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2016-12-04

【脚本研究会】11月定例会報告

【日 時】11月18日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【出席者】金平純 川窪 小宮 山本茂 保坂
 今回は、2つの作品について合評を行いました。人数は少なかったのですが、中味の濃い研究会になりました。

3年生用脚本プロット「(仮)大豆マンブラザーズ」
作:川窪 章資
 3学期の2月に上演予定ということで出されました。3年生120人の学年劇。国語の3年教科書教材「すがたをかえる大豆」(光村図書)に「大豆がどう変わるか」という話があり、それを題材として劇化できないかと、常々思っていた。そこで、学年劇にできないかと考えたのが、今回のプロット。まだ、構想の最初の段階なので忌憚のない意見を伺いたいということで、始まりました。
 
(あらすじ)
1.大豆の兄弟が登場し、就職先を考え、職場見学・体験コースに応募する。

2.見学・体験コース
 ①煮豆
 ②豆腐
 ③納豆
 ④味噌&醤油
 ⑤枝豆
 ⑥もやし
 この順に、大豆が変化するものが登場し、見学・体験をする。それぞれキャラクターが設定され、ダンスやヒップホップ、シュールな性格等が設定されている。

3.歓迎されぬ訪問者(鬼)登場
 突然、緊急サイレンが鳴り、鬼が登場。大豆を食べ始める。ヒーロー戦隊が登場し、節分の豆で鬼を反撃、弱気だったもやしも加わりやっつける。それを見ていた大豆の弟は「もやしになりたい」→みんなびっくり。
 最後に大事マンブラザーズ「それが一番大事」を変えて
    大豆マンブラザーズ「それが一番大豆」を歌って終わり。

【話し合いから】
・とてもおもしろい、川窪さんらしい楽しい展開になっている。
・この劇のねらいをどこに置くのか 
 →単純に学習の発表にはしたくない。姿を変える大豆を題材にして劇に仕上げたい。
・まだストーリーが整理されていない。最初の兄弟の話がずれている。
・3の鬼が大豆を食い荒らす場面を最初にしたらどうか
 →そうすることで、つかみで引き付けられる。大豆がいろいろな形に変わることも視覚的にわかりやすくなるのではないか。
 等々、活発な意見が出されました。これからどんなストーリーができていくのか、完成するのが待ち遠しいです。

クラブ用脚本「(仮)金メダル・サル」
原作:演劇クラブ 脚本:山本 茂男
 
 3学期の2月に上演予定ということで出されました。児童創作に挑戦していてそれを脚本化したもの。部員たちの話し合いの中で「『動物キャラ』をやりたい。」から発展し、動物界でねこに勝った犬が、人間になり挑戦するが、負けてしまう。」話をベースに各自考えてきたものをピックアップしていったとの事。最後は協力をして最後は大団円にしていく事になった。その中から「犬猿の仲」を一つのモチーフにして昔話「桃太郎」で「何故犬と猿が協力をしているのか?」の話にまとめたものです。
 
(あらすじ)
1.おばあちゃんと孫娘の会話。おばあちゃんから「桃太郎の前の前にこんな話があるんだよ。」
2.犬とサルの競争。
①リレーで勝負。サル吉がいぬぞうに勝ち優勝。
②「お前なんか敵わない相手がいる。そいつは熊より強い。それは人間だ。」と言われ、神様に「人間にしてもらう」ことを頼むサル吉。
③人間になったサル吉は、金太郎に挑戦するが敗れる。
④やる気がなくなったサル吉に桃太郎が話しかける。
桃太郎「実は私も昔は金太郎に敵わなかった。でも夢はあきらめなかった。それで何度もあきらめかけたがヒーローになりたいという夢をあきらめなかった。」
  「今は、金太郎さんとも仲良しだ。」「いつもけんかしたり、戦っているとだんだんそいつの気心がわかってくるというものだ。」
 ⑤その時、人間になったいぬぞうが来る。
 ⑥金太郎に勝つために、桃太郎、きじめ、いぬぞう、サル吉の特訓が始まる。

【話し合いから】
・子どもたちの、意見や気持ちを丁寧にくみ取っている山本さんの姿勢がわかる。
・ただ、桃太郎の話と結びつけたのは無理やりすぎる。
・人間になる設定もよくわからない。→どうしても神様をやりたい子がいてなりきっているので外せない…。
・児童創作だから、仕方がないが、ストーリーとして厳しい。

○子どもたちから出された「動物もの」「人間になるがかなわない」「協力するすばらしさ」の3つに桃太郎の話を結びつけるのは、かなりむずかしく、参加者がかなり頭をひねって考えを出し合いましたが、決定打には至りませんでした。でも、考えを出し合うことの大切さも学んだ研究会となりました。

•恒例の研究会後の「こじま」での2次研究会も行われた模様。私は翌日が検査だったため、泣く泣く欠席…。

【文責:保坂 弘之】
次回 1月13日(金)の予定です。多くの方の参加をお待ちしています。

【実践研究会】【翠会】11月合同定例会報告

【日 時】11月12日(土)14:00~17:00
【場 所】成城学園初等学校 講堂・社会科教室
【参加者】一幡、今井、加藤、金岡、木村(た)、木村(大)、小宮、平、土井、西脇、
野口、長谷川、林(久)、藤本、古屋、山本(留)、吉田   計17名

