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2014-12-18

【こまの会・こんぺいとう・劇作の会】合同合評会報告

【期 日】12月7日(日)15:00~18:00
【会 場】玉川学園レストラン富士
【参加者】高橋・吉川・中山(直)・中山(玲)・柴田・安斎・近藤・藤崎・宗像・中島・藤倉・山本(茂)・金平・関・保坂・野口・木越・森田・小宮

○ あいさつ(藤崎さん、金平さん、吉川さん)  谷先生のご冥福をお祈りして、黙祷。

① 『恋するセンターダンサー』(高学年向け)
作:安齋 正則(こんぺいとう)

<作者より>  誰でも知っているダンスをモチーフにして、上演してもらえる脚本を目指して書いた。

・登場人物の関係が、初提出された(こんぺいとうで検討)時よりも整理された。始めはいじめも絡んでいたが、ダンスをしていじめがなくなる程甘い話はないので、その部分が改訂されている。
・子どもたちが喜びそうな脚本だが、ドラマ性が欲しい。悔しい思いの子、上手くなりたい子などが変化してくるきっかけや、その過程を描いて欲しい。
・「自信がない」という役の姿が一番心に残ったので、その子が変わっていく過程が欲しい。交通事故が起こることはドラマチックだけれど、それだけだった。
・事故が起きて明菜がいなくなる、そしてダンスは中止に…というように、一度落ちてしまうとか。
・登場人物は多い(36人)が、みんな同じ路線で思考が一緒である。36人全員に名前があるということは、36人の人物設定が必要だろう。中心となる人物たちをもっと浮き立たせてみてはどうか。
・「紀子」がセンターに変わる場面は、みんなの思いがぐちゃぐちゃになってくるのではないか。
・「紀子」「マサ」が後半にクローズアップされるが、前半でも二人の存在を見せておく必要がある。…二人
がセンターで踊ることを周りの子が納得するような役割、性格として描くといい。
・ダンス場面は前半と後半の違い(踊りのレベル)を出しておくと変化が見える。
・男子はダンスが下手という設定だが、男子が上手くてもいい。関係に変化が出そうだ。
・ 会話だけで進むことが冗漫にさせている。対立の構図が見えると、舞台に緊迫やテンポが生まれるだろう。→(作者より)対立の構図をもっと描いていきたい。

② 『卒業制作』(高学年向け)
作:野口 祐之

<作者より> 「ショー」ではなく「ドラマ」にと、10回以上書き直しの末仕上げた…よいものに仕上げるにはきりがないと感じている。園児役は1年生に演じてもらってはどうかと考えた。

・様子がとてもよくわかる。一つのセリフが長すぎるところがある。観客にとって聞いていてつらくない言葉のテンポは必要だろう。
・会話が巧みで、ユーモアもあり飽きさせない。計算されている。ただ、「なぜ花壇なの」からの流れが説明的すぎてまどろっこしい。
・6年生の子どもが人生を振り返るような言葉…「純太」がテーマを言ってしまうのが気になる。子ども目線でセリフを書いていって欲しい。
・「純太」の変容が突飛すぎる。「ショックを受ける三人」とト書きで表しているが、そここそ書かないと。
・ 純太があまりに変容せず、「浩介」のよさを発見するだけで十分ではないか。全体には話に引き込まれた。
・ 純太が変容しているようには思わなかった。純太の設定がサッカー好きなど「花壇」と全くつながらなければ、変容がはっきりしそうだ。             
・「花壇」が出てくる伏線が欲しい。
・学校の教室、学級会シーンを舞台でどう表現できるか。「とき・ところ」の設定が物理的に可能かどうか。
・映像で観てみたい作品。花壇に花が咲き、園児が喜んでいるという場面が最後にあると素敵だろう。
・会話が多いので、保育園シーンを和やかな場面にするために、園児と歌うのもいいのではないか。
・最後が小さくまとまった感じがする。教師目線の思いの強さか。

③『もしも ハワイが!?』
作:中山 直尚(こまの会)

<作者より> 初脚本である(中山さんは企業にお勤めです)。ハワイに日本人がたくさんいて、これじゃあ日本みたいだと思ったことをきっかけに、ハワイが日本だったら…とイメージして書いてみた。

・おもしろい。脚本には、「教育衝動」と「表現衝動」があるといわれている。教育衝動が強くなると、どんどん窮屈になっていく面もあるが、今回は、「もしも…」からスタートしたこと、一つひとつのセリフが短くてテンポがいいことで、「楽しい」というところから書かれているのがよかった。
・場面が飛びすぎるので、ト書きの書き方も勉強して書いていくと、より分かりやすくなる。
・漫画の原作のような感じがした。これから脚本を書いていく上で、この斬新さは失って欲しくない。
・人形劇脚本にすると楽しそうだ。笑い(日本とハワイの違いのおもしろさ)は子どもにもわかる。演じるというより、低学年の子どもたちなどに見せてあげる作品になりそう。
・ハワイに日本の文化が入り込む、異質なものがコラボするおもしろさがある。
・クレヨンしんちゃんの世界観。 ・いい隙間がいっぱいある。
 ・ 楽しいが、オチは欲しい。ハワイに行った、行っているつもり、夢…?つまり何だったのかがわからない。
「たろう」のハワイへの憧れをどんどん出して、たろうは満足してしまっていいのではないか。
・「見てわかる」ことを意識するといい。文字(言葉)だけで表していることが多いので。
・ 日本にも「はわい(羽合)」という地名がある。街の話にして、いろいろな登場人物が出てきて賑やかな話として書くのも楽しそうだ。
         
* 様々な意見が交わされて、有意義な会となりました。懇親会も和やかに行われ、今年も、中山さんご子息(恭寛くん・3才)の笑顔に、参加者一同癒されました。
昨年(H26)10月に、こまの会代表をされていた谷先生がお亡くなりになりました。先生がこの場にいらっしゃらない寂しさと共に、「谷さんなら、何とおっしゃるだろう」と懐かしみ、その笑顔を思い出し、先生を偲びながらたくさんの話をしました。私たちは、これからも脚本を創作し、児童文化や児童演劇をより豊かなものにしていくことで谷先生の意志を引き継いでいきたいと、思いを新たにした日でもありました。

次年度の合同合評会は、2015年12月6日(日)に実施予定です。みなさま、是非ご参加ください。
【文責:小宮】

【実践研究会】11月定例会報告

【期 日】 平成26年11月22日(土)15時~
【会 場】 成城学園初等学校 講堂・社会科室
【参加者】 一幡 加藤 金岡 川窪 木村 古賀 澤田 杉原 中嶋 (9名)
ようこそ新入会員さん♪ 今回は、杉原さん(静岡県) 中嶋さん(日野市)をお迎えしました。

1.太鼓実習 加藤陸雄さん
 
○まず基本フレーズ ♪ドン ドン ドドーン ドン を覚えます。次はABCの展開。

A 基本フレーズ×2 ・ 左でドンドンドンドン(身体を右に向ける)
・ 右でドンドンドンドン(ジャンプして身体を左に向ける) ・ 基本フレーズ×1
B 基本フレーズ×2 ・ ドン カッ ドン カッ ドン カッ カッ カッ (カッ のところは、太鼓の縁を叩きます) ・ 基本フレーズ×1
C 基本フレーズ×2 ・ ドン カッカカッカカッカ (休符)ドン ドン ・ 基本フレーズ×1

○このABCの流れを覚えたら、1つの太鼓に対して3人ずつ縦に並びます。1番目の人がAを打った後、順番に担当が変わっていきます。待っている間も、頭上でエアー太鼓をします。Cの真ん中の部分では、その場でエアー太鼓をしながら足踏みしながら回転します。
○最後に、成城の6年生がやっているバージョンを練習。右手で打っている間に左手でばちを空中に飛ばして左手でキャッチする。これがとても難しいのですが、キャッチ出来た時はとても爽快です。


