2013-01-12

【実践研究会】12月 定例会報告


【日時】12月22日(土) 15:00~
【会場】成城学園初等学校 社会科教室
【参加者】遠藤 加藤(陸) 瀧川 野口 保坂 蓑田 森(公)

1、日常劇活動実践報告「清明学園アプリコ舞台発表までのすべて!」発表者:野口祐之先生

 清明学園初等学校が毎年大田区民ホール「アプリコ」で行う発表会の様子を報告していただいた。4年生の舞台「ウオッシュさんとみんなのごきげんな毎日」を観せていただくとともに、舞台を作り発表するまでの過程について、その裏舞台を詳しく報告していただいた。学年80人の児童と、そこに携わる先生と「みんなで作る」ことについて、たくさん学ぶ事ができた。
 今回”実践研マネージャー・森公さん”から野口さんに報告をお願いしたのは、「学年で80人を超える規模の舞台をどのように作っているのか」だけでなく、野口さんがいつも心がけていらっしゃる「先生同士協力関係を作る」ことについてお話を伺いたいという思いがあったからである。舞台を作るにあたっては、学年や専科の先生に協力をいただくことが多々ある。その関係がスムーズにいき、イメージを共有する事ができれば、自然と良い舞台に仕上がっていくことが期待できる。子どもたちに「協力していい劇を作ろう」と言うからには、教員間にも同じ事が当てはまるはずである。そのことを野口さんはずっと実践して来られており、今回その方法を紹介してくださった。
 今回見せていただいたものは先生たちに向けた「劇通信」である。なかなか集まって相談する時間が持てない中、本番までの見通しや練習計画、狙いなどをシェアできるだけでなく、たくさんの思いを伝えられていると感じられた。多くの先生が関わると一番混乱するのは子どもたちである。ある先生には「良い!」と言われた事が他の先生には違うと言われる。そのような事がおこりがちであるが、教師間で指導観が共有されていくと、子どもたちの混乱も防ぐ事ができる。イメージを伝え、共有していく事の大切さを感じた。
 その通信を拝読していると「ありがとう」という言葉、「子どもたちの声」がよく見えた。野口さんは「演出担当は下手に」と言っていたが、とにかく一緒に作っている先生方に感謝の気持ちを忘れず、それを表現して伝えていくことが一番大切であると改めて思った。また学級通信にも載っている部分もあり、子どもたちの声や劇に向けた取り組みの様子、さらには子どもたちの変化の様子など、劇に向けた想いがたくさん詰まっていた。この通信を読んだら子どもも保護者も信頼して劇を楽しみにできるのではないかと思った。

 これらの話しをしている中で、蓑田先生より「視点の話」が出てきた。それは「もっとがんばらなくてよい劇があってもいいのではないか」というものである。一般論として、学芸会(発表会)というと、ものすごい達成を求めていく。より良い舞台を目指すのはそれはそれですばらしい事であるが、一方でハードルが高いものとなり、逆に劇から離れていく原因にもなっている。もしできれば「ストーリーを観てください」「子どもの表現をみてください」と分けられないだろうか、というご提案だ。もちろん片方ばかりではいけなく、両面を高めてはいきたいのであるが、現場では様々な狙いから舞台性、芸術性だけを追求する事もできない。例えばキャスティングでは教育的狙いを持った配置をすることもある。教育にはいろいろなやり方があり、その両面から子どもは学んでいくことを、我々が確認しなければならない。また劇作の会の中でもその境がはっきりしていないところもあり、話しが行ったり来たり、混乱しがちである。舞台性をみていくものを「A」としたら、劇あそび的なものを「B」とするように、今後実践研では、劇によって子どもをどのように成長させていくか、に視点をしぼったり、見方を分けたりして話すと良いのではないか、という話題になった。学校教育の現場で「劇」を行うからには、教育的な意義がある「劇」になっていかなければならない。その意味からも大変興味深いご提案であり、今後検討を進めていきたいと思う。

2、わらべうた 武田晋一先生

 今回の「わらべうた」も大いに盛り上がりました。「ホッチッチかもてなや」「じごくごくらく」「デーンデンコ」の3本立て。中でも「デーンデンコ」は「かごめかごめ」に似たもので、後ろに並んだ人の中で誰と誰が隣にいるのかを当てるもの。5人を越えると一気に難しくなる。クラスでもすぐに出来そうな楽しいわらべうたでした。      
【文責:遠藤】


《次回予告》
【日時】1月26日(土)15:00~17:00
【会場】成城学園初等学校 社会科教室

1、澤田麻美子さんの報告「日常劇活動実践報告!校内発表会『みんなの玉手箱』
から手話クラブの実践!」
2、加藤陸雄さんの実習「新年叩きはじめ!みんなでたっぷり和太鼓実習!」

 の2本です!!2012年度の実践研は皆様のおかげで希望の光が見え始めてきました。会を重ねるごとに「今の子どもたち、先生たちには劇活動・劇遊びが必要だ!」と感じ、改めて「みんなで実践していこう」と話し合いました。そして、何より定例会には利害関係がないので純粋に劇活動の話ができる良さがあります。2013年もぜひ、定例会にお越しくださいませ。皆様のアンテナを刺激する内容でお待ちしています。ただいま定例会大沸騰中!

【文責 森公洋】

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