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2016-02-22

【脚本研究会】2月定例会報告

【日 時】平成28年2月12日(金)19:00~20:30
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】金平、野口、保坂、中村(俊)、森田、山本(茂)、百合岡(計7名)

 参加者が揃うまで、まずは来年度の相談から始まりました。そこで「終わった後のノミニケーションも大事にしたいよね」という話も出て、「目標は20:30終了」と・・・。今回は、2本とも脚本ゼミではなく発表相談だったこともあり、20:30終了!久しぶりにゼミ飲み会が復活しました。ここで出た「作者のうめき声が聞こえるような脚本を!」という名言は、今後のゼミのキャッチフレーズになる予感がします。


『5年TV★SHOW』 
5年生向け 発表相談/百合岡 依子

<作品について>
 学習発表会で、いろいろなジャンルのテレビ番組を構成したショーをつくる予定。ニュース、クイズ、ショッピング、ドラマ、CM・・・ジャンルは様々だが、いずれも内容に「一年間の出来事や思い出」を盛り込むようにしたい。子どもたちからはさまざまなアイデアが出ているので、発表会に向けてうまく構成していきたい。

<話し合いより>
・子どもたちに創らせる場合、制約を明確にすることが大事。持ち時間や人数など。
・グループ活動をしっかり行うためには、ジャンルに関わらずグループの人数を統一した方がよい。6~7人ずつがベストか。多すぎず、少なすぎず、じっくり話し合ってよいものをつくるようにさせる。そうしてこそ、「子ども同士の話し合い活動」という、取り組みのめあてに沿うことができる。
・全体を構成する時に、起承転結の流れをつくることも可能(番組中にトラブルが発生するなど)。その場合は、まったく別物の作品になるが。
・つなぎと終わりをどうするかが鍵。つなぎ隊は、毎回同じパターンで統一。終わりは、「6年生はこうなる!」という予告にするのもいいかも。
◆(相談者より)先輩方からたくさんのアイデアやアドバイスをいただくことができました。本番後、よい報告ができるよう頑張ります。

「お別れ会発表プロット」
6年生用/作:中村 俊英

<作品について>
 今受け持っている5年生が、来年2月に発表する時のためのプロット相談。60年後、念願のタイムマシーンを発明したある6年生が、過去に戻って小学校時代の思い出を見たり、取り戻したい過去の場面を見て過去を変えてみたりする。思い出などの具体的な内容は、子どもたちからアンケートを取って決める予定。

<話し合いより>
・タイムマシーンを発明した子(おじいさん)は、思い出を見ているだけなのか、それともその世界に入っていくのか?
・卒業前の発表ならば、「取り戻したい過去」というマイナス要素をわざわざ掘り起こすのではなく、思い出だけで繋いでいく方がよいだろう。
・自分にとっては後悔のある出来事にも、実は別の真実があった・・・というような発見があると、ドラマが生まれる。
・作者が子どもたちに伝えたいのは何か?助け合い、友情、協力、つながり、優しさ・・・。思い出をつなぐことによって、そこに共通して流れるものへの気付きが生まれる、というようにできるとよい。

◆来年の発表に向けて、一年前から準備を始める中村さん。これから時間をかけてじっくりと創り上げるとのことです。「取り戻したい過去」という題材には、後に話を聞くと作者の深い思いがありました。子どもたちと歩みながら少しずつ作品が形作られていくであろうこの取り組み、次の発表が楽しみです。
【文責:百合岡】

【翠会】2月定例会報告

【期 日】平成28年2月6日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校 応接室にて
【参加者】木村 長谷川 金平 土井 久保 蒔田 武田 芦澤 

「ちょっと脚本書いてみたいのだけど・・・」
「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」
「自分で書くのは、まだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」

あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。
 
☆「こわい の 本」クラブ用脚本
作:蒔田 敏雄

作者より 
・朝会(10分程度)で上演する。4,5,6年生のクラブ。演劇クラブの発表。
・会場も参加する内容で楽しい。
・サッカークラブ希望者が入部しているため、なじめずにいる。その子たちも、楽しめるように内容を考えた(暴走族の役をとりいれた)。

