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2015-12-07

【実践研究会】11月例会報告

【日 時】11月21日(土) 14:00~
【会 場】成城学園初等学校
【参加者】木村(た)・保坂・杉原・澤田・木村(大)・林(久)

1.インプロ実習「創造性を発揮するためのヒント」
木村大望

 木村大望さんが、サンフランシスコで受けたインプロワークのエッセンスを体験する、という、とても幸せな時間だった。参加者のインプロをファシリテイトした(ディレクターを務めた)木村さんの解説を中心に記す。

【シーン①】設定~夫婦で旅行の計画を立てている。杉原さんと澤田さんの2人の即興表現。「どこに行こうか?」「暖かいところがいいね」「沖縄にしよう」「ちょっと高いホテルに泊まってみようか」とスムーズな会話がリ広げられた。

【シーン②】設定~①の続き。現地のホテルに着き、部屋に入った場面。「いいね」「豪華ね」「テレビも大きい」「ベッドもソファもフカフカよ」⇒無対象でベッドやソファのイメージも共有できていて良い。例えば、ドクロマークのスイッチが部屋にあって、押すか押さないかを迷った挙句、押すなど、話を先に進められる冒険がチョイスできると良い。演じ手が冒険することが観客を喜ばせる。

【シーン③】設定~些細なことが原因で喧嘩になる。⇒喧嘩になる前の設定が良好であると良い。例えば、男女が相手にプレゼントを贈り合う。喜んでいたのが、贈られた相手が何か気に入らないことをしてしまう。そうすると諍いになる。または、マグロ漁の船上。大漁を喜び合う。陸に上がって楽しみにしていることを語り合う。例えば、お気に入りの店で1杯やること。喧嘩が起こるシチュエーション例として「2人ともその店のママが気に入っている」「Aが、無愛想な店のオヤジの悪口を言う。実はそのオヤジはBの父親だった」など。観ている者は演じて手の関係性が変化していくことを期待している。関係性に変化が生まれる様にディレクターはアドバイスする。

◎木村さんの師匠は、冬季セミナーでもお招きした高尾隆先生。そのまた師匠がイギリスの「インプロの第一人者」キース・ジョンストン氏である。木村さんはその流れを汲む優秀なインプロブァイザーであり、ディレクターだ。ジョンストンは「大人は萎縮した子どもである」と考えている。「失敗、変化、評価などへの恐れ」の為に創造力を失ってしまった者に、本来持っていた創造性を取り戻させることも目的として「インプロ」という演劇的活動を体系化した。この日は、そのほんの一部だが、楽しく体験することができた。


2 実践報告「調べたことをわかりやすく発表しよう ~学習発表会までの道のり~」
澤田麻美子

 澤田さんは、3年生の調べ学習と関連させた舞台発表について実践報告をしてくださいました。澤田さんの勤務先の小学校では、毎年2月に学習発表会が行われています。そこでは舞台発表と展示発表を隔年で実施しているそうです。
 平成26年度、3年生は「お茶」を年間のテーマに選定しました。お茶に関する小テーマとして産地・栽培、お茶の種類、歴史、茶道、おいしい入れ方、お茶を使った製品、お茶の栄養素、茶のつく言葉やことわざなどがありました。お茶の文化と歴史に関する包括的な調べ学習と言えるでしょう。

 4月から調べ学習の活動を始め、個人レポートにまとめる活動も行いました。また、外部からゲストティーチャーを招き、お茶についての理解を深める機会もありました。2学期の後半にさしかかると、小テーマのグループ毎に調べた内容をもとに、クイズ劇を発表し合う活動も行われました。こうして少しずつ学習発表会に向けて、計画的に展開していったそうです。このような総合的な学習の時間の活動だけでなく、「声をはっきり大きく出す」ことを意識させる取り組みを、日頃の学級経営の中でも実施していたそうです。ここには「一朝一夕では身につかないことをやってみたい」という指導者の思いが垣間見えます。いざ劇の指導に入ると、担当の先生の病欠などの思いがけない事態にも見舞われましたが、限られた時間の中で練習を積み重ねていきました。他の担当の先生方は未経験者ばかりということもあり、話し合いを密に取りながら指導にあたったそうです。とはいえ、劇の場面ごとの指導となったため、互いに口出ししきれないところもあったと言います。
 また学校の上層部によるセリフや表現に関する厳しいチェックや、本番で打ち合わせと異なる照明がされてしまうなど、劇に対する周囲の理解と支援は必ずしも十分であったとは言えないようでした。こうして澤田さんからレジュメをもとに報告があった後、全員で本番の舞台発表を鑑賞しました。澤田さんは「調べた内容を全部入れられなかったことが残念」とおっしゃっていましたが、大人が見ても「へえ、そうなんだ」と感心してしまう内容も多く、とても見応えがありました。お茶に関するバスツアーという設定も、多彩なテーマを緩やかにまとめあげる、よい枠組みとして機能していました。そしてなにより、舞台の上の子どもたちがはきはきとした大きな声で、とても楽しそうに表現をしている姿がとてもすばらしかったです。これだけのモチベーションを保つために工夫したことして、「がんばった子は出番が多くなる」という条件を設けたそうです。
鑑賞後の協議会では、演出の面で参考となるアドバイスが多数寄せられました。また、周りが協力的でない環境の中で、孤軍奮闘する苦労と努力、そして熱意の大切さを改めて共有しました。舞台発表の後、ゲストティーチャーとして関わった関係者の方から「感動しました」という感想があったそうです。今回の実践は、澤田さんの「単なるプレゼンテーションで終わりたくない」という強い思いから始まりました。こうした思いが実践として結実して、結果多くの人の心に残るものとして息づいてゆけばいいなと思います。
【記録 林・木村(大)】

《次回例会予告》12月12日(土)15:00~17:00

①「加藤陸雄さんの和太鼓実習!早く来た人ほど爽快感UP」
②「岡信行さんの実習『手作り楽器でアンサンブルを楽しもう』」
③「木村大望さんのインプロ実習! 創造性を発揮するためのヒント②」
 今年ラストの実践研。研修会も劇活動で頭も体もフルに使って締めくくりましょう!それぞれの悩みも参加者の皆さんや運営委員にいつでもご相談くださいね。悩むより一歩踏み出す実践研!自分たちが楽しんで研究しましょう!

【翠会】11月定例会報告

「ちょっと脚本を書いてみたいのだけど・・・」
「学芸会で自分の脚本を上演してみたい・・・」
「自分で書くのはまだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」

あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。

【期 日】平成27年11月14日(土) 15:00~
【会 場】成城学園初等学校 応接室
【参加者】木村 長谷川 西脇 山本(留)金岡 門田 蒔田 久保 岡 中村
(10名ご参加の、盛会となりました♪)

「みんなで あそぼう」 
作:久保 由美子 低学年向け 学年劇(60名ほどの出演) 

・くまが出てくるところが、ポイントになるのではないか。みんなが、くまくんをこわがるのでなく、おおかみは、本当はこわいけど、こわがらないふりをして、みんな、おおかみをたよりにするなどの展開にしたらどうか。
・くまがあやまるところも、ポイントになる。
・おおかみが、人のふりをみて、自分をふりかえるのか、自分自身を見つめてふりかるのか、焦点を定めたい。
・言葉を正しく言う練習は、必要だろうか。
・「みんなで あそぼう」という題名にもどり、なぜ、みんなで遊びたいのか、なぜ、みんなで遊べないのか、という根本にもどって、再考されたらどうか。

「東亰トワイライト」
作:山本 留実 中学生演劇部(部員8名) 文化祭上演作品 
※留実さんが、部員たちとの対話を重ねながら、台本と劇がつくられていった過程のお話を伺えた。
「東亰トワイライト」の亰の字も、部員たちのアイディア。きのこをポイントに、出会う場所、未来の場所、もしも江戸時代だったらどんなことを感じるのか、同時間に人間以外にも生きている動植物、自然の世界から感じること・・・等、中学生の視点で哲学したことが、ひとつの作品に仕上がっていた。

・中学生の思いが、オムニバスに入っている。今後もさらに、テーマがしぼられた世界で作られるドラマにも、期待したい。
・役者のための台本になっているので、さらにト書き等を工夫した仕上がりにも期待したい。
「おばけの遠足 ~おばけ屋敷編~」 岡 信行 低学年向け 学級劇~学年劇
・おばけと、キャストの衣装や小道具に様々な工夫ができる。特に、おばけには、おばけらしい、見ている人を驚かす工夫ができたら面白くなる。
・最初からお化けが、人から見えないという演出をしてほしい。
・お化けが、ジュース売りからジュースを飲む場面を、ストップモーション等、工夫して表現してほしい。ジュースをうばう相手は、別にジュース売りでなくてもよい。
・お化けの変化は、効果音をうまく使ってほしい。
・ジュースを飲んだお化けと、ジュースを飲まれた子どもとの関係性、演出に期待したい。
・セリフが流れるように進んでいるが、低学年が読める言葉や字数、また、くりかえしのセリフ等、工夫が期待される。
・中幕や暗転の工夫、タイミング、ト書きを期待したい。
・フラフープ、竹馬、長い布等を使って、おばけたちの表現を演出したらおもしろくなる。
・お化けも、キャストも、子どもが演じていることに重きをおいて、セリフや演出を考えてほしい。
・人とお化けが同じ場所で、見えていない場面が見せどころ。

「注文の多い料理店」
提案:中村 原作から朗読劇にして、発表会をするためには
※5年生の国語の授業で読み取りの学習を終えて、まとめとして、授業参観日に、朗読劇の発表会をしたい。残された授業数はあと4コマ。さて、どうしよう!

・朗読劇を初めてやるのなら、リーダースシアターのお手本になる動画を見せたらどうか。
・子どもたちに構成台本をつくらせたら間に合わない。配役とト書きが完成された台本であれば、出来るであろう。
・5人×8グループで、子どもたちで相談して朗読劇をつくる→2グループでお互い見合いながら、つくりなおす→リハーサル→本番発表会、という流れで、完成したらどうか。

※翠会で、みなさまからご助言いただけたおかげで、おかげさまで無事、上演にいたりました。誠に、ありがとうございました!

