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2016-12-04

【脚本研究会】11月定例会報告

【日 時】11月18日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【出席者】金平純 川窪 小宮 山本茂 保坂
 今回は、2つの作品について合評を行いました。人数は少なかったのですが、中味の濃い研究会になりました。

3年生用脚本プロット「(仮)大豆マンブラザーズ」
作:川窪 章資
 3学期の2月に上演予定ということで出されました。3年生120人の学年劇。国語の3年教科書教材「すがたをかえる大豆」(光村図書)に「大豆がどう変わるか」という話があり、それを題材として劇化できないかと、常々思っていた。そこで、学年劇にできないかと考えたのが、今回のプロット。まだ、構想の最初の段階なので忌憚のない意見を伺いたいということで、始まりました。
 
(あらすじ)
1.大豆の兄弟が登場し、就職先を考え、職場見学・体験コースに応募する。

2.見学・体験コース
 ①煮豆
 ②豆腐
 ③納豆
 ④味噌&醤油
 ⑤枝豆
 ⑥もやし
 この順に、大豆が変化するものが登場し、見学・体験をする。それぞれキャラクターが設定され、ダンスやヒップホップ、シュールな性格等が設定されている。

3.歓迎されぬ訪問者(鬼)登場
 突然、緊急サイレンが鳴り、鬼が登場。大豆を食べ始める。ヒーロー戦隊が登場し、節分の豆で鬼を反撃、弱気だったもやしも加わりやっつける。それを見ていた大豆の弟は「もやしになりたい」→みんなびっくり。
 最後に大事マンブラザーズ「それが一番大事」を変えて
    大豆マンブラザーズ「それが一番大豆」を歌って終わり。

【話し合いから】
・とてもおもしろい、川窪さんらしい楽しい展開になっている。
・この劇のねらいをどこに置くのか 
 →単純に学習の発表にはしたくない。姿を変える大豆を題材にして劇に仕上げたい。
・まだストーリーが整理されていない。最初の兄弟の話がずれている。
・3の鬼が大豆を食い荒らす場面を最初にしたらどうか
 →そうすることで、つかみで引き付けられる。大豆がいろいろな形に変わることも視覚的にわかりやすくなるのではないか。
 等々、活発な意見が出されました。これからどんなストーリーができていくのか、完成するのが待ち遠しいです。

クラブ用脚本「(仮)金メダル・サル」
原作:演劇クラブ 脚本:山本 茂男
 
 3学期の2月に上演予定ということで出されました。児童創作に挑戦していてそれを脚本化したもの。部員たちの話し合いの中で「『動物キャラ』をやりたい。」から発展し、動物界でねこに勝った犬が、人間になり挑戦するが、負けてしまう。」話をベースに各自考えてきたものをピックアップしていったとの事。最後は協力をして最後は大団円にしていく事になった。その中から「犬猿の仲」を一つのモチーフにして昔話「桃太郎」で「何故犬と猿が協力をしているのか?」の話にまとめたものです。
 
(あらすじ)
1.おばあちゃんと孫娘の会話。おばあちゃんから「桃太郎の前の前にこんな話があるんだよ。」
2.犬とサルの競争。
①リレーで勝負。サル吉がいぬぞうに勝ち優勝。
②「お前なんか敵わない相手がいる。そいつは熊より強い。それは人間だ。」と言われ、神様に「人間にしてもらう」ことを頼むサル吉。
③人間になったサル吉は、金太郎に挑戦するが敗れる。
④やる気がなくなったサル吉に桃太郎が話しかける。
桃太郎「実は私も昔は金太郎に敵わなかった。でも夢はあきらめなかった。それで何度もあきらめかけたがヒーローになりたいという夢をあきらめなかった。」
  「今は、金太郎さんとも仲良しだ。」「いつもけんかしたり、戦っているとだんだんそいつの気心がわかってくるというものだ。」
 ⑤その時、人間になったいぬぞうが来る。
 ⑥金太郎に勝つために、桃太郎、きじめ、いぬぞう、サル吉の特訓が始まる。

【話し合いから】
・子どもたちの、意見や気持ちを丁寧にくみ取っている山本さんの姿勢がわかる。
・ただ、桃太郎の話と結びつけたのは無理やりすぎる。
・人間になる設定もよくわからない。→どうしても神様をやりたい子がいてなりきっているので外せない…。
・児童創作だから、仕方がないが、ストーリーとして厳しい。

○子どもたちから出された「動物もの」「人間になるがかなわない」「協力するすばらしさ」の3つに桃太郎の話を結びつけるのは、かなりむずかしく、参加者がかなり頭をひねって考えを出し合いましたが、決定打には至りませんでした。でも、考えを出し合うことの大切さも学んだ研究会となりました。

•恒例の研究会後の「こじま」での2次研究会も行われた模様。私は翌日が検査だったため、泣く泣く欠席…。

【文責:保坂 弘之】
次回 1月13日(金)の予定です。多くの方の参加をお待ちしています。

【実践研究会】【翠会】11月合同定例会報告

【日 時】11月12日(土)14:00~17:00
【場 所】成城学園初等学校 講堂・社会科教室
【参加者】一幡、今井、加藤、金岡、木村(た)、木村(大)、小宮、平、土井、西脇、
野口、長谷川、林(久)、藤本、古屋、山本(留)、吉田   計17名

1.『和太鼓実習』加藤陸雄

 今回は、軽くウォーミングアップの後、『秩父屋台囃子』という曲の前半のリズムを練習しました。はじめはフレーズごとに太鼓を叩いて練習し、次に床に座って楽譜を見ながら膝を叩いて練習しました。最後は、床に座って太鼓をのせた台を股の間に挟み、上半身を斜めに倒して、叩きました。斜めに身体を保つために普段使わないような腹筋と背筋がプルプル震えるのを感じました。和太鼓を叩いた翌日は腕が筋肉痛になることがありますが、今回は腹筋や背筋が筋肉痛になった方が多いかもしれません。でも、和太鼓を打つと気分爽快!あっという間の和太鼓実習でした。

2.実践報告『他者を認める心を育てる劇活動
~話し合いの授業と題して行ったクラスでの実践を通して~』古屋有子

 持ち上がりではない2年生の担任に今年度なった古屋先生。そのクラスは、話を落ち着いて聞くことや友達の意見を認めることが難しい子どもが多く、授業に対しても消極的な態度が気になるクラスでした。そこでゲームや劇遊びを取り入れて、お互いを認め合い、楽しいと感じる環境を作っていこうと考え、取り組み始めました。
 1学期は、「猛獣狩り」や「変身じゃんけん」、「ネームトス」や「共通点見つけ」など、たくさんのゲームを行いました。しかし、全員が思いっきり楽しむということができず、喧嘩や指導で終わることも多くありました。その時々でねらいや目標を考えてはいたものの、子ども達の成長が追いついていないことに気づき、2学期からは『話し合いの授業』と題して、子ども達にもねらいを意識させながら劇活動に取り組むことにしました。
2学期からの『話し合いの授業』の授業のねらい

・ルールを守り、楽しくゲームや劇遊びに取り組めるようになる。
・友達の表現をしっかりと受け止め、認められるようになる。
・自分の考えを相手に伝え、表現できるようになる。

 2学期は、ジェスチャーゲーム、ジェスチャーしりとり、シャッターチャンスなどに取り組んでおり、実際の授業でのシャッターチャンスの様子をDVDで拝見しました。時間配分や場所、教師の立ち位置などの反省点が古屋先生から出ました。先生方からは劇の授業の在り方やグループワークの設定など、参考になるご意見をいただきました。

【文責:藤本博子】
3.第200回劇の会上演『虹』
木村たかし

木村・・成城の第200回劇の会で「虹」を上演した。この作品は、斎田喬先生が、昭和15年に書かれたもの。登場人物は、三吉と慶治の二人。

〇麦笛は、岡さんから習ったストロー笛で代用。
〇セロファン紙で、舞台を染める場面の照明がポイント。
〇スモークを最初と最後にたいて、雰囲気をつくった。
〇5、6年生の希望者みんなで、読み合わせ、二人を選ばせてもらった。13回の練習を行った。
〈脚本を読み、上演VTRを鑑賞〉

◎ラストシーン、桃色の照明のままでよかったのでは?➝現実にもどした。全部夢だったということ。
◎死を意識するということ。➝昔は兄弟も多く、死ぬこともあった。今の子どもたちは、身近に死を経験していない。この作品世界も、理解がむずかしい。
◎自然に関すること。草の当てっこなど。本当に感じさせること、大事➝秋だが、少し体験させた。パソコンで調べたりもした。成城の子は、「散歩の時間」で、草花遊びなど、自然に親しんでいる。その効果もあった。
◎二人の出演者。台詞中心の劇で、演出はどうだったのか?➝なるべく、子どもたちが自分から動き出すのを待っていたが、むずかしいところもあった。慶治が帰っていくシーンは、「これで帰るんだよ。それでいいのか?」と問いかけた。➝振り返りつつ、帰る思いのこもった演技に。
◎「虹」を選んだのは?➝新任のころ、授業で読んで、感動した。平成7年に斎田喬生誕100年の集いで、上演する機会を得て、今回、20年振りに再演することになった。
◎昔の作品も、いろいろな時代を知るという意味でも、価値がある。ゆったりとした時間の流れを感じる。
◎自然の中で、子どもが五感を使って遊んでいる様子、浮かんでくる。以前、教室で、斎田先生の作品を読んだことがあった。「出てくる子どもたちが、みんな仲良しで、幸せそうでいいなあ。」という感想が印象に残っている。
◎少人数の上演もいいもの。学級劇学年劇が並ぶ中に、こういう作品があってもいい。
◎兄弟愛をテーマにした、新しい作品を書いてみるといいと思う。
◎布石の打ち方など、巧み。深く考えさせるような、ドキッとさせるような、哲学的な台詞もある。斎田先生の作品を、また、読んでみたい。
                              【文責:野口】
<次回予告>
次回の実践研究会は
日時:12月17日(土)15:00~17:30
会場:成城学園初等学校
1.『和太鼓実習』 加藤陸雄さん
2.『アクティブラーニングとしての朗読劇』第4弾 藤本博子さん
   教材:学校図書二年上「きつねのおきゃくさま」
3.『実践記録を示そう』 山﨑和男先生
 山崎先生には、演劇教育が「新しい学習指導要領」や、「アクティブラーニング」の考え方を背景にして、どの様に展開していくべきかについても教えていただきます。お話を聞いた後は、皆さんの抱えている課題や、疑問、新しい実践のアイディアなども持ち寄って、話し合ってみたいと思います。今年最後の実践研です。皆さんでお誘いあわせの上、奮ってご参加下さい!!
                               【文責:藤本博子】

2016-10-30

【実践研究会】10月定例会報告


日 時:10月15日(土)15:00~17:30
会 場:成城学園初等学校 講堂、社会科室
参加者:加藤、ワイリー、森、林(玖)、和賀井、山本(留)、今井、藤本、保坂、金平、一幡、吉田、平、木村(望)、 計14名

1.『和太鼓実習』
加藤陸雄
みんなの気持ちを一つに!
今回は、参加者中4名の方が夏期大に参加された方やそのお友達の方でした。最近は参加者10名以上が続いており、内容も濃い実践研究会は大変盛り上がっています!!さて、まず始めは加藤さんの和太鼓実習です。講堂の舞台いっぱいに太鼓を並べて、基本の叩き方やバチの持ち方から教えていただきました。次に、アクセントを意識しながら叩き、A・B・Cの叩き方パターンを練習しました。後半は、太鼓を円形に配置して練習したパターンをつなげていきました。かけ声も付けながら、通し練習を重ねていきました。バチを高く振り上げることを意識すると音に迫力が出ました。みんなの気持ちが1つになって、気持ちよく叩くことができました。気分爽快の30分間でした。次回はぜひ皆さんも!!
輪になって叩こう!

