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2017-12-24

【実践研究会】12月定例会報告

【日 時】12月116日(土)15:00~17:30
【場 所】成城学園初等学校仮校舎 第二校舎 小会議室
【参加者】ワイリー、保坂、金岡、今井  計4名


1.上演報告「もじモジ合戦」1・2年生による劇発表の実践
ワイリー麻梨子さん

 ワイリーさんの学校では、1・2年生合同で劇の発表を行いました。今回、脚本制作から演出までを中心になって進めた体験を報告していただきました。

<脚本を書いたきっかけ>
・日本語の面白さを感じて欲しい。また、漢字学習が苦手な子に楽しみを見出してほし いということから「もじモジ合戦」の脚本を書いた。
・低学年の子どもたちは、文字への関心が高い。その興味関心を劇への意欲につなげたいと考えた。

<あらすじ>
 「平仮名」「片仮名」「漢字」を一人一文字ずつ身にまとった子供たち。しりとり、回文、変身ごっこ、お店屋さんごっこ、など、さまざまな遊びを繰り広げながら、「平仮名」「片仮名」「漢字」それぞれの良さをアピールします。ところが、自分たちが一番という思いが強くて、けんかになってしまいます。でも、最後は互いの良さや必要性を認め合っていくストーリーです。

<児童の変容(子どもの作文より)>
「ひらがなをやってよかった。」 ⇒ 自分の役に愛着をもち、楽しく演じることができた。
「このシーンをがんばった。」 ⇒ 思い入れがあるシーンだと伝えたことで、練習の雰囲気や気持ちが変わった。
「リアクションやセリフを考えている子がいた。」 ⇒ 他の子の頑張りに目を向けていた。
「一人ではできなかった。」 ⇒ みんなでつくる楽しさ、達成感を味わうことができたのではないか。

<実践を通して課題と感じたこと(実践研で話し合ったこと)>

①毎回の練習にどのように意義・意識を持たせていくか。モチベーションを継続していくには?
・見通しを持てるように、事前におおまかな指導計画を立て、指導者の役割分担をはっきりさせる。また、毎回の練習のめあてを明確にして、指導者同士で共有しておくと良い。
・練習開始の5分程度でもよいので、心をほぐすゲームやアクティビティを取り入れることで、楽しい雰囲気で練習に入ることができる。

②舞台の使い方について、また舞台での立ち回りをどのように指導していくか。
・ワイリーさんの学校では、近くにある公共ホールを借りて上演を行っているため、舞台が大きい。また、舞台練習の回数が限られている。そこで、舞台の床にビニールテープで立ち位置の目安を示して練習すると、児童は舞台の奥行きも感じながら演じられるようになってくるのではないか。
・劇指導の中で、そのポジションに動く必然性があるように仕組んでおくと、舞台全体の動きに変化をもたらすことができる。

③練習の振り返りをどのように行っていくと効果的か。
・「学芸会日記」に取り組ませる。その日の練習を振り返り、文章で記録させたり俳句に読んだりする。また、その日記を学級の子供たちに紹介することで、モチベーションを高めることもできる。学級通信で紹介すれば、保護者にも練習の様子が伝わり、家庭でも話題にするきっかけとなる。
・舞台上にいない(待機している)子供たちに、「声が聞こえていたら〇(マル)」の合図を出させて、互いの演技を相互評価し合う機会を設けても良い。
・低学年でも、満足感を感じられる脚本、劇指導について研究していきたい。
【文責:今井洋助】

《次回予告》次回の実践研究会は、2月17日(土)15:00~17:30です。内容は
「木村大望さんのホットシーティング実習」
「今井洋助さんの上演報告 ユタと不思議な仲間たち(6年生)」
「金岡香恵さんの実践報告 道徳劇について」
です。
 
★当日は、16時半より、実践研究会の来年度予定について打ち合わせを行います。運営委員の方は、参加をお願い致します。来年度の予定が分かるものをご持参ください。欠席される場合は、今井までご連絡ください。よろしくお願い致します。

★本年度も3月25日(日)に実践研究会お楽しみツアーを予定しています。日帰りですが、歴史発見、グルメとの出会い、等々、劇作の仲間との楽しい時間になること間違いなし!!現在、「訪れてみたい場所」を募集しています。ちなみに、昨年は「葛飾柴又 寅さん山田洋二監督の世界を訪ねよう」でした。 

2017-11-26

【事務局だより】冬季セミナーのお知らせ、他

日程は2018年1月6日(土)~7日(日)です。詳細は後日お知らせします。
 実りある内容を検討中です。ぜひとも、ご予定をあけておいてください。


☆ 10月14日(土)「愛知支部 秋の行事直前ワークショップ」が行われました。

 愛知支部の会員の方々を中心に、東京からは、中村(とし)が参加し総勢9名で、「手塚治虫大先生の少年時代のお話」を劇にして上演する手立てをもとに、集中したワークショップを行いました。みんなで考えて、動いて、意見を出し合い、解決をしていく、充実した時間を過ごすことができました。愛知支部のみなさま、貴重な学びの機会を提供してくださり、誠にありがとうございました。                 
【文責:中村とし】

【脚本研究会】11月活動報告

日時:平成29年11月17日(金)
会場:成城学園初等学校 小会議室
参加者:石川、入野、金平、木村(た)、久保、保坂、森田、百合岡(8名)

小川信夫先生の作品『ウルフの涙=碧空に翼求めて子等は跳ぶ=』を読んで

・二幕十一場の長編作品。その創作へのエネルギーに感服。今の私たちに、これほどの長編が書けるだろうか。
・構成の仕方、場面転換、人物の描き方など、さすが。学ぶところが多々ある。
・「中学生日記」のイメージ。言葉のやりとりは実際の子どもたちと同じ雰囲気だが、内面に関しては、今の子どもたちはもっとデリケートで傷ついているのではないか。学校の荒れに対する認識、問題解決に向かう方向性は、現実とのずれを若干感じる。
・構成の仕方など脚本を学ぶ教材として木村さんにレポートを用意してもらい、改めて取り上げる機会をもちたい。

四年生用脚本『有馬城のひみつ』
久保 由美子 作

<作品について>
 4年生60名、12月宮前区学芸大会で上演予定作品の書き直し。既に練習を開始しており、やりながら修正を加えている。最後の、とのさまが笑うシーンの辻褄が合わないのと、言葉がやや難しいのが課題。

