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2015-08-10

【第63回演劇教育夏期大学】第3分科会「脚本を使った劇の上演活動(4~6年)」

<担当:小宮民子、蒔田敏雄、伊藤公大>

 ねらいは「子どもの主体性を引き出し、活かす上演活動」です。脚本『われら五年 やかまし組』(作:加藤陸雄『心をはぐくむ小学校劇5年』小峰書店 所収)を使用して、上演までの指導のポイントや、コミュニケーションの在り方について体験を通して考える3日間となりました。

▼【1日目】~劇づくりは、人間関係づくりから~
1日目:出会いのゲーム
まずは自己紹介を兼ねた出会いのゲームからスタート。場の空気が暖まってきたところで、劇につながる表現活動、シャッターチャンスなどを行いました。また、「泣き虫な金太郎」「せっかちな一寸法師」「恥ずかしがりやな宇宙飛行士」「怒りっぽい宇宙人」と、即興のお題に沿ってグループごとに即興劇も創りました。
午後は、脚本の読み合わせとともに、子どもたちとどのように読み合せの活動をしていくのか、脚本を選ぶ視点は何か等について話し合いました。
「シャッターチャンス」

▼【2日目】~子どもたちの主体性を、どう引き出すか~
2日目:イメージから表現へ
始めに身体ほぐし、声出しのゲームやパントマイム実習をしました。次に2つのグループに分かれて、脚本の中にある劇中劇「昔話のカンヅメ」「スペースウォーズ」を創り、見せ合って意見交換をしました。参加者がアイディアを出し合い創作していく過程では、メンバーの個性も徐々に引き出されていきました。「一人ひとりのキャラクター(役割)がはっきりしていた」「自分が思ってもみなかった動きもあって参考になった」などの声も聞かれ、お互いに見せ合って意見交換する活動の意義も味わっていただけたのではないかと思います。
 午後は、作者の加藤陸雄さんも交えて、3つ目の劇中劇「くもの糸」に着手。加藤さんのお話や絵本、BGMなどによって、地獄のイメージが豊かに広がってきました。効果音の「キャー」という叫びとともに始まる地獄のシーンづくりは、参加者のみなさんもクタクタになるほど、迫力あるシーンとなりました。みなさんのイメージ力と表現力に拍手!また、子どもたちの日常シーンも創りました。反応の大切さや、立ち位置等の効果的な演出について学びが深まりました。

▼【3日目】~一人ひとりが、達成感を味わえるために~
3日目:分科会発表会「蜘蛛の糸」
成城学園初等学校の子どもたちが演じた『やかまし組』のDVDを鑑賞し、その姿から有益な多くの気づきが得られました。この3日間で、実際に自分たちでも同じ脚本で劇づくりを体験していたからこそと思います。
3日間の集大成!
分科会交流会では、「くもの糸」の一場面を発表しました。他の分科会参加者のみなさんからも、「怖かった…」と感想をいただき嬉しい限りです。主役のカンダタ役の子どもはもちろん、地獄の罪人役の子どもたちが生き生きと演じられる…「脇役こそ主役!脇役こそおもしろい」「このメンバーならできるという人間関係づくり」がこの発表からも伝わったことでしょう。

 全体を通して、参加者のみなさんのモチベーションが高く、多くの質問や意見が出され、充実した活動になりました。皆さん、本当にありがとうございました。
 
【文責:小宮・伊藤】

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