2.年間実践報告シリーズ
『アクティブラーニングとしての朗読劇』
森 公洋
 「モチモチの木(光村図書3年下)」より、「豆太は見た」の場面を、Aの人…豆太と地の分、Bの人…じさまと地の文で役割分担して実習しました。ペア同士で互いの朗読劇を見合って、工夫したポイントや3年生の子供たちだったらどのように劇を作っていくか考えながら話し合いました。例えば、以下ような部を取り上げ、どのように表現するのが効果的なのか話し合いました。

★「ま、豆太、心配すんな。じさまは、じさまは、ちょっとはらがいてえだけだ。」
 まくら元で、くまみたいに体を丸めてうなっていたのは、じさまだった。
★「医者様をよばなくっちゃ。」
 豆太は、小犬みたいに体を丸めて、表戸を体でふっとばして走りだした。
★真っ白い霜で、雪みたいだった。霜が足にかみついた。
★いたくて、寒くて、こわかったからなぁ。

 音読の仕方やそれに反応してどのような動きを付けていくのか考えることによって、場面をより深く想像できる、登場人物の気持ちの細かい変化にまで気付くことができる、そういったアクティブラーニングの良さが実感できました。森さんは、「この場面の豆太の走り方について考える」と提案されましたが、話し合っていく中で「豆太はどうして走りたかったのか?」「どうして医者様をよぼうとしたのか?」と問うことが、本来の登場人物の気持ちを考えさせることが読みの深まりにつながる、という意見が出されました。子供たちによる色々な音読や劇による表現があり、その違いや似ていることなどを共有する時間が大切です。
 
3.実践報告
『低学年国語の説明文~劇的な要素を取り入れて~』
ワイリー麻梨子
 「どうやって みを まもるのかな(1年)」「たんぽぽのちえ(2年)」の学習で、説明文に登場する動物や植物になりきって、セリフを考えて表現する活動を取り入れています。成果として、登場するものになりきってセリフを考えさせることで説明文の内容理解につながったこと、セリフを言わせる取り組みによって、子供たちが楽しみながら参加していたことが挙げられました。一方で、課題として説明文の特性上、考えや答えが決まってくるため、文学に比べて子供たちの多様な考えが出にくいということが報告されました。報告を受けて、低学年では○○になりきって「動作化」を取り入れると内容理解が深まるという話題になりました。また、劇的な活動を単元計画のどの部分に用いると効果が期待できるか検証したいという意見もありました。

4.実践報告
『人形を使った活動~特別支援学校~』
一幡利一
 劇あそび「おおきなたこ」は、おおきなかぶをアレンジした題材で、劇あそびに親しみながら、音や歌に合わせて体を動かしたり楽器を鳴らしたりする活動でした。一幡さんは、以前にも人形を使った活動を紹介されていて、子供たちの表現力やコミュニケーション能力を伸ばすために、人形を使った活動は有効だと実感しているそうです。報告を受けて、子供たちの五感を様々な方法で刺激することで「表現」を引き出すことができるという話題になりました。例えば、音、人の声、色などが子供たちの身近なものであり、教師はどの場面でそれらのツールを使うか工夫していくことが必要だと話し合いました。
【文責:今井洋助】

《次回予告》次回の実践研究会
11月12日(土)14:00~17:00です。内容は
「加藤陸雄さんの太鼓実習」「古屋有子さんの実践報告」を予定しています。
※翠会との合同開催のため、14:00~です。お互いの活動を見合う良い機会です。途中からの参加も歓迎します。秋の清々しいひと時を、皆さんで楽しく研究を深めましょう。

【脚本研究会】10月定例会報告

日 時:平成28年10月14日(金)19:00~20:15
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:石川、金平、木村、千野、保坂、森田、百合岡(計6名)

三年生向き脚本『ノーデル賞をあなたに』
作 千野 隆之

<作品について>
舞台は下布田研究所。研究所員たちが、報告会に向けて準備をしている。そこに、研究のよくないところを探し徹底的に批判する「ノーナシ賞委員会」がやってきて、「ノーナシ賞」という不名誉な賞がおくられてしまう。そこに今度は、研究のいいところを探し徹底的にほめる「ノーアル賞委員会」がやってきて、「ノーアル賞」に推薦すると言い出す。二つの委員会と研究所員たちは言い争いになるが・・・。

<作者より>
 11月末にある川崎の創作劇発表会への出演学年が決まらず、学習発表会を控えていた3年生に「脚本を書くから出てくれないか?」と打診。3年生は、梨について調べたことを学習発表会で発表する予定だったので、大枠を劇仕立てにし、調べ学習の発表部分を中に入れる・・・という構成で考えた。この劇は、その大枠部分。

<話し合いより>
・研究所という設定だがリアリティに欠ける。「どんな研究をしているのか?」「どうしてうまくいかないのか?」「何を悩んでいるのか?」など、3年生に分かるような設定を最初につくっておくべき。発表内容(梨)をはじめから織り込んではどうか。
→研究所員は、梨の研究をしている子どものグループにして、舞台も小学校にした方がつくりやすいのでは。
・〈転〉が、小谷さんの台詞になっているが、台詞ではなく事件で描きたい。
 →小谷さんチームのプレゼンに対し、委員会と所員たちが言い合う中でヒントを得て、よりよい発表方法に気付いたり発表の仕方を変えてみたりする、など。
・梨の調べ学習も、劇化できる。
→「梨ができるまで」を動きで表現する。クイズ形式にする。梨のいろいろな種類を歌にする。梨ダンス。梨音頭。などなど。幕明けは歌や踊りが楽しい。
・劇の進行役と、梨の表現とで、60人はちょうどよい。語り手は必要ないのでは。
・調べ学習そのものの劇化は難しいが、調べ学習の活動の様子を劇にして、さらに調べた内容を盛り込んでいく方法は、これからの新しい形になるのでは?(新しい生活劇の形かも?)教育活動の中で、劇そのものは取り入れにくいが、調べ学習と絡めることによってやりやすくなる。
・梨にものすごく詳しい木村さん。梨トークが止まりません(笑)「俺は知識の宝庫なんだよ!」by木村さん
・繰り返しの台詞や、担任をモデルにしたキャラの設定、「愛をこめてだめ出しをします」というどこかで聞いたことのある(!?)台詞など、独特のユーモア満載の千野ワールド。「書いていたらだんだん乗ってきて、楽しくなっちゃって・・・」by千野さん

◆今年度、お茶菓子に力を入れるはずでしたが(?)最近は結局オーソドックスなものに落ち着いています・・・。うまい棒プレミアムと焼肉屋さん太郎はすでに定番化、初登場の「こんにゃく畑・珈琲味」が意外と好評でした。リクエスト受付中です。
◆この日提出予定の中村(俊)さんは現れず。まさかのすっぽかし!?・・・ではなく、連絡の手違いでした。「会議中だそうです」「叩かれるのが怖くて逃げたか」「せっかく楽しみにしていたのにねぇ」と、残念がられる(?)俊さんでした。なので、この日は千野ワールド1本を堪能した後、いつもより早い20時過ぎの終了となりました。
◆そしてこじま飲み会では、金平・森田両先輩から、数々の名言をいただきました。
・楽しさは、関わり合ってこそうまれるもの・・・そして関わり合う楽しさをつくるのが演劇。幸せも同じ。関わりのないところに幸せはない。一人で感じる楽しさや幸せは、また次元が違うもの。
・作品が行き詰ったら思い切って捨てよ。・・・捨てても大事なものは自分の中に残っている。行き詰ったのはいつ?どの段階なのか?と、ある程度自分に厳しく問うことも必要。それでももう駄目だと思ったら、捨てて次へ。
・面白いと思ったことを書くべし。・・・ヒントはいろいろなところにあるので、面白さを見つけることが大事。はじめからテーマを考えすぎない。苦しめば苦しむほど面白くなくなる。
・現役教師よ、今書かないでいつ書くのだ!・・・学校はネタの宝庫。座付き作家である喜びを噛み締めよ。クラスに問題があればあるほど、伝えたいメッセージが出てくる。伝えたいメッセージをもっている現場の先生が羨ましい。失ってこそ有り難味が分かる。今こそいっぱい書かなきゃ。

◆次回のゼミは、11月18日(金)19時~成城学園初等学校にて。作品提出は山本(茂)さん、川窪さんの予定です。ご参加をお待ちしています。
(文責・百合岡)










【翠会】10月定例会報告

「ちょっと脚本書いてみたいのだけど・・・」
「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」
「自分で書くのは、まだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」
あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。

日 時:平成28年10月1日(土)15:00~
会 場:成城学園初等学校 小会議室にて
参加者:木村 長谷川 野口 金岡 森(公) 大平 芦澤 

☆「天狗と河童が守る里」学芸大会用脚本
作:森 公洋

<作者より>
・東生田小学校の4年生の児童70人が出演予定。
・舞台は中央にひな壇、上に鳥居がある。下手側に五反川と橋。上手側に森がある。
・大きいステージでの上演は初めて。学年の先生の思いを受けて書いた作品。その願いは、リーダーを育てたい。自主性が見られない子供たちに、自分たちで動けるようになってほしいとのこと。
・今回のテーマは「かかわり力」
・子供たちのアンケートには、劇、ダンス、合奏、面白いことに取り組みたいとの願い。
・リコーダーやボディーパーカッションなども取り入れ、全体で20分の劇に仕上げたい。

<話し合いから>
・現代の話なのに、後半は昔話のように聞こえてくる。吊り橋が揺れる・・・というのは、現代としては、違和感がある。
・大水が出たところに橋を作るというのも、無理がある。
・人間を救うところは、連携して助けるようにしてはどうか。河童が陸まで誘導して、そこから、天狗が誘導するというように。
・両者とも、人間が嫌いという方が最後のまとまりがよい。
・河童も天狗も自分たちの方が踊りや笛がうまいと思っていて、お互いが気に入らない存在。人間に対しては、お互いが嫌な存在だと思っている。人間を守ろうとしているのに、矛盾が生じる。
・学年の依頼は、天狗と河童を対立させること。ならば、お互いの技に対する対立の方が良いのではないか。
・人間が川のためにしていることがわかるのが、少し遅いかもしれない。
・今回の脚本は、20分の芝居にしては、いろいろな要素が入りすぎている。
・それぞれのリーダーは仲が良い。祭りだから、仲が悪くなっている。普段は仲が良いくらいにしておく方が良いのでは。
・舞台については、中幕か緞帳で仕切って、中央で演技(中幕前で表現する)と良い。
・現代→うるわし会(天狗と河童が守ってくれている話)→昔→現代という流れ。その際、橋に細工をして、一瞬で現代や昔に戻れるような工夫も考えられる。
・お祭りの三つ巴。人間の子供はのらない。河童たちは、そのつまらなさがわからない。夢の中で、その思いが変わってくる。
・タイトルのつけかたは、いろいろある。脚本中の言葉であったり、。セリフの中からとったり、テーマの中からとったり。「まつり、やるぞ!」など。


☆「無題(西遊記)」学芸会用台本
作:大平 大悟

<作者より>
・夏の翠会に参加。3~6年生が取り組む作品。チャンバラをしたい。
・初稿を学校長に見せたら、ダメ出しがあった。なぜダメなのかわからない。
・簡単に死んでしまうのはいやだ。分身=その他大勢、にはしたくない。
 おちゃらけているところもだして、たてをやりたい。
・孫悟空の分身が逆らうのは面白い。人格があったら、面白いと思う。
・12月2日公園予定。25分間。

<話し合いから>
・言葉が3年生が演じるには少し難しい。構成は良い。
・テーマは「約束を守る」
・分身が2回目までは戻るが、3回目は戻らず反乱を起こすところが面白い。
・70人という人数も分身がたくさん出ることができるので最適。分身のシーンでも、クラスごとに練習ができる。中学年なので、男女関係なくできる。たても喜ぶ。
・その他大勢にも個性がある。テーマにしてもよいのでは。
・せりふはないけど何度も出ることで子供たちは満足感を得る。
・魔物は怖さよりも抜けている方が演じやすい。


 7名と少ない人数でしたが、森さんと大平さん、全く違うタイプの脚本で話も盛り上がりました。森さんの脚本は、少し昔話を連想させるようなゆったりとした優しい脚本、一方、大平さんの脚本は、チャンバラそのもの。アップテンポで、アニメの世界にいるような感じでした。大平さんは、九州の劇団で小学校6年生を主役に年1回の公演を行っているそうです。まだ、会員ではないそうですが・・・。
【文責:芦澤】

◎次回の翠会は・・・
11月12日(土)14:00~ 成城学園初等学校 実践研究会と合同の予定です。
11月2日に木村先生が斎田先生の「にじ」を上演するそうです。その上演の様子を見ながら、斎田先生の脚本も読む予定です。

2016-09-20

【実践研究会】9月定例会報告

日 時:9月10日(土)15:00~17:00
場 所:成城学園初等学校講堂、社会科室
参加者:池田・今井・加藤・門上・門田・金岡・木越・木村・木村(大)・平・永岡・西脇・林・藤本・古屋・山本・吉田(以上17名)

1.『サーカスのライオン』を朗読劇に
国語教材・3年生東京書籍
木越 憲輝
 その月の運営の方がリレー形式で行っている朗読劇実習。朗読劇を行うことで、より深い読み取りに繋がる可能性を考えながら進めています。今回は3年生の東京書籍に載っている『サーカスのライオン』を使用して行いました。サーカスで火の輪くぐりを続けながら生活をする年寄りライオンのじんざは、檻と火の輪を行ったり来たりの毎日に飽き飽きしていました。そんなある日、ライオンつかいのおじさんから散歩に行くことを勧められ、人間のふりをして夜の街を歩いているところに、サーカスのライオンが大好きだという男の子と出会いました。今回の実習では、男の子、じんざ、地の文を読む役に分かれ、気持ちの変化を考えながら朗読劇作りを行いました。それぞれのグループがライオンの急速に動いていく気持ちに着目し、読みを深めていきました。この部分自体は淡々とした会話の連続で、あまり衝撃的な事件は起きません。しかし、このあとに起こる事件とじんざの行動を読み取る上で、この部分の読みを深めることが非常に大切であることから、この箇所を朗読劇にすることの必要性を共有しました。しかし一方でこの作品の教材としての弱さも話題になりました。この物語では、じんざと男の子が関わっている部分は数回しか描かれていません。その数回で、じんざの気持ちがそこまで変化するのか、描き方が足りないのではないかという指摘もありました。3年生の子どもたちが年寄りライオンの気持ちに寄り添うことも少しハードルが高いように思われます。子どもたちが触れる教材について考える時間にもなりました。