<話し合いより>
・前回よりも整理され、物語が分かりやすくなった。
・一番いいところは、村人たちを巻き込んで問題を解決するところ。そこにどうやってもっていくかが大事。
・4年生向け作品として、ダンスやラップなど遊びの要素がバラエティ豊かに入っているのはよい。その一方で、ドラマについてももう少し整えたい。
・(森田さんより)ドラマに必要なのは、
必然性…納得して話が進むことが大切
転(クライマックス)で何がどう変化したのかということ
作者は、この作品を通して何を伝えたかったのかということ
いずれについても、もう一歩足りない印象。①については、「とのさまがなぜ笑ったか」ということが一番肝心なところだが、ここがひっかかってしまう。また、校長先生や教官たちは生徒に対して、とのさまは村人たちに対して、それぞれどう思っているのだろう。そこに血の通ったやりとりがほしい。
・お祭りは五穀豊穣を祝うものであり、村人たちが一年間一生懸命働いた成果を感じられる大事なイベント。倹約のために中止されてしまったお祭りを復活させるために、村人と忍者学校の生徒たちが協力する…という流れにすればよいのでは。
・とのさまは、自らも含め倹約をすることで村を救おうとしていたので、基本的にはいい人のはず。そうした面を描いた上で、最後にとのさまに気付き(倹約もいいが、村人にとってお祭りや交流、笑いや楽しさは、生きていくためにとても大切なものであるということ)があると、とのさまの行動が自然になる。
・ラストシーンは、とのさまも加わってみんなでお祭りで盛り上がるとよい。
・「それから毎年とのさまも一緒に、村でお祭りが行われるようになりました。」として、それが有馬城が代々栄えたひみつである…という落ちにしてもよいのでは。タイトルの「ひみつ」が何を指しているのか、ちゃんと分かるようにしたい。

一年生用脚本相談『ふうせんりょこう』
入野 美沙 作

<作品について>
1年生42名の学習発表会向けの作品を書きたい。原作は、絵本『ビルのふうせんりょこう』(ライナー・チムニク作・絵)。空を飛ぶことを夢見る四人兄弟が、友達がもってきてくれたたくさんの風船をベッドにくくりつけ、空を飛んで旅をするストーリー。

<話し合いより>
・消防士や警察に人数を割くのはもったいない。四人兄弟が空で出会ういろんなものたち(鳥や雲など)を登場させるとよい。雲もいろんな種類をつくってもよいし、雷様が出てきても面白い。
・「信じる心」をテーマにするのはやや不自然。(信じたら空を飛べるのか…?)夢の中のできごととして、雲の上で遊んだり(エバーマットを使うといい)、どこかの島に降りたり、宇宙まで飛んでいったりと思い切り遊ぶシーンをつくり、「楽しかったね」と目覚めればよいのでは。そしてベッドには風船が一つ残っていて…。
・降りるとき、風船を一つずつ壊すというのはちょっとリアルすぎる?四人兄弟の降り方を一人一人変えてもよいし、そこも面白くしたい。
・誕生日に友達が次々に風船をもってきてくれるのが、きれいで良いシーン。
・実物の風船を舞台で使うのはリスクがあるので、プロジェクターで画像を映し出すとよいのでは。
・遊びをたくさん取り入れて楽しい舞台にしたい。テーマは書いていくうちに見えてくるから(例えば「夢をみることの楽しさ」)まずは書きたいように書いてみよう。

◆今回のこじま飲み会は、金平さん&森田さん&入野さんの三人で開催された模様。入野さんのフレッシュなパワーが光っています!

次回は、12/2(土)14時~成城にて
こまの会・こんぺいとうとの三会合同です。ゼミからは久保さんが作品を提出されます。皆さまのご参加をお待ちしています。
【文責:百合岡】

2017-10-30

【実践研究会】10月定例会報告

【日 時】10月21日(土)15:00~17:30
【会 場】成城学園初等学校仮校舎 第2校舎 小会議室
【参加者】藤本、保坂、金岡、長田、小宮、西脇、木村大、今井  計8名

1.ホットシーティングで文学教材の読みを深める
藤本博子さん ※使用教材:「ごんぎつね」(学校図書4年下)

 前回7月の「きつねのおきゃくさま」に引き続き、今回もきつねが登場するお話でした。「ごんぎつね」は全検定教科書に掲載され、4年生で学ぶ新美南吉作の名作教材です。3人ずつのグループに分かれ、相手グループに対してどんな質問をするか、改めて教材文を読み返しながら考えました。「ごん役」と「兵十役」になった人は、その役になりきってスピーチをしました。その答え方には、叙述の読みとりをどのようにしたのかが表れていました。

【ごんへの質問】
・なぜ、いたずらを繰り返したのですか。
・大変でしたね、最後は銃で撃たれて、兵十のことを恨んでいませんか。
・どうして「つぐない」をしようと決めたんですか。
【兵十への質問】
・どうしてお母さんは亡くられてしまったんですか。
・お母さんは、本当にうなぎを食べたかったのですか。
・兵十さんは、ごんを撃ってしまったとき、どんなお気持ちでしたか。

◎実習後は、ホットシーティングの効果について話し合いました。
・読み取ったことを考え深めるきっかけになる、子どもが必然性をもって教材文に戻って読み直すようになる。
・質問される側が「なりきる」ことができるのか、子どもにはハードルが高くないか心配。
・なりきると考えると、正答を出さなければならないということにつながってしまいそう。
・読み方(捉え方)や感じ方は個々に違っていてもいいのではないか。
・答えていくうちに考え方が変化していく子もいるだろう。
・みんなで聞いたり答えたりしていくうちに、思考や見方が広がっていくのが、ホットシーティングの
よさではないか。
・答える側が複数(例えば、ごんが3人)いるなどの方法で取り組んだら、その3人の中での違いが出
てきたり、あるいはフォローし合える部分が出てきたりしそう。目的や実態に合わせた工夫で、考えを引き出してあげることができるだろう。



2「パックン劇団ひまわり」
~5年生総合的な学習の時間の取り組みから~
小宮民子さん

 昨年度、人形劇を通して子どもたちは何を学ぶことができるか、どんな力を身に付けることができるのか、皆さんと考えたいという実践報告でした。

【単元の目標】
 小宮さんは単元を構想するにあたって、子どもの実態、身に付けさせたい力、人形劇を通して関わる人々(近隣の幼稚園保育園の園児や先生方、「カシュcache」の方々や代表のDさん)との関連付けを図った。子どものゴールの姿として、自分の人形劇を観た相手に喜んでもらうことを実感し自信をもてる子、自分たちで計画してできた達成感を感じられる子を育てたいと、考えた。
 小宮さんは単元を構想するにあたって、子どもの実態、身に付けさせたい力、人形劇を通して関わる人々(近隣の幼稚園保育園の園児や先生方、「カシュcache」の方々や代表のDさん)との関連付けを図った。子どものゴールの姿として、自分の人形劇を観た相手に喜んでもらうことを実感し自信をもてる子、自分たちで計画してできた達成感を感じられる子を育てたいと、考えた。

【単元計画・基本構想】全50時間
1・・・5年のAIAI(総合)の計画を立てよう
2・・・「人形劇で交流」できるのかな?
3・・・人形劇を楽しんでもらって交流しよう
4・・・笑顔になってもらえる人形劇公演にしよう
5・・・来年につなごう パックン劇団ひまわり!

