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2016-10-30

【実践研究会】10月定例会報告


日 時:10月15日(土)15:00~17:30
会 場:成城学園初等学校 講堂、社会科室
参加者:加藤、ワイリー、森、林(玖)、和賀井、山本(留)、今井、藤本、保坂、金平、一幡、吉田、平、木村(望)、 計14名

1.『和太鼓実習』
加藤陸雄
みんなの気持ちを一つに!
今回は、参加者中4名の方が夏期大に参加された方やそのお友達の方でした。最近は参加者10名以上が続いており、内容も濃い実践研究会は大変盛り上がっています!!さて、まず始めは加藤さんの和太鼓実習です。講堂の舞台いっぱいに太鼓を並べて、基本の叩き方やバチの持ち方から教えていただきました。次に、アクセントを意識しながら叩き、A・B・Cの叩き方パターンを練習しました。後半は、太鼓を円形に配置して練習したパターンをつなげていきました。かけ声も付けながら、通し練習を重ねていきました。バチを高く振り上げることを意識すると音に迫力が出ました。みんなの気持ちが1つになって、気持ちよく叩くことができました。気分爽快の30分間でした。次回はぜひ皆さんも!!
輪になって叩こう!

2.年間実践報告シリーズ
『アクティブラーニングとしての朗読劇』
森 公洋
 「モチモチの木(光村図書3年下)」より、「豆太は見た」の場面を、Aの人…豆太と地の分、Bの人…じさまと地の文で役割分担して実習しました。ペア同士で互いの朗読劇を見合って、工夫したポイントや3年生の子供たちだったらどのように劇を作っていくか考えながら話し合いました。例えば、以下ような部を取り上げ、どのように表現するのが効果的なのか話し合いました。

★「ま、豆太、心配すんな。じさまは、じさまは、ちょっとはらがいてえだけだ。」
 まくら元で、くまみたいに体を丸めてうなっていたのは、じさまだった。
★「医者様をよばなくっちゃ。」
 豆太は、小犬みたいに体を丸めて、表戸を体でふっとばして走りだした。
★真っ白い霜で、雪みたいだった。霜が足にかみついた。
★いたくて、寒くて、こわかったからなぁ。

 音読の仕方やそれに反応してどのような動きを付けていくのか考えることによって、場面をより深く想像できる、登場人物の気持ちの細かい変化にまで気付くことができる、そういったアクティブラーニングの良さが実感できました。森さんは、「この場面の豆太の走り方について考える」と提案されましたが、話し合っていく中で「豆太はどうして走りたかったのか?」「どうして医者様をよぼうとしたのか?」と問うことが、本来の登場人物の気持ちを考えさせることが読みの深まりにつながる、という意見が出されました。子供たちによる色々な音読や劇による表現があり、その違いや似ていることなどを共有する時間が大切です。
 
3.実践報告
『低学年国語の説明文~劇的な要素を取り入れて~』
ワイリー麻梨子
 「どうやって みを まもるのかな(1年)」「たんぽぽのちえ(2年)」の学習で、説明文に登場する動物や植物になりきって、セリフを考えて表現する活動を取り入れています。成果として、登場するものになりきってセリフを考えさせることで説明文の内容理解につながったこと、セリフを言わせる取り組みによって、子供たちが楽しみながら参加していたことが挙げられました。一方で、課題として説明文の特性上、考えや答えが決まってくるため、文学に比べて子供たちの多様な考えが出にくいということが報告されました。報告を受けて、低学年では○○になりきって「動作化」を取り入れると内容理解が深まるという話題になりました。また、劇的な活動を単元計画のどの部分に用いると効果が期待できるか検証したいという意見もありました。

4.実践報告
『人形を使った活動~特別支援学校~』
一幡利一
 劇あそび「おおきなたこ」は、おおきなかぶをアレンジした題材で、劇あそびに親しみながら、音や歌に合わせて体を動かしたり楽器を鳴らしたりする活動でした。一幡さんは、以前にも人形を使った活動を紹介されていて、子供たちの表現力やコミュニケーション能力を伸ばすために、人形を使った活動は有効だと実感しているそうです。報告を受けて、子供たちの五感を様々な方法で刺激することで「表現」を引き出すことができるという話題になりました。例えば、音、人の声、色などが子供たちの身近なものであり、教師はどの場面でそれらのツールを使うか工夫していくことが必要だと話し合いました。
【文責:今井洋助】

《次回予告》次回の実践研究会
11月12日(土)14:00~17:00です。内容は
「加藤陸雄さんの太鼓実習」「古屋有子さんの実践報告」を予定しています。
※翠会との合同開催のため、14:00~です。お互いの活動を見合う良い機会です。途中からの参加も歓迎します。秋の清々しいひと時を、皆さんで楽しく研究を深めましょう。