2.子どもたちとつくる子ども達中心の式典の取り組み
池田 靖
 池田先生のお勤め先である川崎市立百合ケ丘小学校では、昨年創立50周年記念式典が行われました。そこで全校児童が学年ごとに歌や劇で50周年をお祝いする発表をしました。今回の実践報告では、その式典の取り組みを発表していただきました。
 池田先生がこだわった点は、式典全体をひとつの発表として見せることでした。式典全体を3部で構成し、発表の間に入れると流れが途切れてしまう来賓の挨拶を第2部にまとめたり、式典の最初と最後を全校合唱で統一したりする工夫を行い、式典全体をひとつのショーのようにしたそうです。式典会場である体育館は、出入り口が後ろ寄りの三ヶ所だけでした。そのため、出入りに必ずお客さんの近くを通らないといけないことや、出入りに時間がかかることが課題とされていましたが、入退場も含めた発表の構成を各学年にお願いしたことで、それすらも発表のような演出がなされており、まさに全校が繋がっている発表になっていました。式典に参加するお客様を入れると、全校児童が入りきらないという課題もキャットウォークやフロアをうまく使うことで解決しました。
 終了後、池田先生は式典の構成は脚本を創る過程とよく似ていると感じたそうです。舞台をどう使うか、全体の流れはどう考えるか、オープニング・クライマックスの内容はどうするかなど劇を書いているような感覚だったとおっしゃっていました。子どもたち同士が見合う時間を設け、感想交流を行ったことでさらなるやる気にも繋がったともおっしゃっていました。今回の発表を通して、なかなか自分の意見を言わなかった子どもが自主的に発表するようになったと子どもたち個々の変化も紹介してくださいました。

3.1年生国語科・生活科 入門期の指導
~ドラマ・アクティビティを用いて〜
林 久博
 1年生で行った「ことばあつめ」の実践を報告していただきました。
子どもたちは、「あいうえお」ウォークで50音の面白さを身体で感じ、その後、「行」「段」の読み取りを学び、言葉を集め、その言葉をグループで身体表現する活動を行いました。今回は、それらの授業の様子を拝見させていただきました。子どもたちは、本当に伸び伸びと活動を楽しみ、さらに他の子どもの発表を楽しんで見ている様子がうかがえました。
 成蹊小学校では、「プレゼンテーション力の育成」において身体表現を重視しているそうです。身体を潜らせた確かな理解に基づいて、児童がそれぞれ明確なイメージをもって発信していく姿は、確かにプレゼンテーションの第一歩と感じました。さらにその発表を共有することで、受信・発信を楽しんで行うことができることも分かりました。
 身体を動かし、楽しさを共有することを入学当初から繰り返し行っている林先生の学級では、子どもたちでスイッチの切り替えを行うことが出来、学習のルールが1年生にしてきちんと定着しているということでした。
 45分という長い時間、「きちんと座りなさい。」「きちんと先生の話を聞きなさい。」などの外圧による指導を行うことで、子どもたち自身の学ぶ意欲には繋がりません。体を動かすことが好きな1年生だからこそ、心身を解放させ、他者と楽しさを共有することで本当の意味での学びの集団が形成されていくのだということを改めて考えさせられる実践報告でした。

4.太鼓実習
加藤 陸雄
初めての方も楽しく汗を流せます!

 初めて実践研に参加される方も多かったので、バチの持ち方の指導や簡単なウォーミングアップから始まりました。しかし、最後には大きな太鼓も登場し、約10分間休みなしで太鼓を叩き続けました。汗びっしょりになりながら、早速手にまめを作りながらも皆さんで来週からのパワーになる時間を過ごすことができました。


【文責:古屋有子】

《次回予告》次回の実践研究会は、10月15日(土)15:00~17:30です。
※今回から開催時間を30分延長することになりました。17:30終了予定です。
「和太鼓実習 みんなで叩いて気分爽快! 加藤陸雄さん」
「年間実践報告シリーズ アクティブラーニングとしての朗読劇(担当:森公洋さん)」
「一幡利一さんの実践報告『人形を使った活動~特別支援学校小学部~』」
「ワイリー麻梨子さんの実践報告『低学年国語の説明文~劇的な要素を取り入れて~』」
話題が豊富なので30分延長することになりました。楽しく学び合いましょう!!
【次回予告文責:今井洋助】

【翠会】合宿報告

【翠会 合宿報】
日 時:8月27・28日
会 場:御茶ノ水セントヒルズホテル
参加者:1日目 木村 木越 山本留 金岡 金平 小宮 石川 岡 中村 久保 長谷川 蒔田 土井(席順)
2日目:山本留 金岡 金平 久保 蒔田 長谷川 土井

<脚本ゼミ:1日目>
○「お昼の校内放送」
作:土井 彩子(給食委員会用)
「野菜の昔ばなし」
・放送で聞く作品なので、耳で聞き取りやすい言葉の精選が必要。
・セリフが長い。録音できるなら、効果音など音にこだわった作品にしてみてはどうか。

「アメリカの昔話より」
・物語のラストで「給食をしっかり食べよう。」という終わり方が、強引ではないか。
・好き嫌いが多い木こりをメインにしたらどうか。

「ちょっと怖い話」
・船乗りの、栄養不足な生活スタイルが、子どもたちに伝わるであろうか。
・放送台本は、いろいろな場面に移れるところがいい。場面転換の工夫に期待したい。

※食べ物にこだわった、今後の作品の展開に期待したい。


○「紙飛行機」
作:岡 信行(高学年用 演劇クラブ脚本)
・児童机の有無と、場所の設定の伝え方を再考すべし。
・エンディングのセリフがない表現が、どの程度観客に伝わるのか、再考できる。
・香織の不登校加減と、不登校の理由を、明確にしてみては。
・哲也の生き様がよく分かるセリフ回しを、物語の前半に入れた方が、よい。
・セリフや場面の唐突さが、随所で気になる。どのグループや役の子に焦点化したいのか。どの役柄の子たちの変容を伝えたいのか、焦点を明確にしてみてはどうか。
・香織が、自分の思いを言葉化できているところに、違和感を覚える。

○「タイム☆トラブル☆トラベル」
作:中村 俊英(6年生119名の卒業発表用脚本)
・未来の小学生は、3人にすべし。・未来人は、後輩になること、注意。
・タイムマシーン操作の映像は、舞台とは別のところに、白い布などを使って映し出す演出がよいのでは。
・発表の中で起きる「トラブル」がポイント。単純で、コミカルなトラブルにすると面白いのではないか。
・最後の、未来人とのお別れの場面だが、より感動的に、また、ずぼらなF君が本気を出す気持ちになれるセリフ回しを、より明確にした方が良いであろう。

プロット相談
○「5年生32名の人形劇を保育園で発表するには。」
小宮 民子
☆児童が全校やキャンプファイヤーでの発表を終えて、人形劇が好きになっている。地域の保育園でも発表したい。人形劇の脚本作りをどのようにしたらよいのであろうか。
・「うきわねこ」は場面転換が多く長編なので、10分に収めるのは難しいだろう。
・少人数のグループで、いくつかの保育園に分かれて発表できないか。
・人形劇は背景など、工作など準備が必要になる。時間的に間に合うか。
・全員で伝言ゲームや運動会など、単純で楽しく遊んでいる様子を演じて、園児に見せたらどうか。ストーリー性より、動きや見た目の変化や、園児が普段歌っている歌を織り交ぜるなど、園児たちがあきずに楽しめる、分かりやすい作品に期待したい。

○「6年生学習発表会のプランについて」
久保 由美子
☆学習発表を通して、成長、成果、周りの人への感謝を伝えたい。いろいろな発表形態を子どもたちにモデルを提示して、意見、希望を汲み取って発表につなげたい。
・いろいろな発表の形態を持つのであれば、全体の流れの中で、オープニングにインパクト、中だるみしない山場の工夫、どのようにしめくくりたいか、全体のイメージを明確にしたら良いと思う。・ひとり一言の演目は厳しいのではないか。
・児童を固定させた表現ではなく、動きを持たせて、のびのびと表現させたい。

○「1年生の発表会に向けて、どのようなテーマで劇を作ればよいか」
石川 賀子(41人で15分の発表)
☆だらだらと生活するグループとせっかちに生活するグループを対立させ、夢を食べる羊が登場する劇をつくりたい。「夢を持つことの大切さ」をテーマとしたい。
・1年生に、夢を持たせるテーマが難しいのではないか。
・悪い夢と素敵な夢を対立させて、羊が夢を食べる劇ができたら可愛くて、面白い劇になりそう。「素敵な夢を見るには、どのように生きるのか」をテーマにしたらどうか。
・羊がどんどん出てきて、悪い羊たちと対立関係を持たせ、事件を解決していくような、単純明快なストーリーにしてみてはどうか。

脚本ゼミ後、石坂さん野口さんも加わっての宴会。夏休みの思い出など話しました。



<2日目>
800字創作発表。宿泊者7人と少なかったが、その分作品についての思いを語り合えた。

  蒔田 「二度あることは三度目の正直」    
  金岡 「面白いことないかな」(見立て)
  久保 「灯台下暗し」
  長谷川「王様、完璧です」(見立て)
  山本留 「ゲームです」(えっ、これで終わり?)
  土井 「二度あることは?」
  金平 「おとうさんがんばって」(見立て)

来年度の翠会合宿は、9月2日(土)、3日(日)に決まりました。         
【文責:中村、土井】

【脚本研究会】9月活動報告

日 時:平成28年9月9日(金)19:00~21:20
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:石川、岡、木村、千野、野口、保坂、森田、山本(留)、ワイリー、百合岡(計10名)

クラブ用脚本『紙飛行機』
作:岡 信行

<作品について>第四稿。『紙飛行機』というオリジナル曲を作っての書き直し。不登校の香織と、そのきっかけをつくってしまった哲也の二人を中心とした生活劇。

<話し合いより>
・雰囲気はいい。出だしの感じも流れもいい。ただ、肝心なところが描かれていない。
肝心なところとは→①香織が不登校になった理由②香織と哲也の関係③哲也の心変わり(香織の家に訪ねに行く)のきっかけ
・「あした、がっこうでね」と紙飛行機のメッセージのラストはいい。
・香織と哲也が幼馴染だという設定をもう少し生かすことはできないか。なぜ哲也は香織に「注意」をしたのか。実は哲也は香織の「理解者」ということか。
・哲也の行動の背景を「受験のストレス」にするのはやや不自然。幼馴染ということもあり香織のことを気にしていて、でも素直に言えなくて・・・という感じでどうか。
・哲也が勇気を出して香織を訪ねるが、会えない。香織は紙飛行機を飛ばすが哲也には届かない。・・・というすれ違いを繰り返す。コミュニケーションアイテムとして紙飛行機を効果的に使ったり、哲也の様子をそっと見ている友達の存在を生かす、等。
・責任感から哲也は何とかして香織を学校に来させようとするが・・・ロミオとジュリエットのように会えず、哲也が窓の下でギターをかき鳴らすとか、泣き崩れるとか・・・
でも実は香織はただの風邪で休んでいた・・・だとコントになっちゃうか(笑)
・歌の冒頭は歌詞的にも香織のソロにするとよい。まとめ的な歌詞は1番以降がよい。
・哲也と香織、それぞれが取る行動の背景を描かなければならない。脚本は普遍的なもの。登場人物を「そういう性格だから」ということで済ますのではなく、「よくありそうな子」として描くことによって観る側は納得や共感ができる。


1・2年生用脚本「(タイトル未定)」
作:ワイリー麻梨子

<作品について>「漢字なんか面倒くさい」「ひらがなだけあれば十分」という子どもたちの声をきっかけに、ひらがな・カタカナ・漢字がそれぞれのよさをアピールしたりけんかをしたりして、最後は互いのよさや必要性を認め合うというストーリー。

<話し合いより>
・題材は面白い。ケンカのシーンなど同じことの繰り返しになっているので、全体を整理してすっきりさせたい。
・ひらがな・カタカナ・漢字はそれまでは仲良く共存していたのに、子どもたちの言葉をきっかけにカテゴリー化されて分裂してしまうという話。…とすると、単体では困るという場面や、他のもののよさが分かるという場面が重要になってくる。
・台詞や歌が多いので、「動き遊び」や「言葉遊び」を中心にするとよい。
・カタカナは擬音語・擬態語の表現を取り入れると面白いしひらがなとの雰囲気の違いを出してもよい。漢字は「山」と「風」がくっついて「嵐」ができて暴れるとか。
・子どもたちにひらがな・カタカナ一文字ずつ担当させて(ゼッケンやマントに書くなど)言葉作りをしたり、回文を取り入れたりするのも面白い。
・台本も、役割によって敢えて全部ひらがなやカタカナで書くようにすると、そこから見えてくるものがあるのでは。

1年生用脚本『ゆめひつじ』
作:石川賀子

<作品について>6年生を送る会で上演予定。怖い夢を見て眠れなくなってしまった「まどろみの国」のお姫様が、「ゆめひつじ」に夢を食べてもらうことによって眠れるようになったというストーリー。『ゆめくい小人』という絵本を元にしている。

<話し合いより>
・お姫様はなぜ悪夢を見るようになったのか?ゆめひつじの存在のシステムとは?
・1年生だからあまり難しくせず、「安心して眠っていいんだよ」ということが伝わればよいのでは。ひつじが1匹、ひつじが2匹・・・のおまじないの原点として描くか。
・悪夢のパターンを理由つきでいくつか描き、ひつじは悪夢から守ったり応援してくれたりする存在として登場させる。「食べる」表現は難しいしちょっとグロテスク?なので、囲んで守ったり追い返したり、悪夢の種類によってひつじの対応を変える。
・ひつじだけに頼るのではなく、お姫様自身がどこか変わって解決するようにしたい。最後はひつじの力を借りなくても大丈夫になる・・・→6年生へのメッセージにもなる。

◆参加者10名で椅子がいっぱいに。夏期大脚本分科会で書き始めたという作品を持って石川さんがゼミ初参加。ゼミと翠合わせ作品提出4回目となる岡さん、子どもへの配布予定が1週間後に迫るというワイリーさん。計3作品の充実の話し合いで、終わったのは21時半近くでした◆それでも開催、ゼミこじま飲み会。40分短期集中で飲んで食べて語りました。楽しい話題が満載でしたが、特に気になったのは留美さんの発音分析と野口さんのにんにくゴロゴロカレー?野口さんといえば悪夢の話も大爆笑でした