2.「即興劇」についての実習&課題検討
~サイコロを使った即興劇~ 川窪章資さん

 川窪さんは、持ち上がりの2年間(3学期×2)に表現活動を計画的に組み込んでいます。表現活動に大分慣れた子どもたちに即興劇をさせるにはどのような手立てがあるか、提案していただきました。

サイコロをふり「場所・人物・物」をその場で決定し演じる。相談時間なし。誰から始めてもよい。

場所・・・電車、体育館、プール、お祭り会場、居酒屋、コンビニ
人物・・・警察官、ヒーロー戦隊、運転手、泥棒、PTA、漁師
物  ・・・バケツ、地球儀、トイレットペーパー、ポスター、お蕎麦、ガムテープ
参加者を2グループに分けて、実際に場所と人物のサイコロを振り、演じてみました。

A:居酒屋 ヒーロー戦隊   B:電車の中 漁師
Aは、マスターと客がいるという場面設定から始まり、相手の出方を探りながら、最初からいた客も後から来た客もマスターも全員ヒーロー戦隊になって労ったり、戦ったり・・・やや強引に終わりました。
Bは、電車に色々な客(漁師や海女)が乗っており、捕ってきた魚の交換会を始めるという展開。

【実践した後の感想】
終わりの言葉がないと終わりにくい。/だらだらしてしまう。/時間で区切ったらどうか。1分でも30秒でも長く感じた。/難易度が高い。/会話中心になってしまう。/配役の設定の話し合いはした方がいい。/入りづらい子がいるだろう。順番に入っていくようにしたらどうか。/ストーリー、シーンを作る相談は必要。/「喜び」や「悲しみ」のようなテーマや流れは大事。/上級な能力がないと難しい。よほど訓練していないと無理だろう。

【話し合いの結果】
・相談することこそ子どもの活動には大事なのでは?
・表現活動では、表現力や他者と関わる力(より関わろうとする力)をつけていきたい。その場その場の反応の力は、架空の場面での危うさもある。とっさに反応してしまう力は表面的であり、深まらない。
・台本に書かず、筋(登場人物とストーリー)だけ決めて動かすことは、立派な即興劇ではないか。
・ドラマ教育には即興と半即興がある。児童にさせるのは半即興。予め準備する所をどこに設定するか。
・サイコロを使うのは面白い。○○な××と同じ。決め台詞のサイコロがあってもいいのでは。
・話し合いの時間が短くなる。長いものを作らなくていい。「短くていいよ」が安心材料になる。
・何度もやり直させるのが面白い。子どもたちは飽きない。
・子どもが知っている状況じゃないと難しい。サイコロの目の作り方に一考の余地有り。

【おまけのゲーム実習 キャッチ】 「ルックアップ ルックダウン キャッチ!」
夏期大で実践していたゲームの再現。円になって立ち、リーダーの合図のもと、上を見て、下を見て、キャッチ!の合図で顔を元に戻し誰かと目が合ったら抜けていかれる。目が合わないで最後まで残ってしまうと疎外感を味わうことになるので、目が合わないようにするゲームに変えてみてはどうか。生き残りが勝ちか負けか。いずれにせよ、残りの人数が多い時に早めに終わらせるのが良いかもしれない。

3.特別支援学級の学習発表会について(相談)古賀さん

【概要】1月と2月に行われる学習発表会で7分の発表をする。3人の担任で跳び箱や群読、合奏の発表をどうまとめ指導したらよいか。年間の学級目標を「やさしさ、やくそく、がんばり」としており、トリプルスターをとろうと努力している。「としめぐりの詩」を読んだらどうかという意見がある。

【話し合い】
・見ている人にわかりやすく、「としめぐり」をモチーフにしてテーマを一年間の出来事にして、成果(跳び箱や合奏)を入れるようにしたらどうか。1つずつスターをゲットしていってもいい。
・群読・シュプレヒコール・みんなで言う・・・の組み合わせをしたらどうか。
・7分の中に盛り込みすぎると大変。一つ一つを全員できちんと組み立てていくと良い。全員の指導を3人ですると、急に指導者が1人抜けても混乱せず指導できる。群読はとしめぐりの歌にしてアイディアを出した先生の思いを生かすと良い。2ヶ月という期間を逆算すると、あまり冒険しない方がいい。
・写真で1年間の活動シーンを映し出すのも効果的。見ている人がわかりやすい流れを大事に。保護者の目線で考えると、なるべく長く我が子を見ていたいはず。

【新入会員さんの感想】
・中嶋さん 学んできた実践をどのように授業に取り入れられるか考えていきたいです。
・杉原さん 頭も身体も使って有意義な時間でした。冬季セミナーも楽しみにしています。 
【文責:澤田麻美子】

2014-12-04

【実践研究会】12月定例会予告

次回の実践研究会は、12月13日(土)15:00〜17:00です。内容は、

「加藤陸雄さんの和太鼓実習!早く来た人ほど爽快感UP」
「今井洋助さんの実践報告 5年学習発表会での上演『コスモレンジャーゴーゴゴー』
Tetraughers(テトラファーズ・プロの劇団員さん)による古典の朗読劇『死神』」来年上演予定の劇を先取り」

の三本です。今回、来年上演予定の朗読劇を実践研参加者に観てもらって「ご意見いただきたい」という新しい試みです。一人でも多い方が、深まる内容ですのでお誘いあわせの上ぜひいらしてください。悩むより一歩踏み出す実践研!自分たちが楽しんで研究しましょう!
文責 森公洋】

【定例会報告】翠会11月定例会報告

【期 日】平成26年11月15日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校 応接室
【参加者】北島 木村 長谷川 関 金岡 金平 芦澤

「ちょっと脚本書いてみたいのだけど・・・」「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」「自分で書くのは、まだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。


☆「十二支のお話」
作:金岡 香恵(ミュージカルクラブ20名ほど)

<作者より>
・先月、一度見てもらった作品。その後、子供たちと一緒に、動物同士がからめないかと考えなおした。
・ねことねずみが、なぜ、追いかけっこをするのか、というのを先にだし、回想シーンのように話を作った。
・休み時間に上演する予定。

<話し合いから>
・歌やラップが入る。
・「ミュージッククラブ」というのは、歌を歌うのか。
 ➡演技に合わせて音楽をつける。
・ねずみがねこに「元旦だよ。」と伝え、ねこが「夜でも大丈夫」と勘違いするのだが、観客には、わかりにくい。ねこに「元日か。まだ、時間がある。」というセリフを言わせたい。さらに、ねずみに「元旦って、朝のことなんだけどな・・・。」というセリフを言わせると、もっとわかりやすい。
・全体的にセリフが長い。もう少し刈り込んだほうがよいのでは。言いにくいところもでてくる。
・見ているほうが、なぜ、追いかけるのかがわからないといけない。丁寧に演じさせたい。
・今回は、ねずみが親切にしてあげたのに、ねこが勘違いをして動かなかった。その差を表したい。ほかの動物は、寒いのに来ている。
・いのししが何度も出てくるはなぜか。特性を出しているとしたら、「止まらない!」「止めて!」などのセリフを入れるとわかりやすい。笑わせる役どころだから。
・たつとへびのところにも特性を出したい。たとえば、馬と羊なら、蹄がちがう、ハンディの競争、走り方の違いなどが面白そうだ。走る様子や動きを音にして表現しても面白い。
・さると犬のけんかの仲裁に鳥が入るのはよい。
・門番に音楽を流させるのもよいのでは。最後に番号札などを持たせてあげるとわかりやすい。
・十二支の歌を作るのもよいのでは。
・この作品は、十二支がどうやってできたのかを書きたいのか。何を書きたいのか書く人の思いが大切。
・十二支の作品は多い。どうして動物を12年一回りにしたのか。神様は、なぜ、そうしたのか。なぜ、その順番なのか。自分できまりをつくれる。
・中国でできたもの。アジアは、みなこの順番。12という数字も不思議な数字。なぜ、12なのか。
・四足動物を二足動物の対立を書いてもおもしろい。
・衣装は、かぶりものではなく、普段着で、それらしくする小物。早めの上演を。