【文責:中村】

【脚本研究会】10月定例会報告

【期 日】10月9日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【出席者】 池田・金平純・木村隆・野口・保坂・森田勝・山本茂

『ナマケロナマケロ』
野口 祐之 作 20年ぐらい前の作品。明治図書向け

 地球侵略をもくろむヤメロン星人がふりかける粉をあびると、地球人はどんどん怠け病にかかってしまう。なにもやる気のなくなった地球人のなかで、ただテツオ達数人のもともと怠け癖のあるメンバーだけは、怠け病にかからない。最後に残ったテツオの頑張りでヤメロン星人を追放したという話。

<合評より>
 ご都合主義で話が運びすぎ。おふざけ的な展開は一つの作品の雰囲気としては面白い。もっと遊び的要素がほしい。
 話の展開で、怠け病になる事を地球人はどう考えているのか、粉をかけられることを拒むのか、受け入れたいのか、抵抗もないし、幸せそうになったという描写もない。どちらかをはっきり描く事が大切。地球的侵略の規模なのに、テツオ達だけの小さな勢力の抵抗では不自然。舞台を地球ではなく、その前段階の学校占拠という限定した場所にした方が、やりやすく面白くなりそうである。
【文責:山本茂男】


『CATS STREET1』
山本 茂男 作

 初稿は1992年に書いた作品。飼い猫、野良猫の対立、保健所所員による、野良猫の捕獲、野良猫でも仲間からはずれているノラ吉と飼い猫たちが助け出すストーリー。

【話し合いより】
・前半の飼い猫と野良猫のくだりは散々見てきたので、音楽処理でよいのではないか。
・飼い猫と野良猫の対立として考えたならどんな対立ができるかがポイント。
・主人公はノラ吉とすれば、成長なり変化がもっと出せるのではないか?

等、辛口の意見が多く出された。

『よみがえらせようヤマユリの花を』
池田 靖 作百合丘小学校の4年生が「ユリを調べた」学習を劇に活かした作品。

 いたずらっ子の颯太が入ってはいけないゆりっこ森に入り、ユリの花を折ってしまう。気づくと裁判が始まってしまう。判決は、深く反省していることもあり、花の精の手伝いをすることになる。花の精やヤマユリの精と一緒に働くことで颯太も変わってくる。元の世界に帰って友だちと ユリをいっぱい咲かせる決意をする。

【話し合いより】
・百合丘小学校ならではの作品なのだが、普遍的にするには、ヤマユリにこだわる必要はないのか、あるのか?
・向こうの世界とこちらの世界の差をもっと深くしたい。
・パネル隊の子を作品の中で有効に使おうとしている。その役割を明確にするとさらに良いのではないか。例えば、「ファンタジーの時のみ登場」など。

◆作品提出者がベテランぞろいだったので、かなり辛口の合評になりましたが、とても深い研究会になったと思います

【文責:保坂 弘之】

2015-11-01

【実践研究会】10月定例会報告

【日 時】10月17日(土)15:00~17:00
【場 所】成城学園初等学校 社会科室
【参加者】金岡、保坂、金平、木村(た)、杉原、一幡、今井、木村(望)、伊藤

1 『学級でもバスレクでもできる道具いらずの簡単ゲーム』
ゲーム実習:今井洋助

「集団しりとり」
・教室の生活班や号車ごとのグループでしりとりをします。バスでは座席の左右や列ごとにグループを作ります。グループで代表を1人決めます。例えば、Aグループ代表が単語を言ったら、Aグループ全員で復唱します。Aグループが復唱している間に、Bグループの代表は続く単語を考えます。Bグループ代表が単語を言ったら、Bグループ全員で復唱します。という具合にテンポ良くしりとりをしていきます。このとき、代表にグループのメンバーがアドバイスしても良いことにする方法もあります。単純なゲームですが、みんなで声を揃え、止まらずにしりとりできるかというドキドキ感が楽しめます。

「復活じゃんけん列車」
「復活じゃんけん列車」
・一般的なじゃんけん列車では、じゃんけんに負けると後ろにつながっているメンバー全員が行動を共にして新しい列車に繋がります。しかし、このゲームでは、負けた本人だけが列の後ろに並び直すというルールで行います。これによって、一度負けてしまっても再び復活してじゃんけんできるチャンスが増えます。勝ち続けた場合は、一般的なルール同様、チャンピオンです。

「スーパーじゃんけん」の手

「スーパーじゃんけん」
・一般的なじゃんけんでは、「グー・チョキ・パー」の3種類を出します。このゲームでは、その他に「ス―パコンチャン」と「幸せの鳥」を加えて5種類のアイテムを使って、じゃんけんを楽しめます。

チョキは負けT^T

☆「ス―パコンチャン」… グー・チョキ・パーの全てに勝つことができる。
☆「幸せの鳥」… スーパーコンチャンに勝つことができる。しかし、グー・チョキ・パーには勝てない。

『教師だって劇しちゃう!朝会や集会にて教員劇の作り方』
実習:金岡香恵
・多くの学校で、月曜の全校朝会で週目標(生活目標)について、週番の先生が話をすることがあると思います。金岡さんの学校では、子どもたちにより印象的に伝えたいという思いから、時々教員劇を取り入れているそうです。2~3分の内容で、日常の朝会や集会に取り入れることで、子どもたちの意識が変わっていくことを実感したそうです。今回の実践研では、金岡さんの台本「持ち帰りキャンペーンの巻」でデモンストレーションした後、実際にお題を設定して劇を作り、グループごとに発表し合いました。学校生活の身近な場面を、教師が演じてみせることで教師と子供の繋がりができる、教師間の意思統一が図れるので全校で一貫した指導ができる、教師同士が仲良くなる、などの意見が出ました。


☆実践研で創作した劇のあらすじ

友だちのことを考えて・・・
金岡・保坂・金平グループ(友達のことを考えて言葉を使おう)
・理科室に移動するとき、並び方の順番を巡って言い争いになる。
・1人の男の子が悪口を言われ、教室の端っこですねてしまう。
・そこへ女の子が駆け寄り、優しく声をかける。
・木村(た)・杉原・一幡グループ(時間を守って行動しよう)
・時間をまもらないと大変なことになりますよ。ゆうべ面白いテレビがあって寝るのが遅くなってさ。昨日準備何もしてなくて弁当を忘れてきちゃってさ。目覚ましの電池が切れて寝坊しちゃってさ。3人が登校すると、黒板には先生からのメッセージが。「きむち、すぎちゃん、先に行くよ。」ア~ァ。

今井・木村(望)・伊藤グループ(黙って、時間いっぱい、精一杯掃除しよう)
・週番の先生からお知らせです。きちんと掃除をやらないとどうなるか、見てみましょう。
・掃除やろうぜ。雑巾でキャッチボールを始める。チャイムが鳴り、休み時間になる。雑巾は散らかし放題のまま。休み時間から戻るとき、その雑巾で転んで痛い思いをする。自業自得です。チャンチャン。

3『特別支援教育と劇活動』
実践報告:一幡利一
 特別支援学校で、パペット人形を使った教育的効果についての報告でした。
 iPadを活用し、生徒とパペット人形がコミュニケーションしている様子を撮影し、その映像を対象の生徒にその場で見せて、振り返りをさせました。この活動を繰り返すうちに、同じようなコミュニケーションの場面で、生徒の姿勢や表情、発語の様子に肯定的な変化が見られました。具体的には、相手の顔を見ることが苦手だった生徒が、自然と挨拶や返事ができるようになったり、言葉のキャッチボールができるようになったりしました。この実践を通して、短時間の小さな活動の積み重ねが、一人ひとりの生徒の成長につながるものであることを実感しました。

一幡さんの発表を受けて次のような意見交流がありました。
・人形を媒介とすることで、コミュニケーションを促進することができる。
・iPadやタブレットを活用することで教育的効果を上げることができる。ただし、セキュリティー上の問題が未解決なこともあり、まだまだ現場に十分な数が配備されていない。
・複数担任制なので、このような実践を継続して行っていくことが難しい。しかし同僚にも呼びかけて、互いの授業実践を報告し合うことで、より有効な指導法を考えていけるとよい。

【文責 今井洋助】

【脚本研究会】10月定例会報告

期 日:10月9日()19:00~21:00
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:池田・金平純・木村隆・野口・保坂・森田勝・山本茂

『ナマケロナマケロ』   野口 祐之 作

 20年ぐらい前の作品。明治図書向け
 地球侵略をもくろむヤメロン星人がふりかける粉をあびると、地球人はどんどん怠け病にかかってしまう。なにもやる気のなくなった地球人のなかで、ただテツオ達数人のもともと怠け癖のあるメンバーだけは、怠け病にかからない。
最後に残ったテツオの頑張りでヤメロン星人を追放したという話。

【話し合いより】
・ご都合主義で話が運びすぎ。おふざけ的な展開は一つの作品の雰囲気としては面白い。もっと遊び的要素がほしい。
・話の展開で、怠け病になる事を地球人はどう考えているのか、粉をかけられることを拒むのか、受け入れたいのか、抵抗もないし、幸せそうになったという描写もない。どちらかをはっきり描く事が大切。地球的侵略の規模なのに、テツオ達だけの小さな勢力の抵抗では不自然。舞台を地球ではなく、その前段階の学校占拠という限定した場所にした方が、やりやすく面白くなりそうである。
                        【文責 山本茂男】

『CATS STREET1』 山本 茂男 作
 初稿は1992年に書いた作品。飼い猫、野良猫の対立、保健所所員による、野良猫の捕獲、野良猫でも仲間からはずれているノラ吉と飼い猫たちが助け出すストーリー。

【話し合いより】
・前半の飼い猫と野良猫のくだりは散々見てきたので、音楽処理でよいのではないか。
・飼い猫と野良猫の対立として考えたならどんな対立ができるかがポイント。主人公はノラ吉とすれば、成長なり変化がもっと出せるのではないか?
等、辛口の意見が多く出された。

『よみがえらせようヤマユリの花を』 池田 靖 作

 百合丘小学校の4年生が「ユリを調べた」学習を劇に活かした作品。
 いたずらっ子の颯太が入ってはいけないゆりっこ森に入り、ユリの花を折ってしまう。気づくと裁判が始まってしまう。判決は、深く反省していることもあり、花の精の手伝いをすることになる。花の精やヤマユリの精と一緒に働くことで颯太も変わってくる。元の世界に帰って友だちと ユリをいっぱい咲かせる決意をする。

【話し合いより】
・百合丘小学校ならではの作品なのだが、普遍的にするには、ヤマユリにこだわる必要はないのか、あるのか?
・向こうの世界とこちらの世界の差をもっと深くしたい。
・パネル隊の子を作品の中で有効に使おうとしている。その役割を明確にするとさらに良いのではないか。例えば、「ファンタジーの時のみ登場」など。

◆作品提出者がベテランぞろいだったので、かなり辛口の合評になりましたが、とても深い研究会になったと思います

【文責:保坂 弘之】


次回 脚本研究会は
11月13日(金) 19:00~成城学園初等学校 小会議室
作品提出予定は 森田勝さんと小宮さんです。


12月は「こまの会」「こんぺいとう」との合同ゼミなのでお休みです。

2015-10-04

【脚本研究会】9月定例会報告

【期 日】平成27年9月11日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】岡、加藤、金平、木村、久保、小島、千野、野口、保坂、森田、山本(茂)、百合岡(計12名)

『ながれぼし』4年生向け:作/岡 信行

<作品について>7月のゼミで出した作品の書き直し。前回「ご都合主義」と指摘させた部分をカットした。

<話し合いより>
・地球を破壊するかどうかの決め手として、この学校の子どもたちが選ばれた理由は?そこがはっきりしないとドラマにならない。
・生活劇から始まって、突然SFになるところの飛躍が気になる。SFから始まり、学校での日常生活を描いていくならいいのでは。
・不登校や車椅子の子を全て「宇宙人」につなげていくのはどうかと思う。
・お父さんを亡くしたという嘘のエピソードは、必要以上にショッキング。
・新キャラ「和也」の役割をもって明確に。例えば「実は裏の司令塔だった」など。
・台詞が説明っぽくて長い。発表会の時間におさまるのかどうかも心配。
・納得できるストーリーになってない。ごめんね劇。哲也たちがしたことは、地球を追い込むほどのことなのか?話を宇宙までつなげる必要はない。
・4年生向けにしては複雑。エイサーに絞り、奇をてらうより王道を行く方がよい。

◆…と、またまた言いたい放題で、最後は「もう時間ないから次いこ、次!」と強制終了。「あの~、全然結論が出てないんですけど・・・(泣)」「あ、タイトルも変えた方がいいね」「まだ時間あるよ。大丈夫大丈夫。」岡さん、頑張って下さい!

