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2016-02-16

【脚本研究会】1月定例会報告

日 時:1月22日(金)19:00~21:00
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:川窪、木村隆、小宮、野口、保坂、山本茂男

『地球が泣いている』(中学年用)
作:川窪 章資
 
 川窪さんは、4年生の社会見学で、清掃工場見学に行ったとき、係の方に説明を受けたことに刺激を受けて、この作品を書いたと語っていた。(3R運動など)
 4年生40名で、3学期に上演するとのこと。だから、子どもたちに近日中に脚本を渡さなければならないということ。だが、脚本ゼミでは、忌憚のない意見が続出した。

〇要素を盛り込み過ぎ。言葉で説明し過ぎ。学習したことのまとめの発表が目的なのか?劇(ドラマ)が目的なのか?
〇大人数が出る、太陽フラッシュビーム隊や温室効果ガス隊や電気マンなどの役割りや演技プランを練る必要がある。大人数だからこその演出を考えたい。子どもたちがやりがいを持って、演じられるように。(台風の場面などは、ダイナミックでおもしろい。)
〇やはり、人間の葛藤を描かなければ。台風、北極、そして、もう一つの場面をつなぐオムニバス形式にするといいと思う。環境問題にからめた人間ドラマが見たい。
〇地球と太陽の会話で始まり、最後もまた、地球と太陽の会話で締める構成は、おもしろい。会話もしゃれている。
〇環境問題は、大人でも明確な解決方法を示すことができない。いろいろな矛盾を孕んでいる。劇では、解決法をレクチャーするというよりも、問題に対峙する人物の心のドラマをつくりたい。

川窪さんは、「自分で書いていて、もやもやしていたのが、すっきりした気分です。がんばって、書き直します。」と、締めくくった。

『世にも不思議な物語 タイム トラベラー』(クラブ用)
作・演劇クラブ 脚本・山本 茂男
 
 山本さんも、川窪さんと同じく、発表会に向けての脚本提出。やはり、近日中に脚本の決定稿を出さなければならないということ。この作品にも、多くの意見が出て、ゼミは盛り上がった。

〇演劇クラブの子どもたちが、大筋を考えたとのこと。自分(みく)のせいで起きた事故で、親友のうたのが意識不明となってしまう。そのうたのを救うために、タイムトラベルで、事故前に戻り、やり直すことを、時の番人に提案される。しかし、やり直すためには、自分(みく)の存在そのものをなくさなければならないという設定。自分(みく)の代わりに、「みくる」という存在が提供されると言う。

◯「世にも奇妙な物語」のようなテイストでおもしろい。
〇タイムスポット、生体エネルギー、記憶エネルギー、友情パワー、時空の架け橋、記憶吸収システムなど、タイムトラベルに関する用語が多く出てきて、理解に手間どる。また、説明的になってしまう。
〇時の番人たちは、なぜ、タイムトラベルをしているのか?彼らは、一体何者なのか?(未来人?アクマ?)という大きな設定について、答えを持って、脚本をつくった方がいい。また、時の番人、なぞの女、みくるの三人の関係性もはっきりしない。
〇みくが、うたのを救うかどうか葛藤すること。また、みくるがみくの代わりに、自分が存在を消すことにしたということ。これらのドラマを盛り上げるためには、みくとうたのの絆の深さを描く必要がある。また、みくるが、みくの代わりをする体験の中で、人間の友情の美しさに気付く印象的な出来事があるといいと思う。
〇タイムトラベルして、事故前と同じやりとりが、繰り返される場面がおもしろい。が、整理して、しつこくならないようにしたい。
〇バイロケーションという言葉があるが、自分とまったく同じ人間が現れて、自分の代わりをつとめ、そちらの方が何をやっても優秀だったらと考えると恐ろしい。やがて、自分のポジションすべてを乗っ取られて・・・。自分の存在意義を見失って・・・。

 おもしろい展開のお話だったので、いろいろな意見も出された。山本さんは、「みなさんの意見を参考に、書き直し、子どもたちと、いい舞台をつくります。」と、力強く締めくくった。

 たった6人の参加者であったが、充実した討議ができたと思います。寒い時期ではありますが、参加すれば、元気が出ること、まちがいありません。
【文責:野口】

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