☆小峰の六年生、短い劇
作:長谷川 安佐子
<作者より>
・翠会の創作劇の中から、ことわざ劇や劇クイズに使えそうな作品を見つけた。発表会の導入で使えるものに仕上げる。
・劇でクイズは、二人組で何かになって、劇をしてあててもらう作品。  
・「泣きっ面にはち」「信じる者は救われる」「憎まれっ子世にはばかる」「劇でクイズ」

<話し合いから>
・作品に、「こういうふうにしてほしい」と手引きをつけるとわかりやすい。
・台本を見ながら演じてもよい。
・ことわざにかんしてもう一作品、クイズは二作品ほしい。
・「憎まれっ子世にはばかる」では、娘は、時間どうりに出ていくが、妹と母親は散々な目に合うようにするとよい。
・「信じる者は救われる」であh、憂鬱といらいらがしっかり治ってから、まかないを食べて、と区分けをはっきりさせたほうがよい。また、自信がつく、勇気が出てくるなど、食事をすると人が変わる話がいろいろ作れる。
【文責:芦澤】

◎次回の翠会は・・・12月6日(土)15:00~ 成城学園初等学校 応接室にて
古賀さんの作品を予定しています。そのほかにも作品をお待ちしています。作品提出希望の方は、木村までご連絡ください。

2014-11-11

【定例会報告】脚本研究会10月定例会報告

【期 日】10月10日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【出席者】木村 千野 野口 森田勝 保坂

 今回は、2つの作品について合評を行いました。人数は少なかったのですが、中味の濃い研究会になりました。

3年生用脚本「わらしべ長者」
脚色:千野 隆之

 (あらすじ)くわをかついだ貧しい若者が、おじぞうさまに、「お助けください」と頼むところがスタート。朝までいのり続けると、
「願いをかなえてやろう。」
「最初に手にしたものを大切にして、西に向かいなさい。」
立ち上がった時にもっていた「わら」。ここから物語がスタート。

 飛んでいた「アブ」をわらでしばる⇒泣いている子をわらとアブであやす。⇒交換で「みかん」をもらう。⇒峠で倒れてしまう娘に会う。みかんをあげる。⇒お礼に「反物」をもらう。⇒侍と「馬」に出会うが、馬は倒れてしまう。⇒強引に馬と反物を交換させられる。⇒かわいそうに思い、体をさすると息を吹き返す。えさを貰えるところを探していると長者に出会う。「すばらしい馬を売ってくれ」⇒若者、倒れてしまい屋敷に運ばれる。出てきたのは、峠で助けた娘。⇒長者の家で働くことになり、その後、娘と結婚し、村の皆がしあわせになるようにお金を使った。めでたしめでたし。

【提出者から】 小峰書店脚本集用。基本的には、原作のまま。ただ、原作もいくつかのバージョンがあるようだ。コール隊が語り手となって、話を進めていく。

【話し合いから】
・コール隊がただの語り手だけでなく、動きも付けた、ブリッジの役になるとさらによいのではないか。
・ストーリーとして、「反物」の意味がよくわからない。他のものでもよいのでは。
・馬は死んだのか?いくらなんでも生き返るのは、なしだろう。
・「おなかをすかせた」様子を表すセリフはほしい。
等の意見が出された。少人数でも大人数でも対応できる脚本で、原作通りだが、おもしろく演じることができそうだ、という意見が多かった。

6年生用脚本「卒業製作」
作:野口 祐之

(あらすじ)学級会。「卒業制作で何を作るか」が議題になっている。「ちゃちゃっと作る」、「しっかり作る」等意見が出される中、意見がありそうな浩介(2学期に転校してきた)。うまく言えない所にとんぼとりをしていて遅れて入ってくる純太たち。意見を聴くがいい加減。
 いつも絵本を読んでいて、よくわからない存在の浩介が、帰り際に楽しそうな顔をしているのを見つけた純太たち。尾行をすることに。着いた場所は保育園。園児と遊び、楽しげに絵本を読み聞かせている浩介の姿を見る。思わず感嘆の声をあげ、拍手をする純太。浩介に見つかり、園児と一緒に遊ぶことになる。その様子をあやが、見ている。
 1週間後の学級会。純太に促される。「何を作るかでなく、どんな気持ちを伝えたいかを考えた方がいいと思います。」再び話し合いをする。純太は「花壇の改修」を提案する。「ふざけていない」ことに驚く子どもたち。「さらに、種や球根を植えれば、新一年生が、在校生が、みんなが喜こび、明るくなれる」賛否が出るが、何故、純太が改修を思いついたか聞く。それは、保育園の園児と遊ぶことで、浩介の本当の姿を知り、園児の純粋さを知ったことに依る。妹が保育園に通い、浩介の幼馴染だったあやも、補足する。
(回想場面あり)。学級会では、純太たちの味わった楽しみを体験することになった。

【提出者から】 小峰書店の脚本集用。完成版。純太の成長を柱に書き直した。

【話し合いから】
・浩介は何を最初に言いたかったのか。
・保育園で花壇のエピソードを入れたらどうだろうか。
・園児の役は、ペープサートでやってみるのもOKか。
・いくつかセリフの工夫があってもよい所があるが、ずいぶん良くなった。ストーリーの柱がよく解った。

等の意見が出された。

今後の脚本研究会
※11月14日(金) 19時より成城学園初等学校 小会議室です。
※12月  7日(日) 「こまの会」「こんぺいとう」との合同です。野口さんの「卒業製作」を脚本研究会から作品提出の予定です。
【文責:保坂 弘之】

2014-11-05

【定例会報告】翠会10月定例会報告

【期 日】平成26年10月11日(土)15:00〜
【会 場】成城学園初等学校 応接室にて
【参加者】北島 木村 長谷川 金岡 金平 小宮 川西 西脇 中村

 「ちょっと脚本を書いてみたいのだけど・・・」
「学芸会で自分の脚本を上演してみたい・・・」
「自分で書くのはまだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」

   あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。



☆「十二支のお話」 作:金岡 香恵 (ミュージカルクラブ 20名程)

※劇をしたい児童と、楽器を演奏したい児童に分かれているクラブ。1年間に16回、練習をとれる。今年度、2度目の作品。秋の学校公開で発表できる機会がある。

・門番が演奏隊をやり、効果音を奏でながらセリフを言うこともできる。
・昔話を、どのようにアレンジするか。
 ネコは神様のお話を聞けない。ネズミは間違ってネコに教えてしまう。ネズミがいじわるをして、一番になるより、他のきっかけを考えたらどうか。
・ネコとネズミのおいかっけこの回想シーンから始まり、最後に物語の結末が分かる展開はどうか。
・ただ順番に出てくるのではつまらないので、何回かのからみや繰り返しにより、展開させたらどうか。
・クラブのメンバーに、この動物はなぜ勝ったのか、負けたのか、ストーリーを考えさせたら、面白い発想で、遊びのある楽しい劇に仕上がるのではないか。
・「放課後や、昼休みなど、自由に観にきてください!」という、クラブ発表の仕方もできる。できるだけ、子どもたちに、発表の機会をあたえたい。



☆「新しい道」 作:金平 純三 (6年生 高学年向け)

※「けん」を主人公にして、「自分の道は、自分で切り開いていく」ことをテーマに、書き直した作品。テングは妖怪でなく、見守り神のイメージで位置づけている。

・赤いテープの存在を、断ち切っていく展開はどうか。
・テングの働きかけと風の働きを、物語のクライマックスに持って行ける展開に期待したい。展開の不自然さを、テングの力で明確にする仕掛けや演出に期待したい。
・人間ではとてもできない不可思議なきっかけや条件を、テングによる仕業で、人間が困ったり、助けられたりする展開で、テングが本当にいるように展開してほしい。作者が、テングの存在と働きかけを信じて、「テングは絶対的にいるんだ」という思いに執着して、作品を仕上げてほしい。
・最後の「ありがとう」というセリフを、「けん」に言わせるか「ひろ」に言わせるかが課題。