1年生用『だるまのしゅぎょう』 作/ 小島 香苗

<作品について>ませぎりえこの絵本を脚色したもの。幕が開くと1年生60人のだるまがズラリと並んでいるところが面白そうだと思い、書いた作品。

<話し合いより>
・遊びの要素がいろいろあって1年生に向いている。
・「心得」というと、マスターしないと次に進めないニュアンスになるので、全て「修行」にして、「よくやった!」「だめだこりゃ」などのオチをつけるとよい。
・だるまの修行は、「ごろんごろん」「がまん」「どっしり」の三つにした方がすっきりする。また、クラスごとに場面を切った方が練習は進めやすい。
・としくんとひろくんのケンカ(ボールの取り合い)について・・・わざわざ謝るほどの内容ではないし、仲直りにだるまはからんでいない。喧嘩と仲直りの理由をしっかり結び付けないと違和感が生じてしまう。→だるまの修行にだけスポットを当て、二人もだるまになって一緒に修行させられるとか。「だるまも大変なんだね」と・・・。
・60人の「空気椅子」をどうするか・・・円は難しいので、列にして端の子は幕の後ろで椅子に座らせる/演じながらではなく軽快なBGMを流す/できた時とできなかった時用の決め台詞をそれぞれ決めておく/60人ではなくグループに分けて行う。
・だるまの親分・・・大道具を作るのは大変。先生が出て演じるのもあり。
・本筋と全く関係のない「天狗ちゃん」が出てくるくだりは、ゆとりがあっていいなあと思う(笑)。こういう遊びの要素があるのは大事。
・お店屋さんの呼び込みの台詞は、リズムをつけるとよい。

◆今回、飛び込み参加だった小島さん、中村俊くんの同僚であり百合岡の後輩でもあります。熱意とセンスある有望株、会員になる日も近い!?

4年生用『幸せになろうよ』 作/ 千野 隆之

<作品について>いろんな子がいて1学期にゴタゴタした学年。「劇を通してみんなが和気藹々とするように」という担任の願いのもとで依頼されて書いた作品。

<話し合いより>
・ドクターと助手のとぼけたやりとりが面白い。千野ワールド。
・助手にも名前がほしい。セルバンテスさんとかジョシュさんとか(笑)
・この機械は結局失敗だったのか?→人間の気持ちはそんなものではない。機械の効き目ではなく、実は前向きに考えるきっかけを与えた・・・ということでよいのでは。
・4年生にしては主要キャスト二人に台詞が多すぎる。95人向けに調整が必要。
・落ち込んでいた子や悪さをする子などの行動の理由は?なぜ元気になったりいい子になったりしたのか?→「実はあまり考えていないんですよね・・・」と千野さん。でも、多少の突っ込みどころもなぜか許せてしまう千野ワールド・・・
・コール隊を活躍させたい。ハッピーレベルをコール隊が左右に分かれ「仮装大賞」みたいに表現するのどうか。コール隊にキャラづけをして、途中でふてくされていなくなっちゃうとか・・・。意思表示をするコール隊という、新しい形もあり!?

◆細かなやりとりはもちろん、読み方にも独特の味があり・・・やはり千野ワールド。今回はまだ第一稿、どんな作品に仕上がっていくか注目です。

◇参加者12人・提出作品5つ!と大盛況のゼミ、3作品を終えたところで時間切れとなりました。結局次回のゼミは10月9日(金)19:00~です。作品提出は、池田さん、野口さん、山本(茂)さんの予定です。ご参加をお待ちしています!
【文責・百合岡】

2015-09-06

「蓑田先生を偲ぶ会」のお知らせ

 もうご存知の方も大勢いらっしゃるかと思いますが、劇作の会でも大変お世話になりました蓑田先生が、お亡くなりになりました。つきましては、「蓑田先生を偲ぶ会」を以下の内容で行います。

日本児童劇作の会主催
「蓑田先生偲ぶ会」
成城学園初等学校大会議室
会費  1000円
平服で参加
一人一言、思い出話をお願いします。

 参加される方は9月9日(水)までに事務局長川窪宛にご連絡をお願いいたします。また、この日は15時より実践研究会があります。

劇作の会事務局長 川窪

2015-08-25

【第63回演劇教育夏期大学】第1分科会「学級づくりのための劇あそび・劇活動」

<担当:古屋有子、林久博、坂田道則>

 「劇あそびや劇活動を通じて、子どもたち同士のコミュニケーションを深め、認め合い協力して、輝くことができる学級をつくる。」「劇あそびや劇活動を通じて、子どもたちの学習意欲を高め、子どもたちが主体的に学ぶことができる学級をつくる。」ことをねらいとして、様々な劇あそびや劇活動を学びました。劇あそびや即興劇づくりによって、人と人との関わりが深まること、学習内容への理解が深まることを子どもになったつもりで体験した2日間の様子を報告します。

《1日目:出会い》
1日目の活動の様子
新たな出会いをした初日は、まずじゃんけんゲームからスタートしました。はじめは声も動きもおそるおそるでしたが、親しみのある「じゃんけん」に熱中するうちにだんだん声や動きが大きくなっていきました。体がほぐれ始めたところで、自己紹介ゲーム、円になって行うゲームで遊びました。自分の動きをリズムにあわせて右隣の人に伝えながら、自分は左隣の人の動きを覚えそれを永遠に繋いでいく「アクションまわし」では、なかなか達成できない課題に対して「上半身だけの動きにしてみよう。」「一回お互いの動きを見合おう」など短時間の中、グループ間で意見交換をする場面が見られました。

 お互いの名前を覚え、徐々に意見を活発に交わせるようになった午後、畳語を使用した即興劇に挑戦しました。ゼロから何かを創り出すことはやはり緊張します。お題にしたい畳語をなかなか決められなかったり、劇で演じる役を決められなかったり・・・そのため話し合いが円滑に進まないグループもありました。さすが先生と演劇に慣れた学生だけあって発表間際にはアドリブや臨機応変な対応で形にしてくれましたが、話し合いがうまくいかない時の子どもたちの苦しみも経験しているようでした。初日は、参加者全員とのフリートーキングで終了しました。どうしてこの分科会に参加したのか、今学校でこういうことについて悩んでいるなどを話し合い、共感し合いながら、3日間共に学び合っていこうと励まし合い1日を終えました。

《2日目:深まり》
2日目の話し合い活動
2日目の即興劇
はじめは声出しとほぐしの活動をかね、じゃんけんゲームと円になって行うゲームからスタートしました。2日目ともなるとすぐに声も体も動き出し「手のひらの小人」では、みんな小人になりきって、自分の考えを恥ずかしがらず体で表現し、楽しむことができていました。

 次に即興劇実習第2弾、「○○な××」の活動をしました。「怒りっぽいサンタクロース」「熱血な医者」「恥ずかしがり屋のスポーツ選手」など普通の生活ではありえないような人物のエピソードをグループに分かれてつくっていきました。即興劇のコツを徐々につかみ始め、「それだと怒りっぽいに見えないんじゃない?」「その役は私が考えたアイデアだから私がやるよ。」「このエピソードは分かりやすいから入れよう。」など他者に見せる劇にするための意見交換がグループごとに見られました。

森田先生による理論講座
午前中の最後は森田先生による理論講座でした。なぜ今劇あそびや劇活動が学級に必要であるのか、私たちはどんな学級を目指していくべきなのか、そのために劇をどのように活用していくべきなのかを森田先生の経験や教育現場の現状をふまえ分かりやすく熱く講演していただきました。

 午後は授業に活かせる劇活動ということで、生活科「天気について」国語「ことばあつめ」「ごんぎつね」の教材を劇を使用して学びました。言葉を体に通して学ぶことでさらに理解が深まることを実感しました。「ごんぎつね」では、ドラマ技法を使用することで、ごんや加助の気持ちにさらに迫る活動になりました。また絵本を使用した劇活動にも取り組みました。いくつかの絵本の中からグループごとにお気に入りの一冊を見つけ、それを劇や劇あそびにしました。ただ絵本の内容をなぞるだけではなく、そこから新たなアイデアや表現が生まれました。

《3日目:つなぐ》
 2日間の活動や前日の懇親会でお互いの心もすっかり打ち解けた仲間達。3日目で疲れもあったにも関わらずウォーミングアップや即興劇では、笑顔を溢れる活動になりました。3日目のメインは分科会発表会に向けての「繋ぐ」活動でした。今までの学びをどのような手法で繋げ、時間内でどう発表するか話し合い、練習に向かいました。今回は「夏期大テレビ」と題し、3日間行った多くの活動をテレビ番組風に繋いでいくという方法を取りました。今まで行った即興劇をブラッシュアップした後、通しの練習を行い、改善点を話し合いました。劇をつくる過程の人間関係の深まりを重視していた活動から、今度は見せるための活動へ発展していきました。参加者全員で「こうしたらもっとよくなる」という意見を発表し合い、一つのゴールに向かって練習を重ねました。発表は大成功、みんな大満足で発表会を終えることが出来ました。

 子どもになりきり、いろいろな活動に参加し、発表会まで成功させてしまった第1分科会の皆さん、本当にお疲れ様でした。最後に、全員で3日間の感想交流をしました。その感想の一部を紹介します。

・童心にかえりました。児童の気持ちになったことで彼らが悩みながら活動しているということを再確認しました。つくる過程から、見せるためにどうしていけばいいかも今後考え、授業で実践していきたいと思います。
・何度も参加していますが、毎回違った発見があります。いろいろな活動の使い道を柔軟に考え、学級経営に生かしていきたいと思います。
・自分自身のステータスに向き合うことができました。足りない部分や伸ばすべき部分が見えました。