【脚本研究会】10月定例会報告

日 時:平成28年10月14日(金)19:00~20:15
会 場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:石川、金平、木村、千野、保坂、森田、百合岡(計6名)

三年生向き脚本『ノーデル賞をあなたに』
作 千野 隆之

<作品について>
舞台は下布田研究所。研究所員たちが、報告会に向けて準備をしている。そこに、研究のよくないところを探し徹底的に批判する「ノーナシ賞委員会」がやってきて、「ノーナシ賞」という不名誉な賞がおくられてしまう。そこに今度は、研究のいいところを探し徹底的にほめる「ノーアル賞委員会」がやってきて、「ノーアル賞」に推薦すると言い出す。二つの委員会と研究所員たちは言い争いになるが・・・。

<作者より>
 11月末にある川崎の創作劇発表会への出演学年が決まらず、学習発表会を控えていた3年生に「脚本を書くから出てくれないか?」と打診。3年生は、梨について調べたことを学習発表会で発表する予定だったので、大枠を劇仕立てにし、調べ学習の発表部分を中に入れる・・・という構成で考えた。この劇は、その大枠部分。

<話し合いより>
・研究所という設定だがリアリティに欠ける。「どんな研究をしているのか?」「どうしてうまくいかないのか?」「何を悩んでいるのか?」など、3年生に分かるような設定を最初につくっておくべき。発表内容(梨)をはじめから織り込んではどうか。
→研究所員は、梨の研究をしている子どものグループにして、舞台も小学校にした方がつくりやすいのでは。
・〈転〉が、小谷さんの台詞になっているが、台詞ではなく事件で描きたい。
 →小谷さんチームのプレゼンに対し、委員会と所員たちが言い合う中でヒントを得て、よりよい発表方法に気付いたり発表の仕方を変えてみたりする、など。
・梨の調べ学習も、劇化できる。
→「梨ができるまで」を動きで表現する。クイズ形式にする。梨のいろいろな種類を歌にする。梨ダンス。梨音頭。などなど。幕明けは歌や踊りが楽しい。
・劇の進行役と、梨の表現とで、60人はちょうどよい。語り手は必要ないのでは。
・調べ学習そのものの劇化は難しいが、調べ学習の活動の様子を劇にして、さらに調べた内容を盛り込んでいく方法は、これからの新しい形になるのでは?(新しい生活劇の形かも?)教育活動の中で、劇そのものは取り入れにくいが、調べ学習と絡めることによってやりやすくなる。
・梨にものすごく詳しい木村さん。梨トークが止まりません(笑)「俺は知識の宝庫なんだよ!」by木村さん
・繰り返しの台詞や、担任をモデルにしたキャラの設定、「愛をこめてだめ出しをします」というどこかで聞いたことのある(!?)台詞など、独特のユーモア満載の千野ワールド。「書いていたらだんだん乗ってきて、楽しくなっちゃって・・・」by千野さん

◆今年度、お茶菓子に力を入れるはずでしたが(?)最近は結局オーソドックスなものに落ち着いています・・・。うまい棒プレミアムと焼肉屋さん太郎はすでに定番化、初登場の「こんにゃく畑・珈琲味」が意外と好評でした。リクエスト受付中です。
◆この日提出予定の中村(俊)さんは現れず。まさかのすっぽかし!?・・・ではなく、連絡の手違いでした。「会議中だそうです」「叩かれるのが怖くて逃げたか」「せっかく楽しみにしていたのにねぇ」と、残念がられる(?)俊さんでした。なので、この日は千野ワールド1本を堪能した後、いつもより早い20時過ぎの終了となりました。
◆そしてこじま飲み会では、金平・森田両先輩から、数々の名言をいただきました。
・楽しさは、関わり合ってこそうまれるもの・・・そして関わり合う楽しさをつくるのが演劇。幸せも同じ。関わりのないところに幸せはない。一人で感じる楽しさや幸せは、また次元が違うもの。
・作品が行き詰ったら思い切って捨てよ。・・・捨てても大事なものは自分の中に残っている。行き詰ったのはいつ?どの段階なのか?と、ある程度自分に厳しく問うことも必要。それでももう駄目だと思ったら、捨てて次へ。
・面白いと思ったことを書くべし。・・・ヒントはいろいろなところにあるので、面白さを見つけることが大事。はじめからテーマを考えすぎない。苦しめば苦しむほど面白くなくなる。
・現役教師よ、今書かないでいつ書くのだ!・・・学校はネタの宝庫。座付き作家である喜びを噛み締めよ。クラスに問題があればあるほど、伝えたいメッセージが出てくる。伝えたいメッセージをもっている現場の先生が羨ましい。失ってこそ有り難味が分かる。今こそいっぱい書かなきゃ。