☆「家族の会話 今、何時? What Time Is It Now?」 作:川西 輝子
(3年生・授業で使える英語劇)

※小峰の脚本提出に向けた、作品検討となりました。

・必要な英単語をしぼって、くりかえしのセリフがあって、動作も入れられて、見ている人の印象に残る英語劇に仕上げてほしい。
・例えばかけっこをさせて、応援する言葉を英語で言うような、演じていて楽しい脚本にしてほしい。
・「ほめ言葉」の英語を集めて、楽しい英語劇をしたことがある。
・運動会を舞台に、赤・白を応援するストーリーにしたらどうだろうか。
・「What Time Is It Now?」で、遊べる展開を期待したい。
・パントマイムのところは、日本語でもいいのでは。    
【文責:中村】

○次回の翠会は・・・
11月15日(土)15:00~ 成城学園初等学校 応接室にて
プロットから脚本まで、作品提出をお待ちしております!
ご希望、ご相談は、木村・長谷川までお寄せください。よろしくお願いいたします。

2014-10-05

【定例会報告】実践研究会9月定例会報告

【日 時】9月20日(土) 15:00~17:00
【会 場】成城学園初等学校講堂、社会科室
【参加者】加藤、金岡、木村、古賀、澤田、菅原、林久博、林玖実子、古屋(計9名)

 連休初日を、力強い太鼓と熱い実践報告で始めることができました。
 
1.加藤先生による和太鼓実習
 秋といえば「食欲の秋」!!今回は、言葉にのせて太鼓をたたく練習です。
「秋だ秋だサンマがうまい 秋だ秋だサンマがうまい しょうゆにすだちに大根おろし 炭火でジュージュー いっただきまあす」
というかけごえに合わせて楽しく太鼓をたたきました。ただリズムを考えるというとなかなか難しく考えてしまいますが、これなら子どもたちとも楽しくできそうです。

2.報告「大きなかぶ 音読発表会」実践報告            林 玖実子先生
 光村1年の国語教科書「大きなかぶ」を使用し、音読発表会を行った時の実践報告をしていただきました。7月に4時間で行った授業の報告です。以下が実践内容です。
おむすびころりんの音読(家での音読の宿題も同時に行う。)
ウッドブロックに合わせてリズムよく読む。
おじいさんはゆっくり、ねずみは速くとウッドブロックのスピードを変えて読む。
おじいさん、ねずみ、語り手に役割を分けて読む。自分の番では立って読む。
動きをつけながら役割に分かれて読む。
見せることを意識して発表する。

 初めての音読劇だったので最初は恥ずかしそうにしていたが、何度か動きをつけて読む練習をしていくうちに楽しく活動する姿が見られたということでした。「読んで動いているうちに自信をもってできるようになった。」「みんなと一緒にできたから最初は恥ずかしかったけど楽しく出来て良かった。」という感想が児童から聞けたということでした。授業者としては、「なかなかおもいきって表現することができない児童が数名います。全員を巻き込んで楽しく活動するためにはどのような活動が有効ですか。」という課題が報告されました。
 この課題に対しては「ついてくる。」と信じてやり続けることが一番有効であるという意見が出ました。授業者に不安があると一気にその場が白けてしまいます。効果はいつ現れるのか分からない。だからこそ、いつ咲くか分からないが素晴らしい種を蒔いているのだという気持ちで続けることが大切だということでした。また、クラスのムード作りも大切にしなければいけないという意見も出ました。笑われることが心配では思いっきり表現することができなくなってしまいます。安心できる空間づくりを演出していくことが授業者の大切な役割になります。
 音読発表会については、いろいろな手法があります。今回もウッドブロックを使って音読を続けるうちに何人かの児童が自然と動きをつける姿が見られたそうです。そういった動きを拾い、褒め、自由な動きを認めることも大切です。一部の統一した動きを決めて、ほかを考えるという手法も挙げられました。


3.報告「ろくべえまってろよ ドラマの技法とセットで音読の指導をする」
実践報告 林久博先生

 1年生学校図書の国語教材「ろくべえまってろよ」を使用した実践報告をしていただきました。「えんぴつ劇」というドラマの技法を使って文中の場面を背景に、文中の場面に即した即興劇を子どもたちに作らせたということでした。教材文の「役割読み」をさせ、その間に、この即興劇を挿入しながら、楽しく音読していったそうです。
「えんぴつ劇」とは、あるシチュエーションに従って、順番に一言ずつ言葉を発する活動です。学年はじめからこのえんぴつ劇を何度も重ね、児童はだいぶえんぴつ劇に慣れているということでした。定例会参加者もえんぴつ劇を実践しました。なかなか緊張します。大人なので、前の人と違うことを言わないと・・・というプレッシャーもありました。児童は前の人と同じことをいう子もいるし、うけを狙って笑わそうという子もいるそうです。今回の授業では全部で4つの場面に分け、それぞれに「えんぴつ劇」を挿入。「えんぴつ劇」を行うのは教材文では文章化されていない「行間」にあたる部分です。最後に役割読みと、えんぴつ劇を発表したそうです。林先生は「えんぴつ劇」を行うことで自分のイメージを大いに働かせることができる利点を発表してくださいました。確かに、行間を読むために登場人物それぞれの性格や感情を読む必要があり、その過程は深い読解に繋がることは間違いありません。

 報告後、話題になったのは対象学年についてです。高学年になればなるほど、笑わせようという意識が強くなってしまい真面目な読解に繋がらないのではないかという課題が出ました。林先生は、国語ではないところでも何度も行い、遊びとしての満足度が十分得られた状態で国語の授業に導入されていました。その結果、ただの笑いでは終わらない結果に繋がったようです。

 また、「えんぴつ劇」を行う場面についても話題にのぼりました。例えば「口をきゅっとむすんで、あたまがいたくなるほどかんがえました。」の文。頭が痛くなるほど考えるとは、どういう状態なのでしょうか。この状態を「えんぴつ劇」にして、深く考えさせることで、文章中の内容を実体験として捉えることができるのではないでしょうか。この経験を実際に体験させられるのもドラマの良さではないかという意見も出ました。

 遊びと学びの境界がなくなっていくことで、国語の教室は楽しく、活発なものになっていきます。ドラマの技法をいろいろな場面で取り入れながら、国語教室で実践していくことの有効性を学ぶことができました。

【文責:古屋有子】

《次回予告》次回の実践研究会は10月18日(土)15:00~17:00です。
内容は、
「リラックス&コミュニケーション 人間関係をよりよくするゲームコーナー!」
「武田晋一先生の連続実習第2弾!『わらべうた実習。唄って遊んで、いつの間にか人間関係力UP!』」
「野口祐之さんの実践報告 演劇クラブ創作劇『お花見の忘れ物』子どもが自然な姿で演技する!」
の三本です。今年度、実践研は「楽しさは、自分たちの手で創り上げる!」をモットーに再スタートする意気込みです。芸術の秋!劇についてたっぷり語り合える時間をご用意してお待ちしております。       
【文責 森公洋】

【62回演劇教育夏期大学】第3分科会「脚本を使った劇の上演活動」報告 

担当:小宮 民子、野口 祐之、藤本 博子

 今回、使用した脚本は、池田靖さんの作品「ゆうととユウと」である。今年度の内山賞を受賞した生活劇である。出来て間もない作品でもあり、まだ、担当者も池田さん自身も上演経験がなかった。だが、その分、分科会参加者と対話を重ねながら、じっくりと脚本を読み、丁寧に場面を創る体験を積むことができたと思う。

◎歌やおどりなどのパフォーマンスはないが、心の動きをよく汲み取りながら、気持ちのキャッチボールを心がけた。すると、舞台全体に感情や交流の動きが生まれ、生き生きしてきた。
◎作者の池田さんに,直に作品についての思いや演出のポイントをワークショップを通して、伝えてもらった。池田さんの語りは、具体的で説得力がああった。