次回のゼミは、10月14日(金)19時~成城学園初等学校にて。作品提出は山本(茂)さん、千野さんの予定です。ご参加をお待ちしています。
【文責・百合岡】

2016-08-23

【第64回演劇教育夏期大学】第4分科会「人形を使った劇活動」

<担当>岡信行、一幡利一、今井洋助

 靴下一足で、顔だけでなく体もある、四つ足の動物の全身が出来てしまう!そんな究極の靴下人形の作り方を紹介しました。使うものは、靴下と牛乳パック、ウレタンマットと新聞紙、段ボール。学校で子どもたちと一緒に作ることもできます!
ご参加いただいた皆様と出来上がった人形たち。
牛乳パックから作っています。
ウレタン製の手をホットボンドで付けます。
  早速、作りたい動物を決めて制作に取りかかりました。まず、新聞紙を丸めて頭の部分を作っていきます。頭に段ボールを合体するとは口の部分が出来上がります。次に、靴下の中に詰めていきます。牛乳パックには切り込みを入れ、自分の腕が通るくらいに丸めたら、これまた靴下の中に詰めていきます。あっという間に人形の輪郭が完成です。目玉や手足は、ホットボンドを使って接着していきます。参加した皆さんの中には、しっぽをつけたり体の模様をつけたりした方もいて、人形の個性がはっきりと表れていました。出来上がった人形に名前をつけ、自己紹介をした後、岡さん作の歳時記の脚本を使って、ペアで人形劇をやってみました。

 今回は、ウレタンマットを使った、ウレタン人形の実用性についても話し合いました。ウレタンマットは、100円ショップで簡単に手に入れることができ、はさみやカッターで自由に形を作ることができます。切り込みを入れて「口」を入れたり、「目」を書き入れたりすれば、ウレタン人形の完成です。



「地球のひみつ」 
岡さん作の脚本「地球のひみつ」をはじめ、国語教材で
「お手紙」
「ふきのとう」
お馴染みの「ふきのとう」や「お手紙」を、人形を使いながら音読する実習を行いました。人形を動かしながら音読することで、より登場人物の心情に迫ることができました。演じている様子をiPadで動画撮影し、自分たちの演技を見合って、次のようなポイントに気をつけながら練習しました。
 ①人形を操作するコツ(口の動かし方、人形の目線や体の向きを意識した動かし方)
 ②人形の個性を生かした声の出し方(例として、裏声を使って)
 ③ケコミ(人形劇の舞台)で、演じる時の位置関係

 最終日は、分科会発表会に向けて、自分たちが作った人形を登場させた脚本作りに取り組みました。当日は、リオでオリンピックが開幕したこともあり、オリンピックの様子をニュース形式で伝えるアイディアが出されました。他にも、水不足、小池都知事就任、映画シン・ゴジラ公開のニュースをつなげて人形劇を仕上げました。練習を重ねるごとに、人形の個性に磨きがかかっていき、和気あいあいと大変盛り上がりました。





★参加者の方の感想より
練習風景①
・身近なものを活用したパペットは、子どもたちにとっても身近に感じ、楽しく様々な活動で活用できると思いました。
練習風景②
・初めて人形劇にチャレンジしました。今までは自分が体を使って演技することをしていたので新鮮でした。人形劇の面白さを知ったので、今後の学習活動に活かしていけたらと思います。
・今回初めて第4分科会に参加した。腹話術など、人形をしゃべらせるのが難しかった。しかし、普段経験しないことができてよかった。
・初めて自分で人形を作って、とても愛着がわきました。身近な材料で、そして、身近な道具でこんなにも可愛らしい動物が出来るということを知れて、興味深かったです。ただ作るだけではなくて、人形を使ってどう子どもたちと向き合うか、まで教えていただき、充実していました。分科会発表では、子どもたちの気持ちになることができました。発表までの緊張、仕上げていく過程など、たくさん楽しむことができました。どう見せるか、どう見られているか、を振り返る良い機会でした。
・自分でも人形を時々作るのですが、東京で作るときの方が出来がいいのは何故でしょう…と思いつつ、お気入りの一匹ができて嬉しかったです。毎年どこかしら、進化しているので何度来ても楽しいです。
・素敵な人形を作ることもできたし、動かし方、台本の書き方まで、みんなで演じる楽しみを体験できました。発表では、子どもと同じドキドキ感を味わえて楽しかったです。
・簡単に作れる人形をたくさん紹介していただき、また、それを使ったいろいろなパターンの劇をやらせていただいたので、たくさんのイメージを頭の引き出しに入れて持って帰ることができます。ありがとうございました。今年も中身の濃い3日間でした。発表会は、他の分科会のことが分かるので、大変貴重な時間です。どの分科会も本番に向けてきちんと仕上げてくるのはさすが!という感じです。
【文責:今井洋助】

2016-08-22

【第64回演劇教育夏期大学】 第5分科会「朗読劇実習」

<担当>中村 俊英 久保 由美子 小宮 民子
<参加者> 一般4名 会員4名 担当3名 計11名

☆授業で活かせる朗読劇の実習をしました。
「キツネとカラス」

「吉六四さん」

「ごんぎつね」

「ごんぎつね」
☆ウォーミングアップのゲームから始まり、朗読劇の基本実習をし、教科書教材「ごんぎつね」を用いて朗読劇で表現し、「スーホの白い馬」では、最初から最後まで朗読劇をつくり、発表会につなげました。

参加者みなさまの声より…
・とても温かい方ばかりで、リラックスしながら取り組むことができました。
・スーホのナレーター中心という題材が難しかったですが、また朗読劇の奥深さがさらに味わえ、充実した2日間でした。
・2年ぶりの参加でしたが、みなさんの取り組みが意欲的で、とてもよかったです。
・少人数だったせいか、密度が濃く、みんなで意見を出し合って、ひとつの作品を作り上げていくという感じが、とても勉強になりました。
・朗読劇分科会、年々、レベルが高くなっていて、とてもいい研修になりました。
・「スーホの白い馬」というセリフの少ない物語を、どうやって朗読劇にするのか、一から分かり、とても良かったです。
・演技をするところと、あえて演技をしないで想像させるところと、見極めの難しさを知りました。
・分科会発表はとても有意義な上、7分ちょうどで出来て、よかったです。先生方がとても熱心で、心強かったです。
・「朗読と劇が合わさったのって、どんなのだろう?」というハテナをもって参加しましたが、自分たちで実際にやることで体感できて良かったです。自分にはない多くの視点をもっている先生たちから、沢山のことを教えてもらいました。クラスで即実践できるものを沢山頂き、感謝です。音読より自由度が高く、劇よりも自由度が制限されるのが朗読劇だと思いましたが、伝え方は無限大でした。いろんな表現方法を、自分のものにしたいです。分科会発表会も、授業と同じで、最終的に発表するという目的があると、緊張感がでてきて、とても良かったです。

※参加者のみなさま、ありがたきお言葉の数々、心より感謝申し上げます。
【文責:中村】

【第64回演劇教育夏期大学】第2分科会「脚本を使った劇の上演活動」(1〜3年)

<担当>百合岡依子、木越憲輝、伊藤公大

ねらいは「子どもの主体性を引き出し、活かす上演活動」。脚本は『みんなで歌えば』(リリー作)を使用。

【1日目】
「劇づくりは、人間関係づくりから」
もじもじくんによる絵本あそび
まずはもじもじくんによる自己紹介を兼ねた
出会いのゲーム。成城までの所要時間順に並ぶ等意外な発見の連続で面白かったです。続くハムによる劇につながる表現あそびでは、色々な怪獣が誕生し、うなぎのつかみ取りを楽しみました。午前のラストは絵本『そのつもり』を使った劇あそび。「いいね〜」という声がたくさん聞こえてきました。
森田勝也さんによる講演
「子どもたちが主体的に関わる上演指導」



 午後は、森田勝也さんに「子どもたちが主体的に関わる上演指導」について語っていただき、あそびは主体的な活動であり劇的活動を通して様々な力が育つことが分かりました。その後、劇中歌やボディーパーカッション練習へ。リリーさんの魔法にかかり、あっという間に伸びやかな歌声と軽快なリズムが広がりました。





リリーさんによる劇中歌の練習
たぬきたちのボディパーカッション
【2日目】
「上演活動のなかで、子どもたちの主体性をどう引き出すか」

 ウォーミングアップのゲームをしたら、絵本を使った劇あそび第2弾! 色々な動物になって『もりのなか』の世界をグループごとに表現しました。沢山のあそびをすることによって心と身体が解放され、次第に上演に向けた活動へとステップアップ。



 劇中歌にも慣れてきたので、歌、ボディーパーカッション(3種)、ラップ(2種)に分かれ、グループごとに場面をつくったり、全体でアンサンブルをしたりしました。初めてのことでも安心して挑戦できる感じがしました。練習の進め方やキャスティングの仕方、
効果的な集団の動きについても学びました。






【3日目】
「一人ひとりが生き、成就感のもてる上演活動を探ろう」
グループに分かれてお話の世界を楽しもう

 分科会発表会に向けて、観客を意識した表現の工夫等、最後のブラッシュアップ! 自分とは違うキャラクターを演じる楽しさを感じながら取り組めました。グループに分かれて劇あそびや場面づくりをしてきましたが、やはり全体でとなると交通整理がポイントです。うさぎ、たぬき、ねずみの「対立」をためには動きや姿勢、反応等をどうすると効果的なのか、考えることができました。


 
全体で場面を作ろう
分科会発表会では3グループの対立からアンサンブルで1つになるまでの場面を行いました。子どもたちも味わうであろう舞台での緊張感を体験しました。そして、劇中のうさぎ、たぬき、ねずみたちと同様、一人ひとりが掛け替えのない大切な仲間なのだと感じることができました。
最後に、参加者の皆さんのお声の一部をご紹介します。




•9月に子どもたちと是非やってみたい活動が沢山あり、3日間とても楽しく過ごすことができました。表現すること、特に人前でやるということに対して苦手意識が強いので、初日はとても緊張しました。3日間を終えてみて、緊張感よりも満足感や充実感を沢山感じることのできた自分に驚いています。
•心や体をほぐすゲームを沢山教えていただきました。また、劇指導の際の流れや注意点等を実際の活動のなかで合わせて教えていただき、勉強になりました。講師の方々や参加者の方々、みなさん素敵な方ばかりでいろんな「素敵だな〜」を感じられたのも良かったです。
•自分自身が劇を演じることで、新たな自分(知らなかった面)に気づくことができたり、劇の指導をしていた時の子どもの(演じる側の)気持ちを考えるきっかけになったりし、たいへん有意義な研修でした。
•脚本を使った劇の上演活動について、子どもたちのアイディアをどうやって引き出し、それを劇のなかで活かしていくか、ということについて学ぶことができました。低学年であっても子どものアイディアを上手く活用することができることや、どんなポイントでフォローしたり指導したりすればいいのかが分かり、今後実践できるようにしていきたいと思います。キャスティングするタイミングやポイントも分かってよかったです。
•とっても充実した内容でした。たまたま一緒の分科会になった見知らぬ人たちが、ぐんぐんなかを深めていくのに感動しました。これが3日間で終わらず、ずっと続くといいのに、と思ってしまいました。

 全体を通して、若手からベテランまで参加者お一人おひとりが主体的に取り組まれ、充実した内容になったことを嬉しく思います。ありがとうございました。
【文責:伊藤ハム】

2016-08-18

【第64回演劇教育夏期大学】第1分科会「学級づくりのための劇あそび・劇活動」

<担当>古屋有子、林久博、坂田道則

 「劇あそびや劇活動を通じて、子どもたち同士のコミュニケーションを深め、個々の子どもたちが互いに認め合い協力して、高め合っていくことができる学級をつくる。」「劇あそびや劇活動を通じて、子どもたちの学習意欲を高め、子どもたちが主体的に学ぶことができる教室をつくる。」ことをねらいとして、様々な劇あそびや劇活動を学びました。劇あそびや即興劇づくりによって、人と人との関わりが深まること、学習内容への理解が深まることを子どもになったつもりで体験した3日間の様子を報告します。

〜 1日目 出会い 〜
 新たな出会いをした初日は、まず自己紹介ゲームからスタートしました。ゲームを通して、お互いの好きなもの、趣味を知り合いながら少しずつ心をほぐしていきました。「ネームトス」では、集中して相手のアクションを受け取り、別の相手に渡すというルールの中で、全員が繋げることを意識して参加できました。続いて行った「相性ぴったんこ」「ジャンピングハッ」では、他者と心を通わすことの楽しさも経験しました。「○本足を作ろう」では、リーダーから提示された数字と同じ数の足を作るため、グループごとに相談をして、課題に取り組む様子が印象的でした。1時間前に出会ったばかりとは思えないほど積極的に意見を交わす様子に、劇あそびの可能性をおおいに感じることのできる時間になりました。心が十分にほぐれたところで「モデル・アーティスト・粘土」「火事だ!え?」「ジェスチャーゲーム」の活動を行い、体をほぐしました。粘土になったつもりで体を動かしたり、生き物になったつもりで相手に動きを伝えたりする活動を通して、自らの身体表現の幅を知ると共に、他者の身体表現に触れ、参考にすることができていました。その後も「大声レーダー」「ここはどこでしょう。」など、体を動かしコミュニケーションを取りながら伝え合う多くの活動を行い、1日目を温かな雰囲気で終えることができました。