 報告のレポートには、1年間かけて取り組んできた実践の歩みが細かく記されていました。関わった人々から厳しい感想を受けたことがあったけれど、子どもたちがどのように学級で話し合いを重ね、次時の活動計画を見直していったのか、その変容が伝わってきました。最後に、参加者の皆さんで感想交流をしました。
・幼稚園保育園に3回継続して訪問することで、児童が園児の気持ちになって考えるようになったり、自分たちの人形劇をより良いものにしていきたいという気持ちになったりしていることが大きな成果である。
・地域で活動している人たちには、パワーがある人が多い。地域の人々からの評価が、次の活動を作り上げていくきっかけになっている。子どもたちと共にライブで授業を構成しているのがよい。
・人形と触れることはセラピーにもなる。話すことが苦手な子などが、人形を介して他の人とコミュニケーションを取れるようになるよさもある。              
【文責:今井洋助】

《次回予告》次回の実践研究会は、11月11日(土)14:00~17:00です。

内容は
「今井洋助のホットシーティング実習」
「林玖実子さん実践報告 ドラマの技法、ホットシーティングを使って『一つの花』の読みを深める」
「西脇さんの実践報告 道徳で劇をやってみました!」です。
 また、翠会との合同開催です。翠会からは脚本が1本提案される予定です。14時開始です。
 ※12月、2月に実践報告をしてくださる方を募集中です。今井までご連絡ください。
 ※途中からの参加も歓迎します。秋の清々しいひと時を、皆さんで楽しく研究を深めましょう。

【事務局便り】

今後の各日程をお知らせいたします。

◆3会合同合評会

こま・こんぺいとう(担当幹事)との合同研究会です。
【日 時】12月 2日(土)14:00~17:00
【会 場】目黒区立鷹番小学校
♪夕方から懇親会も予定しています♪

※合同会・懇親会の出欠について、11月24日(金)までに、事務局長の池田さんへ連絡をしてください。

◆定例会・委員会
サイドバーをご確認ください。


◆冬季セミナーについて
【日 程】2018年1月6日(土)~7日(日)

 詳細は後日お知らせします。実りある内容を検討中です。ぜひとも、ご予定をあけておいてください。

☆ 10月14日(土)「愛知支部 秋の行事直前ワークショップ」が行われました。
 愛知支部の会員の方々を中心に、東京からは、中村(とし)が参加し総勢9名で、「手塚治虫大先生の少年時代のお話」を劇にして上演する手立てをもとに、集中したワークショップを行いました。みんなで考えて、動いて、意見を出し合い、解決をしていく、充実した時間を過ごすことができました。愛知支部のみなさま、貴重な学びの機会を提供してくださり、誠にありがとうございました。
【文責:中村とし】

2017-09-03

【第65回演劇教育夏期大学】宮沢りえさんとの対談

 8月9日に、女優の宮沢りえさんと、日本児童劇作の会副会長・成城学園初等学校校長の加藤陸雄先生の対談が行われました。一部、ご紹介します。
左:宮沢りえさん

★女優としてやっていこうとしたのは?
 最初は、ファッションモデルに憧れて芸能界に入りました。せりふ(言葉)を発するのが苦手でしたが、コマーシャルに出たのをきっかけに、映画の出演が決まりました。最初は、演技をするのが大変で緊張の連続でした。でも、演技をしていく仕事を積み重ねていくうちに、達成感や開放感を味わっていき、だんだん、お芝居が面白くなってきました。


★演劇とは?
 演劇というのは、魅力もあり魔力もあります。言い換えれば、恐怖と喜びの隣りあわせとなったような感じです。その時の心理状態や健康状態が舞台に影響します。もし、ミスがあっても、それを取り戻すために、お客さんには分からないように、いかにやわらかい心で接していくかが大切です。ミスは突然やってくるので、背中に汗をかくけど、そのライブ感が魅力的ともいえます。


★演劇で大切なもの
 お芝居では、協力し合って信頼関係を築くことがとても大切です。それがないと、舞台に立つことができないです。同じ志をもって、飛躍しようとするメンバーたちには、エネルギーをもらえたなと思います。チームワークが劇を創るともいえます。相手役に対して、誠実であることが大切です。そして、何よりも、作品を見てくださる方達に対しても誠実でありたいと考えています。お芝居が終わる日は、涙が出ます。千秋楽が終わって、拍手をいただいた時には、とても熱くなります。


★これからやってみたいこと
 演出すること、つまり、ゼロからパワーを操って、美術の方、照明の方を巻き込んで、表現したいことを作っていく作業には、とても興味があります。また、「いざなう」ということをやってみたいです。背中をぐっと押してくれる言葉をかけてみたいです。私も、そうしてもらったように、人によって、発揮するときが違うので、その人にあった言葉かけをしてみたいです。演出の仕方は、100人いたら100通りあります。とても興味があることです。

★先生方へのメッセージ
 子どもは無限な力を持っています。ハードルが高ければ高いほど、そこに対する想像力や知恵など、いろいろなものを駆使して、登ろうとします。登れない子がいたら、登れる子が助けます。互いに協力し合います。子どもの能力は、私たちが考えている以上に大きなものだと思います。ハードルを高くして、子ども達にいろいろな事を挑戦させてあげてください。

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◆ 対談を聴いた参加者からの感想より ◆
♪「いざなう」という言葉が印象に残りました。「教師の役目はまさにこれ!」と心にピタリとはまりました。
♪子どもとの関係の中で役立つお言葉がたくさんあり、とてもためになりました。「ハードルを高く」という言葉には、考えさせられるものがありました。


♪プロの方の言葉はじっくり、重みがあり、考えさせられました。子どもたちに返せるものも沢山あり、参考になりました。貴重な機会をありがとうございました。

2017-09-02

【第65回演劇教育夏期大学】第5分科会「朗読劇実習」


担当:小宮民子 山本茂男 杉原貞圭 千野隆之
参加者:一般3名 会員5名 担当者4名 計12名

 朗読劇の基本から応用までを落語や教科書教材を用いて、参加者全員で体験しました。一日目は朗読劇の基本について詩などを使って実習した後、教科書教材「もうすぐ雨に」で朗読劇をつくりました。二日目は落語を朗読劇にするという試みを行った後、教科書教材「初雪のふる日」で朗読劇をつくりました。三日目は「初雪のふる日」を朗読劇として仕上げ、分科会交流会に臨みました。

 一般参加者は教員ではなく、学生、読み聞かせボランティア、学校図書館司書でした。そのため、教員が求めるものとは少し違いましたが、みなさんのいろいろな考えを取り入れながら進めることができました。

 AV教室を使わせていただいたので、自分たちの表現をプロジェクターと大型スクリーンで見ることで、直ちに振り返ることができ、大変効果的でした。
これまで取り組まれてこなかった落語や教科書教材を新たに朗読劇台本として構成することができました。