 参加者の方々も、充実感があったとおっしゃっていた。
「演じることに夢中になれました。うまくいかなかったり、恥ずかしかったりしたことも含め、夢中になれました。緊張感も含めて、練習して発表する子どもの気持ちが分かりました。」
「3日間の間のみなさんの変容が興味深かった。みんなといっしょに創るって楽しいな。心強いなと思えました。みんなで、話し合いながら、劇をつくっていく意味・価値が実感できました。」

といった感想も聞くことができました。


 脚本の選び方は?どのように練習計画を立てたらよいか?キャスティングの方法は?指導のポイントは?などの課題についても、参加者のみなさんとじっくりと考え、話し合えた3日間であった。
【文責:野口】

2014-09-11

【実践研究会】9月定例会予告

《次回予告》次回の実践研究会は、

9月13日(土)15:00〜17:00

です。内容は、

「復活!加藤陸雄さんの和太鼓実習!早く来た人ほど爽快感UP」
「林久博さんの実践報告 ドラマスキルを活用して、生き生き表現!! 入門期の音読・朗読指導」
「川窪章資さんの実習 ゲーム・表現活動で学級活性化計画

の三本です。夏期大の熱い気持ちを持続させる内容でお待ちしています。悩むより一歩踏み出す実践研!自分たちが楽しんで研究しましょう!
【文責:森公洋】

【第62回演劇教育夏期大学】第5分科会「朗読劇実習」報告

練習にも熱が入りました
○担当:中村 俊英、久保 由美子、山本 茂男
○参加者:一般13名、会員4名、担当3名 計20名

☆授業等で活かせる朗読劇を実習し、子どもに活かせる指導法を学びました。


くどうなおこさんに見て頂きました

くどうなおこさんのご紹介もしました。
(くどうなおこさんを探せ!)


参加者みなさまの声より…

・みんなでひとつのものを作りあげていく楽しさを、味合わせていただきました。子どもたちに、この気持ちを実感させられる機会をつくっていきたいと思います。
・盛りだくさんの内容、楽しいみなさまとの掛け合い、スピード感あふれる、とても濃い実習でした。授業に、子どもたちとの遊びに、これから活かしていきたいと思います。
・とても内容が豊富で、盛りだくさんで、楽しかったです。いろいろと役に立ちそうなヒントがいっぱいあり、今後の実践の参考にとてもなりました。
・朗読劇分科会に、ここ数年続けて参加しているのですが、今までで一番、言葉と向き合った会でした。台本作りや構成朗読の、奥の深さを学ぶことができました。
分科会発表会のエンディング
・色々な教材から作品をつくることができました。自分ひとりでは、イメージや解釈が不十分でしたが、周りの先生方のおかげで、豊かな表現ができるようになりました。
・実践的で、分かりやすい実習内容でした。舞台発表が2回もあったので、大変勉強になりました。子どもの気持ちがよく分かったので、2学期に活かしたいです。
・いろいろな教材を使って、朗読劇のつくり方を具体的に知ることができた。とにかく、楽しかったです。                            
【文責:中村】

2014-09-02

【第62回演劇教育夏期大学】第1分科会「学級作りのための劇あそび・劇活動」報告


子どもたちも大好き「三ツ矢サイダー」
<担当>芦澤・蒔田・遠藤

 第1分科会は、三日間を通じて会員・一般をあわせて30名を越える参加者となり、充実した活動を過ごすことができました。
 1日目は「心と体をほぐすゲーム」に始まり「手遊び歌」「絵本を使った劇あそび」、武田先生による「わらべうた」や、「シャッターチャンス」といった劇活動を行いました。



♪ひとりとふたりで三ツ矢サイダー、ひとりとふたりで三ツ矢サイダー・・・♪
♪コンパクト!おしろい塗って口紅つけて、ラインをいれたらつけまつげ〜・・・♪
♪京の京の大仏さんは〜天火でや〜けてな・・・♪
♪ぶ〜ぶ〜じどうしゃ、ぶ〜ぶ〜じどうしゃ、しゅ〜っぱつだ〜GO!♪


学校行事をテーマに「シャッターチャンス」
「ハイポーズ!カシャ!」

などなど、いろいろな歌や踊り、かけ声が飛び交いながら、互いに笑い合い、良さを認め合い、和やかな雰囲気で過ぎました。実際の学級作りでも、「この仲間となら、自分をさらけだしても大丈夫」と思える雰囲気づくりが大切で、互いに認め合えるベースを作りました。






実践だけでなく、裏付けとなる理論講座も

「まめつぶ太郎の冒険」作:蓑田正治先生
 2日目は前日の活動のおさらいをするとともに、さらに発展させたり、蓑田先生によるミニ脚本を元にした実践と理論の講座を行いました。二日間の実践を元に、体感したことを裏付けられる理論講座があることで、参加者の皆様が実際に学校で実践したり、報告する際の支援になればと思っております。

 午後はくどうなおこさんの講演会にあわせて「詩の立体朗読」にも取り組みました。朗読的アプローチとはまた一つ違った、劇活動ならではの自由な発想と表現が創作されました。
くどうなおこさんの詩を立体朗読で表現


 また、初日に行った活動を、リクエストを頂いておさらいをしたり、互いのネタを出し合ったりしたので、2日目からの参加の方にも1日目の様子を味わって頂くことができました。


 3日目は即興劇作りを中心に行いました。「○○な××」(○○には人の性格・性質を、××には人物や職業を入れ、その主人公を元に即興で劇をつくる活動)では、個性的な登場人物からおもしろい劇がたくさん創られました。最後の分科会発表会では、シャッターチャンスを元にわらべうたや即興劇、手遊び歌など、3日間の活動を凝縮した発表を行いました。夏休み明け、子どもたちと楽しく劇活動に取り組み、劇の輪を広げてください!
分科会発表会「恥ずかしがりやなお医者さん」
【文責:遠藤】

2014-09-01

【第62回演劇教育夏期大学】第6分科会「演劇的アプローチで教師力アップ」報告

エアー縄跳びの前に、身体のズレをチェック。良い位置に乗ることを
意識する。足音を立てないことが関節を傷めないコツ。
担当者:山本留実・金岡香恵・杤本真弓

「この分科会は、美しさを求めます。」

 これは、最初のプログラム『リズムと身体を使った自己紹介』をするために、全員で円を作ってもらったときの台詞です。ちょっとしたことですが、みんなで描いた円が歪で居心地が悪かったので、演劇的アプローチの第一歩として、「人間に興味を持つこと、他者の存在を意識し、その結果として、心地よい距離を保ち、全体として美的であること」を大切にしていくという宣言をしたわけです。

激しい音楽の力をいただき、体全体を使って
ジタバタしながら進む。声を出しても良い。
前に行きつくと、息も絶え絶えになる。
ストレス発散になるが、視点を変えるとパニック体験。
息をフーっと長く吐くことによって、呼吸も気持ちも、
落ち着きをとりもどしていく。
緊迫感のある音楽がかかる。「スローモーション」
「もしも、自分が後ろから敵に追いかけられているとしたら」
「自分は誰?」「ここはどこ?」
「敵は何者?」「すべて自由!」
心の引き出しが次々と開き、創造の世界が広がる。

 こんな第一歩から、正に演劇的プログラム『短い詩の朗読:その場で覚えて発表』では、演じる側の緊張感を体験するとともに、見ている側も、全員、何か気付いたことをコメント(ルール:向上することを前提として誉めない、他の人と同じことを言わない等)することが求められるので、絶大なる集中力が課されていきます。


 参加者のさまざまな意見や視点と出会い、ともに試練を乗り越えていく過程で加速度的に関係が深まっていきます。安心できる場が自然とできていき、リラックスした対話から創造的で豊かな空気が生まれてくるということを実感し、モノをゼロから協力して創るという土壌ができていきます。

舞台の上で、声を出してみる。響きや届かせる方向を掴む。
一人ひとりが自分と向き合い、その集合体から何かが生まれる。
最終日の分科会発表の演目は、稲垣足穂の「一千一秒物語」を題材として構成したもの。台詞の振分けも、舞台を絵にすることを意識した演出も、その場で話し合って決めていきました。発表後の振り返りで、「何回も繰り返すことによって、息を合わせるのでなく息が合っていくことが実感できた。」「仲間としてその空間を共有できたことがなにより楽しかった」といった感想が、それぞれの言葉で語られました。「気づく目」「感じる心」「考える頭」「伝える言葉」が育つ環境を作っていきましょう。
【文責:山本留実】