〜 2日目 深まり 〜
 2日目は「ティッシュ」という活動から始まりました。1枚のティッシュを空中に飛ばし、それを手や足、背中などリーダーに指定された場所でキャッチするというゲームです。始まったばかりにも関わらず参加者は元気いっぱい。軽く汗をかきながら活動しました。1対全の活動から2人ひと組の活動に移ると、相手がキャッチできるように「右右!!」「もう少し後ろ!」などフォローする声掛けが自然と生まれ、一体感を感じる活動になりました。その後、授業で活用できる「わたしは誰でしょう」や蓑田先生の台本を使用した劇づくりの実習を行いました。「わたしは誰でしょう」では、いつも問題を出している立場の参加者が、問題を出される子どもたちの立場になることで、分からない時の子どもたちの焦りや答えが分かった時の喜びを童心に返って楽しむことができました。劇作り実習ではさすが先生たちというだけあって、それぞれ個性の光る劇を発表してくれました。同じ台本を使用しても表現の仕方が全く異なり、表現の違いを実感する時間になりました。体と心を十分に動かした後、午前最後のプログラムとして、森田先生による理論講座が行われました。子どもたちが遊ぶことにより感性・想像力・表現力・創造力・コミュニケーション力など様々な力が養われること、しかしその遊びの場がどんどん奪われてしまっている現状をお話していただいた上で、私たち教師が意図的に遊びを創っていくことの重要性や、子ども主体の集団作りの必要性を講演していただきました。劇あそびや劇活動で得られる力は数値化できないものだからこそ、私たち教師が努力し、守り、繋げていかなければいけないということを改めて強く感じる時間になりました。

「わたしはだれでしょう」の様子
「即興劇実習」の様子
午後は、『だるまさんが』『うみやまがっせん』『ねえどれがいい』などの絵本を使った実習、算数でも利用できるゲーム、社会で学んだ戦国武将になりきって劇を作る「三英傑 誰が一番えらい?」などの実習を行いました。多くのゲームを学び、楽しんだ1日目とは少し異なり、この日の振り返りでは、「2日目に行った劇あそびや劇活動はこういう場合にも使用できそうだ。」「こうしたら○年生でもできそう。」など、実際に教室に持ち帰ってからのことを考えながら、意見を交わすことも出来ました。




「絵本実習」の様子
〜 3日目 つなぐ 〜

 2日間の活動でお互いの心もすっかり打ち解けた仲間達。3日目で疲れもあったにも関わらずウォーミングアップや即興劇では、笑顔を溢れる活動になりました。3日目のメインは分科会発表会に向けての「繋ぐ」活動でした。今までの学びをどのような手法で繋げ、時間内でどう発表するか話し合い、練習に向かいました。今回は「蘇った三英傑」と題し、3日間行った多くの活動を特番VTRのように繋いでいくという方法を取りました。今まで行った即興劇をブラッシュアップした後、通しの練習を行い、改善点を話し合いました。劇をつくる過程の人間関係の深まりを重視していた活動から、今度は見せるための活動へ発展していきました。参加者全員で「こうしたらもっとよくなる」という意見を発表し合い、一つのゴールに向かって練習を重ねました。今までの活動を繋げていただけのはずがいつの間にか一つの物語のようになっていたことに驚き、新しい可能性も感じました。
 発表は大成功、みんな大満足で発表会を終えることが出来ました。
子どもになりきり、いろいろな活動に参加し、発表会まで成功させてしまった第1分科会の皆さん、本当にお疲れ様でした。最後に、全員で3日間の感想交流をしました。その感想の一部を紹介します。

・内容が濃くて、どれも面白い活動でした。見せることも意識しながら最後に仕上げていく自分たちの分科会のパワーも見事だと思いました。
・日頃、「児童の反応」を考えて、指導を計画したり組み立てたりしていましたが、そもそも児童の持つ遊びたい、楽しいことしたいという気持ちをくんでやらなければいけなかったと今回の活動を通じて分かりました。
・学級づくりや授業にすぐ使えるあそびや活動をたくさん学ぶことができた。
・1つ1つのあそびに理由があり、それをどう授業に生かすかということを楽しく学ぶことができ、とても身になる会になりました。
・本能的に、この会に申し込んで来られて、本当に良かったです。頭も心も1日でだいぶ開いた気がしました。

 子どもたちも考え、悩みながら自己表現をしているということが体験できた3日間だったと思います。活動で感じたことを大切にしながら、またそれぞれの場所で生かしていただけたら幸いです。
【文責:古屋有子】

【第64回演劇教育夏期大学】第3分科会「脚本を使った劇の上演活動(4〜6年)

<担当:野口裕之、芦澤明美、保坂弘之>

  第3分科会「脚本を使った劇の上演活動(4~6年)」では、「子どもの主体性を引き出し、活かす上演活動」をねらいに、劇につながる表現活動から、上演までの指導のポイントや、コミュニケーションの在り方について体験を通して考える3日間となりました。

『私は糖分を訴えます』(作:保坂弘之/『きずなを育てる 小学校・全員参加の学級劇・学年劇傑作脚本集(中学年)』黎明書房所収)を使いながら、参加者の皆さんと楽しく取り組むことができました。
参加者のみなさまと

1日目 ~劇づくりは、人間関係づくりから~
 最初は出会いのゲーム 身体ほぐしから、お互いを知り合うゲームをしました。自己紹介を兼ねて、「好きな色」「好きな食べ物」など深く考えることなく、言葉を発する所からスタート。次は、少し歩きながら参加者同士で じゃんけんしたり、握手をしたりと、少しずつ近くなっていきます。だんだんリラックスした雰囲気ができてきました。
 次に「即興による表現活動」として「対立ごっこ」をしました。ディベートにも近い形ですが、「テーマを設定し、2チームに分かれて話し合いをする」活動でした。具体的には「家に動物を飼うことにしたい。ついては犬がよいか、猫がよいか、家族会議をする」という場面を設定し、「グループ(12人程度)を『犬派』と『猫派』に分かれて、話し合いをする」というような形です。ここでは、決められたストーリーや結論はありません。それぞれが、自分の立場や役割を考え発言する経験をしました。それが、実は劇の練習に役立つのですが…。その後、学校で劇活動をする意義や、脚本選びについての話をしました。
 午後は、脚本の読み合わせをスタートしました。子どもたちと取り組む時と同様に、ますは、「役を決めないで順に読んでいく」をし、次に「やりたい登場人物の役を決めて読んでいく」をしました。劇中歌もあるので、その練習もしました。最後に振り返りをし、参加者の方から感想や今後の希望などを伺いました。

2日目 ~子どもたちの主体性を、どう引き出すか~
 2日目から参加の方もいらっしゃるので、1日目同様、軽く動きを伴うウォーミングアップをした後、歌の練習。身体ほぐしと歌で声出しをしました。
 次に脚本の中から「最初の裁判の場面」を創る活動をしました。2つのグループに分かれ、それぞれが場面を創り、見せ合いました。ここでのポイントは、セリフが無い時の動きです。原告側と被告側が言い争う場面で、裁判長が「静粛に」と言います。ということは、「静粛にしなければならない」様子を表現する必要があります。それは、舞台に登場している人物が、それぞれどういう立場(役柄)であるか考え、動く必要があります。前の日にやった「即興による表現活動」がここに生きてきました。2グループそれぞれが創ったものを発表しあいました。糖分のキャラクター設定が大きく違うことに驚きましたが、セリフがない時の動きを実感することができたと思います。
 続いて「子どもたちがお菓子を食べる場面」を同様に2グループに分かれて創りました。ここでは、セリフのない時の動きと共に、母と子どもたちのやりとり時の位置関係や小道具の処理の仕方も考えることができました。
舞台に立って演じると、また動きもかわります
午後の最初の1時間は、講堂での舞台練習です。午前中にやった2つの場面をそれぞれのグループ毎に演じてみました。演じないグループは客席にばらばらに座ってもらいました。講堂の舞台の使い方や声の出し方、観客を意識した動きも、実際の舞台を通して経験することができました。
 音楽室に戻ってからは、舞踊の場面創りをしました。脚本には、4つの舞踊処理の部分がありますが、その中から「糖分」の場面と「中性脂肪」の部分を希望により分かれて考えました。高学年になると自分たちである程度考えることができるようになります。エネルギーを作る!「糖分」と体にくっつく「中性脂肪」を音楽に合わせてどう創るか、それぞれのグループで考えていきました。一人が全部を創るのではなく、4小節ずつ考えを出しながら創っていく、など考えていきました。最後は、お互い見合って感想を言い合いました。お互いの考えを出し合いながら、創っていくことで人間関係も深まっていきました。

3日目 ~一人ひとりが、達成感を味わえるために~
 3日目から参加の方、2日目でお別れの方が
本番に向けて、熱が入ってきました。
いらっしゃいました。3日目は、午後に分科会発表もあります。最初のウォーミングアップで身体をほぐし、歌の練習で声を出した後は、分科会発表へ向けての練習を開始しました。7分間での発表用に抜粋版の脚本を用意しました。ただ、3日目は担当者も含めて14人。私(保坂)はピアノ伴奏もあるので舞台に出られるのは13人。半分以上の人は一人2役になります。セリフの言い方、セリフのない時の動き、踊りの場面、それぞれ丁寧に練習しました。ただ7分間という制約もあるので、出入りや小道具の出し入れも含め、スピーディーにやることや協力して処理するなど舞台裏での動きも経験することができました。11時20分から20分間の講堂舞台練習でもみんなで考えながら練習をすることができました。 昼食時には『私は糖分を訴えます』の上演DVDを鑑賞して、脚本の全体像も把握しました。実際の本番前の過ごし方や子どもへの声掛けなどの話し合いもしました。

 分科会発表会もみんなで協力をして楽しむことができました。他の分科会参加者の方からも「楽しかった」という感想をいただきました。
 全体を通して、参加者の皆さんのモチベーションが高く、多くの質問や意見が出され、充実した活動になりました。皆さん、本当にありがとうございました。

最後に、参加者の皆さんのお言葉を一部ご紹介します。

○初めは不慣れでしたが、少しずつ楽しくなってきました。子どもたちと一緒に劇を作り上げていくという意味が少しわかった気がします。
○アイスブレーキングの方法や脚本を使用しての劇指導など、内容も充実したものとなっていました。自分が演じてみる事で分かる事も多く、2学期からの劇指導に役立てる事が出来そうです。
○実際に自分たちで体験的に演じることによって、立ち位置や視線の持っていき方など、指導のポイントを学ぶことができました。
【文責:保坂】

【第64回演劇教育夏期大学】第7分科会「脚本の作り方」

<担当者>長谷川安佐子、小川信夫、岩崎明、山崎和男、三友大五郎、森田勝也、木村 たかし

 今年度は一般会員7名、会員2名の参加でした。担当者が7名なので、ほぼ1対1での3日間でした。少し遅れて参加した人、途中で用事があり帰った人などがいましたが、いつものように担当者と話をしているか、黙々とパソコンに向かっているかの3日間でした。
小会議室で「自己紹介と何を書きたいか」の話し合いから始まりました。その後、担当者からの「自己紹介と励まし」がありました。その後、三友先生の「初めて脚本を書く人のためへ」の話が終わると10分間の休憩に入ります。その間に、担当者と受講者の組み合わせを考えました。

 ここが、この分科会の成功の鍵を握っています。書きたいものがある方は1名だけでした。後の方は、先ほどの自己紹介にあった、「何年生、何人ぐらいの劇の発表」なのか、「上演の狙い」は何なのかに合わせて、担当者を割り当てました。会員2名の方は、一般の方が決まってから担当者を決めました。
 さあ、担当者と受講者の話し合いの開始です。小会議室だけでは狭いので、受講者に希望の場所を決めてもらい劇研究室、図書室に分かれました。昼食の時間になっても話が続く方々もあれば、とりあえず、いったん休憩してという方々、様々です。1日目の講演の前までそれが続き、明日の予定を確認して、講演に向かいました。

 2日目は、9時30分から自由に前日決めた場所で話し合い、パソコンに向き合う時間となります。昼近くなると、ポツポツとプリントアウトの要請が来ました。「凄いね。出来たの?」「違います。まだ、プロット(あらすじ)です」とニッコリ。この繰り返しが4時まで続きました。
 4時に一度集合して進み具合を報告しました。そして3日目の予定を確認して解散しました。

 3日目もほぼ同じことの繰り返し。分科会発表会の時だけ、ほっと一息を入れます。でも、終わって小会議室に戻りこれからの予定を確認する時にため息が出ました。この分科会の終了は、12月に予定された皆さんの脚本が掲載された「脚本集」発行日なのです。ですから原稿締め切りの日時を聞いて、また、ため息を一つついて解散となりました。
実は担当者もこれからが大変なのです。これから送られてくる脚本に対してアドバイスをしなければなりません。1度と言わず2度、3度と。
【文責 木村 たかし】

2016-08-03

【実践研究会】7月定例会報告

【日 時】7月9日(土)15:00~17:30
【場 所】成城学園初等学校 講堂&社会科室
【参加者】一幡、今井、帰山、金岡、木越、木村大望、坂田、西脇、野口、林、古屋、森公、山本留 (計13名)

1.和太鼓実習
「みんなで叩いて気分爽快!アンセムにのせて」

 今回は、夏期大オープニングの和太鼓演奏に向けてFIFAサッカーの曲「アンセム」の練習を行いました。前半は、「ドーン・ドドン」「ドンドコドンドン」と難しいリズムはなく、割合スムーズに叩いていけました。しかし、後半の山場、全員がタイミングをそろえる「ドン234ダカダカダンダン」が合わない。何度も何度も練習しました。個人で叩いたり、言葉を口に出してタイミング合わしたり。「ドン234の4ですぐに入るといいんじゃない」「4を数えてから叩くか、試してみよう」とそれぞれの考えを実践しながら、合う方法を探していく。なんとも、頭と体を使う濃密な時間が過ぎていきました。一生懸命になればなるほど、みんな無言になっていくという・・・。このみんなで創り上げていく時間があるから、本番成功した時の達成感が倍増されるんだなあ、と感じていました。夏期大本番!乞うご期待!


