2013-03-15

加藤陸雄のニューヨークひとり旅【その5】


●8月14日 PM8:00  観劇6本目『ゴースト』

 8月9日にニューヨークにやってきて、5日たちました。ようやく生活のペースがつかめてきました。今は地下鉄乗り放題のカードを使っていろんな所を探検しています。まさに毎日が大冒険!エンパイアステートビルに登ってキングコングの心境になったり、国連ビルに行ったり、グランドゼロで黙とうをささげたり、ストリートパフォーマンスをあきるほど眺めていたり、メトロポリタン美術館に行って、館内で迷子になったりと楽しく過ごし、そして夜は毎晩ミュージカル!なんと充実した毎日。ニューヨークライフ、満喫!!

さて今夜は「ゴースト」。これまた何の予備知識もなく、映画で観たことがあるので、観てみようかなという軽い気持ちの観劇でしたが・・やられました・・ノックアウト、大感激!!あまりの号泣に後ろのおばさまから「Are you OK?」と心配されてしまいました。恥ずかし~。

 ストーリはほぼ映画の通りでした。しかし、演出が際立っていて、見事に洒落た、スタイリッシュなミュージカルでした。
舞台装置はほとんどありません。四角く白い箱の中で劇が進行していく、という感じです。しかしその箱がキーポイントで、白い壁面に様々な映像が映し出されます。会社、地下鉄、レストラン、さらには主人公たちの心象風景を表すようなアートな動画。それに合わせて踊るダンサーたちのかっこいいこと。
 さらに驚いたことには、本物の人間がゴーストのように扉の向こうに消えるんです。地下鉄のシーンでは、乗客の荷物がスローモーションで宙を舞うんです。映画のCGなんかじゃありません。目の前の舞台上でのことなんです。「ええっ!」と思わず腰が浮いてしまいました。おそらくホログラフかなんかをうまく利用しているのだとは思うのですが、仕掛けは全くわかりません。ただただびっくりです。
 映画ではウーピーゴールドバーグが演じていた霊媒師が、会場の笑いを一手に引き受けます。彼女が出てくるだけで、場内は大爆笑!大体の内容と表情で私もどうにか一緒に笑えたのですが、ちゃんと英語を聞き取れて笑えたらどんなに楽しいか・・・悔しいです。
その霊媒師が、殺されてしまったサムの霊魂を憑依させて、サムの彼女モリーのもとに現れます。
 2人はあの有名な「アンチェイド・メロディー」が流れる中、チークダンスをします。モリーと霊媒師のチークダンス・・・絵になりません。笑っちゃいます。ところが次の瞬間、霊媒師はサムに代わっていました。「なに~!どうやって?」突っ込む暇もなく、死んだ彼氏と生きている彼女の、決して触れ合えることのできない2人の悲しいダンスに見入ってしまいました。気が付いたら涙が流れていました・・・。

 映像を使ったスマートでおしゃれな舞台転換。ハイレベルのダンス。びっくりさせるトリックの数々。大いに笑わせて、最後は大泣きさせて・・・もう疲れちゃいました(笑)
この芝居は必ず日本に来ると確信しています。東宝ミュージカルが動いて日本人キャストでの上演か、はたまた直輸入でオリジナルメンバーか・・・。どちらにしても楽しみに待ちたいと思います。

 どうしてももう1度観たいミュージカルです。私が求めていた演出、私が目指したい演出が見つかったような気がします。「ゴースト」・・・大収穫でした。

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