2014-08-18

【第62回演劇教育夏期大学】第7分科会「脚本のつくりかた」報告

マンツーマンでの創作活動
本年度の分科会の人員構成は、一般参加者2名、会員参加者5名、担当者7名という夢の人数でした。受講者にマンツーマンで担当者がつくということだったのです。



 3日間の分科会の間、全体で集合するのは、短い時間です。殆どは、受講者と担当者がひたすら話をしたり、受講者がパソコンの前でひとり産みの苦しみをしたりする時間でした。受講者の感想は、分科会報告での「つぶやき」に見られます。
パソコンを前に産みの苦しみ。

・やっとプロットが出来た。
・学校近くの歴史を紹介する構成劇の構想が出来た。
・短い脚色した朗読劇が2本出来た?
・やればやるほどわからなくなった。

 そして、すでに帰ってしまった受講者は、なんと1時間半という長編に挑戦する人と初めて脚本(脚色)を書き出した人と「ありときりぎりす」を少人数の子どもと上演しようと考えている人でした。

分科会は9月末まで続きます・・・
この分科会は、この報告が出た後も終わりません。9月30日締め切りで原稿が集められ、脚本集になった所で終了します。ですから、担当者も実は終了していません。受講者からの作品が送られて来たら、それに対してアドバイスをして返信する仕事が残っています。何という、長時間続く分科会ではありませんか。みなさんもこんな経験してみませんか。今までの人生になかった経験です。楽しいですよ。来年、お待ちしています。
【文責:木村】

2014-08-16

【第62回演劇教育夏期大学】第2分科会「脚本を使った劇の上演活動(1~3年)」

【担当】百合岡・林・保坂

 第2分科会のテーマは、「遊びを取り入れた劇的活動を通して、表現することへの意欲を高め、発表へとつなげる指導方法を学ぶ」。一日ごとにめあてを設け、以下の活動を行いました。

<1日目>
「劇づくりは、人間関係づくりから」…遊びを通して、まずはみんなが安心して表現できる集団づくり→「今、なぜ劇活動なのか?」三日間の活動の意義とねらいを確認→「グループ活動によるミニ発表会」を積み重ね、上演活動への下地作り→そして、劇中歌とラップで『あいうえおげきじょう』の世界へ!あいうえお~♪の歌に取り憑かれる人、多数(笑)

<2日目>
「上演活動の中で、子どもたちの主体性をどう引き出すか」…目覚めのゲームとスペーストレーニング→「グループ活動によるミニ発表会」②→『あいうえお』(歌とラップをバージョンアップ!+言葉集めと身体表現、ナイスな表現が続々登場!?+台本の読み合わせと反応会議。泣き叫ぶ「ん」くんの名演技も見られました^^)
「あいうえお劇場」

<3日目>
「一人ひとりが生き、成就感のもてる上演活動を探ろう」…目覚めのゲーム→『あいうえお』(かるた作り。奇想天外なものや大人?なもの、キャラが立ってるもの…参加者の発想と表現に大笑い)→発表会に向けてかるたの練り上げと全体の構成、ラップも暗記!?→発表会大成功!世界で一つの素敵な『げきじょう』ができました☆


*毎日の振り返りの中で、参加者の方々から素敵なお言葉の数々をいただきました。
それらを、最終日に林さんが何と一篇の詩(グループポエム)にまとめ、朗読してくれました。

『2014年 演劇教育夏期大学 第2分科会グループポエム』
(構成:林久博)

自分ではない 誰かになってみる
子どもの気持ちで 楽しめた
素敵な仲間
みんなと一緒なら 緊張もしないよ
明日も また来たいな そんな夏期大だった
教室も そんな教室がいいね
来年もまた会いたいね(遅刻したけど、やっぱり来て良かった!)
失敗も「本物」になる
だから、安心だよ
子どもたちに任せたって 平気だね
遊んだり 歌ったり 踊ったり
子どもたちから 立ち上がってくるもの
ほめられて 子どもたちも伸びていく
実践あるのみ!
時間はつくり出すもの
でも
心にゆとりをもって…
あたたかい 寄り添いを大切にして…
素敵な出会いをありがとう
2014年 夏 演劇教育夏期大学
子どもたちへ 「みんな 待っててね!!」

*さらには、「〝劇が好きな先生がやる活動"という認識で終わるのではなく、その教育的な意味を教師はもっと理解すべきだと思います」「劇をすることが目的ではなく、子どもたちを育てる手立てとして劇があるのです」…と言った、本質を突く意見も合間の時間に聞かれました。参加者の皆さんのおかげで、楽しく、和やかで、深い学びのある三日間となりました。ありがとうございました。またお会いしましょう!
【文責:百合岡】

2014-08-12

【第62回演劇教育夏期大学】第4分科会「人形をつかった劇活動」報告


担当:一幡 利一、岡 信行、古屋 有子
1日目『靴下人形づくり』
 はじめに、どんな人形を作っていきたいかを考える時間(クリエイティブタイム)をとり、参加者の皆さんで意見交流をしました。様々なアイデアが出され、その後、それぞれ、人形を作っていきました。あっという間に時間が過ぎていきました。個性豊かな人形たちができあがりました♪    



 2日目 『人形を使った様々な活動』

 できあがった人形を使って、腹話術の練習をしたり、『歳時記』の脚本をつかって2人組になって会話の練習をしたり、脚本『おなべ星人がやってきた!』を全員で練習しました。腹話術では、小話を考えて発表会をしました。




3日目 『人形劇に挑戦!』

最初に2人組に人形を使ったゲームをしました。忍者ゲームです。掛け合いがとても面白かったです。そして、いよいよ人形劇つくり。「起」「承」「転」「結」の4つの場面を全員で考えながら、人形劇を作っていきました。そして、分科会発表へ・・・。

人形劇つくり
「靴下人形づくり」「人形を使った様々な活動」「脚本を作って人形劇」の3つの活動を中心に取り組みました。充実した3日間となりました。人形たちが子どもたちの前にデビューする日が楽しみです。

【文責 一幡利一】

2014-08-07

【第62回演劇教育夏期大学】第3日目分科会発表会・全体会

別れのつどい『あなたの笑顔から』
「第62回演劇教育夏期大学」は無事3日間の日程を終了いたしました。最終日のこの日は分科会での実習の他に、「分科会発表会」が行われました。参加者の皆さんは、3日間の分科会の成果を、参加した皆さんの前で発表しました。期間中、他の分科会がどのような実習を行ったかをご覧頂き、ぜひ次年度の参加分科科を選ぶ目安にしていただきたいです。

第4分科会の人形たち
「別れのつどい」では3日間の様子をまとめたスライドショーの上映も行いました。

 この夏期大が参加者皆さんにとって明日からのエネルギーになりますように、また夏休みあけの子どもたちに一層の学びと笑顔を届けられますように。また来年夏期大でお会いしましょう!


第2分科会『あいうえおげきじょう』

第5分科会朗読劇実習

2014-08-06

【第62回演劇教育夏期大学】第2日目分科会・くどうなおこ氏の講演会

くどうなおこさん
夏期大は二日目を迎えました。今年も100名を越す参加者で、会場も熱気に包まれています。この日は分科会のほかに、『のはらうた』などの作者で詩人・童話作家のくどうなおこさんの講演が行われ、興味深いお話をたくさんしていただきました。





朗読劇でくどうなおこさんのご紹介をさせていただきました。

笑顔いっぱいの参加者のみなさま(と人形たち)



2014-08-05

【第62回演劇教育夏期大学】1日目がはじまりました!