<話し合いから>
・3つの話から構成されている。2つの話は、クイズ形式が取り入れられているので、3つめも同じようにするとよいのでは。かいじゅうとおばけ。会場に問題を出したところで、母親が出てきて叱る。「こわいものは、ここには、なかったー!」と言って逃げ出すのはどうか。
・2つ目の内容に、突然、雪かきの話が出て、「こわい(つかれた)」といってもわかりにくい。雪が降って、サッカーができない。そこで、雪かきをして疲れてしまった、という内容にすれば、見ている側にも伝わりやすい。
・サッカーの場面で、本が置いてあり、それを偶然見つける設定だが、雪でサッカーができないから、本でも見ようということにした方が流れが良い。
・こうした発表会を自主的に行えるようになっていくとよい。無理のない発表を継続していけるように短編を組み合わせられるとよい。短編のひな型のような作品を作っておくと取り組む先生も増えるのではないか。(クイズ形式はど)ぜひ、脚本集などに取り入れていきたい。

☆「マキオくんの『サイクリング ゴーゴー』『時こくを守ろう』『冬を健康に過ごそう』」生活指導の劇
作:蒔田 敏雄

作者より:生活指導で、教員が行った劇。子供たちの反応はとても良い。

<話し合いから>
・春休みの話は、内容が多すぎる。1つか2つに焦点を絞ったほうがわかりやすい。また、会場参加型にしたら、楽しめるのでは。たとえば、劇中の人物が悪いことをしたら、「ダウト!」と叫ぶなど。
・「お金をこっそりとったり」「悪い薬を売りつける」などは、低学年には重すぎる。

☆「101ちゃんの すくらむだいさくせん」
1年生向け 原作 かこさとし 潤色 芦澤 明美

作者から
・11月に学習発表会で上演。1年生85名。
・原作や脚本の後半、「死んでいた」という表現を使わずに、おたまじゃくしたちが戦う内容にした。脚色ではなく、潤色。

<話し合いから>
・スクラムを活かすとしたら、前半にスクラム遊びをするがお母さんは認めなかったという内容を入れると、後半のお母さんの評価が生きてくる。
・「赤ちゃん産んだ」のセリフは、卵がかえるという方がよいのでは。子供たちの中には、カエルは卵からおたまじゃくしが産まれてくることを知らない子もいるので。
・表記については、カタカナを使ってよいのではないか。学習していなくても、ルビをふるなどして、教えていくことも必要だ。
・大人数の劇の脚本は、場面ごとに練習できるように構成していくとよい。
・やればやるほど子供たちが面白いものを見つけ、遊べる舞台であってほしい。また、ハプニングを楽しむ余裕をもちたい。
・学習発表会の内容は、毎年同じものであってもよいのでは。その年の子供たちが作り上げる、自分たちの劇という見方もできるのではないか。飽きるのは大人側。子供たちは新鮮なはず。演出の違いや流れの違いを楽しめるのではないか。

☆「ともだちきねん日」 2年生用脚本
作:久保 由美子

<作者から>
・上演した作品。わかりにくいところや出入りを書き直した。また、学習したわらべ歌を取り入れた。
・自分勝手な人物としておおかみを登場させている。

<話し合いから>
・やさしい声というのは、難しいのでは。たとえば、学習を取り入れるのであれば、「やまびこごっこ」を入れてみるとよいのでは。オオカミがやまびこになり、キツネよりも弱い声で返すようにすれば、優しい声に近づけると思う。
・いろんな要素を入れると、芯がぶれてしまう。オオカミの大きな声を中心に考えていくとよい。トレーニングして、ますます強くなる。良かれと思ってしていたことが、真逆の効果を生んでしまう面白さを描いてみてはどうか。
・くまの登場は、おおかみの変容を見せたいためだが、あまり変容はしていない。くまに対して、キツネに教えられたことを、1つ1つ丁寧に話させると面白い。キツネたちが苦笑いしている様子も楽しい。
・何度も書き直している作品なので、しばらく置いて、もう一度、かわいい世界観を残して書き直しに挑戦してほしい。
                         【文責:芦澤】