2.年間実践報告シリーズ
「アクティブラーニングとしての朗読劇」
(担当:今井洋助さん)

 今年度の実践研の目玉企画です。どうすればアクティブ・ラーニングを取り入れた授業で子どもたちの学びが充実するのか、を課題に今回は、2年生国語「お手紙」で二人組の音読について実習しました。参加者が2人組になり、「クライマックスのかえるくんががまくんにこっそりお手紙を出したことを打ち明け、二人でかたつむりくんを待つ場面」を音読します。ポイントは「気持ちが伝わること」「イメージしやすいこと」です。5組いると、がまくんとかえるくんの関係性の解釈がそれぞれのペアによって違っておもしろい。ふりかえりで「かえるくんは、はやくがまくんを喜ばせたくて打ち明けちゃった、早まっちゃったのでは」「ああ、という言葉の言い方や表情もペアによって違う」など多くの意見が出て、興味深かったです。主題に迫るために、2年生なりの根拠を「こう思ったから、こう音読しました」と述べられたら、アクティブ・ラーニングは充実していくのではないか、と実感する時間となりました。ふりかえりをすることによって思考を共有でき、子どもの気持ちを体感できたように思いました。今後も継続して実践していきたい内容です。

3.西脇正治さんの実践報告
『「青いほし」3年生学年劇~光のダンス~ 児童創作を活かした劇づくり』

西脇さんお勤めの東京女学館小学校の3年生女子76名による創作劇の報告でした。目立ちたがり屋から大人しいお子さんまで様々な子がいるクラスで、人間関係を豊かにするために行われた劇活動20時間の紹介です。校外学習で千葉県館山の海岸に宿泊した体験をベースに、亀の岩戸にお隠れになった亀のお姫様に出てきてもらうために海の生き物たちがダンスを披露する楽しい内容。中には、今までの劇活動を活かした「海の生き物のだるまさんがころんだ」「海の生き物のはないちもんめ」などもあり、子どもたちの自然の姿が表現される工夫もありました。一番の見どころは、カニ・クラゲ・エビなどの子どもたちによる創作ダンスの豊かさ。いきいきとした姿に質問や意見が出ました。
・児童創作のダンスや遊びの部分の作り方を教えてください。
・クライマックス、暗闇の中の海ほたるのライトがきれいだった。→防災用のブルーライト(個人持ち)を活用。
・2クラスの練習の進度や調整はどのようにされたか。などなど、学年で劇を創っていく難しさと充実感が伝わる報告でした。

4.野口祐之さんの実践報告
『4年生 劇の時間の実践(1学期間を振り返って)』

 清明小学校4年生1学期に行った劇の時間10時間の報告です。何より子どもの感想を含めた野口さん手書きの資料がすばらしい。張り切って活動する子どもたちの姿が目に浮かぶ内容に活発な意見交換がなされました。・「ティーチャーインロール」で既成の脚本をアプライドにする、実験的で面白い例である。

・劇の時間10時間の活動計画がいい。子どもの実態に合わせて毎時間内容を変化、調整していく良さがある。・感想の中の言葉がいい、発話記録を考察していくとすばらしい論文になる。・「それ、面白い」を拾うのがうまい、野口さんらしさが出ている。
・劇活動を継続的に行うことによって学級経営の土壌ができてくるいいモデル。クラスの良さが培われている→手立て①具体的な褒め言葉 ②意見を出しても馬鹿にされないあたたかい雰囲気 がポイント
と止まらない話し合いになりました。意見がたくさん出るのはいい報告の証拠。貴重な報告に感謝です。

《次回予告》次回の実践研究会は、9月10日(土)15:00~17:00です。

「和太鼓実習 みんなで叩いて気分爽快!アンセムにのせて」
「林久博さんの実習 1年生国語科 入門期の指導~ドラマ・アクティビティを用いて」
「池田靖さんの実践報告 子ども達と創る子ども達中心の式典の取り組み」


の3本です。夏期大の熱をそのままクラスに、子どもたちに持ち込むためにぜひ9月の実践研にいらしてください。個々の悩みも相談に乗ってもらえますよ。悩むより一歩踏み出す実践研!自分たちが楽しんで研究しましょう。                   【文責:森(公)】

2016-07-18

【脚本研究会】7月活動報告

【日 時】平成28年7月8日(金)19:00~20:30  
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】岡、金平、野口、保坂、森田、山本(茂)、百合岡(計7名)

1.クラブ用プロット『紙ひこうき』/作:岡 信行
<作品について>
 演劇クラブ30人のための、生活劇。NHK番組で取り上げられた「不寛容社会」や、AKB48の『365日の紙飛行機』からヒントを得た。合唱コンクールの練習をめぐり対立する子どもたち。やがて、クラスの中が言いたいことが言えない雰囲気になっていく。そんなクラスの危機を変えたのは、普段「空気が読めない」とされていた、マイペースで能天気な子どもであった・・・

<話し合いより>
・面白いと思う。いい作品が生まれる予感がする!
・言いたいことが言えない=仮面をかぶる、という表現はここでは不要では。紙飛行機とも仮面はミスマッチ。
・キーワードとなる紙飛行機に仕掛けがほしい。実は手紙になっているとか、いつもいじけている子がひたすら紙飛行機を折っていて、そこには何か理由がある・・・など
・みんながそれぞれ折った紙飛行機を飛ばすシーンで終わるときれい。
・テーマの「不寛容社会」とは?

→(作者から)ノートの表紙の昆虫写真が「気持ち悪い」という意見から変えられたり、二宮尊徳の像が「歩きスマホを連想させる」という理由から撤去されたり。本人たちはよかれと思って言っている「正義感」のようでいて無責任な物言いと、企業がそれを取り上げざるを得ない現実と。そうしたことへのもどかしさが書くきっかけとなった。→(参加者から)でも、この話は不寛容が寛容に変わるという話ではないし、それであれば不寛容社会をテーマにせず、「バラバラだったクラスが紙飛行機をきっかけにひとつのクラスになっていく」という話にすればよいのでは。
・対立から和解のシーンでは、みんなは「空気が読めない子」の何に共感しているのか?雰囲気だけに流されて終わりではなく、みんなが共感する何かがほしい。
・「どんな人でも認めていこうよ」というまとめ方では物足りないしもったいない。集団としての高まりを見せる幕切れにしたい。
・歌詞や言葉の巧さだけでなく、動きや出来事で描くことが大事。そして、気持ちや心が伝わるドラマをどうつくるか。今後の展開に期待!

2.人形劇『地球のひみつ』/岡 信行
<作品について>
 前回の話し合いを受けて、「体験的に台詞をいうことによって納得し、楽しく学習内内容を定着させていく」ということを目的に書き直した。アクティブ・ラーニングの一方法としての人形劇の提案。

<話し合いより>
・教科の中で劇をどう生かしていくか、その活路を見出していく作品。「表現することは、学習の上でも子どもたちにとっていいものだ」と先生たちに知ってもらうきっかけになる。ぜひ実践研で深めてほしい!
・理科の課題に対するアプローチではなく、「理科のアクティブ・ラーニング」とすると抵抗があるのでは。とはいえ、アクティブ・ラーニングは定義や認識がまだ曖昧な面もあるので、こちらからこうして提案することが大事。
・やりとりの中で、誤答に対する葛藤があるとよい。そこに学びや発見がある。
・夏期大の分科会で取り上げるなら、脚本を見せる前に「調べ学習をする」「劇化する」という活動を行うと、思考→表現のプロセスを辿れる。教材によっては、人形でこそできるものと、人間が動いて表現した方がいいものとがある。さらには、劇化に適しているものとそうでないものもある。そのあたりの研究も必要。「教科の中で演劇をどう生かすか?」「演劇的手法を用いた活動によって、学習がアクティブになる」という劇作の会のもつ大きなテーマのひとつに対するアプローチ作品。

◆5月から3回連続発表の岡さん!!前回に続いての『地球のひみつ』と、書きたてほやほやの新作プロット、さらには教科書教材の登場キャラクターリストも作って来て下さいました。
◆次回のゼミは、夏期大後9月9日(金)19時~成城学園初等学校にて。皆さんのご参加をお待ちしています♪
【文責:百合岡】

【実践研究会】6月定例会報告

【日 時】6月11日(土) 16時~
【会 場】成城学園初等学校
【参加者】一幡・伊藤・今井・岡・門田・金岡・金平・久保・川窪・坂田・保坂中村・西脇・林・古屋・


ワイリー(16名)

◎夏期大学分科会検討

1.第1分科会「学級づくりのための劇活動」 実習を通して検討(古屋・林)

①怪獣のタマゴa.先ず4~6人の小グループで丸くなって座ったままで、怪獣の鳴き声と、身振りをリレーしていく。次に立ち上がってリレーしていく。最初は共通の鳴き声と身振りを、次のステップでは自分で考えたオリジナルの鳴き声で。b.1人ひとりが怪獣のタマゴになっている。親怪獣がコンコンと叩くと「パッカーン」と割れて新しい怪獣が生まれる。その怪獣が親怪獣になり次々と「子増やし鬼」のように怪獣が増えていく。
⇒計画では「ほぐしの最初の段階」になっているが、少し難易度が高いだろう。
②絵本『りゆうがあります』を使って…母親と男の子やりとり。日常生活上の好ましくない癖を母親が諫める。男の子は、想像を超えたぶっ飛んだ言い訳を連発する。そのユニークさや意外性を楽しむ絵本。実習では3つのグループに分かれてスキットづくりを行った。⇒諫めた目上の者(親や教師)の規範がひっくり返されて子どもが逆転勝利を収めるところに活動の魅力がある。言い訳が現実のものとなって進行するパターンで構成するのが面白いだろう。

2.第4分科会「身近な題材を使ったパペットの制作と実習」
実習を通して検討(岡)

 人形劇脚本『地球のひみつ』をウレタン人形(桜、ひまわり、もみじ、雪の結晶、お日様、地球)を手に持って実際に演じてみた。「日本に四季があるのは、地球の地軸が傾いているから」という地学的な事象を人形劇を体験しながら実感的に理解していこうと
いう画期的な試みである。⇒脚本に「君たちから見て右・左」という文言があると、地球と太陽、地上の者たちとの位置関係が分かりやすくなる。桜とひまわりが両端に居る方が、地球と太陽との位置関係との整合性が可視的に理解しやすくなる。ウレタン手人形は月の満ち欠けなどの理科の事象の他、国語科の説明文などの学習でも活用できそうである。

3.第5分科会「授業で活かせる朗読劇の実習」 実施計画検討(中村)

 朗読劇の基本的な技法や動きの習得の為の教材として「ごんぎつね」を用いたい⇒「オフステージ」「登退場」「視線の上下」「動きのキャッチボール」「追いかけっこ」などの特徴的な技法を「ごんぎつね」で網羅ですることは難しい。別途、教材開発をする方が良いだろう。目的としては、舞台上演への発展応用は考えず、授業の中での活用に絞る。参加者が、主教材の「スーホの白い馬」の好きな場面を選択して実習できると良いだろう。参加者が「望ましい演出」を探るのは・望ましいゴールについての教師案を持つ・そこから逆算した支援、アドバイスが出来る構えを持つ・子どもから出る多様な表現も自分が思い描くゴールとの関係において許容することができるということである。

4.和太鼓実習「アンセムにのせて」

 今回は、口伝を言いながら、机を叩きながらリズムの確認をしました。次回、実際に太鼓を叩くのが楽しみです! 夏期大学のオープニングを飾るべく、練習を重ねていきます。夏期大学のオープニングで、和太鼓演奏「アンセムにのせて」を披露します。ご期待ください!
記録・文責:林】

【脚本研究会】6月活動報告

日 時:平成28年6月11日(土)14:00~16:00  
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:伊藤、岩崎、岡、金岡、金平、川窪、久保、西脇、保坂、百合岡(計10名)

1.夏期大分科会内容検討

○第二分科会(百合岡・伊藤)
 使用脚本は『みんなで歌えば』(百合岡作)。この夏明治図書から出版される脚本集に掲載。宣伝もしたい。

・盛りだくさんの内容なのでメインの活動(脚本)を大切に柔軟に対応するといい。
・「絵本を使ってミニ発表会をしよう」は40分ほどの小活動にしては重い印象があるので、「絵本を使って劇遊びをしよう」に変更。
 ・作品の核となる「アンサンブル」を行うために、参加者を多く集めたい。もしどうしても少ない場合は、上演ビデオなどで実際の雰囲気を知ってもらう。
 ・上演ビデオや学級通信も資料として用意すると喜ばれる。