【日 時】8月4日(月)

 今年もいよいよ始まりました「演劇教育夏期大学」。オープニングは会員有志による和太鼓演奏。実践研究会で行っている実習の成果を発揮しました。基調提案やガイダンスの後は、各分科会の始まりです。二日目(8/5)は、くどうなおこ氏の講演もあります。

内山嘉吉先生による直筆「学校劇の3つの柱」
(言葉は会の創始者斎田喬先生による)
実践研究会有志によるオープニングの和太鼓「三宅」
オープニングの劇

第1分科会:心と体をほぐすゲーム
「シュウマイジャンケン」の様子
第1分科会の活動「シャッターチャンス」



2014-08-03

【第62回演劇教育夏期大学】いよいよ始まります!

受付:講堂ロビーでお待ちしております。
暑中お見舞い申し上げます。連日の猛暑の中、いかがお過ごしでしょうか。

さて、いよいよ明日から第62回演劇教育夏期大学が始まります。今日は前日準備、たくさんの参加者の方をお迎えする準備をいたしました。

メイン会場となる第2校舎。上履きをお忘れなく。
皆さんのお越しをお待ちしております。明日からも厳しい暑さが予想されます。体調管理にはお気をつけいただき、充実した3日間にしましょう!なお、当日参加にも若干の余裕があります。参加ご希望の方は、受付までお申し出ください。

2014-07-28

【実践研究会】7月定例会報告

【日 時】7月12日(土)15:00~17:15
【会 場】成城学園初等学校 講堂&社会科室
【参加者】遠藤、金岡、古賀、武田、西脇、森公(計6名)

1.遠藤優さんの和太鼓実習「三宅」

 講堂に近づくたびに、小気味いい太鼓の響きが聞こえてくる。「あっ今日実践研の太鼓やってる!」と安心する感じ、分かりますかねえ。今回は「三宅」です。太鼓を台座の上に横向けに置き、足を開いて姿勢を低く右肩上から左手をドン!右手をドン!「ドンツクドンツクドンドン×2 ドドンコドンドン ステテコテンテン」のリズムを繰り返します。今回の師範は遠藤優さん。4人の弟子に熱血指導です。人数が少ないからこその個人指導!サボってる暇はありません。改めて感じたのは、4人がそろった時の一体感!そして、ズレたときの恥ずかしさと悔しさ、子どもの気持ちがよくわかります。悔しいさからこそ成長するんでしょうね。やっぱり、実践研の始まりは太鼓がいいです。気持ちいい汗と腕のプルプル感を感じながら「太鼓に礼!」をした充実の時間でした。

2.武田晋一先生の連続実習第1弾!
『わらべうた実習』

武田先生が毎回作ってくださる「わらべうた」の資料。
かなりの数がたまってきました。感謝です。
 今年度の実践研の目玉企画です。武田先生には、劇あそび時代からずっとわらべうたを教えていただいています。マネージャー森自身が最近特別支援級で、わらべうたの効果を実感していたのでお願いして実現しました。今回実習したのは、次の4つです。

「チュウチュウパッパ」(京都)
 京都版ずいずいずっころばし、鬼きめ歌です。お  
もしろいのは一回目で当たった人が鬼ではなく、当たった手を引っ込めていって残った手の人が鬼!京都のゆったり風情を感じます。

「きょうのだいぶっつぁん」(京都)
うしろのしょうめん、どなた?
 京都版かごめかごめ。「うしろのしょうめん、だあれ?」じゃなくて「うしろのしょうめん、どなた?」貴族っぽいですねえ。

「かごかごじゅうろくもん」(京都)
 ゆり遊びです。どこの地方にもある気がします、2人で手をつないで真ん中に一人入れて歌いながら放り出す。「深い川へはめよか」「浅い川へはめよか」ドキドキしながら放り出されました。

「なかなかほい」
 床に線を2本引き、その間に縦一列になって立つ。先頭の子はみんなの方を向いて、「なかなかほい、そとそとほい」の掛け声に合わせて跳びあそび。なかなか難しくて大人の我らが必死!「なかそとそとなか なかなかほい」になるともう足がぐにゃぐにゃ。完全に童心に戻っていました。

 実習後、武田先生に「わらべうたの魅力は?」と質問してみました。
武田先生

わらべうたの魅力は、言葉と動きにある。そして、何よりも身体をふれることにより、信頼感の元になるものである。お母さんが、子どもをだっこ、おんぶしながら、子ども同士が手をつなぎながら、触れ合いながらお互いを信頼していくことができる人間的な活動である。今、デジタル化でキレイなもの以外は全てそぎ落とされてしまった。しかし、人間的な垢(あか)がついたこういうものが大切ではないか。まさに演劇の原点である。

 本当に深い内容、考えさせられる実習でした。2回目以降も乞うご期待!

3.西脇正治さんの実践報告
「『Mコンへの道』〜学芸会の取り組みを実践記録にまとめる」〜

「Mコンへの道」各学校の発表を見れるのも
実践研の楽しいところです。
4年生の学年劇上演までの取り組みを報告してくださいました。内容はフルコーラスの合唱とボディパーカッションを取り入れたものです。女子だけの2クラスでの取り組みで隣のクラスの先生との連携も大切な要素でした。はじめに「これを実践記録として残すには、という視点で話をしてほしい」と昨今の実践記録なしの現状を心配してくださっている優しい西脇さんの報告でした。

参加者から
・きっかけは、西脇さんのクラスの子どもたちが全国  
合唱コンクール(Mコン)に出たいと言い出したことでしたが、となりのクラスを引き込む手立ては?西脇隣の担任は一昨年度一緒に組んでおり、この人ならということでスタート。脚本を書いたのは自分(西脇さん)というのは伏せて練習に入った。
・音楽専科の先生との連携は? 
西脇劇中の合唱は、今まで習った歌の中から選んだ(練習時間短縮のため)。なので気持ちよく朝練していた。授業時数を削れないため、授業の合間の5分間に合唱指導してくださった。子どもたちの意欲の熱が専科の先生にも伝染したかな?子どもの気持ちを受け止めてくださった先生に感謝。
・2クラスの練習の仕方は? 
西脇やはり担任は、自分のクラスの方が練習しやすい。そこでクライマックスの合唱シーンをはじめに練習して全員にイメージを焼き付ける。そして、A小悪魔ボディパチームとB合唱部演劇チームのグループ練習にもどしていった。逆算の練習計画。
・実践記録にはやはり脚本というか、流れが分かるものが必要ではないか?
・実践研で実践記録を書く際、「何をねらっているか」を明確にする必要性がある。

と止まらない話し合いになりました。意見がたくさん出るのはいい報告の証拠。貴重な報告に感謝です。   
【文責 森公洋】

《次回予告》次回の実践研究会は、9月13日(土)15:00~17:00
〜内容〜
・森公洋さんのゲーム実習「夏休み明けにもってこい 頭も体も目覚めるストレッチ系ゲーム特集」
・林久博さんの実践報告「ドラマスキルを活用して、生き生き表現!! 入門期の音読・朗読指導
・川窪章資さんの実習「ゲーム・表現活動で学級活性化計画」

以上三本立てです。夏期大の熱い気持ちを持続させる内容でお待ちしています。悩むより一歩踏み出す実践研!自分たちが楽しんで研究しましょう!



2014-07-03

【実践研究会】6月定例会報告「プレ夏期大!」

 6月の実践研究会は「夏期大検討会」。第1分科会(学級作り)、第4分科会(人形劇)、第6分科会(教師力アップ)の各分科会の内容を検討するとともに、実践しました。本番の夏期大では味わえないお試しで、新しい発見がたくさんありました。ここではまず、第4分科会「人形を使った劇活動」の内容を予告します。参加を悩まれている方、どんな人形を作るのか、ご興味があるかた、要チェックです!

第4分科会 「人形を使った劇活動」

こんなにかわいい仲間を作れます!


