2014-12-18

【こまの会・こんぺいとう・劇作の会】合同合評会報告

【期 日】12月7日(日)15:00~18:00
【会 場】玉川学園レストラン富士
【参加者】高橋・吉川・中山(直)・中山(玲)・柴田・安斎・近藤・藤崎・宗像・中島・藤倉・山本(茂)・金平・関・保坂・野口・木越・森田・小宮

○ あいさつ(藤崎さん、金平さん、吉川さん)  谷先生のご冥福をお祈りして、黙祷。

① 『恋するセンターダンサー』(高学年向け)
作:安齋 正則(こんぺいとう)

<作者より>  誰でも知っているダンスをモチーフにして、上演してもらえる脚本を目指して書いた。

・登場人物の関係が、初提出された(こんぺいとうで検討)時よりも整理された。始めはいじめも絡んでいたが、ダンスをしていじめがなくなる程甘い話はないので、その部分が改訂されている。
・子どもたちが喜びそうな脚本だが、ドラマ性が欲しい。悔しい思いの子、上手くなりたい子などが変化してくるきっかけや、その過程を描いて欲しい。
・「自信がない」という役の姿が一番心に残ったので、その子が変わっていく過程が欲しい。交通事故が起こることはドラマチックだけれど、それだけだった。
・事故が起きて明菜がいなくなる、そしてダンスは中止に…というように、一度落ちてしまうとか。
・登場人物は多い(36人)が、みんな同じ路線で思考が一緒である。36人全員に名前があるということは、36人の人物設定が必要だろう。中心となる人物たちをもっと浮き立たせてみてはどうか。
・「紀子」がセンターに変わる場面は、みんなの思いがぐちゃぐちゃになってくるのではないか。
・「紀子」「マサ」が後半にクローズアップされるが、前半でも二人の存在を見せておく必要がある。…二人
がセンターで踊ることを周りの子が納得するような役割、性格として描くといい。
・ダンス場面は前半と後半の違い(踊りのレベル)を出しておくと変化が見える。
・男子はダンスが下手という設定だが、男子が上手くてもいい。関係に変化が出そうだ。
・ 会話だけで進むことが冗漫にさせている。対立の構図が見えると、舞台に緊迫やテンポが生まれるだろう。→(作者より)対立の構図をもっと描いていきたい。

② 『卒業制作』(高学年向け)
作:野口 祐之

<作者より> 「ショー」ではなく「ドラマ」にと、10回以上書き直しの末仕上げた…よいものに仕上げるにはきりがないと感じている。園児役は1年生に演じてもらってはどうかと考えた。

・様子がとてもよくわかる。一つのセリフが長すぎるところがある。観客にとって聞いていてつらくない言葉のテンポは必要だろう。
・会話が巧みで、ユーモアもあり飽きさせない。計算されている。ただ、「なぜ花壇なの」からの流れが説明的すぎてまどろっこしい。
・6年生の子どもが人生を振り返るような言葉…「純太」がテーマを言ってしまうのが気になる。子ども目線でセリフを書いていって欲しい。
・「純太」の変容が突飛すぎる。「ショックを受ける三人」とト書きで表しているが、そここそ書かないと。
・ 純太があまりに変容せず、「浩介」のよさを発見するだけで十分ではないか。全体には話に引き込まれた。
・ 純太が変容しているようには思わなかった。純太の設定がサッカー好きなど「花壇」と全くつながらなければ、変容がはっきりしそうだ。             
・「花壇」が出てくる伏線が欲しい。
・学校の教室、学級会シーンを舞台でどう表現できるか。「とき・ところ」の設定が物理的に可能かどうか。
・映像で観てみたい作品。花壇に花が咲き、園児が喜んでいるという場面が最後にあると素敵だろう。
・会話が多いので、保育園シーンを和やかな場面にするために、園児と歌うのもいいのではないか。
・最後が小さくまとまった感じがする。教師目線の思いの強さか。

③『もしも ハワイが!?』
作:中山 直尚(こまの会)

<作者より> 初脚本である(中山さんは企業にお勤めです)。ハワイに日本人がたくさんいて、これじゃあ日本みたいだと思ったことをきっかけに、ハワイが日本だったら…とイメージして書いてみた。

・おもしろい。脚本には、「教育衝動」と「表現衝動」があるといわれている。教育衝動が強くなると、どんどん窮屈になっていく面もあるが、今回は、「もしも…」からスタートしたこと、一つひとつのセリフが短くてテンポがいいことで、「楽しい」というところから書かれているのがよかった。
・場面が飛びすぎるので、ト書きの書き方も勉強して書いていくと、より分かりやすくなる。
・漫画の原作のような感じがした。これから脚本を書いていく上で、この斬新さは失って欲しくない。
・人形劇脚本にすると楽しそうだ。笑い(日本とハワイの違いのおもしろさ)は子どもにもわかる。演じるというより、低学年の子どもたちなどに見せてあげる作品になりそう。
・ハワイに日本の文化が入り込む、異質なものがコラボするおもしろさがある。
・クレヨンしんちゃんの世界観。 ・いい隙間がいっぱいある。
 ・ 楽しいが、オチは欲しい。ハワイに行った、行っているつもり、夢…?つまり何だったのかがわからない。
「たろう」のハワイへの憧れをどんどん出して、たろうは満足してしまっていいのではないか。
・「見てわかる」ことを意識するといい。文字(言葉)だけで表していることが多いので。
・ 日本にも「はわい(羽合)」という地名がある。街の話にして、いろいろな登場人物が出てきて賑やかな話として書くのも楽しそうだ。
         
* 様々な意見が交わされて、有意義な会となりました。懇親会も和やかに行われ、今年も、中山さんご子息(恭寛くん・3才)の笑顔に、参加者一同癒されました。
昨年(H26)10月に、こまの会代表をされていた谷先生がお亡くなりになりました。先生がこの場にいらっしゃらない寂しさと共に、「谷さんなら、何とおっしゃるだろう」と懐かしみ、その笑顔を思い出し、先生を偲びながらたくさんの話をしました。私たちは、これからも脚本を創作し、児童文化や児童演劇をより豊かなものにしていくことで谷先生の意志を引き継いでいきたいと、思いを新たにした日でもありました。

次年度の合同合評会は、2015年12月6日(日)に実施予定です。みなさま、是非ご参加ください。
【文責:小宮】

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