◎次回の翠会は・・・
4月9日(土)15:00~ 成城学園初等学校
脚本研究会と合同の予定です。作品を募集しています。(3月の翠会はありません。) 

2016-02-16

【脚本研究会】1月定例会報告

日 時:1月22日(金)19:00~21:00
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:川窪、木村隆、小宮、野口、保坂、山本茂男

『地球が泣いている』(中学年用)
作:川窪 章資
 
 川窪さんは、4年生の社会見学で、清掃工場見学に行ったとき、係の方に説明を受けたことに刺激を受けて、この作品を書いたと語っていた。(3R運動など)
 4年生40名で、3学期に上演するとのこと。だから、子どもたちに近日中に脚本を渡さなければならないということ。だが、脚本ゼミでは、忌憚のない意見が続出した。

〇要素を盛り込み過ぎ。言葉で説明し過ぎ。学習したことのまとめの発表が目的なのか?劇(ドラマ)が目的なのか?
〇大人数が出る、太陽フラッシュビーム隊や温室効果ガス隊や電気マンなどの役割りや演技プランを練る必要がある。大人数だからこその演出を考えたい。子どもたちがやりがいを持って、演じられるように。(台風の場面などは、ダイナミックでおもしろい。)
〇やはり、人間の葛藤を描かなければ。台風、北極、そして、もう一つの場面をつなぐオムニバス形式にするといいと思う。環境問題にからめた人間ドラマが見たい。
〇地球と太陽の会話で始まり、最後もまた、地球と太陽の会話で締める構成は、おもしろい。会話もしゃれている。
〇環境問題は、大人でも明確な解決方法を示すことができない。いろいろな矛盾を孕んでいる。劇では、解決法をレクチャーするというよりも、問題に対峙する人物の心のドラマをつくりたい。

川窪さんは、「自分で書いていて、もやもやしていたのが、すっきりした気分です。がんばって、書き直します。」と、締めくくった。

『世にも不思議な物語 タイム トラベラー』(クラブ用)
作・演劇クラブ 脚本・山本 茂男
 
 山本さんも、川窪さんと同じく、発表会に向けての脚本提出。やはり、近日中に脚本の決定稿を出さなければならないということ。この作品にも、多くの意見が出て、ゼミは盛り上がった。

〇演劇クラブの子どもたちが、大筋を考えたとのこと。自分(みく)のせいで起きた事故で、親友のうたのが意識不明となってしまう。そのうたのを救うために、タイムトラベルで、事故前に戻り、やり直すことを、時の番人に提案される。しかし、やり直すためには、自分(みく)の存在そのものをなくさなければならないという設定。自分(みく)の代わりに、「みくる」という存在が提供されると言う。

◯「世にも奇妙な物語」のようなテイストでおもしろい。
〇タイムスポット、生体エネルギー、記憶エネルギー、友情パワー、時空の架け橋、記憶吸収システムなど、タイムトラベルに関する用語が多く出てきて、理解に手間どる。また、説明的になってしまう。
〇時の番人たちは、なぜ、タイムトラベルをしているのか?彼らは、一体何者なのか?(未来人?アクマ?)という大きな設定について、答えを持って、脚本をつくった方がいい。また、時の番人、なぞの女、みくるの三人の関係性もはっきりしない。
〇みくが、うたのを救うかどうか葛藤すること。また、みくるがみくの代わりに、自分が存在を消すことにしたということ。これらのドラマを盛り上げるためには、みくとうたのの絆の深さを描く必要がある。また、みくるが、みくの代わりをする体験の中で、人間の友情の美しさに気付く印象的な出来事があるといいと思う。
〇タイムトラベルして、事故前と同じやりとりが、繰り返される場面がおもしろい。が、整理して、しつこくならないようにしたい。
〇バイロケーションという言葉があるが、自分とまったく同じ人間が現れて、自分の代わりをつとめ、そちらの方が何をやっても優秀だったらと考えると恐ろしい。やがて、自分のポジションすべてを乗っ取られて・・・。自分の存在意義を見失って・・・。

 おもしろい展開のお話だったので、いろいろな意見も出された。山本さんは、「みなさんの意見を参考に、書き直し、子どもたちと、いい舞台をつくります。」と、力強く締めくくった。

