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2012-10-29

10/12 脚本研究会 定例会報告


【日時】10月12日(金)19:00~ 
【場所】成城学園初等学校にて
【参加者】橋本、池田、木村、百合岡、加藤、野口、久保、岡、保坂

『ひのかげ村の生き地蔵』
作:加藤 陸雄


<あらすじ>
 川の氾濫に見舞われたひのかげ村にぶらっとやってきた久蔵は、生き地蔵として村をまとめてほしいと頼まれる。地蔵さまとして信頼されている久蔵の言うことだったら村のみんなも聞くに違いないと。


<作者から>
 6年生用脚本。一番大事なシーンを主役を見せないで、見ている村人たちだけの会話で説得力があるか意見をもらいたい。

・何で久蔵だけが残るのか?みんなで力を合わせないといけないのに、無理がある。土嚢が完成して戻っていくが、一部壊れたのを気付いて戻る方が流れる。
・なぜ、久蔵は助けたのか?という説得力が今一つ。
・久蔵は本当はお地蔵さまだったという設定だとおもしろい。
・久蔵が村を好きになる要素がどこにあるのか。もう少し書いた方がいい。
・久蔵を理屈っぽくしてしまうとつまらなくなってしまうので、頼まれると断れないとか、お人好しな人にした方が受け入れられるのではないか。
・逆に久蔵をすごい悪人という設定にして、村長が捕まえて、最後のチャンスをやるような設定にしてはどうか。村人を助けているうちに情が移ってくる。
・だましたことに対する答えがない。村長が村人に対して謝る場面など。
・久蔵が流れものだということをはっきりと出さなければならない。
・地蔵堂はあるが、地蔵さまは今はいないという設定。最初からなかったという設定でもよい。
・衣装が難しい。そこまで昔に遡らなくても明治初期くらいの洋服でもいける。
・地蔵堂ができた訳を話しているシーンから始まれば、終わりもうまくいきそう。

『どんぐりひろばは おおさわぎ』
作:岡 信行

第1話「おなべ星人がやってきた」

<あらすじ>
 どんぐりひろばで、動物たちが遊んでいるとケンカになってしまう。そこに、UFOに乗ったおなべ星人が登場する。おなべ星人は地球の生き物が仲よくしていなければ地球を征服すると言う。そこで、動物たちは、いいことを思いつく。


第2話「やさいなんて、だいきらい」

<あらすじ>
 どんぐりひろばで、せっかく野菜を育てたのに、その野菜を嫌いな動物たちがいた。そこに野菜の神様が現れて、野菜嫌いの動物たちをアオムシに変えてしまう。



第3話「かいじゅうなんかこわくない」
<あらすじ>
 どんぐり広場で動物たちが遊んでいると怪獣がやってくる。怪獣は、脚にとげが刺さっているが、手が届かないので抜いてほしいという。動物たちは、我慢する、ダイエット中だから、お肉が嫌いだからという怪獣の言葉を信じてとげを抜いてあげる。

<作者から>
 前に書いたものを見てもらい、いくつか指摘を受けたので書き直したが、あまり変わっていない部分も多い。

・どんぐり鍋だとあくが強いので、ゆでて食べようよくらいでいいのでは?
・アオムシになったら野菜が好きなのは当然で元に戻ったらやっぱり嫌いなのでは?
 食べている途中で戻ったらそのまま食べ続けてもおかしくない。
・食べている途中で戻るのは神様が戻さなくても自然にいつの間にか戻ってもいいと思う。
・かいじゅうが「お肉嫌いだから」という言葉はなくてもいいのでは?「お腹がすいちゃった」でみんなが逃げていく理由と矛盾する。
・「ふとっちゃったから」という言葉はない方がいい。
・アオムシになったとたんに見つかって追いかけっこをして、お腹がすいて、野菜を食べているうちに元に戻っているという設定。
・「どんぐりひろば」というタイトルはよい。
・タイトルをもう少し考えてもよいのでは。

『ウオッシュさんとみんなのごきげんな毎日』
作:野口 祐之

<あらすじ>
 ウオッシュさんは、洗濯屋だが、何でも洗濯してきれいにしてしまう。そんな洗濯屋のウオッシュさんの前を足早にピョンタが通り過ぎていく。

<作者から>
 人形劇として書いた児童劇作に載ったものを書き直した。学芸会に向けて、ピノキオを夏休み中に書いたが、学校に来ない、さぼるという内容が多く、再検討した。そこで、ウオッシュさんを書き直してみた。