1.『和太鼓実習』加藤陸雄

 今回は、軽くウォーミングアップの後、『秩父屋台囃子』という曲の前半のリズムを練習しました。はじめはフレーズごとに太鼓を叩いて練習し、次に床に座って楽譜を見ながら膝を叩いて練習しました。最後は、床に座って太鼓をのせた台を股の間に挟み、上半身を斜めに倒して、叩きました。斜めに身体を保つために普段使わないような腹筋と背筋がプルプル震えるのを感じました。和太鼓を叩いた翌日は腕が筋肉痛になることがありますが、今回は腹筋や背筋が筋肉痛になった方が多いかもしれません。でも、和太鼓を打つと気分爽快!あっという間の和太鼓実習でした。

2.実践報告『他者を認める心を育てる劇活動
~話し合いの授業と題して行ったクラスでの実践を通して~』古屋有子

 持ち上がりではない2年生の担任に今年度なった古屋先生。そのクラスは、話を落ち着いて聞くことや友達の意見を認めることが難しい子どもが多く、授業に対しても消極的な態度が気になるクラスでした。そこでゲームや劇遊びを取り入れて、お互いを認め合い、楽しいと感じる環境を作っていこうと考え、取り組み始めました。
 1学期は、「猛獣狩り」や「変身じゃんけん」、「ネームトス」や「共通点見つけ」など、たくさんのゲームを行いました。しかし、全員が思いっきり楽しむということができず、喧嘩や指導で終わることも多くありました。その時々でねらいや目標を考えてはいたものの、子ども達の成長が追いついていないことに気づき、2学期からは『話し合いの授業』と題して、子ども達にもねらいを意識させながら劇活動に取り組むことにしました。
2学期からの『話し合いの授業』の授業のねらい

・ルールを守り、楽しくゲームや劇遊びに取り組めるようになる。
・友達の表現をしっかりと受け止め、認められるようになる。
・自分の考えを相手に伝え、表現できるようになる。

 2学期は、ジェスチャーゲーム、ジェスチャーしりとり、シャッターチャンスなどに取り組んでおり、実際の授業でのシャッターチャンスの様子をDVDで拝見しました。時間配分や場所、教師の立ち位置などの反省点が古屋先生から出ました。先生方からは劇の授業の在り方やグループワークの設定など、参考になるご意見をいただきました。

【文責:藤本博子】
3.第200回劇の会上演『虹』
木村たかし

木村・・成城の第200回劇の会で「虹」を上演した。この作品は、斎田喬先生が、昭和15年に書かれたもの。登場人物は、三吉と慶治の二人。

〇麦笛は、岡さんから習ったストロー笛で代用。
〇セロファン紙で、舞台を染める場面の照明がポイント。
〇スモークを最初と最後にたいて、雰囲気をつくった。
〇5、6年生の希望者みんなで、読み合わせ、二人を選ばせてもらった。13回の練習を行った。
〈脚本を読み、上演VTRを鑑賞〉

◎ラストシーン、桃色の照明のままでよかったのでは?➝現実にもどした。全部夢だったということ。
◎死を意識するということ。➝昔は兄弟も多く、死ぬこともあった。今の子どもたちは、身近に死を経験していない。この作品世界も、理解がむずかしい。
◎自然に関すること。草の当てっこなど。本当に感じさせること、大事➝秋だが、少し体験させた。パソコンで調べたりもした。成城の子は、「散歩の時間」で、草花遊びなど、自然に親しんでいる。その効果もあった。
◎二人の出演者。台詞中心の劇で、演出はどうだったのか?➝なるべく、子どもたちが自分から動き出すのを待っていたが、むずかしいところもあった。慶治が帰っていくシーンは、「これで帰るんだよ。それでいいのか?」と問いかけた。➝振り返りつつ、帰る思いのこもった演技に。
◎「虹」を選んだのは?➝新任のころ、授業で読んで、感動した。平成7年に斎田喬生誕100年の集いで、上演する機会を得て、今回、20年振りに再演することになった。
◎昔の作品も、いろいろな時代を知るという意味でも、価値がある。ゆったりとした時間の流れを感じる。
◎自然の中で、子どもが五感を使って遊んでいる様子、浮かんでくる。以前、教室で、斎田先生の作品を読んだことがあった。「出てくる子どもたちが、みんな仲良しで、幸せそうでいいなあ。」という感想が印象に残っている。
◎少人数の上演もいいもの。学級劇学年劇が並ぶ中に、こういう作品があってもいい。
◎兄弟愛をテーマにした、新しい作品を書いてみるといいと思う。
◎布石の打ち方など、巧み。深く考えさせるような、ドキッとさせるような、哲学的な台詞もある。斎田先生の作品を、また、読んでみたい。
                              【文責:野口】
<次回予告>
次回の実践研究会は
日時:12月17日(土)15:00~17:30
会場:成城学園初等学校
1.『和太鼓実習』 加藤陸雄さん
2.『アクティブラーニングとしての朗読劇』第4弾 藤本博子さん
   教材:学校図書二年上「きつねのおきゃくさま」
3.『実践記録を示そう』 山﨑和男先生
 山崎先生には、演劇教育が「新しい学習指導要領」や、「アクティブラーニング」の考え方を背景にして、どの様に展開していくべきかについても教えていただきます。お話を聞いた後は、皆さんの抱えている課題や、疑問、新しい実践のアイディアなども持ち寄って、話し合ってみたいと思います。今年最後の実践研です。皆さんでお誘いあわせの上、奮ってご参加下さい!!
                               【文責:藤本博子】