2012-07-01

6/8 脚本研究会 定例会報告


【日時】6月8日(金)19:00~ 
【場所】成城学園初等学校にて
【参加者】橋本、森田(勝)、岩崎、野口、池田、保坂、百合岡、金平、木村

『五月とマーガレット』 
作:金平純三
<あらすじ>
五月はお母さんが病気のため、しばらく学校を休んでいた。ある日、五月は公園でアメリカ人の女の子マーガレットと出会う。マーガレットは日本語があまり話せないため、うまくコミュニケーションをとることができなかった。五月は、マーガレットが自分のクラスに転校してきた子だと知ると、劇を通して彼女を巻き込もうとしていく。


<作者から>
 黎明出版の中学年に載せたいと考えている作品。主人公がしゃべらない劇を創ってみたらと昔言われたので挑戦してみた。以前、実際にまったく日本語の分からない転校生がだんだん変わっていくことがあった。それを基にして書いてみた。劇中劇の部分は、例を書いてみたが、創作ができるようにしたい。

・劇中のブラックシャーク団やマーガレットを別の子が演じるようになっているが、かえって劇中劇というのが分からなくなってしまわないか。同じ名前を使うなら同じ子が演じるほうがいいのではないか。
・劇中劇にしてしまっているために、何を書きたいのかが薄れてしまっている。
・花の名前、五月のバックグラウンドなどが意味を成さなくなってしまっている。
・五月が学校に来られないという設定の意味もない。
・五月とマーガレットの関係をもう少し考えて劇を創っていく必要がある。
・劇全体を通してドラマになる要素が少ない。例えば、マーガレットがしゃべれないということを使って事件を起こしていくなどして、その事件を通してマーガレットが変わっていくなどのストーリーが必要ではないか。
・しゃべらない子の劇ということころにも無理がある。それをしゃべらせるためのということも無理がある。子どもたちはしゃべらない子でも自然と仲よくなることができる。日本語が分からないというだけで打ち解けられないというところが嘘っぽくなってしまう。
・作者は何を問題にしようとしているのか。そこに劇中劇をどう入れていくのか。登場人物のキャラクターを設定し、そのキャラクターがぶつかったときにどんなことが起こるのかを考えていく。
・日本の文化とアメリカの文化の衝突が話の中心になるのではないか。日本に来たくなかったので日本の文化を受け入れようとしないマーガレット。その違いを埋めていくものは何かを作者が考えていく必要がある。
・花の名前のタイトルはきれい。
・主人公が2人いるとぶれてしまう。一人に絞ったほうがよい。
・内容が高学年っぽくなってしまっている。

『ラッキーアイテム』
 作:保坂弘之
 <あらすじ>
 今日の占いに出てくる星座占いとラッキーアイテム。ラッキーアイテムを持っていると幸運に恵まれるという噂がクラスの女子の間で広まる。実際にラッキーアイテムを持っている子にラッキーなことが続くが・・・。


<作者から>
以前、脚本研究会に出したものを書き直し、さらに続きも書き加えた。

・子どもはそれほど占いに夢中になるのか。恋愛など子どもの世界で書いていったほうがよいのでは。
・占いをドラマにすること自体どうか。「信じすぎちゃいけない」というテーマはドラマにはならないのではないか。
・心と心の葛藤がドラマ。占いを扱うのであれば、もっと葛藤の出てくるものが必要。
・子どもが占いを信じるのは、血液型など相性の部分が多い。
・「占いを信じすぎるといけない」ということを教訓にするのは難しい。
・占いにふりまわされる子ども達のおかしさを描いてもよい。
・人間を描く必要がある。占いを信じたことによって人生観が変わるなど。
・出来事だけが並んでいる作品だと見るほうも辛い。
・占いと人間で作者が何を発見するのか?例えば、一人の子が占いをすごく信じていて、周りの子がひいてしまっても、なお占いを信じている理由・・・それを突き詰めていくと一つのドラマとはなる。
・一人の主人公を決めてその子を中心に描いていったほうがよい。
【文責:池田】

【次回予定】7月6日(金)19:00~ 成城学園初等学校にて
<脚本提出予定者>山本茂男、野口祐之
【次々回の予定】9月14日(金)19時~ 成城学園初等学校にて
<作品提出予定者>林久博、池田靖
 多くの方の参加をお待ちしております。




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