーン。→ならばそこを丁寧に描きたい。
・ジャックのまわりに取り巻き(犬、猫、カラスなど)がいて、協力して巨人から逃げるシーンなど面白くできている。
・<自分の敵討ちをしてほしいと願う父親と、そうとは知らずに活躍する息子>というようなテーマ性がよりはっきりすると面白い。それをセリフで説明するのではなく、「この二人、何かあるのでは・・・」と観客が感じるように描いていく。
・脚色ではなく、独立した作品になる。別のタイトルをつけるか、『○○版・ジャックと豆の木』とするとよい。


2、二年生用脚本『ぷっかり星人がやってきた』(プロット)/ 久保 由美子 作
(作品について)
6月に提出したプロットを書き直したもの。「ひもも星」の小学校に、「ぷっかり星」からハチャ・メチャ・クチャの三人が転校生としてやって来る。はっきりしていて周囲の空気が読めないぷっかり星の3人は、何でも「はい、はい」という従順なひもも星の子どもたちとなかなかうまく遊ず、落ち込んでしまう。しかし、得意のダンスをきっかけに交流が始まる・・・。というように、宇宙人の子ども同士が遊びながらだんだん仲良くなっていくストーリーへと方向転換させた。
(話し合いから)
・子どもたちは空想の世界が大好き。星vs星にすると現実感のなさが出せる。そのためには、それぞれの星人の個性をよりデフォルメするとよい。
・遊びだけでは星と星の違いが出しにくいので、掃除や虫捕りなど、場面設定を工夫するとよい。
・空気を読む、ということはいつも必要なのか?「従順」とは?ひもも星の子どもたちはこれまではどのように遊んでいたのだろうか。
・異星人がいっぱい出てくると分かり辛くなるので、主体はひもも星にして、ひもも星の子どもたちができないものをぷっかり星人が教える、というような大筋を立てて構成していく。
・集団での揃った動き←→個人的に上手な動き ・・・の対比を出す。舞台で大人数の揃った動きを出せると面白い。
・群読を取り入れるなら、場面の説明などでナレーション的に扱うと違和感がない。

3、中学校演劇部脚本『カフェショコラ』/ 山本 留美 作
(作品について)
昨年の卒業公演で上演したもの。メンバーがそれぞれ好きな詩を選び(町田康の「岸壁」、川崎洋の「喜び」「悪態採録控」、大谷峯子「ファシナシオン」など)、そこに日常生活の出来事や自分たちの思いをのせて、みんなで話し合いながら一つの舞台へとまとめいく・・・という実験的な取り組み。女子中学生らしく(?)恋の話も盛り込まれ、最後は題名でもある「カフェショコラ」のレシピが詩のようにして結ばれている。観客からは好評であった。
(話し合いから)
・女子中学生らしい、テンポのよいやりとり。作品全体が詩のようであり、いろんな受けとめ方ができる。
・「のの」が幽霊になるのはなぜ?→存在感の薄さをデフォルメした。
・冒頭のお料理のシーンは?→いつも失敗してしまう子の妄想。
・シーンは次々に飛んでいるが、最後にそれがつながってくる・・・という手法。
・独特の「留美さんワールド」。まわりが意見を出すというよりは、自分で考えて、実験して、また子どもの意見を聞きながら判断してつくっていくしかない。
・教室のシーンで、先生役を出さずに生徒たちの返事だけで会話を進める、という手法が面白い。独自の世界観、表現方法は私たちの刺激になる。

次回翠会は… 8月はお休みで、9月に恒例の合宿を行います。
常連の方はもちろん、初めての方の参加も大歓迎♪作品も募集中です♪♪参加される方は、木村さんか長谷川さんまでご連絡を下さい。
(文責:百合岡)

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