 靴下一足だけで、顔だけでなく体も手足もある、四つ足の動物の全身ができてしまう!そんな究極?の靴下人形の作り方をご紹介します、使うものは靴下とペットボトルとフェルトと新聞紙だけ(材料は用意してあります)。今回は学校で子どもたちと一緒に作れる人形作りに挑戦していきます。

教室で出来る人形劇の上演も実践します。



さらには人形を効果的に使った劇活動や上演方法、指導についてもご紹介いたします。

 こんな人形を作りたいと思った人も、一度作ったことがある方も、また新しい出会いと発見があります。たくさんのお申し込み、お待ちしております!


第6分科会の様子。「愛のあるダメだし」は、
本当に自分のためになると実感!







 その他第1分科会、第6分科会の様子については、後日UPいたします。 

2014-06-03

【脚本研究会】5月定例会報告

【日 時】5月9日(金)19:00〜21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【出席者】木村 久保 野口 森田勝 百合岡 保坂

今回は、3作品の合評をしました。人数は少なかったのですが、充実した会でした。

1年生用脚本「いいものもらった」
 ‐森山 京「いいものもらった」より‐

作:百合岡 依子


(あらすじ)森の中、たぬきの兄弟たちが遊んでいると、おばあちゃんがふろしきにおみやげを持ってやってきた。たぬきたちにおみやげを一つずつ渡すが、タンゴとポンタの分が足りない。そこで、二匹は「それをちょうだい。」と言って、ふろしきをもらう。ふろしきで遊ぶ(見立て)二匹。のねずみさんや、うさぎさんと楽しく遊ぶ。最後にでてきたのが、きのこたち。きのこをふろしきにいっぱいつつんで、おみやげに。おばあちゃんを送っていく時、雨が降ってきたけれど、ふろしきを広げれば安心。「いいものもらったね。」

【提出者から】 上演済み。小峰書店脚本集にと考えている。

【話し合いから】
・よくできている。
・とても楽しい、ほんわかとした雰囲気の作品。
・「いいものもらった」の歌があるといい。


6年生用脚本「卒業製作」
作:野口 祐之

(あらすじ)卒業製作の花壇作りの現場。冬眠のかえるが出てきて騒ぐが浩介が逃がしてやる。3時のチャイムが鳴ると、5人の製作委員(太一、純太、麻衣、あや、浩介)以外は帰ってしまう。卒業制作の提案者だが、受験を控え身に入らない太一と立場上協力している純太。麻衣の提案20分だけ作業する。踊りが出る麻衣、物知りな浩介、土いじりが好きなあや。思い出話から浩介が石を集めて壁面に飾る事を提案。麻衣のダンスでの悩みなどを話していると、時間に。太一が卒業制作の中止を提案する。その時、4年生の子が来て、上級生に対しての憧れを話す。そして。わたるが浩介の妹(ゆかり)の退院のお祝いを言う。初めて病気の事を知る一同。妹の入学を祝う為、作業再開を決意する一同。

【提出者から】 小峰書店の脚本集用。作品の構成がうまくいっていない。岩﨑先生からは厳しいコメントをいただいている。

【話し合いから】
・「テーマ」がはっきりしていない。セリフのやり取りだけになってしまっている。
・登場人物の思いを生かせたらよい。
・例えば、途中で壊れるとか、出来上がった所を幕開きにするなど、工夫の余地がある。
・そもそも卒業制作を今は、やらない。そこで、敢えて「ぼくたちの卒業制作」として、何故作ろうと思ったのか、からだとドラマになるのでは?


1年生用脚本 「さようならこいのぼり」
作:木村たかし

(あらすじ)舞台は公園。こいのぼりが何本もぶらさがっている。Aチーム出てきて「こいのぼり」(屋根より高いこいのぼり…)歌う。そこにBチーム登場「鯉のぼり」(甍の波と 雲の波…)歌う。それぞれの歌の自慢合戦をする。「決闘だ」と言った時、Cチーム出てきて応援の歌「背くらべ」(柱の傷は  おととしの…)歌いだす。決闘気分では無くなったけど、AとBが組んでCとにらみ合う。大きな雷が鳴って、こいのぼりの声が聞こえてくる。こいのぼりも一緒に遊びだす。最後は、はずしたこいのぼりと一緒に遊ぶ。雷。こいのぼりは、空に行く。3曲歌って幕。

【提出者から】 小峰書店の脚本集用。作品プロットを思いついたら、一気に書けた。端午の節句をモチーフにした童謡を生かし、遊びが一杯の楽しい舞台を描きたかった。

【話し合いから】 
・ストーリーに勢いがある。
・とにかく楽しい。
・1年生には良い作品。
【文責:保坂 弘之】

<次回予告>
6月13日(金)
7月11日(金) いずれも19時より成城学園初等学校 小会議室です。

2014-06-02

【実践研究会】5月定例会報告

【会 場】成城学園初等学校 社会科室
【期 日】平成26年5月31日
【参加者】一幡、今井、林、森(公)、遠藤

 5月の末、運動会や行事、夏の行事の下見等お忙しい最中、5名の参加者での実践研究会となりました。林さんは岩井海岸の下見から直接来てくださったそうで、手にはクーラーボックスが。みなさまおつかれのところ、ご参加ありがとうございます。人数の多少よりも中身の濃さで、来た人が学びを深める実践研。今回も充実の活動内容でした。

、ゲーム実習:『ゲームの効用2 学級開きに適するゲーム 適さないゲーム』
  森公洋さん

ゲームをより一層理論的に
まずは森さんのゲーム実習から。学級開きは新しい関係を築いていく第一歩の大切な時。この時にゲームで子どものハートをがっちり掴みたい、そんな時にぴったりのゲームの実習を行いました。

「落ちた落ちた」:表現ゲームでやったことがある方も多いと思います。T:「落ちた落ちた」C:「な〜にがおちた」の掛け合いで落ちたものに対する表現を行うゲーム。「雷」「げんこつ」に始まり「コンタクトレンズ」や「お金」果ては「隕石」まで!落ちたものによって表現が異なったり、数人で劇仕立てになったり、奥の深さを感じるゲームになりました。
「なにやってんの?」:こちらも定番の表現ゲーム。中央で動作をしている人に「なにやってんの?」と話しかけると、真ん中の人が今と違う動作で「○○やっているの!」と答えます。一人から二人、三人と増えて行くと、自然と劇仕立てになっていき・・・やるメンバーが変わると表現も変わる、関わり方も変わる、何度やってもおもしろいゲームです。

 森さんは理論面もこだわりをもって構築してきてくださいました。「1時間ゲーム表」を作成し、ゲームをレベル(劇○年生)によって適するものを選ぶ必要性や、相互の人間関係の深さによって適するものを選ぶことを、図にして表してくださいました。また「森流ゲームナイン」という1コマ分のゲーム選択案を用意。だれにでも効果的にできる教室ゲームの案をたくさんいただきました。


2、実践報告:『特別支援学校での自立活動をテーマにしたゲーム』
  一幡利一さん

話し合い、盛り上がりました。
2本目は実践報告、川崎の特別支援学校の中学校3年生で実践していただいた「イス座りゲーム」を報告していただきました。支援を多く必要とする生徒たちが、全員が参加でき、他者を意識して活動できる学習内容として行われたゲーム。単元計画では「音楽が流れたらイスから立つ」に始まって音楽に合わせて立ったり座ったり、障害物を越えたり、といったステップが細かく設定されていました。様々な障がいをもつ児童生徒に対して、個々の課題に応じた支援がされており、生徒一人一人の成長がみられる活動となっていたように思えます。

 話し合いも大変盛り上がりました。普段なかなかわからない特別支援学校の様子をうかがえただけでも非常に意義がありました。特別支援学校で、支援を要する児童生徒が、自立を目指して学んでいる様子や、それが適うように支援する教育活動の工夫をたくさん学びました。その中で「ゲーム」と「ゲーム的活動」の違いについて気付かされたり、支援を要する人が、障がいを改善・克服しなければならないのではなく、様々な課題を持つ人が広く受け入れられる社会になっていかなければならない、という話まで広がっていきました。

普段なかなか話せないようなテーマにまで広がって話せる実践研究会。こんな場面でも発揮です!

<次回予告>
6月21日 15:00〜 会場:成城学園初等学校 社会科教室


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