○第三分科会(保坂)
 使用脚本は『私は糖分を訴えます』(保坂さん作)。内山賞受賞作品。

・高学年ならではの、劇に取り組む意義を押さえたい。高学年は恥ずかしさや抵抗を感じることもあるので、思い切り表現したりみんなで表現を楽しんだりすることが、学芸会のみならず学級経営にも役立つ、ということを伝える必要がある。
・裁判ごっこは高学年が楽しめそう。題材は、今受け持ちのクラスの子どもたちに聞いて集めておくとよい。
・「栄養について調べ、劇で発表」の活動は、初日にしてはハードルが高い。ねらいは調べることではなく動いてみること。資料をこちらで用意しておいて、「ビタミンがないと、疲れやすい」「カルシウムがないと、イライラする」というようなことを演じてみると面白そう。

人形劇『地球のひみつ』 / 岡 信行
<作品について>川崎の人形劇祭りで上演予定。百円ショップで見つけたマットを材料にして作った「太陽」「地球」などの指人形のための作品。

<作者より>
日本にはなぜ四季があるのかを意外と知らない人が多いので、分かりやすく楽しめるように書いた。この地球くんや太陽くんを使ってシリーズ化したい。(月の満ち欠け、月と地球・太陽の大きさの違いや距離、月食や日食・・・など)

<話し合いより>
・四季のことを伝えるには、地軸の傾きや、地球に太陽光がどう当たるかを見せる必要が出てくる。その方法は?光を何かで表現する、影をつくる、地軸をつける、ペープサート式の人形ではなく球体にする、地球を大きくしてあちこちに人形を配し光の当たり具合の違いを示す・・・など。魚の焼き具合が場所によって違うように、角度によって光の当たり方が違うという前提が理解されてなければならない。
・地球くんが傾いて登場して「どうしたの?寝違えたの?」「いやあ、生まれつきこうなんだよね・・・」などと表現するとちょっと劇的になる。いずれにせよ、「傾き」を表現するのは難しい。また、どうしても学習色が強くなってします。
・常夏の国もあり、四季は日本ならではのもの。日本のよさを伝えるという方向性でつくることもできる。
・この内容を人形劇で表現することの意義は?人間関係を見せるのが劇。この内容は物理的な関係を見せようとしている。それならば、物理的な関係を視覚化させることにねらいを置くとして、果たしてこの方法できちんと伝わるかどうか。分かりにくいようならば、やる意味がない。

クラブ用『アベレージ』 / 岡 信行 作
<作品について>生まれつき何もかも「平均的」な阿部礼二。「全国児童生徒学力平均化政策」が敷かれみんなが平均化されていく中で、そこからはみ出す子が阻害され・・・。お面を使った劇をつくりたいと思ったのがきっかけ。

<話し合いより>
・主人公の立ち位置と結末は?
・「安部礼司」を主人公にしたラジオドラマがあり、設定がかぶってしまっている。
・「何でも平均化するのはどうなのか」というのは世間一般の感覚であり、作者ならではの視点や突っ込みが必要。平均化することについて作者はどう思っているのか?よさや問題点は何なのか?作者自身の中で消化しきれていないとただ動きをのせたものになってしまう。常識のなぞりで終わらないように、作者なりの解釈がほしい。

◇もう夏本番のような暑い日。今回は実践研の前に行ったこともあり、いつもと違うメンバーが集まって新鮮な雰囲気となりました。「たまたま時間ができたから・・・」と岩崎先生が久々に参加して下さり、貴重なご助言をいただくことができました。
◇毎回お茶菓子お茶菓子と騒いでいた百合岡、この日はまさかの買い忘れ!もしお茶菓子に期待をしていた人がいたら、ごめんなさいでした。
【文責:百合岡】

2016-07-04

※夏期大ネット受付について

7月1日未明より、当サイトより夏期大の申し込みが受付できない状態でありました。現在は復旧しております。恐れ入りますが、7月1日〜4日の期間にお申し込みをされた方は、再度お手続きをお願いいたします。

2016-06-23

第20回演劇教育名古屋夏期大学 受付開始のお知らせ

おかげさまで、名古屋夏期大学は第20回を迎えることが出来ました。今年度は当ブログ上からも申し込みが可能になっております。ぜひご活用ください。

 

2016-05-30

【脚本研究会】5月定例会報告

【日 時】平成28年5月13日(金)19:00~20:30  
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】岡、木村、野口、保坂、森田、山本(茂)、ワイリー、百合岡(計8名)

中・高学年クラブ用劇『フォーリンの涙』
作:岡 信行

<作品について>頭がよく狡猾なオリエンタルがリーダーである猫の世界。自己主張ができず馬鹿にされているフォーリンは、一匹狼のコビーと心通わせるていくが・・・。登場人物であるフォーリン、コビー、オリエンタルはそれぞれ猫の種類からイメージして作った役柄。

<作者より>演劇クラブを立ち上げ、高学年のためにミュージカルを書いた。今はプロットの段階。ミュージカルなのであまり内容を複雑にせず、歌や踊りを中心にしてつくりたい。

<話し合いより>
・オリエンタルに従っていたまわりの猫たちが、最後に変わる理由が不明確。オリエンタルに逆らえない理由を示すエピソード(気に入らない奴は追い出されてしまうなど)がはじめに欲しい。そして、力ではオリエンタルにかなわないが、やがて心が離れていってしまう・・・というように。→説明でなく行動で関係性を示す。
・オリエンタルを悪者で終わらせるのではなく、救いがほしい。改心して最後は仲間として受け入れられる、独りになったオリエンタルにラストでフォーリンが優しく声をかける、など。
・もともと一匹狼だったコビーが、なぜわざわざ去ろうとするのか。
・コビーとフォーリンの関係が不明確。
・雄が三匹という設定だと色気(?)がない。フォーリンを女(誰かの妹)にしてはどうか。兄妹愛か恋愛かどっちをとるか?など、やっぱり恋愛ものがいいよ。→ストーリーとしてはいいけど、小学生が演じるにはどうか。
・山場で、殴る以外の解決法はないのか。仲良しを殴るには余程の理由が必要だし、フォーリンは非暴力的なリーダーとして殴る以外の方法で解決させたい。
・うまく流れているけど、よく読むとあれ?となる。行動の裏づけがないとご都合主義になる。オリエンタルがいばっているのはなぜ?劣等感があるから?その理由は?というように、設定を一つ一つ検証していかないと前に進まない。
・本当のリーダーとは?という人間関係のあり方を問う作品ができそう。事件が起きた時、第三者が来た時、ピンチが訪れた時・・・本性が見えて、人間関係が変わる。

低学年用劇 相談
ワイリー麻梨子

<作品について>
11月に上演する、1・2年生のための脚本を書いてみたい。歌『ぼくらはみんな生きている』をテーマに虫や植物の世界を描く案と、歌『夢をみるなら』をテーマに勉強に追われる子どもたちが、未来(夢)の世界の子どもたちと交流する案の二案を考え中。

<話し合いより>
・虫の世界の案は、既によく書かれているので、夢の世界(=子どものかわいい想像の世界)の案の方で進めるとよい。
・小さい子はネガティブにはなりにくい。「勉強ばかりでつまらない」という設定は塾通いの高学年向き。また、「真面目で勉強ばかりの子」は「創造性がない」と決め付けてよいのか?実際の子どもたちはそうでもない。
・対立からではなく、「なぜひらがなを覚えるの?」「なぜ数字を覚えるの?」「50音はなぜこの順番なの?」・・・などの素朴な疑問から物語を始めるとよいのでは。
・1・2年生127人なら、テーマ性を追うよりも、楽しく遊ばせる仕掛けをつくり、子どもたちの動きを生かす方がよいのでは。あいうえお隊、数字隊、音符隊、アルファベット隊・・・等。数字や漢字に、苦手な子が追いかけられるシーンなんて面白そう。その面白さをどうつくるかに絞って考える。そして、最後には「数字や漢字って大事なんだ」と気付くことができるような流れにするとよい。

◇初登場のワイリーさん、ようこそゼミへ!「お話を考えるのは好きだけど、どうやって脚本にしたらよいのか分からなくて・・・」というワイリーさんに、「好きとか、書きたいという気持ちがあれば大丈夫」と木村さんから力強い励ましが。
◇この日のお菓子は、いつもよりグレードアップして成城有名店のシュークリーム♪美味しくいただきましたが、「こうなると珈琲も欲しいよね」「仕事帰りでお腹が空くから、カップ麺とかもいいな」とまた言いたい放題。まあ今回はちょっと予算オーバー気味だったので、次回はうまい棒に戻します(笑)

◇次回のゼミは、6月11日(土)14時~成城学園初等学校にて。夏期大分科会の内容検討が中心となります。皆さんのご参加をお待ちしています。
【文責:百合岡】

2016-05-22

【翠会】5月定例会報告

【日 時】平成28年5月7日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校 小会議室にて 
【参加者】長谷川安佐子 金平純三 二見恵理子 土井彩子 山本留実 木村たかし 野口祐之 蒔田敏雄 (8名)

「ちょっと脚本を書いてみたいのだけれど…」「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」「自分で描くのは、まだまだだけれど、他の人の脚本を上演してみたい…」
 初心者の方から経験者まで、脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。


「図書館こびと」高学年用脚本
作:二見恵理子

 時は現代、場所はある町の図書館。図書館に住む小人たちと、図書館にやってくる子どもたちの物語。

<作者より>
 最初、時計の中にいる小人のいとこという設定で考えた。人間の手仕事がいっぱいあった時代は小人の仕事があったが、電子化して小人の仕事が減ってきたという図書館を舞台にした話として書き始めた。知的財産を守ろうという職人気質の小人がいる世界を描きたかった。しかし、人間の子どもをたくさん出し、子どもを全員生かそうとしたら、最初に考えた小人の話から変わってしまったとのこと。
 こうじとミックを消し、ふうかのストーリーに焦点があたるように書き直そうと考えている。

話し合いから
 ・知的財産を守ることと電子化されることは矛盾しないのでは?
 ・何を「守りたい」小人なのかがわからない。物的なものなのか、精神的なものなのか?子どもたちが「読みたい」という気持ちを守りたい?
 ・なぜ、ふうかとこうじは小人の世界に呼ばれたのかがわからない。
 ・いろんな要素がありすぎてわからなくなってしまっている。
 ・会話のテンポや流れがスムーズでいい。
 ・図書館に小人がいるという設定や世界観がいい。

などの作品についての話と共に、これからの図書館の役割、書籍の電子化についてなどにも話題が広がりをみせた。最後は、今の時代にはもっとファンタジーが必要なのではないか。小人が出てくるファンタジーの作品についての話なども出され、今後の書き直しを楽しみにしつつ、話し合いが終わった。

☆「とことこ君」
作:山本留実

森の中を舞台にしたファンタジー。思ったことが声に出る男の子を温かく見守る森の木々や妖精、そして男の子の幼馴染の女の子の物語。

作者より
 ・自分が心のことをしゃべるタイプで、擬音も多用するし、子どものころ「なんで、どうして?」という子だったことを思い出して書いた。
 ・英語などの外国語では、数の数え方は一緒なのに、なぜ日本語はいろいろ言い方があるのだろうと子どものころ疑問だったことを思い出して書いた。
・森の木々たちとたけと君とは相思相愛、お互いに求め合っている
 ・時間がなく、森に住む動物なども出したかったが、生態などを調べられなかったため、今回は断念した。
 
話し合いから
 ・「とことことこ」と言いながらは考えられないのでは?→止まって考える。
 ・幼馴染の女の子、いっちゃんには、妖精や木が動く様子は見えるのか?→きららや森の木たちは見えない。夢みる人には見えるけれど、現実家には見えない。
・どこの世界をふくらませるか。いろいろな展開が考えられそう。
・中学生の演劇部等で、練習用にやると色々な表現が出てきそう。
 ・とことこ君は、自分の思う通りに行動してしまうイメージ。他にも「ジットちゃん」「キーキーくん」など、擬音系でキャラクターを作っていくのはどうか。
 ・とことこ君を森の木々が受け入れている感じがほんわかしていていい。

 こちらも、設定を生かしてこれからどのように膨らませていくのかが楽しみな作品だという意見が出され、話し合いが終わった。 

 今回は実践研究会と同じ時間での開催で、なおかつ連休中の会でしたが、それでも8名の参加がありました。また、今回は2本とも提案的な内容で、これからの展開が楽しみであると共に、出席者にたくさんの刺激を与えてくれる作品でした。


◎次回の翠会は…
  6月4日(土)15:00~ 成城学園初等学校小会議室の予定です。(当日は成城学園が学校説明会のため、会場が変更になる可能性があります。)
  作品提出希望の方は、早めに担当までお申し出ください。
                                【文責:蒔田】

2016-04-20

【実践研究会】 3月ツアー報告『いざ!ブルーライト ヨコハマ』

【日 時】3月27日(日)13:00~
【場 所】シーバス ~ Orbi 横浜 ~ 横浜中華街 ~ 山下公園
【参加者】金岡、林、古屋、一幡、今井 計5名

1.シーバス(SEA BASS)乗船
みなとみらい21「ぷかりさんばし」にて集合写真。実践研ツアーの始まり始まり〜

 
横浜駅に集合し向かった先は、船乗り場です。そう、海
SEA BASSクルージング!
の街横浜の移動手段は電車だけではありません。シーバスは、横浜駅東口~みなとみらい21~赤レンガ倉庫~山下公園を結ぶ海上アクセスなのです。私たちは、みなとみらい21まで乗船しました。天気が心配されていましたが、ぽかぽか陽気の中、横浜のビル群や海風を感じながら、10分間の船旅を満喫しました。
 ちなみに海上のバスを表す「SEA BUS」ではなく、横浜駅東口(帷子川)河口の淡水と海水域を行き来していることから、魚のスズキの意味である「SEA BASS」と表記しているそうです。耳寄りな情報をもう一つ。この船には、ランチ・ケーキセット・ディナーなどを備えたクルージングプランもあるそうです。記念日の際には利用してみてはいかがでしょうか。