 子どもたちも考え、悩みながら自己表現をしているということが体験できた3日間だったと思います。活動で感じたことを大切にしながら、またそれぞれの場所で生かしていただけたら幸いです。
【文責:古屋有子】


2015-08-15

【第63回演劇教育夏期大学】第2分科会「脚本を使った劇の上演活動(1~3年)」

<担当:百合岡・芦澤・野口>

 「子どもの主体性を引き出し、生かす上演活動」をねらいに、第2分科会では遊びから劇へとつなげていく指導方法を学びました。人間関係をつくるゲームから始まり、さまざまな表現遊びや即興劇作りで主体的な表現を引き出しながら、脚本『よかったね』(作:百合岡依子/『心をはぐくむ小学校劇2年』小峰書店)に取り組みます。以下、三日間の活動の様子をお伝えします。

<1日目>「劇づくりは、人間関係づくりから」

 初日は、あっしーによる楽しい自己紹介ゲームからスタート。「なべなべそこぬけ」「赤ずきんちゃんじゃんけん」など、手を触れたりポーズをとったりしながら、自然に心身をほぐしていきます。
 和やかな雰囲気ができてきたところで、のぐさんによる即興劇タイム。〈最近がっかりしたこと〉をテーマに話していたら、「〈がっかりした人を、どうやって元気にさせるか〉というテーマで短い劇をつくってみよう!」とのぐさん。そんなのできるかしら・・・と初めは戸惑っていても、仲間と相談しているうちに何とかできちゃいました。しかも面白い!「皆さん、なかなかやりますね・・・!」担当3人の目がキラーンと光ります。

午後は、劇をすることの「良さ」や「大変さ」「悩み」を一人一人が書き出し、それらを取り上げたり自らの実践を踏まえたりしながら、のぐさんが劇活動の意義についてレクチャー。そして、お待たせしました!ここでやっと脚本を配布。リリーのリードのもと、「よかったね♪」と劇中歌を歌ったり、振りをつけてみたりして、もっとやりたいなあ・・・というところで今日はおしまい。

 この日は、初めて出会った22人の仲間と、「楽しい」「安心」「この仲間とだったら一緒に何かできそう」という気持ちを共有することが一番の目的でしたが、みなさんの表情がみるみる和んでいくのが分かり、最後は笑顔で「また明日♪」とお別れすることができました。1日目、無事終了です。

<2日目>「上演活動のなかで 子どもたちの主体性をどう引き出すか」
 この日は、朝から夕方まで分科会の時間がたっぷりです。まずはあっしーのゲームタイム。参加者同士がちょっと顔なじみになってきたところで、名前を覚える遊びをしたり、「変身じゃんけん」で飛行機になったりいもむしになったり。
 その次は、のぐさんの即興劇タイム。今日のお題は「誕生日サプライズ」。大型ケーキから宇宙旅行まで、スケールの大きな作品ができました。昨日の話題がさりげなく取り入れられたり、細かな表現のこだわりが見られたり。「皆さん、やはりできますね・・・!」またまた担当3人の目がキラーン。

 そしていよいよ、『よかったね』の劇づくりに入ります。これまでの表現遊びや即興劇は、実はここに繋がっていたのです!昨日歌った歌をおさらいした後、まずはみんなで台本の読み合わせをして、イメージをふくらませます。「できそう」「動いてみたい」と思ってきたところで、二つのグループに分かれ、それぞれ同じ場面をつくってみます。発表すると、同じ場面なのに全然違う仕上がりで、演じるだけでなく観ることによる発見や学びもありました。終わったらグループを変えて次の場面へ・・・と、この日は何と三つもの場面をつくりました!なかなかハードな展開です。優しいふりをして結構強引?と言われるリリーですが、皆さんの表現や舞台の使い方がどんどん洗練されていくのが分かり、わくわくし通しでした。ひよこのまねっこ遊びや、うさぎのダンスの振り付けをつくることから始まり、場面の状況や人物の心情を伝えるために動きを整理する・・・とやっていくうちに課題が自然に浮かび上がっていきます。最後につくったやぎの場面では、台詞のあるないに関わらず、舞台上の全員が〈生きて〉いる!〈顔〉が見える!一人一人が主体的に動けるようになると、個が集団に埋没することなく、かつ調和もとれ、生き生きとした舞台が出来上がるのですね。
盛り沢山の一日で、終わる頃にはさすがに皆さんお疲れの様子でしたが、「皆さん、すばらしい・・・!」と担当3人の目は感動でキラキラーン。明日の発表会も「今すぐ見せてもいいぐらい!」と自信満々・気分上々で懇親会へと向かったのでした。

<3日目>「ひとりひとりが生き、成就感のもてる上演活動を探ろう」

 昨夜の懇親会からこの日にかけて、嬉しいことに5人ものメンバーが新入会員になってくれました!パチパチ。目覚めとほぐしのゲームの後、発表会に向けてキャスティング&構成。せっかくつくった三つの場面を全部見せたい!最後に歌も歌いたい!と欲張るリリーのリードのもと、のぐさんあっしーのナイスサポート、そしてすっかり仲良くなった分科会メンバーの名演技で、『よかったね』7分間劇場が出来上がりました!!発表会前は、「バラバラ台詞発声練習」「早送り位置確認」で心と身体の準備をして、いざ本番。メンバーひとりひとりの存在が、舞台の上で生き生きと光っていました。本番前、「終わってしまうのは寂しい」「最後の歌で涙が出そうになる」という声もあり、劇をつくることは仲間をつくることなのだと改めて思いました。指導の方法やアイデアだけでなく、みんなで劇をすることの意味を自然に感じることができたなら、この3日間は大成功だと思います。
最後に、参加者の皆さんのお言葉を一部ご紹介します。

・現場ではどうしても時間に追われ、「遊びから入る」という意識を忘れがちになります。そこで焦らずグッとこらえ、「遊び」から積み重ねる気持ちを強く持ち続けたいと思います。
・子どもをその気にさせるための方法から、小さな指導上の悩みまで、様々なことを扱っていただけて、とても良かったです。
・学芸会や演劇を自分自身が体験したことがないのに、子どもたちを指導することが今までつらかったです。でも今回体験して、とても充実感を味わうことができました。
・自然な流れで劇の完成までたどりつくことができました。ライトを浴びる機会にめぐまれて、心から楽しめました。この充実感を子どもたちに取り組みを通して伝えます。
・みんなでつくっていく過程で、誰かが発火点となり、そこから表現が広がっていくことを知りました。
・演じたり、人前に出たりすることが好きではなくて、苦手なのですが、みんなでつくりあげて役になりきると、ワクワクドキドキが心地よかったです。
・みんなでやることで、人は近づいていけるのかなぁと感じることができました。
・真の意味で、学校劇を通して子どもの可能性を広げるということを、改めて考えさせられました。
【文責:リリー】

2015-08-14

【第63回演劇教育夏期大学】第4分科会「人形を使った劇活動」

<担当:一幡 利一 岡 信行 川西 輝子>

1日目 『身長約100センチの等身大の人形づくり』
ペットボトルを使った人形作りの様子

 1日をかけて人形を作っていきました。午前中は、ペットボトルを使って手足と体を作り、午後は、顔の部分を作っていきました。あっという間に時間が過ぎていきました。
 1日をかけて人形を作っていきました。午前中はという間に時間が過ぎていきました。



2日目 『人形を使った様々な活動』
 人形の顔の仕上げからスタート。できあがった人形を使って目的に応じた人形との会話の練習に取り組みました。
まずは、2人組になって『生活目標について』のやりとりを練習しました。取り扱ったテーマは「廊下や階段の歩き方を守ろう」と「プールの安全な入り方」。その後、『歳時記』を使って術者と人形のやりとりを練習しました。      




人形に命を吹き込む顔作り。
2人組、術者と人形の活動では、練習→発表→ふりかえりの流れで取り組んでいきました。発表した映像を見ながら、良かった点、課題点、人形の目線の位置、扱い方などの意見交換をしました。最後に各自、短い脚本を創作して発表しました。人形を使った実践的な活動がたくさんできた1日となりました。




3日目 『人形劇に挑戦!』
練習にも熱が入りました。
今回、誕生した人形たちをもとにオリジナルの人形劇づくりをしました。
「術者と人形」「人形たちを使ってみんなで人形劇」の2つのテーマでの創作活動です。どんな劇にしようかと意見を出し合っていく中で笑いありの楽しい劇となっていきました。劇を作り上げていく醍醐味いっぱいの時間となりました。分科会発表でも大盛況でした。








<今回、誕生した人形たち>
個性豊かな人形たち。2学期からの活躍が楽しみです!

『参加の方々からの感想より』

○人形作り楽しかったです。ありがとうございました。
○ワクワクドキドキの連続でした。素敵な人形ができあがり、幸せです。
○人形がとてもかわいく、おもしろく、生きているような素敵な動かし方をする先生ばかりですごく参加してよかったと思いました。
○アートは日々成長、進化、前進していくもの。教育者はアーティストであることを再確認しました。
「靴下人形づくり」「人形を使った様々な活動」「人形劇に挑戦」の3つの活動を中心に取り組みました。人形を使った様々な活動の可能性が広がり、充実した3日間となりました。人形たちが子どもたちの前にデビューする日が楽しみです。
【文責 一幡利一】

2015-08-10

【第63回演劇教育夏期大学】第3分科会「脚本を使った劇の上演活動(4~6年)」

<担当:小宮民子、蒔田敏雄、伊藤公大>

 ねらいは「子どもの主体性を引き出し、活かす上演活動」です。脚本『われら五年 やかまし組』(作:加藤陸雄『心をはぐくむ小学校劇5年』小峰書店 所収)を使用して、上演までの指導のポイントや、コミュニケーションの在り方について体験を通して考える3日間となりました。

▼【1日目】~劇づくりは、人間関係づくりから~
1日目:出会いのゲーム
まずは自己紹介を兼ねた出会いのゲームからスタート。場の空気が暖まってきたところで、劇につながる表現活動、シャッターチャンスなどを行いました。また、「泣き虫な金太郎」「せっかちな一寸法師」「恥ずかしがりやな宇宙飛行士」「怒りっぽい宇宙人」と、即興のお題に沿ってグループごとに即興劇も創りました。
午後は、脚本の読み合わせとともに、子どもたちとどのように読み合せの活動をしていくのか、脚本を選ぶ視点は何か等について話し合いました。
「シャッターチャンス」