・人形劇を脱しきれていない。
・太陽と雲のシーンをどうするか?バトンを上げたり下げたりする。
・クライマックスはどこ?ピョンタが変わるシーン。
・そのクライマックスを舞台上で見せたい。
・ピョンタの気もちが変わる理由が弱い。
・前半部分が長い割には動物たちとウオッシュさんの関係が見えない。もう少し簡潔にウオッシュさんの役割と動物たちのと関係を見せたい。
・ピョンタしかできないことを見つけた。足が速いだけだったら、他にもいる。
・もっとウオッシュさんに活躍してほしい。
・4年生でやるのが難しいかも。大人が演じればおもしろいが子どもがやったらどうだろうか。人形劇だったらまだできると思う。人間がやったら観客も苦しいかもしれない。
・ウオッシュさんとかかわると、服だけでなく心も洗われるようなストーリーにするとよい。
・ダンスのチームだけ2チーム出てきてもつまらない。もっといろいろな事件があってもよい。
・もやもやしている人がウオッシュさんとかかわるとすっきりする。
・明日が入学式という設定が話を狭くしてしまっている。
・ウオッシュさんはピョンタがなぜ勉強しているのか分かっているが、それだけに囚われてはいけないということを分からせるというところがドラマになる。
・題名はもう少し工夫したい。
・いろいろな登場人物をすべて書こうとすると何が何だか分からなくなってしまうので、ストーリーはしぼったほうがよい。
・ウオッシュさんの世界が面白いので、生の人間がやるとその世界では済まないので、そこを何とかしていかないといけない。
【文責:池田】

<次回予定>
11月16日(金)7:00~ 木村、池田、小宮
12月8日(土)(翠会合同)

9月 脚本研究会 定例会報告


【場所】成城学園初等学校 7時~
【参加者】岩崎、池田、橋本、森田、加藤陸、木村、金平、保坂、野口、塚田、岡、林

 いよいよ黎明関係の脚本も差し迫ってきているようで、今回は3本の脚本検討を行いました。

『風の丘ボランティア』(高学年用)
作:金平純三
<あらすじ>
 風の丘ホームにボランティア活動に行くことになった子どもたち。ホームでやる出し物の内容を考えたり、練習をしたりする子どもたちの中に、今一つ協調性を欠く美登里がいた。そして、ボランティア当日。ホームで、震災のために家族を亡くしたトメさんと一番心を通わしたのはその美登里だった。

《作者から》前回、「五月とマーガレット」が難しく、何か他の題材でと相談したところボランティアというヒントを頂いたので、「本当のボランティア」というテーマで書いてみた。中学年の生活劇ということで考えている。

・子どもたちのボランティアという言葉に対する思い違いはよく分かる。その答えがない。子どもが本当のボランティアということに気づく。
・決して間違ったボランティアというわけではない。そういう方法もあるが、心の奥に入っている人間の結びつきに触れていくことが効果的な部分もあると気付かせたい。
・新しい視点を子どもたちがどうやって発見するか、それがドラマだと思う。
・子どもたちが美登里の立場をまったく知らないというのが不自然。別のキャラクターにした方がいいかもしれない。
・劇に山がない。転の部分がない。それを何に置くかが大切。舞台上、見かけは楽しい。見終わった後、感銘を与える仕掛けが弱い。
・子どものしたことによって今まで心を開かなかったおばあちゃんが初めて心を開いた場面を作るともう少しクライマックスがはっきりとする。
・歌の入るところが弱い。
・最初の歌の歌詞「さあボランティアをはじめよう」という歌詞も気に入らない。
・震災にあったおばあちゃんの扱いが難しい。
・美登里が震災のため転校してきた子とした方が美登里のキャラクターがはっきりとする。また、その方が美登里が練習に参加しなくても無理を言えない理由にはなる。
・4年生が高齢者も演じるのが難しいのではないか。4年生がやるとそれだけで下手すると笑いが起きてしまう。
・4年生なりにボランティアって何だろうって考えられると劇としてはよい。
・ボランティアって何だろうということは、子どもたちだけでは解決できない問題ではないか。

