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2010-12-28

12/4(土) 脚本研究会 定例会報告

こま・こんぺいとう・劇作の会三会合同研究会

【日時】 12月4日(土) 15時〜
【会場】 成城学園初等学校にて
【参加者】浅見・安斉・池田・川西・木村・小島・小宮・近藤・高橋・谷・塚田・中山・中山(礼)・西脇・濱野・林・藤倉・藤崎・保坂・蓑田・宗像・森田・山本・吉川

【開会の挨拶】 蓑田 正治
「こま」の同人の方々とも、曾てはよく一緒に勉強した。同時代の方は随分少なくなっている。金平さんも長い闘病の後逝ってしまわれたがまだ早く、惜しまれる。先人たちを見送りながらも、それに続き、志を繋げていく我々でありたい。

1.金平先生を偲ぶ会
 この10月に亡くなった
金平正先生を偲んで、金平先生が創立された『演劇教育フォーラム こんぺいとう』のメンバーが朗読と朗読劇を披露した。

①『子どもが見える』(執筆 金平 正 構成 林 久博)
「本当に子どもが見える者こそ、良い脚本が書ける」という金平先生のメッセージ。

②『鬼のでる峠』(作 金平 正 朗読劇構成 林 久博)
「鬼というものは、外界に存在する化け物ではなく、実は人の心の中に住んでいる醜い心、エゴイスティックな心なのである」というテーマが込められた本格的な舞台劇、心理劇を10分程の朗読劇に再構成して上演した。金平先生が撒かれたひと粒、ひと粒の種でもある、こんぺいとうのメンバー10名の心を込めた熱演だった。きっと金平先生も微笑みながら見守ってくださっていたことと思う。

2.脚本合評
『くものこピュン空をとぶ』
作・近藤芙蓉

【あらすじ】
 怖がりで、風に乗って旅立つことができない「くもの子ピュン」が、自然界の仲間や敵と対峙するうちに成長し、旅立つことができるようになる。

・クモは、口からではなく尻から糸をだすのではないか。
→舞台では実際の表現が難しく「手で投げる」という表現になった。
→本来ならば、自然界のことを忠実に表現することが望ましいが、子どもが生き生き と演じられるように変えていくこともある。
・ほのぼのとしているが、感動が薄い。コガネムシと対決して花の精を救う「転」の 場面がスムーズ過ぎるからだろう。 
・ピュンが「自分が成長した」という自覚、自分の変化に気づく台詞をさらに書き込むと良い。

『ゆうととユウト』
作・池田 靖

【あらすじ】
 気弱で意志の弱いゆうとが、もう一人の自分ユウトに励まされ、友だちに支えられながら、学芸会『泣いた赤鬼』の赤鬼の役を立派に演じ切る。

・なぜラストの場面をスタートにもってきたのか?
→意外性のある幕開けで観客を引きつけたかった。
・劇中の「なんで俺が村人なんだ」という端役を嫌う台詞は好きではない。クラスでは「どんな役も大切だ」と指導してきたから。
・もう一人の自分ユウトの性格が曖昧。「二人」に分けた意味を明確にしたい。
・雰囲気はあるが中途半端。主要メンバー(クラスメイト)の人物設定ができていない。ゆうとが赤鬼役になりたい伏線も欲しい。ユウトが本人の内側の声とも思えない。ゆうとが強くなったのは何故なのか。 作品を通して何を伝えたいのかを明確にしたい。

『雨宿り』
作・高橋ひでかず

【あらすじ】
 ヨッちゃんとイッちゃんの二人が、大きな木の下で遊んでいるうちに喧嘩になる。でも、雨が降って肩を寄せ合って雨宿りをしているうちに二人はまた仲良しに。


・これまでも木をイメージして書くことが多かった。子どもらしい会話を作品の中に書き込みたかった。対象は特に想定していない。
・子どもが演じるのは難しいのでは…。人形劇にすると良いのでは。
・精緻な完成度を求める作品作りもあろうが、子どもたちが教室の中で工夫しながら作り上げていくテキストとしてこの作品は相応しいのではないか。
・工夫しながら子どもたちが読み合うということは、作品を通じて友だちを読み合う (理解し合う)ということ。
・作品の向こう側に子どもたちの姿を思い描いていたい。特定の対象を想定しないで作品を書くことには抵抗がある。演じる子どもたちをきちんとイメージしたい。

【次回の予定】
1月21日(金)18時30分〜 成城学園初等学校にて
作品提出者       川窪さん
小川先生の劇作講座(2) 「『枡形城・落日の舞い』の創作から」
とても勉強になります。絶対のお勧めです!
(文責 林)

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