▼【2日目】~子どもたちの主体性を、どう引き出すか~
2日目:イメージから表現へ
始めに身体ほぐし、声出しのゲームやパントマイム実習をしました。次に2つのグループに分かれて、脚本の中にある劇中劇「昔話のカンヅメ」「スペースウォーズ」を創り、見せ合って意見交換をしました。参加者がアイディアを出し合い創作していく過程では、メンバーの個性も徐々に引き出されていきました。「一人ひとりのキャラクター(役割)がはっきりしていた」「自分が思ってもみなかった動きもあって参考になった」などの声も聞かれ、お互いに見せ合って意見交換する活動の意義も味わっていただけたのではないかと思います。
 午後は、作者の加藤陸雄さんも交えて、3つ目の劇中劇「くもの糸」に着手。加藤さんのお話や絵本、BGMなどによって、地獄のイメージが豊かに広がってきました。効果音の「キャー」という叫びとともに始まる地獄のシーンづくりは、参加者のみなさんもクタクタになるほど、迫力あるシーンとなりました。みなさんのイメージ力と表現力に拍手!また、子どもたちの日常シーンも創りました。反応の大切さや、立ち位置等の効果的な演出について学びが深まりました。

▼【3日目】~一人ひとりが、達成感を味わえるために~
3日目:分科会発表会「蜘蛛の糸」
成城学園初等学校の子どもたちが演じた『やかまし組』のDVDを鑑賞し、その姿から有益な多くの気づきが得られました。この3日間で、実際に自分たちでも同じ脚本で劇づくりを体験していたからこそと思います。
3日間の集大成!
分科会交流会では、「くもの糸」の一場面を発表しました。他の分科会参加者のみなさんからも、「怖かった…」と感想をいただき嬉しい限りです。主役のカンダタ役の子どもはもちろん、地獄の罪人役の子どもたちが生き生きと演じられる…「脇役こそ主役!脇役こそおもしろい」「このメンバーならできるという人間関係づくり」がこの発表からも伝わったことでしょう。

 全体を通して、参加者のみなさんのモチベーションが高く、多くの質問や意見が出され、充実した活動になりました。皆さん、本当にありがとうございました。
 
【文責:小宮・伊藤】

2015-08-07

【第63回演劇教育夏期大学】第7分科会「脚本の作り方」報告

 今年度の第7分科会は15名の方々がお集まりくださいました。

 初日の分科会は自己紹介と担当者からの脚本を書く上でのアドバイスから始まりました。それだけでも1時間かかりました。1人の担当者と2~3人の受講者の組み合わせが決まりますと昼休みになります。早速話し合いが始まる組み合わせもありました。多くの受講者は暗く静かな動きのない時間を過ごすことになります。しかし、初日は講演会がありますので、あまり多くの時間を過ごせません。

 2日目の開始はそれぞれの組み合わせでバラバラに始まります。午後の決められた時間までひたすらパソコンに向かいます。時々、担当者と話をしたりしますが、基本的には椅子に座ったままの時間です。行き詰まると気分転換に図書室で本を見たり、講堂の図書販売をみたり・・・なんと、16時まで頑張りました。全員集合して今までの成果を発表。みなさんまだまだのようです。完成を100とするとなんと1から3程度という方がいました。脚本集を出すための締め切り日が発表され、自己負担金2,000円を徴収されますと、みなさんなんとしても脚本を完成させなければならない覚悟が・・・・?

 3日目。13時30分までまたもや暗い時間。14時からの分科会発表会では代表の方が仕上がった脚本の初めの1ページを披露。大きな拍手をもらいました。そして、原稿締め切り9月30日を確認して、分科会は解散?(本当は終わっていません。これからです。)
【文責:木村 たかし】

2015-08-05

【第63回演劇教育夏期大学】

※8月7日 写真追加いたしました。
ピエール瀧氏の講演会


会場入り口の様子

 今年も暑い、熱い、アツい夏が始まります!本日より3日間、演劇教育夏期大学がいよいよ幕を開きます!「急遽時間ができた」「迷っていたけどやっぱり参加したい」「気がついたら当日だ!」という方も、今からのご参加も受付ております。直接会場にお越し下さい。

2015-07-13

【実践研究会】7月 定例会報告

【期 日】:平成27年7月11日(土)
【場 所】:成城学園初等学校 講堂、社会科室
【参加者】:伊藤、今井、岡、帰山、加藤、金平、金岡、木越、木村た、木村大、小宮、中嶋、古屋(13名)

1.「ぶちあわせ太鼓〜夏期大オープニングバージョン
加藤 陸雄 先生

隣へ「それっ!」
 6月の実践研究会の中で、夏期大のオープニングに有志で太鼓をたたきたいという声が上がりました。それを受けて古屋先生が加藤先生と日程を調整してくださり、今回がその第1回目の練習でした(練習は今後5回行われます)。始めに横1列に太鼓を並べ、いくつかのリズムを覚えました。



A:スットン スットン ドドーン ドンドン ×4
B:ドドードン ドンドン          ×4
C:ドーンドン
D:ダダ ダダ ダダ ダダ ダダ ダダ ダダ ダダ(流れるように)
E:ダダダダダダダダ(小さく)
F:ダダダダダダダダ(大きく)
C:ドーンドン「それっ!」

夏期大オープニングをお楽しみに!
 始めはリズムを覚えるために右手からたたきますが、慣れてきたら舞台映えするようにBは左右右左の順でたたき、その間に左手はbを立てて高く上げるようにしました。また、Dなどは2手に別れて掛け合いにする練習をし、Eでは太鼓の中心をそっとたたく(足腰等の姿勢や目線も)等、細かいポイントも徐々に教えていただきました。
 また、途中からは太鼓を円に並べ、隣へ「それっ!」の掛け声とともに移動するようになりました。最後は、だんだんリズムも早くなり、移動のタイミングも短く、ワンフレーズごとに殆ど横っ飛びしながら(走りながら?)太鼓を叩きました。

2.実践報告「ソックスパペットを使った表現活動の実践」
岡 信行 先生

 場所を社会科室に移し岡先生のソックスパペットを使った様々な表現活動をDVDの映像とレジュメを見ながら報告していただきました。岡先生は、パペットを作ってただ遊ぶのではなく教育的な意味があるのではないかと仮説を立て長年実践を重ねていらっしゃいます。パペットは特別支援級や心理学的な面での成果も認められていますが、今回は、一昨年度から昨年度にかけて担当された4・5年生の学年150人の集会や行事、総合的な学習の時間の場面での表現活動についてでした。
 一連の活動のねらいは、

・手作りのソックスパペットを使った表現活動を通して、表現力を高めたり、友達のコミュニケーションを深めたりする。
・人形劇作りを通し、人を楽しませたり、自分達の思いを伝えることに、喜びを感じられる心を育てる。

でした。実践の後の子ども達の感想では、これらのねらいに通じる内容が含まれていたそうです。それにしても150体の人形が舞台上に一列に並ぶ学芸大会の様子は圧巻でした。後ろ側では子ども達がひしめいているはずなのに規律があり、それでいて出番では生き生きと演じていました。
 報告の後の質疑応答では、学年劇で子ども達をその気にさせる指導の仕方やストーリーの決め方、教員の団結、子どもと人形の出会い、気になる子どもの成長等について話題に上がりました。

 また、もう少し一般化した意見や今後に向けた意見も出されました。教師も一緒になって非日常の(=劇的)世界に入って一緒に遊ぶことが生き生きとした子ども達を育むには大切であること、そのきっかけとして人形はとてもよいツールになるのではないか。一途に教え込もうとしたり教師と子どもとの信頼関係が欠けたりしていてはよい実践ができないこと、また、人形も自分で作ったものを使うという流れがよいこと、今後は教師が設定した発表会だけではなく子どもが主体となって表現の場を探すようになると、より豊かな活動ができるようになるのではないか・・・。
 最後に岡先生より、今後の豊富として人形に自分のことをしゃべらせたいという構想が語られ、やはり非日常的な状況を設定する必要がある(例えば、宇宙船に閉じ込められた状況での自己紹介など)、人形やマスク等があればそのような劇的体験に没入できる可能性があるのではないかとの助言がありました。
 ソックスパペットの教育的効果と可能性の大きさを感じさせ、自分の教室でも行ってみたくなる実践報告でした。

3.実践報告「小学3年生のクラス劇発表会までの学年での取り組み」
木越 憲輝 先生

 最後に、木越先生より昨年度9月から10月にかけての実践が報告されました。木越先生の学校ではクリスマスに聖劇があるものの、それ以外に劇の発表の場がないそうです。カリキュラム的にも劇活動が保証されている訳ではなく、総合の時間にiPadを取り入れた点字の学習をしつつ、隣のクラスの先生の協力を得ながら隔週で週1時間劇活動を行うといった状況であり、しかも昨年は校舎立て替えのため手狭な仮校舎だったそうで、このような様々な制約の中で、劇に対する共通理解のない学校で、如何にして劇を発表するところまでいくのかという興味深い報告でした。指導の展開は9月始めにゲームや見立て遊びを行い、話し合いやグループ相談の時間を確保しつつ、劇の練習へと進んでいくものでした。また、9月以前にも学級活動で即興劇やゲーム遊びを行い、子ども達が劇に迎えるような土壌づくりを行われていたそうです。
 今回の報告では、一連の取り組みの最後の場面である、教室に保護者も入った中で発表会をしているDVDを見ました。子ども達が伸び伸びとしていてとても楽しそうでした。その後、質疑応答では、出席者から、グループの人数は6人くらいがよい(それ以上だとごちゃごちゃする)、すべてを子ども達に任せるのではなく稽古の段階で教師が「ここはこう」と指導する必要がある、短くていいから作っていきそして次第に膨らんでいく、児童創作は即興で作ってよい所を残していく、保護者にアンケートをとると児童の変容や目標(お互いを認め合いながら、自分たちの表現を高めよう)の達成等といった教育的な成果が把握できるのではないか、といった今後、私たちが自分のクラスで実践するにあたってポイントとなってくるような有益な意見が数多く出されました。特に、「劇活動をすると話し合いが増える」という点について、単に「役の分担」では劇以外でも同じレベルの話し合いはできるが、「創造的なコミュニケーション」という他とは質的に違う話し合いができる可能性が劇活動にはあり、そのためには、劇の練習中に各グループにビデオで撮った自分たちの映像を見せながら話し合いをさせるとよいだろう、現在はiPad2台(もしくはSDカード2枚とパソコン)があれば、簡単にその場で映像を見せられるので、どんどん活用していくべきだという意見があり、とても勉強になりました。
【文責:伊藤 公大】


【実践研究会】6月 定例会報告

【期 日】平成27年6月13日
【会 場】成城学園初等学校 社会科教室
【参加者】参加者:一幡、伊藤、岡、金岡、木村(大)、中島、保坂、林、古屋、坂田

1.第1・第4分科会 夏期大学検討会

8月の演劇教育夏期大学に向けて、第一分科会と第四分科会で検討会を行いました。

まず始めは第四分科会の検討会!岡さんと一幡さんに色々とお話をしていただきました。

 今回の人形は「ペットボトルを用いた全身人形」です。テーマは「簡単に、短い時間で作れちゃった!」です。目標は、1日目に完全に作り上げて、2日目から劇活動に入っていくこと。細かい材料・作り方などは当日のお楽しみですが、見た人みんなが「なるほど~!」「簡単!」と言っていました。カツラやサングラスですぐに着せ替えもできる、素敵な人形です。表情をいかに出すかが重要で、そこにしっかりと意図をもって作ることがポイントだそうです。