<参加者の声>
・「朗読劇とは?」というものを体験しながら学ぶことができた。思いっきり演じたり声を出したりすることでスカッとすることを発見できた。
・即使える題材やネタをたくさんいただいた。「朗読」と「朗読劇」の違いはまだまだりかいできていないことも多いが、酔い刺激をいただいたので実践して新しいこともどんどん活動に取り入れたい。
・動きの制約があると思ったのに無限の自由があった。ことばを、より自分のものにできた。
・とても充実していた。交流会用の練習がじっくりとできて感動した。
・一つ一つのワークが楽しくためになった。
・毎回、新しい発見があっておもしろかった。自分たちで演じたり、子どもたちにやらせたり、機会を見つけてリーダースシアターをやってみたいと思った。みんなで協力して作品を仕上げるのはとてもすばらしい。
・三日間参加したかった。早く子どもたちに還元していきたい。
【文責:千野】

2017-08-28

【第65回演劇教育夏期大学】第4分科会「人形を使った劇活動」

担当:岡 信行・木越 憲輝・藤内 直子

1日目に、靴下人形でそれぞれパンダを作りあげました。


今年はこれ!6月の上野動物園のパンダ誕生を祝って、みんなでパンダを作り上げました。

最初はこんな状態でした。
岡さんのご指導で、靴下と新聞紙と牛乳パック等で形ができてきます。


2日目は、教室での実践報告を行いながら、人形を使って活動を行いました。

操作もバッチリです!大きなカブを熱演中のパンダ人形たち!
藤内さんによる人形の紹介コーナー!人形劇分科会をよくしる達人!
人形の作り方の進化もわかるし、個性豊かな人形で部屋はいっぱい!
祝!内山賞受賞!一幡さんによる人形による劇活動の実践報告の時


 3日目は、みんなでワイワイ言いながら人形劇の台本づくりをしました。
     今年はパンダだらけだから 「成城パンダ劇団」
 お面もパンダ、人も人形もパンダだらけの今年の第4分科会

昼休みは分科会会場がスペシャルミニコンサート場に!
出演:おにぎりシスターズ & タケリナ奏者 岡信行氏 他

『参加の方々からの感想より』
○パペットを作ること、腹話術でパペットに命を吹き込むこと、パペットで劇を作ることが初めてでした。遊びのように楽しいけれども教育的に効果がたしかにあるということがわかってパペットの奥の深さを知ることができました。パペットセラピーというものがあり、心理的にも影響があることがわかりましたし、教育の実践の現場でパペットを使った時の子どもの反応などの「生の声」を聞けたので、2学期以降の学級経営にいかしたいです。
○人形作り、実践報告、人形の使い方、腹話術など内容がバラエティーでとても楽しかったです。パンダ音頭も楽しかったです。
【文責:木越 憲輝】

【第65回演劇教育夏期大学】第3分科会「脚本を使った劇の上演活動(4〜6年)」

担当:野口・藤本・新保

 ねらい:「子どもの主体性を引き出し、活かす上演活動」
使用脚本:『子ども便利屋さん』(本田博子作)


真剣に脚本を読み込んでいます
1日目は、出会いのゲームの後、早速表現活動・即興劇へ。脚本の内容につながるような、「○○買ってきて」、「○○な便利屋さん」を行いました。午後は、脚本の読み合わせと初めの場面作り。個性豊かな参加者それぞれの表現に、これからの活動への期待が高まりました。





 2日目は、まず歌の練習を行い、その後は、脚本に基づいた場面作りを行いました。グループに分かれての場面作りは盛り上がり、合間には、参加者の皆さんからの質問について話し合う時間も設けることができました。表現活動として、脚本をもとに、オリジナルの場面作りも行いました。


 3日目は、分科会交流会に向けての練習。これまで活動して学んだことを活かして、野口先生作成の短縮版脚本の場面作りを行いました。初日に比べ、参加者の積極的な意見交流が行われ、オリジナルの場面も盛り込んでよい発表ができたのではないかと思います。


 最後の振り返りでは、参加者から、「子供とどう一緒に作っていくか学べた」「子供の気持ちが味わえた」「自分の壁を破れた」「劇活動の意義や楽しさが分かった」「間違えても大丈夫、という安心感のある場がもてた」「劇を通して皆と一つになれた」「担当者から、子供と共に劇を作っていく姿が学べた。ここに来なかったら、教師主導ですべて進めていたと思う」という感想が出ました。有意義な三日間となったのではないかと思います。
【文責:新保 えみ】

【第65回演劇教育夏期大学】第1分科会「学級づくりのための劇活動」

担当:坂田道則、林久博、西脇正治、今井洋助
分科会発表会にて
私たち第一分科会では、劇あそびや劇的活動を通して学級づくりを考えました。アイスブレーキングのゲームからスタートし、身体表現を伴う劇あそびまで、そのゲームの意図にも触れながら体験しました。
 参加者の方からもゲームを教わったり、ゲームの進め方やその効果について意見交換したりして、活動が深まっていきました。3日目は、分科会発表会に向けて話し合い、体験してきた活動をつなげていきました。参加者の皆さんからも意見が出され、リハーサルをする頃には分科会メンバーの一体感を感じ、発表を楽しむことが出来ました。

【1日目 出会い】
(扱ったゲーム)
算数じゃんけん、5じゃんけん、アイ・コンタクト、インパルス、円をつくろう、じゃんけんレース・カモン

「宇宙からきたピコ」
 夏休みの宿題として地球について調べてくるという課題に取り組むピコ。地球の子供たちに出会うと、地球の電化製品や遊園地の乗り物について教えて欲しいとお願いする。ピコが見たかったのは、掃除機、洗濯機、電子レンジ。6人組で話し合って、身体表現を使って伝えました。

【2日目 深める】
(扱ったゲーム)
カウントアップ、だんだん、私は誰でしょう、ジェスチャークイズ、ジェスチャーリレー
イメージウォーキング

ホットシーティング「一つの花」(4年国語科)
読解の授業をした後に、10年後のゆみこ、お母さん、出征後のお父さんになりきって、質問に答えます。各グループから1人ずつ、ホットシートに座って登場人物になりきる役を担当しました。グループでは、質問内容を考え、ホットシートに座った人に質問しました。登場人物になりきった3人は、質問内容を噛みしめるように言葉を選んで答えていました。文学教材の読みを深める方法として有効であることを学びました。


「森田先生の理論講座」
 劇あそびや劇的な活動を取り入れることで、子供たちのコミュニケーションが促進され、相互理解を深めることができることを学びました。それらの活動には、認め合う、助け合う、協力する、高め合う、など、良い学級集団をつくるための要素が含まれており、意図的・計画的に取り組むと効果的であることも再確認しました。教師は、遊び心をもって、活動の仕掛け人になってほしいと激励していただきました。

「即興あいうえお作文」
 グループの初めの人がくじを引きます。くじに書かれた50音の頭文字をスタートとして、例えば「あ行」なら、「ある日」「いろいろな店を」「ウロウロしていると」「エリーさんに出会って」「思わずドキドキした」のように、即興作文を考え、リレーしていきます。どんな言葉がリレーされていくのかというワクワク感や偶然に出来上がった作文の面白さがあり、笑いが絶えない活動になりました。