◆次回のゼミは、11月18日(金)19時~成城学園初等学校にて。作品提出は山本(茂)さん、川窪さんの予定です。ご参加をお待ちしています。
(文責・百合岡)










【翠会】10月定例会報告

「ちょっと脚本書いてみたいのだけど・・・」
「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」
「自分で書くのは、まだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」
あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。

日 時:平成28年10月1日(土)15:00~
会 場:成城学園初等学校 小会議室にて
参加者:木村 長谷川 野口 金岡 森(公) 大平 芦澤 

☆「天狗と河童が守る里」学芸大会用脚本
作:森 公洋

<作者より>
・東生田小学校の4年生の児童70人が出演予定。
・舞台は中央にひな壇、上に鳥居がある。下手側に五反川と橋。上手側に森がある。
・大きいステージでの上演は初めて。学年の先生の思いを受けて書いた作品。その願いは、リーダーを育てたい。自主性が見られない子供たちに、自分たちで動けるようになってほしいとのこと。
・今回のテーマは「かかわり力」
・子供たちのアンケートには、劇、ダンス、合奏、面白いことに取り組みたいとの願い。
・リコーダーやボディーパーカッションなども取り入れ、全体で20分の劇に仕上げたい。

<話し合いから>
・現代の話なのに、後半は昔話のように聞こえてくる。吊り橋が揺れる・・・というのは、現代としては、違和感がある。
・大水が出たところに橋を作るというのも、無理がある。
・人間を救うところは、連携して助けるようにしてはどうか。河童が陸まで誘導して、そこから、天狗が誘導するというように。
・両者とも、人間が嫌いという方が最後のまとまりがよい。
・河童も天狗も自分たちの方が踊りや笛がうまいと思っていて、お互いが気に入らない存在。人間に対しては、お互いが嫌な存在だと思っている。人間を守ろうとしているのに、矛盾が生じる。
・学年の依頼は、天狗と河童を対立させること。ならば、お互いの技に対する対立の方が良いのではないか。
・人間が川のためにしていることがわかるのが、少し遅いかもしれない。
・今回の脚本は、20分の芝居にしては、いろいろな要素が入りすぎている。
・それぞれのリーダーは仲が良い。祭りだから、仲が悪くなっている。普段は仲が良いくらいにしておく方が良いのでは。
・舞台については、中幕か緞帳で仕切って、中央で演技(中幕前で表現する)と良い。
・現代→うるわし会(天狗と河童が守ってくれている話)→昔→現代という流れ。その際、橋に細工をして、一瞬で現代や昔に戻れるような工夫も考えられる。
・お祭りの三つ巴。人間の子供はのらない。河童たちは、そのつまらなさがわからない。夢の中で、その思いが変わってくる。
・タイトルのつけかたは、いろいろある。脚本中の言葉であったり、。セリフの中からとったり、テーマの中からとったり。「まつり、やるぞ!」など。


☆「無題(西遊記)」学芸会用台本
作:大平 大悟

<作者より>
・夏の翠会に参加。3~6年生が取り組む作品。チャンバラをしたい。
・初稿を学校長に見せたら、ダメ出しがあった。なぜダメなのかわからない。
・簡単に死んでしまうのはいやだ。分身=その他大勢、にはしたくない。
 おちゃらけているところもだして、たてをやりたい。
・孫悟空の分身が逆らうのは面白い。人格があったら、面白いと思う。
・12月2日公園予定。25分間。

<話し合いから>
・言葉が3年生が演じるには少し難しい。構成は良い。
・テーマは「約束を守る」
・分身が2回目までは戻るが、3回目は戻らず反乱を起こすところが面白い。
・70人という人数も分身がたくさん出ることができるので最適。分身のシーンでも、クラスごとに練習ができる。中学年なので、男女関係なくできる。たても喜ぶ。
・その他大勢にも個性がある。テーマにしてもよいのでは。
・せりふはないけど何度も出ることで子供たちは満足感を得る。
・魔物は怖さよりも抜けている方が演じやすい。


 7名と少ない人数でしたが、森さんと大平さん、全く違うタイプの脚本で話も盛り上がりました。森さんの脚本は、少し昔話を連想させるようなゆったりとした優しい脚本、一方、大平さんの脚本は、チャンバラそのもの。アップテンポで、アニメの世界にいるような感じでした。大平さんは、九州の劇団で小学校6年生を主役に年1回の公演を行っているそうです。まだ、会員ではないそうですが・・・。
【文責:芦澤】

◎次回の翠会は・・・
11月12日(土)14:00~ 成城学園初等学校 実践研究会と合同の予定です。
11月2日に木村先生が斎田先生の「にじ」を上演するそうです。その上演の様子を見ながら、斎田先生の脚本も読む予定です。