 検討会では、実際に人形を使ったショートストーリーを、テーマだけ決めて即興で台本作り→発表するということを行いました。

 今回あげられたテーマは「あいさつをしよう」「廊下を走らない」「発表会の紹介」「七夕のお願い」「交通安全」「社会科見学」「手洗い・うがい」「熱中症対策」「歯磨き」「何でも食べよう」の10本でした。その中から林さんが交通安全、金岡さん、保坂さんが手洗いうがい、私が廊下を走らないというテーマで発表をしました。台本を考えている最中に、岡さんが「できるだけオヤジギャグのようなものを入れると面白いよ!」とアドバイスをくれました。実際、みなさんの発表はとてもユニークでした。
 その発表を当日に見立てて、どのような形にしたらもっと参加者がやりやすいか話し合いました。「1人より2、4人組の方が緊張しないで発表しやすい」「台本があるものから始め、慣れたらステップアップして自分で考える方がいいのでは・・・」と、参加者目線で検討し合いました。また、3日目の「全員での劇作り」に関しても「時間があれば誰が言っている台詞なのかを今までよりも焦点化できるといい」という話もでました。

 次に行ったのが第一分科会の検討会です。一通り流れを説明した後、実際に「畳語(繰り返し言葉)ジェスチャー」と「畳語を入れた即興劇」を実際にやってみました。
 2チームに分かれ、自分たちが決めた畳語を相手チームに当ててもらうという活動で、「ブルンブルン」「ビクビク」などの言葉をそれぞれが思い思いにジェスチャーで表現しました。ここでは、「細かい違いが難しい」(ブンブンとブルンブルンなど)「擬態語と擬声語の違いをしっかり押さえた方がいい」というアドバイスをいただきました。「サークルアップで円になり、即興で行いみんなで当てていくのも面白いかも。」ということもわかりました。
 即興劇は、畳語をいくつか入れ、その台詞が出る瞬間に他の人はストップモーションになるというものでした。それぞれのチームが、短い時間で考え、面白い作品が出来ていました。

<参加者の感想>
○事前準備に参加できて楽しかった。(木村大)
○短い台本の書き方が難しかった。夏期大に参加できないので先取りできて良かった。(中島)
○事務局なので参加できない分、今日は楽しめた。(金岡)
○改めて第四分科会から離れて寂しいと思った。(古屋)
○参加者を考えて色々と工夫していることがわかった。(伊藤)
○参加者が持ち帰って、どう学級に生かすかレジュメなどを充実させたい、いいイメージを伝え残せるようにしたい。(岡)
○失敗の経験ができた。来週から頑張りたいと思った。(一幡)
○日頃の実践研とは違う感じで良かった。これからやろうとしていることを持ち寄っても良いかもしれない。(林)

【文責:坂田】




2015-06-19

【翠会】6月定例会報告

期 日:2015年6月6日(土)15:00
会 場:成城学園初等学校 応接室
参加者:木村・長谷川・土井・久保・金岡・中村(照)・中村(俊)・二見 (8名)

○朗読劇「ミニシアター イソップ2015」
(劇団上演作品)脚色・構成:二見 恵理子

★作者より…学生サークル劇団創立45周年記念公演のため、OBによるミニシアター。3本構成で、熟年OB・若手OB・当日のみ参加のOBが出演可能な台本に。
(偕成社「イソップ童話(3年生)」・のら書店「イソップのおはなし」より)

☆参加者より
・1本だけ教訓めいて終わっているのが異質。原文にとらわれず作品全体として統一感を。
・擬音など入れると、状況がわかりやすくなって面白くなるのでは。
・ナレーターを2人使う場合は、役割を明確にしたほうがよい。

○「はたらく じどうしゃ コンクール」
(低学年用)作:中村 照子

★作者より…以前に夏期大の分科会で書いた作品。教科書の説明文の脚本化。(光村図書「じどう車くらべ」より)

☆参加者より
・1番を決めず、順番に飾るという結末が良い。
・暗転はないほうがよいので、最初からコンクールの幕を出してはどうか。
・調べ学習につながっているので、車の種類は原文に拘らず自由でよいのではないか。
・パネルをつなげて一台の車を表現する場面が面白いので、全部の車でやってはどうか。

○物語「注文の多い料理店」を教材に、朗読劇を作ろう
(夏期大用)提案:中村 俊英

★作者より…夏期大(朗読劇分科会)2日目の活動として、原文から構成台本を作れるようになるための実習を考えている。(東京書籍「国語 5年」より)

☆参加者より
・宮沢賢治は言葉が難しい、想像の世界なので表現しにくいかも。
・賢治は研究されつくしているので、原作の解釈を確認しておいたほうがよい。
・全文は長すぎるので、あらかじめ表現しやすい部分を切り取って提示したほうがよいのでは。どの場面を切り取るか、教材を上手く使う方法として、その観点も伝える。
・分割しておいて、全体を読んでから「この部分をやります」と指定したほうがよい。
・岡田陽先生の台本も参考資料として最後に参加者に渡してはどうか。

♪6月は8名もの参加者があり、様々な意見を聞かせていただくことができました。
 5部しか印刷していかず、木村先生にはお手数をおかけしました。翠会に提出する
 際は、脚本が10部は必要ですね。以後気をつけます。

次回翠会は・・・
7月4日(土) 15:00〜 成城学園初等学校応接室です。
【文責:二見】

2015-06-09

【実践研究会】5月定例会報告

【期 日】5月23日(土) 15:00〜17:00
【会 場】成城学園初等学校講堂、応接室
【参加者】一幡、伊藤、今井、加藤、金岡、木村、杉原、高橋、野口、古屋(計10名)

1.和太鼓実習 加藤陸雄先生

 今回は「御神事(ごしんじ)くずし」を習いました。能登半島の御陣乗太鼓を子ども用にアレンジしたものです。


A-ドンカカドカカ(×2)・ドドドンカカカ(×2)・ドドドドドドドン・ドンドンドン
B-ドンタタスタタン(×2)・タタン(×4)・ドドドドドドドン・ドンドンドン
C-ドド×8回・ドドドドドドドン・ドンドンドン

この3パターンをまず覚えました。リズムが体に馴染んだ頃に大太鼓も登場しました。和太鼓と大太鼓で円を作り、Aパターンが終わったら隣の太鼓に移りBパターン、Bが終わったらさらに隣に移りCパターンと言うようにどんどん人が回りました。全身を使い思いっきり汗を流しました。
 次にやったのは、アクセント・エクササイズ。左右のバチを
自在にアクセントをつけて叩けるようにする練習です。まずは1打目にアクセントをつけ「1234、1234」と叩くのですが、なかなかみんなの息が揃いませんでした。しかし加藤先生から「『えらいこっちゃ』の声にあわせて叩いてみよう。」とアドバイスをいただき、再度挑戦。今度は「えらいこっちゃ」の「え」のところにアクセントを置いてみるとだんだんコツが掴めてきました。つぎに「らい」、その次に「こっ」「ちゃ」とアクセントを移していきました。最後はどんどんペースが速くなりましたがみんな頑張りました。

2.教室で使えるインプロ実習 木村大望先生


 木村先生は、大学時代からインプロを学んでいて、実際に私たちにも何度か即興劇を見せてくださっています。インプロの世界的指導者であるキース・ジョンストン氏のワークショップにも参加されたことがあるそうです。数多くあるインプロゲームの中で今回私たちが体験したのは「ワンワード」というゲームです。ルールはいたって簡単。1人1文節ずつしか言葉を発してはいけません。一巡したら、話し始めた人から同じ行為を繰り返していき、1つの物語を作り上げていくゲームです。今回はまず例題として、「桃太郎」の話をワンワードのルールで進めました。

A:昔→B:昔→C:あるところに→A:おじいさんと→B:おばあさんが→C:住んでいました。

 このように話を進めていきます。面白かったのはおばあさんとおじいさんがそれぞれの仕事に出かける場面。参加者の一人が話の内容を忘れてしまったようで不安そうな顔を浮かべました。

A:おばあさんは→B:川へ→C:洗濯へ行きました。→A:(少し悩みながら)そして→B:おじいさんは・・・

 分からなければ「そして」など、話と全く関係ない言葉で次の相手に任せてしまえる。即興という言葉に少し不安を感じていた私が安心した瞬間でした。Bさんにとっては予想もしなかった答えだったので、少々驚いた様子でしたが、予想もしない事柄にどう対応するかはこのゲームを通して得る学びになると思いました。

 ルールがだいたい分かってきたところで、1人1枚の紙を受け取りました。今回はその紙を使って○○さんに宛てた手紙を書いていくことになりました。もちろん「ワンワード」のルールを使用して行いました。あて先から「となりのおじさん」「妹」「くまさん」など様々な言葉が並びました。本文も1文節ずつ書いていくため、自分が予想しない展開になっていきました。再び自分の番になるころにはイメージと全く異なる手紙が完成しました。最後はビートルズの曲にあわせて、その手紙を朗読し、大笑いしました。自分のひらめきを自信もって表現したり、任せてしまったり、周りの表現に笑ったり、感心したり、それに倣ったり、いろいろな経験をしました。

3.「実践報告 演劇クラブ創作劇『お花見の忘れ物』子どもが自然な姿で演技する!」野口祐之先生

 今回、映像を見せていただいた作品は一昨年度の東初教「みんなの玉手箱」で上演された作品でした。演劇クラブに所属する6人の児童が成城学園の舞台でとてもリラックスしながら演技をしている姿が印象的でした。観劇をした人からは、「あまりに自然な感じなので、演技なのか、素なのか区別がつかなかった。」「演じる子供たちの笑顔がとても素敵だった。」などの感想をいただいていました。

 話の大筋は野口先生が考えたそうですが、セリフは全て子どもたちが作ったそうです。自らの力で20分の劇を完成させられたことは子どもたちにも大きな自信に繋がったと思います。毎週1回のクラブの時間では「何やってんの」や「○○を残します」などのゲームを楽しく行っていたそうで、その活動をそのまま発表にも取り入れていました。少ないクラブの時間と朝練だけでも人に発表できる作品にするために通信を出し、子どもたちの意欲を高め、自ら考える環境づくりを行っていたそうです。

 映像を見た後の意見交換では、子どもたちが台本を考えたときにストーリーが平坦になりがちだということが話題にのぼりました。確かに子どもが台詞を考えることに重きを置くと、いくら大枠を作っているといえどストーリー性まで重視するのはなかなか難しいのが実態なようです。しかし、吉本新喜劇やドリフなどでも見られるように役者側にしっかりとしたキャラクターが表されていればその問題は回避されるのではないかという意見も出ました。「お花見の忘れ物」では、「わすれんぼうのりんごちゃん」というキャラクターが存在し、その子がいろいろなことを忘れてしまい話が進んでいくという設定がなされていました。1年かけて行われるクラブ活動では、1つの話で終わらせるのではなく、このキャラクターをもとに春、夏、秋、冬など時や場所を変え劇を作ることもできるという今後に繋がる可能性も話し合れました。
【文責:古屋 有子】

《次回予告》次回の実践研究会 6月13日(土) 15:00〜17:00

 必見!プレ夏期大、2つの分科会が事前に同時に味わえてしまう、お得な一日!