2.Orbi横浜

ゴリラとハイチーズ!
まずは大スクリーン「シアター23.4」へ。北アメリカのロッキー山脈南部に位置するイエローストーン国立公園を紹介したムービー。気象の変化、弱肉強食の世界。もう一つ見たのが、最新作「モンキーキングへの道」。スリランカでたくましく生きるサルの生態を紹介したムービー。その世界に入り込みワクワクしっぱなしでした。「4Dシアター・マウンテンゴリラ」や「ワイルドジャーニー・エレファンツ」など、野生動物の気持ちになって体を張って体験しました。2
時間ほど滞在しましたが、まだまだ体験しきれないコーナーもありました。右の写真は、ゴリラのモニュメントを囲んで記念撮影。

3.横浜中華街

中華街のシンボル「善隣門」にて
みなとみらい駅〜元町中華街駅まで地下鉄で移動し、明るいうちに到着。早速、中華街の門で記念撮影。賑やかな中華街をブラ歩き。豚まん、焼き小籠包など、お馴染みの店を横目に、見つけたのはベビースターラーメンのアンテナショップ。入館無料の案内に誘われ、みんなで入ってみることに。昔ながらの復刻版ベビースターやご当地ベビースター、Tシャツやグッズなど、盛りだくさん。古屋さんは、できたてのベビースターラーメンを購入。ポリポリと、香ばしくて美味しくて。その後、突き当たりまで一通り歩いた後、一幡さんのリサーチによりパワースポット「関帝廟」へ。商売の神様が祀られています。そして、いよいよ夕食会場のお店「桂宮」へ。中華の装飾や優しい音楽が流れる高貴な雰囲気。個室のお部屋でターンテーブルが登場し、みんなでテンションアップ!早速サービスドリンクで乾杯。前菜に始まり、次々とお料理が運ばれてきました。彩りよし、味よしのお料理に大満足。満腹のはずでしたが、その後は、ごま団子とタピオカドリンクを求めて、再びブラ歩き。甘味もしっかりいただきました!

夕食は「桂宮」にて。お腹いっぱい食べましたが、さらに別腹が・・・
美味!
別腹にてごま団子頂きます。
4.山下公園

 夜も8時を過ぎ、ラストは中華街からすぐ目と鼻の先にある山下公園へ。ご存じ、ブルーライトヨコハマの聖地です。視界もよく、東京タワー、スカイツリー、川崎の工場群など、夜景が素晴らしかったです。公園の中へと進むと、氷川丸・ベイブリッジを背にして、ライトアップされた「枝垂桜」が見えるではありませんか。思わず駆け寄り、見とれてしまいました。辺りの花壇には水仙やチューリップ、他にも春の花々がきれいに整備されていました。夜景の美しさ、そして、春を感じて、ツアーの締めくくりとなりました。

<参加者の皆さんより一言感想!>

○一幡さんが何から何までセッティングしてくださいました。「Orbi 横浜」では、大自然に抱かれているような気持ちになりました。大自然のほんの一部でしかない「人間」が、このかけがえのない生態系を壊していくことは、決して許されないことだと思いました。(林)
○初めてのツアー参加でドキドキしていましたが、すごく楽しくて充実した半日でした。企画・予約などしてくださった一幡さんに感謝しています。青空の下でのシーバス。寒さ、ゴリラの足音、ゾウの攻撃を体験して、パンダになったOrbi。出来立てのベビースターと美味しいディナー。どれをとっても、ここでしかできない体験でした。さすが実践研💕 楽しい時間をありがとうございました。(古屋)
○お天気の中、シーバスに乗って気持ちよかったです。普段、慌ただしく過ごしているので、まったりできました。Orbiのシアター23.4では、日本最大級のスクリーンで迫力ある映像にびっくりしました。楽しいツアーでした!(金岡)
○Orbi 横浜、自然体験でゴリラや象を間近で見て迫力がありました。爆風から寒さを体感できました。中華街の関帝廟、すごかったです。桂宮のディナー、美味しかったです。内容の濃い横浜ツアーになって、皆さんに感謝です。ありがとうございました。天気も良く、一安心でした♪(一幡)
○Orbi 横浜は体験型の施設で、世界中の大自然を旅した気分になりました。動物や虫好きの人にはもってこいのテーマパークだと思います。中華街では、ゆっくりお料理を堪能し、大満足でした。一幡さん、ツアーの企画・運営、お店の予約まで、ありがとうございました。(今井)
【文責:今井】

2016-03-31

【巻頭言】否応なしに英語劇

 これは4月号であるから、本来ならば新年度の抱負などを述べるのが通例であろう。
しかし、今回はそれを差し置いて「英語」の話をしたい。

 結論から言うと、これからの子どもたちが生きていく社会では、英語は「使わざるを得ない」ものとなるのだ。

 今までは「自分が海外旅行にでも行かなければ、英語を使うことはめったにない」状態であった。しかし今や「自分が行かなくても、勝手に向こうがやって来る」時代なのである。昨年の訪日外国人観光客数は過去最高の1974万人に達しており、安部首相は会議で「観光は成長戦略の大きな柱の一つであり、地方創生の切り札だ。世界が訪れたくなる日本を目指し、観光先進国という新たな高みを実現していく」と述べた。
 そして企業に目を向ければ、ホンダが昨年6月30日に開示した「サスティナビリティーレポート」で「英語の公式言語化に取り組みます。将来は、英語力を役職者認定の要件にしていくことを計画しています」と発表し、2020年を目標にした英語の社内公用語化を宣言した。また、ユニクロのファーストリテイリングも2012年3月から社内英語公用化を実施しており、日本のオフィスであっても幹部レベルの会議や資料は全て英語に統一され、日本人に限らず中国人といった非英語圏の幹部や支店長クラスの人には英語研修を実施している。その他、楽天、シャープ、武田薬品、アサヒビールなどの企業も社内公用語として英語を採用している(採用する方向で推進している)のである。
 当然、この波は教育界にも押し寄せている。文科省は2020年の「小学校英語全面実施」を目指して今年(2016年)に「小学校新学習指導要領改定」を行い、2017年には「小学校英語教科書」の作成に入る。さらに今回の『英語改革』の特筆すべき点は、『大学入試での英語の改善』を挙げている事である。つまり「今までのようなペーパーテストだけの英語試験」から「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を評価する試験に変えるのである。これまでに何度も「英語の改革」は試みられてきたが、成果は上がらなかった。なぜなら「だって、試験に出ないでしょ」の一言で片付けられてしまったからである
 しかし今回はそこにメスを入れた。文科省の本気が感じられる。小学校英語では、「知識・技能」としての英語だけではなく、「知っていることをどう使うか」(思考力・判断力・表現力)、「外国語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」(意欲)も重点化された。習った英単語を駆使して意欲的に表現していくことが大切なのである。要するに、楽しんで堂々と英語でコミュニケーションがとれればいいのである。そのための有効な学習方法って・・「劇」でしょ。
 即興劇やショートドラマ等々、劇的な手法を使って英語を身に付けていくことが英語の授業の主流となっていくのではないだろうか。となれば、ミニ脚本や即興劇のネタなど様々な形での英語劇の脚本が必要になる。劇作の会でも英語劇の創作に力を入れねばならなくなる日がやってくるのは、そう遠いことではない気がする。
【文責:加藤陸雄】

【脚本研究会】3月活動報告

【日 時】平成28年3月11日(金)19:00~20:30  
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】木村、野口、保坂、森田、百合岡(計5名)

高学年向け プロット『やさしい星』
作:保坂 弘之

<あらすじ>
 宇宙船の故障によりローレル星に不時着したキューブ星の子ども四人組。親切でフレンドリーなローレル星の人たちに助けられ、故障を直すまでの間この星でゆっくり過ごすよう提案される。何から何まで親切にしてくれるローレル星の人たちの歓迎を受け、しばらく滞在することにしたキューブ星の四人組だったが・・・。

<作者より>
 嘘の反対である、「真実」(本心)とは?というテーマで書きたい。クラス(高学年)の子どもたちを見ていて、自分に有利に働くようにと不自然に親切にする行動や、友達をかばうような発言がたびたび見られるのが気になっている。嫌なものは嫌と言えること、本音で付き合うこと、その上で気持ちよく成立する「優しさ」や「親切」とは何かを考えさせたい。

<話し合いより>
・内面を描く話は、どうしても動きが少なく台詞が説明的になるため、劇として成立しにくい。
→テーマはそのままにして、設定を一から組み立て直す必要がある。(例)時は未来。宇宙の移動教室。班ごとに移動しているが、ある班は未知の星、地図にない星に不時着する・・・。
・班行動にする場合、メンバー一人ひとりの性格や、人間関係をきちんと設定する。
・真の「おもてなし」って何だろう?見返りのない親切とは?
・ぶつかり合って初めて理解し合えることもある。
・広大な宇宙を舞台にするのに適したテーマなのか?生活劇の方が合ってる?
・本心を言ったり、異論を述べたりすると、連れて行かれてしまう国。表面上のつきあいしかできない国。侵略国家。享楽国家。・・・
・なまけ者の国に働き者が一人入っていったら・・・?動物や昆虫に置き換えて、その中で気付きをもたせていく?
・仲間が集団を浄化することの大切さ。

◆『アリとキリギリス』、藤子・F・不二雄の『ミノタウロスの皿』、『ガリバー旅行記』などを例に、価値観の違う生き方、本当の優しさとは、「常識」という思い込み…など話題が広がりました。保坂さんの原案では、ほのぼのとしたやりとりから始まり、最後は衝撃の罵倒シーンで終わるというブラックな展開。「自分に嘘をついていい人を演じ続けたり、人から嫌われないことだけを考えたりしていると、やがて破綻をきたす」というテーマは、子どもだけでなく大人にとっても考えさせられるものです。「難しいテーマに挑んでいるから、何とかしたいねぇ・・・」と一同唸りながら今回は終わりました。次回またどのような形で出てくるか楽しみです。保坂さん、楽しみにしています!

◇次回のゼミは、4月9日(土)15:00~成城学園初等学校にて、翠会との合同の会になります。皆さんのご参加をお待ちしています!
【文責:百合岡】

2016-02-22

【脚本研究会】2月定例会報告

【日 時】平成28年2月12日(金)19:00~20:30
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】金平、野口、保坂、中村(俊)、森田、山本(茂)、百合岡(計7名)

 参加者が揃うまで、まずは来年度の相談から始まりました。そこで「終わった後のノミニケーションも大事にしたいよね」という話も出て、「目標は20:30終了」と・・・。今回は、2本とも脚本ゼミではなく発表相談だったこともあり、20:30終了!久しぶりにゼミ飲み会が復活しました。ここで出た「作者のうめき声が聞こえるような脚本を!」という名言は、今後のゼミのキャッチフレーズになる予感がします。


『5年TV★SHOW』 
5年生向け 発表相談/百合岡 依子

<作品について>
 学習発表会で、いろいろなジャンルのテレビ番組を構成したショーをつくる予定。ニュース、クイズ、ショッピング、ドラマ、CM・・・ジャンルは様々だが、いずれも内容に「一年間の出来事や思い出」を盛り込むようにしたい。子どもたちからはさまざまなアイデアが出ているので、発表会に向けてうまく構成していきたい。

<話し合いより>
・子どもたちに創らせる場合、制約を明確にすることが大事。持ち時間や人数など。
・グループ活動をしっかり行うためには、ジャンルに関わらずグループの人数を統一した方がよい。6~7人ずつがベストか。多すぎず、少なすぎず、じっくり話し合ってよいものをつくるようにさせる。そうしてこそ、「子ども同士の話し合い活動」という、取り組みのめあてに沿うことができる。
・全体を構成する時に、起承転結の流れをつくることも可能(番組中にトラブルが発生するなど)。その場合は、まったく別物の作品になるが。
・つなぎと終わりをどうするかが鍵。つなぎ隊は、毎回同じパターンで統一。終わりは、「6年生はこうなる!」という予告にするのもいいかも。
◆(相談者より)先輩方からたくさんのアイデアやアドバイスをいただくことができました。本番後、よい報告ができるよう頑張ります。

「お別れ会発表プロット」
6年生用/作:中村 俊英

<作品について>
 今受け持っている5年生が、来年2月に発表する時のためのプロット相談。60年後、念願のタイムマシーンを発明したある6年生が、過去に戻って小学校時代の思い出を見たり、取り戻したい過去の場面を見て過去を変えてみたりする。思い出などの具体的な内容は、子どもたちからアンケートを取って決める予定。

<話し合いより>
・タイムマシーンを発明した子(おじいさん)は、思い出を見ているだけなのか、それともその世界に入っていくのか?
・卒業前の発表ならば、「取り戻したい過去」というマイナス要素をわざわざ掘り起こすのではなく、思い出だけで繋いでいく方がよいだろう。
・自分にとっては後悔のある出来事にも、実は別の真実があった・・・というような発見があると、ドラマが生まれる。
・作者が子どもたちに伝えたいのは何か?助け合い、友情、協力、つながり、優しさ・・・。思い出をつなぐことによって、そこに共通して流れるものへの気付きが生まれる、というようにできるとよい。

◆来年の発表に向けて、一年前から準備を始める中村さん。これから時間をかけてじっくりと創り上げるとのことです。「取り戻したい過去」という題材には、後に話を聞くと作者の深い思いがありました。子どもたちと歩みながら少しずつ作品が形作られていくであろうこの取り組み、次の発表が楽しみです。
【文責:百合岡】