『ならしてみたいな』(中学年用)
作:塚田理恵
<あらすじ>
小人のトムはお父さんから季節を変える鐘のならし方を教わっている。お父さんが席をはずしているすきにくまの兄弟ピピとペペがやってきて、試にと言って秋の鐘をならしてしまう。秋にはなったものの木の実はやせ細っておいしくない。夏の呪文しか覚えていないトムはとりあえず季節を夏にするが、暑過ぎてピピが倒れてしまう。

《作者から》元は、院内学級で創った人形劇作品。もう少し短かったが、長くしてみた。

・季節が変わるごとに背景が簡単に変えられるのは人形劇ならではのよさ。
・3ページの「パロムさんパロムさん」というのは誰が呼んだのか?
・最初にお父さんが見本を見せてやると分かりやすい。
・春の呪文を間違いやすいものにするとよい。
・この作品の意図は何?⇒自分の仕事に責任をもつ。ということ。
・この作品の場合は、トムは悪くない。トムがベルを取られるのではなく、おだてられるなどして渡してしまう方がよい。
・院内学級にいる子たちが、対象になるわけではなく、異学年交流やボランティアなども考えられる。となると、ドラマ性は必要。
・秋になったことを大事件として知らせるのではなく、急に秋になったことによって飛んでくるのではないか。
・テーマの一つに季節のよさを入れてもよい。
・この熊が冬眠が終わって出てきてお腹がすいていて、トムをそそのかすという話になるとストーリーとしてはつながるのではないか。
・何にもっていくための話なのかということによって、設定が違ってくる。
・ひとつの季節のもつ意味、重さを重視するのであれば、他の部分を削って、そこに重点を置いていけばいい。
・もう少し他の登場人物が出てきた方が、劇として面白いと思う。
・ミニ脚本は一つの壁を乗り越えたら終わり。そのくらいにしないと、説明不足になってしまう。

『いつかこの空を』(低学年用)
作:林 久博
<あらすじ>
いつも仲間と楽しくくらしているみのむしだが、ときどき鳥や自分よりも大きい虫に狙われたりします。時間がたって大人になると男の子たちは成虫して蛾になるが、女の子たちは・・・。

《作者から》みのむしの朗読劇を以前書いたが、朗読劇だと演じてもらう機会が少ない。それを大人数で舞台でできるように書きかえてみたいとずっと思っていた。みのむしの性質はほかにもいろいろあるのではないかという翠会のアドバイスをもらった。脱いでしまったり、周りにあるものを取り込んでカラフルになったりという遊びを入れた。最後のところがどうしても重いので、前半と雰囲気が違ってしまう。

・低学年の劇なので、後半の部分を思いきって切ってしまって、遊びで終わらせてしまってもいいのではないか。
・ドラマがあるのかと考えたら都合よく助けにきてというところで終わるだけでなく、3つ目で何かしらのドラマが必要。
・ご都合にしないならば、命からがら逃げられたでいいのではないか。
・みのむしの生態を知らせたいのか、間違いに気づくという方向にもっていくのか。
・低学年の劇としては長いのではないか。
・3回目にミノムシのみのがあってよかったという出来事があると落ちつく。みんなにうらやましがられるようなシーン。寒くなったときに暖かいなど。冬を越せるというのであれば、それが魅力となる。
・鳥は出さない方がよいのではないか。鳥にはかなわない。トンボ程度にで落ちつけたい。
・タイトルも考えて直して。
【文責:池田】

2012-10-16

実践研究会 10月予告

特別講座第1弾!

山崎和男先生を講師に迎え

「1から始める実践論文講座!」

です。実践した活動を寝かせたままのあなた!理論がうまく追いつかないでいるあなた!せっかくの実践をうまく文章化して広めたいあなた!などなど、今年の実践研は実践だけで終わりません。しっかり論文にまとめようという試みです。実践した2本の内容をいかに論文にまとめると効果的か、を教えていただきます。その後、自由に字義応答できますのでぜひぜひ!