第1分科会「学級づくりのための劇あそび・劇活動」
第4分科会「人形を使った劇活動」

 この2つが先取りできる!お得な実践研!申し込み済みのアナタは他の分科会を体験できる、まだ申し込んでいないアナタはどこに参加しようか、お試しができる、どちらの方にとっても絶好の機会。夏が待ち遠しくなること間違いなし!ぜひご参加ください。 
 【文責:森公洋】

2015-04-22

【脚本研究会】3月定例会報告

【期 日】 3月13日(金)19:00〜
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】 木村 蓑田 森田勝 百合岡 保坂

 今回も参加者が5名。久しぶりに蓑田さんの参加がうれしかったです。少ないけれど、先輩方から貴重なご意見を伺えるので濃密な会ではありますが、出席者がもっと多ければより盛り上がると思います。参加をお待ちしています。

舞台上演用脚本 「今また、青い鳥を求めて」
脚色・構成:森田 勝也
 
 元々は、3月29日にスペース・ゼロで本業の役者たちによる上演の為の脚本。観客対象は、子どもから大人まで。1時間を超える作品でした。最初に脚本を読む時も(通常は作者が読みます)みんなで交代しながら読みました。
 「被災地を忘れない」という大テーマの下、ストーリーは、現代版「青い鳥」でチルチルとミチルの兄妹が「青い鳥」を探しに行く。「記憶の森」「幸せの森」「新しい森」「未来に生まれる人たち」の4つの場を訪ねるもの。森田さんからは、「3月29日の舞台は、この脚本そのままではない。題名と設定ぐらいだけ同じ」という話でした。


 (話し合いから)(ベテランの方が多かったのでそのままの語りで)
・理屈っぽいなあ。幸せを考えるだけでよい。
・「レーゼドラマ」⇒読んで楽しむ脚本でいいんじゃない?
・「心の眼」などのキーワードがたくさんある。理屈をしっかりしたい。
・上辺はよいのだが、実は…という外と内の対比なども入れるとよい
 
 等々話し合いも盛り上がりました。

※3月29日の上演も観に行ってきました。脚本を見ながら観劇するのが目的でなく、純粋に劇を楽しみました。プロの方々の上演で、ポータートーンと少しのパーカッションが入り、舞台を厚くしていました。おもしろかったです。

2年生用上演用脚本 「みんなで 歌えば」
作:百合岡 依子

 既に上演済み。音楽を題材にした作品を作りたかった。「自分が、自分が」という子どもたち。一緒にやることで新しい発見があったらという思いで書いた。
 動物の森の広場でうさぎ、たぬき、ねずみが広場の取り合いっこをしている。動物の森なかよし音楽会」のお知らせをすずめが持ってくる。地元代表は1組だけ。それぞれうさぎは「歌」、たぬきは「ボディーパーカッション」、ねずみは「ラップ」の練習。うさこは、それぞれの動物たちをほめるが、他の動物たちはけんかばかり。そして失格宣言。お互いにそちらが原因と再び言い争い。「もうやめて!」といううさこ。実はもうすぐ引っ越してしまうことが判る。「みんなで一緒にやれないかな?」最後は、3つの出し物を同時にやることで盛り上がる。そして「出演決定」の通知。


 (話し合いから)(百合岡さんはもうベテランという前提での話し合い)
・よく、構成されている。
・ただ、ありふれたストーリーだな。
・引っ越すうさこの「ソロ」⇒みんなで「ボディーパーカッション」⇒「ラップ」⇒「歌」と盛り上げることでも変わる。
・仲の良いもの同士のけんか。出たがりが引っ込むことで解決など、ちょっと違う視点もほしい。
・「お!」という展開を期待します。

等、こちらも大いに盛り上がりました。
【文責:保坂 弘之】

2015-04-18

【実践研究会】4月 定例会報告

【日 時】:平成27年4月11日(土)15:00~17:00
【会 場】:成城学園初等学校 講堂、社会科室
【参加者】:帰山、金岡、木越、澤田、杉原、塚田、林 (7名)

1.御陣乗太鼓  林久博先生

 今回は、NHK朝の連続ドラマ「まれ」の舞台となっている能登の伝統太鼓を叩きました。3人組で回転してポーズを決める格好いい太鼓でした。能登では、鬼の仮面をかぶり、わかめを頭にかぶって叩くとのこと。攻めてくる上杉軍勢を怯えさせ追い払ってしまうというイメージで叩きました。

       
    最後は3人で1つの太鼓を              「やあー!」            ポーズの重心

前のリズム
ドンカカ ドンカカ ×2  ドドドン カカカ×2  ドドドン ドン カカ  ドン ト ドン ト ドンドン
中のリズム(今回は略)
後のリズム

8連打+ドント ドント ドンドン×2   3人で三角形になる。
8連打 ドント ドント ドンドン →回転して次の人 ×3人 ×3周

 3人組で自分の順番をただ待っているのではなく、交代は回転したりポーズをしたりと、見栄えを意識しながら叩きました。わかめ頭の鬼仮面のイメージというのが、面白いですね。


2.詩 「からだ」を潜らせて読む
~productive表現から process表現へ~
林久博先生

くどうなおこ のはらうたより 「おれはかまきり」かまきりりゅうじを使って、まずはAとBに分かれて、相談タイムを取りました。そして立体詩の発表です。

       
Aチーム(木越・帰山・杉原)は、部分を分担して決めていきました。「光ってるぜ」は3人でポーズ。
     
Bチーム(澤田・塚田・金岡)は、リーダーりゅうじ(塚田)をおだてるお付き役に分かれて、途中途中で「ヒューヒュー!」「ガシガシ」などのオノマトペを入れました。

 このように、相談をして考えてから体をくぐらせる「読み方の工夫」をし、豊かな表現を見るという指導は20数年前からありました。相談しながら詩の立体朗読(動作化を交えた集団音読、分担朗読、群読)をする「Productive表現」で詩を読むと、解釈した内容に従って身体をコントロールしていきます。意識は【頭→からだ】の一方向で結果としての表現となります。

 それに対して見えないものが見えてくる何も使わない「見えない大縄」や「見えないキャッチボール」のような即興的に反応しながら場を作っていく、児童が「感じたり作ったり」しながらその場その時に体を介在させて状況を作るという手法は「Process表現」と類されます。意識は、からだを動かしている過程で自然に引き出され、からだで架空の世界を感じ振る舞います。

 それでは、かまきりりゅうじの「おれはかまきり」をProcess表現で読んでみましょう!ということで、状況設定だけして動きながら感じ、動きながらつくっていく活動をしました。事前に解釈せず、「あなたは、かまきりりゅうじになって登場しましょう。」「あなたたちは、りゅうじくんファンクラブの方々です。今から大好きなりゅうじくんのコンサートです。」と言われ、オーディエンスも即興でかまきりりゅうじを迎えます。一言一言りゅうじが話すたびに、オーディエンスが「キャー!!」と黄色い声で反応していくと、りゅうじの高揚する雰囲気が益々高まっていきます。

 このように動きながら感じ、動きながらつくる活動は今話題の「アクティブ・ラーニング」にも通じる学び方であり、「パフォーマティブ・ラーニング」と呼ぶこともできます。多様な表現を生み、理解の結果としてからだをコントロールするのではなく、理解と表現の相互循環が生じていくというわけです。インプットとアウトプットを近づけ、その同時性の中に豊かな学びのヒントがあるのではないでしょうか。

 林先生が共同研究をしていらっしゃる東京学芸大学の渡辺貴裕先生の学説に基づいた実習でした。


 導入教材として国語の教科書に載っている「ねぎぼうずのがくたい」(学校図書版2年上)の指導に早速このProcess表現を取り入れてみたい、という話題になりました。楽隊のリズムパーカッションゲームをして、楽隊のイメージをつかんでから導入してはどうか、と盛り上がりました。

次回予告
5月23日(土) 15:00〜
和太鼓実習 加藤陸雄さん
実践報告  岡信行さん  「ソックパペットを使った表現活動の実践」
      野口祐之さん 「演劇クラブの創作劇『お花見の忘れ物』子どもが自然な姿で演技する!」

 今年も実践研は、「楽しさは自分たちの手で創り上げる!」をモットーに研究をしていきます。みんなで語り合いましょう!
【文責:澤田麻美子】

2015-04-06

【実践研究会】3月ツアー報告in下町(亀戸~押上~清澄白河)

【日時】3月22日(日)
【参加者】一幡、加藤(陸)、金岡、古賀、澤田、林

 快晴の中、午前11時に亀戸駅集合!一幡、加藤、金岡、古賀、林の5名でスタート。
みんなで何皿・・・
亀戸餃子
最初のポイントは、亀戸餃子。開店11時に合わせて店内に入ると、わずか10分で満席。おいしい餃子を堪能しました。最高のスタートです。
634mはカメラに収めるのも大変

スカイツリー到着は13時過ぎ。展望台デッキは、混んでいるため16時以降とのことだったのでスカイツリー併設の施設よりエレベーターで31階までいきました。
31階からの景色もとてもよかったです。
東京スカイツリーの1階では、東京の様子を一望できる大パノラマの展示がありました。東京の名所を探すのが面白かったです。まるで、京都の「洛中洛外図屏風」のようでした。その後、スカイツリータウン内を楽しみました。昨年のツアーの合羽橋の食品サンプルの体験企画の催しもやっていました。ツアーのつながりを感じました。

清澄白河庭園にて
清澄庭園は、全国から集められた「石」が有名だそうです。その中に青石と赤石があり、赤石は佐渡より運ばれたもので、現在では採れない貴重な石です。石を囲んで記念写真を撮りました。


今回のツアーでは「江戸の今と昔」を満喫することができ、有意義なツアーとなりました。家に着くと万歩計は17000歩を超えていました。たくさん歩いた一日でした。

【文責:一幡 利一】

2015-03-01

【実践研究会】2月定例会報告

【日 時】 平成27年2月21日(土)15:00~
【会 場】 成城学園初等学校 講堂・社会科室
【参加者】 一幡 加藤 金岡 木村 古賀 澤田 杉原 中嶋 野口 林 (10名)

