2015-04-18

【実践研究会】4月 定例会報告

【日 時】:平成27年4月11日(土)15:00~17:00
【会 場】:成城学園初等学校 講堂、社会科室
【参加者】:帰山、金岡、木越、澤田、杉原、塚田、林 (7名)

1.御陣乗太鼓  林久博先生

 今回は、NHK朝の連続ドラマ「まれ」の舞台となっている能登の伝統太鼓を叩きました。3人組で回転してポーズを決める格好いい太鼓でした。能登では、鬼の仮面をかぶり、わかめを頭にかぶって叩くとのこと。攻めてくる上杉軍勢を怯えさせ追い払ってしまうというイメージで叩きました。

       
    最後は3人で1つの太鼓を              「やあー!」            ポーズの重心

前のリズム
ドンカカ ドンカカ ×2  ドドドン カカカ×2  ドドドン ドン カカ  ドン ト ドン ト ドンドン
中のリズム(今回は略)
後のリズム

8連打+ドント ドント ドンドン×2   3人で三角形になる。
8連打 ドント ドント ドンドン →回転して次の人 ×3人 ×3周

 3人組で自分の順番をただ待っているのではなく、交代は回転したりポーズをしたりと、見栄えを意識しながら叩きました。わかめ頭の鬼仮面のイメージというのが、面白いですね。


2.詩 「からだ」を潜らせて読む
~productive表現から process表現へ~
林久博先生

くどうなおこ のはらうたより 「おれはかまきり」かまきりりゅうじを使って、まずはAとBに分かれて、相談タイムを取りました。そして立体詩の発表です。

       
Aチーム(木越・帰山・杉原)は、部分を分担して決めていきました。「光ってるぜ」は3人でポーズ。
     
Bチーム(澤田・塚田・金岡)は、リーダーりゅうじ(塚田)をおだてるお付き役に分かれて、途中途中で「ヒューヒュー!」「ガシガシ」などのオノマトペを入れました。

 このように、相談をして考えてから体をくぐらせる「読み方の工夫」をし、豊かな表現を見るという指導は20数年前からありました。相談しながら詩の立体朗読(動作化を交えた集団音読、分担朗読、群読)をする「Productive表現」で詩を読むと、解釈した内容に従って身体をコントロールしていきます。意識は【頭→からだ】の一方向で結果としての表現となります。

 それに対して見えないものが見えてくる何も使わない「見えない大縄」や「見えないキャッチボール」のような即興的に反応しながら場を作っていく、児童が「感じたり作ったり」しながらその場その時に体を介在させて状況を作るという手法は「Process表現」と類されます。意識は、からだを動かしている過程で自然に引き出され、からだで架空の世界を感じ振る舞います。

 それでは、かまきりりゅうじの「おれはかまきり」をProcess表現で読んでみましょう!ということで、状況設定だけして動きながら感じ、動きながらつくっていく活動をしました。事前に解釈せず、「あなたは、かまきりりゅうじになって登場しましょう。」「あなたたちは、りゅうじくんファンクラブの方々です。今から大好きなりゅうじくんのコンサートです。」と言われ、オーディエンスも即興でかまきりりゅうじを迎えます。一言一言りゅうじが話すたびに、オーディエンスが「キャー!!」と黄色い声で反応していくと、りゅうじの高揚する雰囲気が益々高まっていきます。

 このように動きながら感じ、動きながらつくる活動は今話題の「アクティブ・ラーニング」にも通じる学び方であり、「パフォーマティブ・ラーニング」と呼ぶこともできます。多様な表現を生み、理解の結果としてからだをコントロールするのではなく、理解と表現の相互循環が生じていくというわけです。インプットとアウトプットを近づけ、その同時性の中に豊かな学びのヒントがあるのではないでしょうか。

 林先生が共同研究をしていらっしゃる東京学芸大学の渡辺貴裕先生の学説に基づいた実習でした。


 導入教材として国語の教科書に載っている「ねぎぼうずのがくたい」(学校図書版2年上)の指導に早速このProcess表現を取り入れてみたい、という話題になりました。楽隊のリズムパーカッションゲームをして、楽隊のイメージをつかんでから導入してはどうか、と盛り上がりました。

次回予告
5月23日(土) 15:00〜
和太鼓実習 加藤陸雄さん
実践報告  岡信行さん  「ソックパペットを使った表現活動の実践」
      野口祐之さん 「演劇クラブの創作劇『お花見の忘れ物』子どもが自然な姿で演技する!」

 今年も実践研は、「楽しさは自分たちの手で創り上げる!」をモットーに研究をしていきます。みんなで語り合いましょう!
【文責:澤田麻美子】

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