「シャッターチャンス ~Live Photo ver.~」
シャッターチャンス!
「夏祭りの屋台」をグループで表現しました。いつものシャッターチャンスは、静止画なのですが、今回はiPhoneのLive Photo機能からヒントを得て、静止画→5秒間動画というパッケージで表現を考えました。輪投げ屋、焼きそば屋、射的屋などがお題にありましたが、5秒間動画を入れることで、より表現の幅が広がり、参加者の皆さんは何をどのように伝えるか工夫していました。



「清掃工場TV制作(4年社会科)」
 4年ごみのゆくえを題材に、学習したことをもとにTV番組を制作しました。ごみのゆくえ、清掃工場の仕事、ごみの活用のグループに分かれました。ニュース番組風、アニメ風、クイズ番組風など、どのグループも工夫を凝らしていました。ICTの技術を活用し、教科書の資料絵をiPadで映し出しプレゼンテーション風に紹介したグループもありました。この実践は、社会科見学や宿泊学習など、体験した内容を伝える方法としても活用できます。総合的な学習の時間で学習してきた成果を発表するときにも使えそうですね。


【3日目 つなげる】
(扱ったゲーム)
変身じゃんけん、見えるつもりで渡そう、手の上の小人、相性ぴったんこ

「絵本で遊ぼう」

『えんとけらとぷん』(あかね書房) 『がたごとがたごと』
(内田麟太郎著 童心社刊)


 絵本のどの場面を表現するか、登場人物はどうするか、など、グループでアイディアを出し合いました。カラー布、カラービニールなどを衣装や物に見立てて使い、身体表現を交えて、絵本の世界を表現しました。絵本の世界が立体的に感じられ、読み聞かせを聞いているだけでなく、自分も思わず絵本の世界に参加してみたくなりました。


☆フリートークで話題になったこと
◯特別支援での演劇的活動の活かし方
▼活動の流れを視覚的に示したり、課題をスモールステップにしたりする工夫があると良い。
▼なかなか活動に入れない子に対して無理をして輪の中に入れようとせず、ひとまず見ているだけでも良いことを伝え、徐々に活動の楽しさが伝わるようにする。友達同士で声を掛け合い、参加してみたくなる雰囲気を作っても良い。

◯勝ち負けにこだわる子に対して
▼初めに活動のねらいを明確に伝える。例えば、みんなで雰囲気を「楽しむ」ことがねらいであると伝える。また、勝敗とは関係のない活動を組み合わせることで、意欲を高めることもできる。

☆参加された皆様の感想
・演劇の手法が教育にとても有効だと、改めて思いました。
・いろいろなゲームや活動を実際にやってみて、面白さや楽しさを実感できました。
・発表会はドッキドキでした。でも楽しくできました。
・ジェスチャーを使ったゲーム、シャッターチャンスなど、相手に伝えられたり相手の表現を理解できたりした時、とても嬉しかったです。また、活動ごとに、こういったやり方も出来るというアイディアも聞けて、児童の実態に合わせて考えることができました。
・すぐに役立つ内容が多く、分かりやすい説明でよかったです。ちょっとしたコツを教えてもらい、得をした気分です。
・参加しながら「子供たちはこんな風にドキドキしていたのかな」とか、「こんな時に嬉しいのかな」と、子供の気持ちになって考えながら取り組むことができました。
・学級で活用できる劇あそびを知ることができたので、教員になってから存分に活かしたいと思います。
・たくさんの学びがあり、2学期から子供たちとしてみたいな、と思いました。
・実際に体験しながら、様々な活動を知ることができて、とても身になる時間でした。
・参加者の皆さんと仲良くなることができ、「主体性」というものを体感できた気がします。
・担当者の皆さんの実体験を交えた話を聞くことができて、有意義な時間を過ごすことができました。
 【文責:今井洋助】

2017-08-13

【第65回演劇教育夏期大学】第7分科会報告

「書き続ける人」
 

 今年も静かな分科会です。一般会員8名、会員8名でした。残念ながら小川、岩崎先生が体調を崩されて急遽お休みでした。

 初日、自己紹介から始まり午後の全体会の前に途中報告。2日目は朝に集合してすぐに自分で決めた机に向かって書き続けます。(昨夜、一睡もせずに書き直しをしてきた方もいます。)分科会終了の前に集合して、また報告。その後、懇親会へ。

 3日目の朝も午後の集合時刻まで書き続けます。それでも終わらない人は、8月末の原稿提出まで分科会は続きます。担当の先生と連絡し続けるのが、この第7分科会なのです。そして、最後には脚本集が出来上がり、分科会は終わります。


【文責:木村】

2017-08-06

【実践研究会】7月定例会報告

【日 時】平成29年7月8日(土)15時~17時30分 
【場 所】成城学園初等学校 社会科室 講堂
【参加者】池田、一幡、今井、加藤り、金平、小宮、木村た、平、林、保坂、塚田(11名)


1.和太鼓実習
 加藤 先生
集まったメンバーで輪になって、和太鼓をたたきました。2チームに分かれて(7人でしたので3対4で)掛け合いの太鼓をしました。一通り太鼓の演目が終わるごとに隣の太鼓に移動しながらの繰り返しの連弾。掛け合いの変わり目のポジションに移動したときにうまく切り替えられるか、掛け合いの呼吸などなど、皆さん思い思いで和太鼓を楽しみました。

2.ホットシーティングで文学教材の読みを深める
 林 先生
 今年度、実践研究会の新しい取り組みの一環として一年間を通して一つのテーマについて考えていく提案として林先生より実習と提案がありました。
学習の目標は、きつねの心情を読み取る。  
【実習の活動試行】
1.教材文を通読(個別)
2.きつねの変容のきっかけとなった文言、文章記述にラインを引く(個別)
3.きつねを対象としたホットシーティングの場面を創る(グループワーク:今回は2,3人で1組)
・死後のきつねが対象・グループで1人きつね役を決める・きつねへの「問い」について話し合う。問いは3つ程度
4.感想交流
5.二年生で実施する際の工夫、配慮について話し合う。


 グループローテーション方式でホットシーチングを行いました。実習を終えて、即興では難しいのでグループで問いを考えるのが良いのではないかという意見が出されました。ステップを踏んで取り組んでいくことの大切さを感じました。
2年生、低学年で取り組むにあたって難しい場合があるのでグループの前段階として教師としての発問の提示の一つとして以下の問いの提案が林先生よりありました。
1.ひよこと出会う前にどんな暮らしをしていたの?→境遇を感じるための問い
2.最後におおかみと戦って死んでしまって、どうして恥ずかしそうに笑ったの?
 →主題に迫るための問い
 今回のホットシーティング実習を通して、答えは一つではない。体を使って言葉をかけ、叙述に沿って読みとり、段階をとって読みを深めていくことが大切であることを確認しました。

提案資料:あまんきみこ作『きつねのおきゃくさま』(教育出版 二年上)