1.加藤 陸夫さんによる 太鼓実習

<1>「大太鼓」
 講堂に入ると、開始時間前にも関わらず、舞台中央で大太鼓を叩いている姿が。以前から一度叩いてみたいと思っていた憧れの太鼓を叩けることに心も弾みました。大太鼓を挟んで2人で向き合い、交代しながら打ち合いました。
左右交互に、

「ウルトラマンと かいじゅうが ドン カッ ドン カッ たたかった」

のリズムで2回繰り返し、次の人に交代します。叩くときは、
1:腕を後ろに振ってから叩く。
2:後ろからではなく、横から入れ替わるとスムーズに入れ替わることができる。
3:足を縦に開いて腰を落とすと、力が入る。

 教えていただいたことを実際にやってみると、しっかりとした音が出ました。慣れてくると、力強さやリズムも加わり、とても爽快でした。

<2>「秩父屋台囃子」

 太鼓を叩く前に、座って膝打ちをやりました。①の始めのドコドコドンは、左右交互に繰り返し、最後のドンを強めに叩きます。2回繰り返します。その後のドコドコは、右、左と叩き、ドで右一回、コンコは左で2回叩きます。左を叩いている間、右手を上に挙げます。次のドンは、挙げた手を下ろし、そのまま強く叩きます。それを2回繰り返します。最後のドコドコドコンコは、ドコドコを左右交互に叩き、ドコンコは先ほどと同じ様に右、左(その間右手を挙げて)、左、右と叩きます。②も同じ要領です。
今回の屋台太鼓は腹の力で姿勢を保たなければいけないので、一回叩き終わるたびに、「ふ~。」や「あ~。」という声があちこちから聞こえました。私は実際に叩いてみると、腕を上げるタイミングや頭で考えて叩くことが難しかったので、身体に染み込ませようと練習しました。音が合ってくると、楽しくなってきます。写真を撮るため叩いているところを見ると迫力があり、とても皆さんかっこよかったです。あっというまの時間でしたが、充実した時間となりました。ありがとうございました。

2. 野口 祐之さん実践報告
「小さな小さな大ぼうけん」(1,2年生による総合劇)

 “思いっきり遊ぶ。交流する”1年生と2年生の合同で作る劇。楽しく、元気に思い切り演じてほしい。子どもが空を飛んだり、魔法を使ったりと、大人数を生かす動きをしたかった。ダンゴ虫ダンスやカマキリとカブトムシの戦いシーンでは、子どもの発想を生かすなど劇遊びをたくさん取り入れた。1年生と2年生でお互いに見合った時には、褒め合う場面も見られた。2年生は褒められることが嬉しく、張り切っていた。成蹊学園では、1年と2年の活動が盛んで、アサガオの栽培や夏祭りなど多くの活動で共に学んできた。自然と仲良くなれる様子が見られた。練習をする中で、教師が子どもの中に入って子ども以上に遊ぶことで、動きも激しく大きなものになり、その場の雰囲気を高められた。低学年は楽しめる雰囲気で一回一回活動できるとよいと感じた。たばこのポイ捨てなどの状況設定に応じて、子どもとやり取りしながら活動を進めた。「わー、危ない。」ではなく、想像を広げ、「燃える燃える」「熱い」など「もしも遊び」の中で作っていった。

(参加者から)
・大勢だからこそできる表現がある。少人数のところに無理矢理出すのはどうなのか。大勢の良さを生かすなら魔法のシーンで風などの動きを表現させても面白かったように思う。
・(大人数の劇での台詞について)保護者の方のアンケートには、子どもが一歩前に出て、台詞を言うところが見たかったという声があった。今回人数がとても多く、舞台上がごちゃごちゃしている感があった。作者の思いとしては、みんなに台詞を言わせたい。
・タンポポと蝶のダンスは、どこまで虫の動きのリズムを要求すればよいのか。
→カブト虫のでかい角やカマキリのでかい鎌をつけてみると自然と動き出すのではないか。
(野口さん)もっとシーンを絞って、作り込んでもよかった。
「決め台詞」や「決めポーズ」を決めてあげると、のびのびと動けるのかもしれない。
・クライマックスの火を消すところは、ラストだけではなく、火の役を入れると、また違う盛り上がりになる。腕にヒラヒラをつけて側転してもおもしろい。子どもは喜ぶ。
・衣装を保護者の方にお願いしづらい。どのようにしているか。
材料費は、学校の予算から出している。美術の先生にお願いして説明書を作ってもらい、布と一緒に保護者の方にお願いしている。大道具や音楽などは校内の先生がスタッフとして担当してくれている。

3.実践研究会 来年度に向けて
 活動日程、活動方針、担当者、今年度のツアーについて話し合いました。活動方針では、これまで行ってきた太鼓やゲーム、相談・実践報告、蓑田先生のミニ脚本を使った実習に加えて、
・教科でいえば、国語の詩の朗読の工夫やその実習、報告などワークショップ形式で行ってはどうか。
・指導案の中で取り入れた劇活動を論文にしていく。授業の導入として行うものや10~15分のできる範囲で行えるもの新しい取り組みも来年度から始まります。これからの実践研がますます楽しみになりました。

【文責:古賀 誠】

《次回予告》さて、次回の実践研究会は、3月22日(日)「実践研ツアー」です!!!
内容は東京ぶらり街歩き第3段!東京の今と昔を歩く旅!スカイツリー&深川散策」です。最近ゆっくり自分の時間を過ごしていないあなたにぴったり。ゆっくり東京の街を何も考えずに歩きましょう。スカイツリーは言うまでもなし。深川は浅草と並ぶ東京二大下町で深川不動尊や清澄庭園など江戸情緒あふれる心落ち着くスポットです。自分が参加できる時間帯から合流してもらうために、今回3段階での集合場所を決めました。参加できる所からいらっしゃって下さい。
 
第1集合ポイント:11時   亀戸駅(亀戸餃子)
第2集合ポイント:12時30分 押上駅
(スカイツリーとソラマチ散策※混み具合を見てソラマチのみかも)
第3集合ポイント-14時30分 門前仲町駅(深川界隈、17時に深川釜匠にて深川飯)


 夕食の予約もありますので3/13(金)までに、一幡さんまでご連絡ください。1~3どこから参加も教えてくださいね。では、連絡お待ちしております。実践研は「楽しさは、自分たちの手で創り上げる!」をモットーに研究をしていく意気込みです。忙しいからこそ、自分に潤いを!みんなで語り合いましょう。
【文責 森 公洋】

【翠会】2月定例会報告

【期 日】平成27年2月7日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校 応接室
【参加者】木村 久保 二見 芦澤

「ちょっと脚本書いてみたいのだけど・・・」
「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」
「自分で書くのは、まだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」
あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。

☆仮題名「みんなでジャンプ」
2年生 作:久保 由美子

作者より 
・1月に上演済みの作品を一般化したい。問題の解決策が苦しい。どうにかしたい。
・題名もまだ未定。「みんなで いっしょ」など思案中。
・仲が悪く、協力しない人物たちの出し方が難しかった。
・もっと遊びの中で表現したい。

<話し合いから>
・姫が体の具合が悪いのを見せているがどうか。姫の立場が分かりずらい。元気なところも見せたほうがよいのでは。
・姫の姿が見えないことになっているが、舞台中央上段で姿を見せていてもよいのではないか。そのわきで、様々なパフォーマンスがあったほうがわかりやすい。
・頑張っている子供たちのゲージになる。
・姫は、この国にとってどんな立場なのか。アイドル的な立場なのか。
・姫の誕生日のお祝いという設定で、お祝いの仕方で人々はいがみ合う。そうすると姫の具合が悪くなっていく。そうすることで解決策とリンクする。
・姫の具合が悪くなることで、国全体も暗くなってしまうという設定もある。
・「金のガチョウ」的な考え方がよいのでは。笑わないお姫様を笑わせる。
・たとえば、わざと具合の悪いふりをすることで、国民の仲の悪さを解消するという紐の策略にしても面白い。国王と話し、「まかせてください。」と言って倒れるシーンから話が始まってもいい。
・みんなの協力で姫を元気にさせることを軸に考えをまとめる。
・それぞれのグループに「仲良くしてほしい」と伝えるが、いう通りにならず倒れてしまう。それぞれが何とかしようとするが、回復しない。ところが、グループが一緒になり団結したら、元気になった。個々のグループの表現のジャンルが混ざることで、パワーが出る。一人よりも大人数。
・パフォーマンスの人数が、1人から2人、グループ、大勢と変わっていくごとに元気になっていくというのも一案。
・ひきこもったお姫さま。グループごとに楽しいパフォーマンスをするが、出てこない。ところが、みんなのパフォーマンスが合わさり、楽しそうな様子が気になり、のぞいて出てくる。というストーリーなら考えやすい。
・グループで表現すれば、クラス対応も可能になる。練習もしやすくなる。
・人前に出るのが苦手なお姫さまの話。誕生会で何とか国民に顔を見せたい。そこで様々な方法(漫才、アクロバテイックなもの、歌、踊りなど)を試みるも失敗。それらの方法を一緒にすることでボリュームもでて、扉があく。
・少しずついろんな表現が合わさり、ボリュームが出ると楽しさも倍増する。
・20~30分の劇にまとめれば、クラスでも学年でも上演可能な作品になる。
・一緒にやるときには、狂言回しがいるとよい。それとなく「みんなでやってみたら。」「お姫様もでておいでよ。」などというセリフをきっかけにする。

☆夏だ・海だ・出発だ!
2年生  作:木村 たかし

<作者より>
・3月15日(日曜日)11時~12時くらいに上演予定。3年生になるとクラス替えがあり、最後のお別れ劇をしたいと思った。
・フロアーで上演。演出上便利。(ブルーシートを上からかけると波のように見える)
・全体的に物足りなさを感じている。
・二部作にしたのは・・・。工藤直子の誌「へびいちのすけ」をどうしても舞台でやりたかったから。

<話し合いから>
・宇宙の場面は、あっち向いてほいだけでは、もったいない。宇宙遊泳で追いかけっこなどをすると動きの面白さが出る。
・一部、二部、の切り替えは、声で言ったほうがよいか。
 →間にセリフだけで、キャンプに行くことをいれたら。
 →夕焼けという言葉があるので、セミの声をひぐらしの声や鐘の音にかえてみては。
・本物のボート(ゴム)を使う。頭にのせて運ぶ。日常子供たちがよくやっている動作を取り入れた。
・宇宙人は水泳帽をかぶせ、その時は、宇宙語、帽子を外したら、普通の言葉を話す。
・魚は、棒の先に着けて泳ぐ感じを出す。
・海の場面は、もっと、海藻などを出し、子供たちと絡んでも面白くなる。
・海や宇宙は、舞台上を使って、ホリゾントを活用して、色を使いたい。
【文責:芦澤】

◎次回の翠会は・・・
4月11日(土)15:00~ 成城学園初等学校 脚本研究会と合同です。
(3月の翠会はありません。)作品提出希望の方は、ご連絡ください。