 たった6人の参加者であったが、充実した討議ができたと思います。寒い時期ではありますが、参加すれば、元気が出ること、まちがいありません。
【文責:野口】

【実践研究会】12月定例会報告

日 時:2015年12月12日(土)15:00〜17:20
場 所:成城学園初等学校 講堂、応接室
参加者:伊藤、今井、岡、加藤(陸)、金岡、金平、川窪、木村(た)、木村(望)、   
    木越、小宮、中嶋  計12名

1、和太鼓実習「早く来た人ほど爽快感UP」
加藤 陸雄さん

「御神事(ごしんじ)くずし」「御神事太鼓」を低学年用にリズムを簡単に崩した曲だそうです。3パートのリズムは以下の通りです。
息がぴったり、爽快です!







前:ドンカカ ドカカ×2 ドドドン カカカ×2 
  ドドドドドドドン  ドンドンドン
中:ドンタタドタタ×2  ドドドン×4(だんだん大きく)  
  ドドドドドドドん ドンドンドン
後:ドドドドドドドド×2   ドドドドドドドん 
  ドンドンドン  「そーれ」(掛け声) 

 ひとつの太鼓を三角形状に囲みながら3人が叩き、10人が4つの太鼓を「そーれ」の掛け声と共に、瞬時に移動しながら演奏を続けました。少ない太鼓でたくさんの人が関われ、それぞれの距離が近くて皆の一体感を感じました。


2、楽器作り実習「手作り楽器でアンサンブルを楽しもう」
自作楽器での演奏に夢中になりました。
岡 信行さん

<楽器紹介>
ヤクルトーン、
ホースフルート
ジャンベ
スライドホイッスル 他

・DVD鑑賞「川崎市創作劇発表会の様子」

・楽器「スライドホイッスル」作り
<使用した物>
ケミカル棒1本、かき氷用ストロー、ウレタン、竹串

<使用した道具>
岡さんの演奏を堪能しました。
彫刻刀、はさみ、グルーガン

<手順>
1,ケミカル棒に彫刻刀で穴をあける。ただし斜め方向に。
2,ケミカル棒内にすき間がない大きさに形を作ったウレタンを竹串に刺し、グルーガンで固定する。
3,ストローを1で空けた穴の近くで適当な(音がでる位置を探した)場所にグルーガンで固定する。

 最後は、パックフルートによる岡さんの独奏「星に願いを」に聞き入りました。子どもの気持ちになりながら、一生懸命にひとり一つの楽器を作り、皆で3曲ぐらいを即興で演奏しました。身近で手頃な(百円ショップ)物を使っての楽器は発想豊かな岡さ

んのオリジナル。岡さんのもとで演奏ができる子どもたちが羨ましいです。


3、インプロ実習「創造性を発揮するためのヒント」
サムライゲーム
木村 大望さん

サムライゲーム(狭いスペースでもできる活動)
2人が向かい合い、目を見つめ合いながら、右か左手を相手の肩付近を軽く叩くゲーム。どちらがいつ出すかわからない。出されたて肩を引いてよけたら勝ち。肩を叩けたら勝ち。スタートからお互いのタイミングで勝負するゲーム

発展バージョンとしては
1見つめ合う。
2話しながら(日常会話)
3セリフを言いながら(即興)

ふっと抜ける瞬間があり、相手に見透かされます。自分自身の気持ちがセリフや考えに夢中になって、目線がずれるときがあることに相手から気付かされ、新たな発見ができる時でした。

4、感想交流
・「サムライゲーム」は子どもに合ったバージョンに少し工夫して行いたい。
太鼓に始まり充実。何十年ぶりに太鼓実習に参加。
臨機応変の対応をされる発表者に脱帽
トイレットペーパーの笛にも興味あり。
綺麗な音を出したいと思う気持ちを久しぶりに感じた。
VTRでクラブの児童が作った楽器を上手に演奏しているのに脱帽。
来週クラスですぐやりたい。「サムライ」のネーミングを工夫したい。「タッチ」はどうか。
【文責:木越憲輝】