3.クラスデーでの実践報告
保坂 先生

 保坂先生より、「クラスデー」という担任中心に授業以外で半日活動を考え実践できる日に行った実践報告です。1年生担任より相談を受けて企画した6月の実践です。
【めあて】
・劇的なゲームや活動を通して、お互いを知る。
【実施計画】
○競争ゲーム
・わらべうたじゃんけん ・後出しじゃんけん ・おーちた おちた
人との関わりゲーム
・あいしょう ぴったんこ ・ぴったし にぎにぎ ・お手を拝借・なかまは どこだ
○表現を楽しむ
・おーちた おちた ・手の上の小人 ・絵本を使って「まねまねおおかみ」 
「なつみはなんでもなれる」
○ふりかえり
【実施計画】
○競争ゲーム
・わらべうたじゃんけん ・後出しじゃんけん ・おーちた おちた
人との関わりゲーム
・あいしょう ぴったんこ ・ぴったし にぎにぎ ・お手を拝借・なかまは どこだ
○表現を楽しむ
・おーちた おちた ・手の上の小人 ・絵本を使って「まねまねおおかみ」 
「なつみはなんでもなれる」
○ふりかえり

 保坂先生より、ルールを大切にすることを意識して活動を展開。表現活動では、1年生ならではこの時期の表現が出たそうです。表現活動を通して、2人組→3人組となって活動をしていく中で子どもたちは普段の仲良しグループではなく、グループを作っていったことをうかがいました。絵本を使う活動では、私学の研修でワイリーさんが取り組まれたものを参考にされたそうです。
 

子どもたちの表現力や表現をもとに発展させていく力と柔軟な思考力などについて活動を通して意見交換をしました。

☆みんなで題材を色々な角度から検討したり、表現活動の実習をしたりするって、とてもすばらしいことですよね。感謝、感謝です。自然と笑顔になり、新たな発見があります。
劇作の会の醍醐味でもありますね。
【文責:一幡】

《次回予告》次回の実践研究会は9月9日(土)15:00~17:30です。
 ☆年間研究シリーズ「ホットシーティングで文学教材の読みを深める」
☆2学期のスタートでやってみたゲームの紹介(仮)
実践報告してくださる方を募集中です。教科のこと、学級のこと、場をほぐすゲーム、上演報告など。昨年度までの実践でも大歓迎です。今井までご連絡ください。

【文責 今井洋助】

2017-07-02

【事務局だより】6月

◆定例会・委員会の日程(会場:成城学園初等学校)
7月 
1日(土)15:00~【翠会】
7日(金)19:00~【脚本研究会】       
8日(土)15:00~【実践研究会】      
 ※各会とも、終了後、夏期大準備に向けて、劇の部屋の片付けを行います。ひとりでも多くのご参加、ご協力をよろしくお願いいたします。

24日(月)【事務局会】(注:27日(木)から変更となりました。)  
  
※詳細は追って、お知らせいたします。  

8月7日(月)・・・夏期大前日準備、13時集合です。
(※主に分科会最終準備、事務用品、会場設営を行います。今年は、成城大学の教室をお借りして実施いたします。初めての場所の上、大学の机やいすを、大量に移動することになりますので、ひとりでも多くのご協力をお願いしたく、何卒よろしくお願いいたします。)
8月8日(火)~10日(木)・・・第65回演劇教育夏期大学
 17日(木)~18日(金)・・・名古屋夏期大学
    25日(金)・・・事務局会

♪充実した夏になりますように、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします♪
【中村とし】

【実践研究会】6月定例会報告

【日 時】平成29年6月10日(土)
【場 所】成城学園初等学校 会議室
【参加者】一幡、今井、金岡、木越、木村(大)、坂田、中嶋、保坂、森脇、新保(計10名)


1.1年生の詩の発表会に向けて
金岡 香恵さん

 1年生の詩の発表会に向けて、どのような工夫ができるかということを話し合いました。発表する詩は、「トマト」(荘司 武)、「てるてるぼうず」(江口 あけみ)です。1年生56名で、2週間後に全校に発表するということです。「登場人物になりきってみては?」「詩の途中に遊びの場面を取りいれては?」「衣装は?」「雨が降っている設定をどう生かすか?」など、多くの意見が集まりました。
 
2.夏期大学分科会内容検討(第1・4分科会)
(第1分科会 坂田 道則さん 今井 洋助さん 西脇 正治さん)
(第4分科会 木越 憲輝さん、※一幡さんからもアドバイス)

 夏期大学の分科会にむけて、第1分科会、第4分科会から、今現在の活動予定についてお話があり、ゲームなどの活動を実際に行ってみました。

○第1分科会
〈予定〉
1日目:   出会い・ほぐしのゲーム
       振り返り(夏期大に来た理由や悩みの共有)

2日目:午前 学習に生かす劇活動
       絵本を使った劇活動
       理論講座
    午後 即興劇実習①「あいうえお作文」
       実習「慣用句を使おう」
3日目:   絵本を使った表現活動
       即興劇実習②
       分科会発表に向けて
(参加者の意見を聞きながら、いくつかのゲーム、これまで行った活動を盛り込んだ発表を考える)

〈実際行った活動〉
「あいうえお作文」
(5人グループで、くじで引いた〇〇行の5文字が頭になった文を、話がつながるように即興で作っていく)
<参加者の意見>
・ねらいをはっきりさせることが必要。 
・グループ内の順番を途中で変えてもよいのではないか。
・作文が途中でとまらないようにする工夫が必要。自由度が低いほうが楽なので、作文の内容を、季節や場所で制限してもよい。
・くじを見た後相談タイムをとる、少し考える時間をとる、すぐ始める、など色々なバージョンを考えるとよい。

「慣用句劇場」
(お題になっている慣用句の出てくる場面を演じて、意味を発表する)
<参加者の意見>
・おもしろい活動。
・ネーミングがよい。

○第4分科会
〈予定〉
1日目:パペット人形作り
2日目:パペット人形を使った活動
     実践報告
3日目:分科会発表に向けて

〈今年度の内容について〉
・新聞紙+ペットボトル→新聞紙+牛乳パック、と、
より動かしやすく、子供と一緒に作りやすくなるように材料を変えてきている。
今年度は、緩衝材(いわゆるプチプチ)+牛乳パックで作成予定。
・動きのコツがあるので、パペットを動かすのには練習が必要。パペットができたら、まず自分語りをさせ、キャラクターを考えていく。そこからやりとりができるようにしていく。

〈様々なパペットの紹介〉
・100円ショップで売っているパペットや、100円ショップで売っているぬいぐるみからパペットを作ることを紹介する。

〈実際行った活動〉
「関東大震災」「敬老の日」の人形劇実習

《次回予告》次回の実践研究会は7月8日(土)15:00~17:30です。
 ☆加藤陸雄さんの和太鼓実習
☆林さんの年間研究シリーズ「ホットシーティングで文学教材の読みを深める」
☆保坂さんの実践報告「1年生で劇あそび」
実践報告してくださる方を募集中です。教科のこと、学級のこと、場をほぐすゲーム、上演報告など。昨年度までの実践でも大歓迎です。今井までご連絡ください。
                                 文責 今井洋助
《次回予告》次回の実践研究会は7月8日(土)15:00~17:30です。
 ☆加藤陸雄さんの和太鼓実習
☆林さんの年間研究シリーズ「ホットシーティングで文学教材の読みを深める」
☆保坂さんの実践報告「1年生で劇あそび」
実践報告してくださる方を募集中です。教科のこと、学級のこと、場をほぐすゲーム、上演報告など。昨年度までの実践でも大歓迎です。今井までご連絡ください。
【文責:今井洋助】