 新生定例会4発目!新しい参加者もぞくぞく参加でうれしい化学反応ありです。皆様のアンテナを刺激する内容でお待ちしています。ただいま定例会面白いことになっております!
【文責 森公洋】

2012-10-01

9/8 実践研究会 9月定例会報告


【日 時】9月8日(土)15時~
【会 場】成城学園初等学校 社会科教室及び講堂
【参加者】一幡、遠藤、加藤、金岡、木村、古賀、小林、小宮、酒見、滝川、武田、野口林、保坂、松下、蓑田、持田、吉羽(計18名)


1.実践報告「5年生発表集会~臨海学校報告~」
発表者:金岡 香恵先生

 毎週1回行われる朝の全校児童集会の中での10分発表。5年生は毎年、臨海学校についての報告をしているそうです。7月に2泊3日で行われた臨海学校の様子を夏休み明けの9月に報告した様子の実践報告です。

発表に至るまで…総合的な学習の時間3時間

<1時間目>発表内容、使用道具を決める
<2時間目>グループ練習、通し練習
<3時間目>通し練習


【発表内容】
(1)海水浴&スライドショーで概要説明
(2)バスレクの様子
(3)すいか割り
(4)ビーチフラッグ
(5)キャンプファイヤー
(6)花火
(7)全員花火

 子ども達は、何事にも積極的に取り組み、話し合って計画したり、練習したりするのが好きで、ゲームや遊び、発表なども臆することなくノリ良く活動することが報告より伝わってきました。これまで劇活動は、学年のお楽しみ会等では行っていたそうですが、全校の前で行うのは、今回が初めてだったそうですが、表現活動を楽みながら発表し、達成感を得られたことが子ども達一人ひとりの様子よりうかがえました。
【話し合い】
・子ども達が劇活動に慣れている。
・身体いっぱい表現したのはよかった。
・前後の学年でお互いに見合う活動があると良いのでは。
・体験したことの再現化は、活動の一つのバリエーションになるのではないか。


2.運動会だけで終わりにしない「表現リズム遊び、表現活動」
提案者:小林 幸子先生
 
定例会では、講堂を使って表現活動の実践実習をしました。

『言うこと一緒、やること反対』
 円になって行いました。「言うこと○○、やること△△(○○の反対)」を決めてから、「言うこと一緒、やること反対」とみんなで言ってから、動きます。最初は、揃うことが難しかったですが、動きに慣れてくると、「言うこと反対、やること反対」や「言うこと反対、やること一緒」などバリエーションを考え増やしながら表現を楽しみました。

『体から出る音をつなぐ』
 手を叩いたり、足で音をたてたりしながら順番に同じ音を出して音をつないでいく実習をしました。全員の音が同じ音に聞こえると、とても心地よい気持ちになりました。全員の心が「ひとつ」となりました。

『違うペアと作った動きを伝え合う』
 この活動では、リズム曲に合わせて2人一組になって、1・2・3の合図で3つの動きを考えました。その後、ペア同士が4人一組になって、動きを模倣したかけ合いの発表をしました。どのペアも味があり、おもしろかったです。
みなさんとても表現豊かでした。


3.インプロ実習
発表者:遠藤 優先生

『拍手回し』
 円になって順番に拍手を回しました。徐々に拍手回しのテンポがあげたり、回す拍手の数を増やしたり、方向を変えたりしてバリエーションを増やしていき、白熱した拍手回しとなりました。熱かったです。

『あなた、動き回し』
 「あなた」と言って、相手と場所を交換するゲーム。名前を覚えたり、呼んだりしながら学級開き等に実践できる実習となりました。

『ほめほめジャンケン』
 ジャンケンして勝った人を負けた人がほめて、最後まで勝ち残った人を全員でほめる活動です。最後まで勝ち残った人は、達成感やとても気持ち良い気持ちとなります。

『バニー』
 3人一組でウサギの形(左右の人が耳、中の人が顔)を表現します。動きがとても可愛いらしく、活動に取り組む側もその活動を見る側もとても楽しめる活動となりました。


4.和太鼓
加藤 陸雄先生
 今回の定例会のしめくくりは、参加者全員による「和太鼓」。気持ちをひとつに和太鼓に向かい、心身ともに熱くなりました。

☆たくさんの仲間が集まって、実践報告を色々な角度から検討したり、楽しみながら自然とニコニコになる表現活動をしたりするって、とてもすばらしいことですね。
劇作の会で学んだことをこれからも教育活動に生かしていきたいです。
有意義な定例会となりました。

【次回の予定】
10月20日(土)15時~ 成城学園初等学校
山崎先生による『論文講座』です。                  
【文責:一幡】