【脚本研究会】6月活動報告

【日 時】平成29年6月9日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】保坂・山本(茂)・池田・野口・木越・木村(大)・小宮(計6名)

①合評 演劇クラブ用 短編脚本
『少年』『オーディション』『星空』
池田 靖 作

<作者より>
 今年度担当している演劇クラブでは、これまで、劇につながる遊びを中心に活動してきた。蓑田先生作の「3分間劇場」から『ならんで ならんで』『大変だ』にも取り組み、演じる側も観る側もとても楽しそうだった。そこで、短編作品を書いてみた。一回(一時間)練習して次の回に発表させたいと計画しているが、今回の作品は2回(2時間分)練習して発表することにとなりそうである。「星空」は、家族旅行の経験を、「オーディション」は原作のあるものを下敷きにした。

<話合いより>
・さとしが女の子に恋をしていたということが結末とは思うが、ややはっきりとしない。
・いつもは何気なくそばにいた子のよさが見えてきた、など価値の転換があるといい。
・会話はさらっと流れていくが、子1~4の性格づけが似ているので、印象に残りにくい。登場人物の性格づけを、演じる子どもたちに意図的に考えさせるのだとしても、セリフに特徴が現れにくい。
・うまくいかない中でも、女の子が違う価値を見つけていく変容があればいいのだが。
・先生が偉そう。ふだん、現場ではやってはいけないこと(こんな言い方をされたら子どもは嫌だろう)でもあり、登場人物を大人にしてはどうか。
・女の子の動きや長ゼリフは演じがいがあるが、先生役の子どもは楽しいだろうか。
・価値の転換があり、テンポがあっておもしろい。
・3人の登場人物の性格が違い、動きや話し方を考えやすい。
・最後の景色の見え方は、無対象のものをどう見えるように動くか、演じる子どもたちが工夫できる。
・クラブの子ども達に「どの作品を選んでもいい。」と言ったら、どれを選ぶだろう。…「星空」かな。

<全体的に>
・蓑田先生作「風吹く夜に①おみくじ」「②オウンゴール」「③退院祝い」は、3つの話がバラバラのようでつながっている。今回の3作品も、「自分が欲していたものは手に入らなかったけれど…新しい何かに気づく」といった、核になるテーマをもとにつなげてみたらどうか。
・3部作にすると、それぞれのちがいを楽しめる。且つ一貫しているものがあれば、演じる子、観ている子双方の心に残るのではないか。
・グループ練習用としてだけではなく、3つをつなげて舞台で上演できそう。クラブ活動は時間の制約があり発表のための練習時間を確保するのが難しいという悩みもあるが、こうやって上演へつなげられると無理がない。
・短くても、テーマが一貫していることは大切であり、だからこそ書くのは難しい。
・短編の作品は需要が高いと思う。使い手を増やしていきたい。

◆ 池田さんは、この作品を1月の冬季セミナーで書き始めました。短編だけに終わり方にも苦労したそうで、「相談にのってもらいながら書けたことがよかった」と楽しそうに話してくれました。冬季セミナー中に生まれた作品は、まだまだ、皆さんの手元にあるのではないでしょうか。是非、脚本研や翠会で読み合い、深め合って、形にしていきませんか!

②夏期大分科会内容検討
第2・第3・第5分科会

各分科会のねらい、流れ、使用脚本を中心に検討しました。以下、主な内容を紹介します。

○第2分科会「脚本を使った劇の上演(1~3年)」
・使用脚本『変そう!王様フィーバー』(増島 美由輝 作)→いろいろな劇あそびの要素があって楽しめる。主体性を引き出すことがねらいなら、劇につながる遊びも参加者が出し合い取り入れていけるとよい。(1日目と2日目の流れを再検討)
・新しい試みとして、上演に向けて場面づくりをする活動で、「ワールドカフェ」の形式を取り入れたい。→演出体験か、子どもが考えた遊びをどう取り上げるかというファシリテーター的な体験かを明確にする。グループの動き方、参加者から参加者へのフィードバックの仕方や内容も練る。
・「よくあるご質問Q&A」のようにプリントにまとめておくという案は、いいね!

○第3分科会「脚本を使った劇の上演(4~6年)」
・使用脚本『子ども便利屋さん』(本田 博子 作)→頼み方や揉め方など子どものアイディアを生かせる場面がある。テーマについて、子どもたちが考える良いきっかけになる。
・流れは昨年までと大きく変わらない。→劇につながる表現活動の中に即興劇も入れる。
・担当者が、少人数や大人数での上演経験がある作品なので、参加者の「出演人数についてのニーズ」にアドバイスができるだろう。

○第5分科会〈朗読劇〉
・教科書教材を中心に取り上げる。メイン脚本の候補は『初雪のふる日』(光村:4年)『もうすぐ雨に』(光村:3年)。どちらも担当者が構成、脚本化する。→教科書教材にする意図は?それにより、どの教材がよいか練る。学校で取り組めるかどうかも考える。
・『初雪のふる日』について意見が集中!→作品の底に流れているものをどう伝えるか、映像的な場面をどう表現するか、難しいけれど取り組み甲斐がありそう。
・これまでの分科会の傾向として、リピーターの方と初めての方でニーズが異なる。→朗読劇の基本実習などで複数の台本を用意する。基本実習は落語を取り上げる予定。

◆ 検討を通して、充実した内容になっていく手応えを感じました。ありがとうございました。みんなで創りあげていく、この過程も夏期大の楽しさですね。研究会後の呑み会は、娘をもつ男親の憂いが専らの話題に。これまた、ドラマです。
【文責:小宮】

*次回の脚本研究会は、7月7日(金)19:00~成城学園初等学校・小会議室 です。
『 少年 』 登場人物:さとし 子1~4  女の子
子ども4人が昨日観たテレビ番組の話をしている。いつもなら話にのってくるさとしが話の輪に入らないことを気にかけた子どもたちは、その理由をあれこれと考え、励まそうとする。さて、さとしのその訳とは…。

『 オーディション 』 登場人物:先生1 先生2 女の子
女の子がある役のオーディションを受ける。先生に質問をされても台本を読んでみても、なかなかうまくいかない。オーディションの終わりを告げられたその時、女の子は自分の思いを一気に話して去る。それを見た先生たちは…。

『 星空 』 登場人物:小学校高学年~中高生のクラスメイト3人
流星群を見ようと、夜、山の上へ出かける3人。しかし、曇っていて星は見えない。
喧嘩になりかけたその時、3人が見つけたものは…。

【翠会】6月定例会報告

【日 時】平成29年6月3日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校 
【参加者】金岡 金平 木村た 木村も 久保 土井 長谷川 野口

第19回アシテジ世界大会報告
報告者:木村たかし

 南アフリカで行われたアシテジ世界大会に参加した木村先生から、その様子や感想の報告があった。13もの公演を観て、その合間に、しっかりと南アフリカの名所を回ったり、現地の方と交流したり・・・。大変エネルギッシュ!
たくさん撮ったいろいろな場面をスライドショーで紹介。

◎人形と生身の役者が織りなす、老いの哀しみをテーマにしたドラマ。言葉がわからなくても、気持ちがよく伝わり、感動した。
◎男女二人が大きな紙袋から出てきて、紙袋から取り出した洋服などを使って遊びを繰り広げる。変形二人三脚や二人羽織のような。成城学園の子どもたちとつくった劇と同じ発想のシーンがあったので、後で、その役者に伝えたら、興味を持ってくれた。
◎観客の反応は、日本に似ているところもあれば、ちがうところもあった。高校生が、奇声を発したり、スタンディングオベーションをする様子にお国柄を感じた。
◎赤ちゃんが参加できる公演?もあった。
◎蛇おどりのようなパフォーマンスがあったり、成城学園の劇でよく使う動物の被り物によく似た被り物があったり、遠く離れた国でも、発想が共通していることをおもしろく感じた。

✩毎朝、一番乗りで、朝食をとるレストランに行き、レストランのマスターと懇意になったそうです。
 おいしい食事とワインも堪能し、南アフリカでの11日間をゆったりとした気分で、大いに楽しまれたとのこと、うらやましい!わたしもいつか!という憧れの思いを持ちました。世界中の児童劇が集まる貴重な場であるアシテジ世界大会。次回は、なんと、東京で開催されるそうです。楽しみですね。


<脚本検討>
「新聞紙を使ってみたて遊びをしよう」
「ひもやなわで みたて遊び」
作:長谷川 安佐子 

 みたて遊びのサンプルが多種載った短い脚本集。新聞紙をドアに見立てて、そのドアを開けようとするが、なかなかあかない様子を描いた「ドアはあくの?」。新聞紙をそうじ道具などに見立てた「そうじ当番みんなでやろう」。新聞紙の角をつけて「おにごっこ しよう」。新聞紙をビニール袋に見立てた「雨がふってきた」。新聞紙を折りたたみ、座布団を作って「ざぶとんとりゲーム」。新聞紙の鏡で、「しらゆきひめ」。新聞紙で作ったいろいろなものを利用して、「お茶の間のテレビ」。そして、ひもやなわでも、楽しく見立てて、「電線 とまって」と「初日の出」の二編を作った。

◎多様な場面で、見立て遊びを展開している。短い時間で劇活動を楽しむサンプルとしても使える。また、いくつかを組み合わせたり、発展させたりして上演作品にすることもできる。
◎見立ては、新聞紙なんだけど、ほうきになったり、ぞうきんになったり、表彰状になったりする。それらしく見せるための、演技も大切。
◎同じ新聞紙が、次次と変化していく様子を見せるのも、楽しい。「おにごっこ」では、おにの角→闘牛の角(赤い布)→天狗の鼻(天狗のうちわ)など、ダイナミックに展開させてもおもしろい。
◎「雨が降ってきた」では、新聞紙をこすったりして、雨音を表現できないか?強い雨音や弱い雨音のちがいなども、意識させて。
◎「テレビ」では、いろいろな道具を使う機会がある。この活動では、新聞紙を使って、思い切り造形遊びを楽しませるというのでもいいと思う。
◎なわを用いて、どう雲に見せるか?・何人かで持って。(アニメイム)・スズランテープをつけて。どう太陽に見せるか?・ぐるぐると円状に巻いて。・フラフープや傘で代用する。・人間のニコニコ笑顔を太陽とする。など、アイデアが次々に湧き出た。

✩ 見立てのアイデアを、いろいろ出したくなるような、場面設定が大切だなと思いました。同じ道具を使った遊びでも、見立てや音作りや造形など、様々なアプローチがあると、学びました。いくつかの道具を組み合わせて、見立て遊びを展開すると、バラエティーが出てくると思いました。
 ロープでくるりと輪をつくり、地面に置くと、池になったり、プールになったり、おふとんになったり。ぴんと張ると、せんたくロープになったり、電線になったり、地平線になったり。見立て表現の可能性は、まだまだありそうです。「こんな方法がある。」「こう展開させたら。」など、参加者みんなで夢中で出し合いました。創造欲が刺激されました。

➭次回は、7月1日(土)15:00~
成城学園初等学校
作品提出者:ワイリー麻梨子さん
【文責:野口】

2017-06-03

【事務局便り】

◆劇作通信5月号(4ページ)に訂正がございます。

6.内山賞選考結果報告が、長谷川さんと木村さんになっていましたが、
正しくは長谷川さんと林さんです。訂正いたします。誠に申し訳ございませんでした。

◆6月の定例会・委員会の日程(会場:成城学園初等学校)


 3日(土)15:00~【翠会】    
 9日(金)19:00~【脚本研究会】夏期大検討第2・3分科会
10日(土)15:00~【実践研究会】夏期大検討第1・4・5分科会
24日(土)14:00~【夏期大検討会】
※夏期大分科会担当者は1名以上の参加をお願いします。

7月の定例会・委員会の日程(会場:成城学園初等学校)
※夏期大準備に向けて、劇の部屋の片付けを行います。ひとりでも多くのご参加、ご協力をよろしくお願いいたします。
 1日(土)15:00~【翠会】
 7日(金)19:00~【脚本研究会】     
 8日(土)15:00~【実践研究会】  
24日(月)          【事務局会】(注:27日(木)から変更となりました。)
          ※詳細は追って、お知らせいたします。  

☆今年の夏期大学は、ちょうど成城学園初等学校の校舎改築の日程と重なり、現在、成城大学の施設をお借りして実施できるように調整中です。よって、7月1日と8日の定例会の日に、夏期大学に向けて、劇の部屋の片付けを行います。ビニール傘など、劇の部屋にあるもので、今年の夏期大学に必要なものがある際は、6月10日(土)までに、池田事務局長宛てにご連絡くださいませ。みなさまのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
【文責:中村】

2017-05-21

【脚本研究会】5月活動報告

【日 時】平成29年5月12日(金)
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】木村(た)、田中、中野、保坂、森田、山本(茂)、百合岡(計6名)

高学年向き脚本(プロット)『争いの無い星』
保坂 弘之 作

<作品について>
 時は22世紀。社会科見学も、地球規模ではなく宇宙規模になっている。6年生のひろし、だいき、けんと、まいこ、みずき、かりんは、平和な星として知られているローレル星を目的地にして訪ねることにした。6人は、ローレル星人に温かく迎えられるが、仲良く協力的に見えたローレル星ソージョー小学校のメンバーの陰のやりとりを偶然見てしまい・・・。

<作者より>
本心を言えないまま、相手に合わせて人間関係をつくろうとする子どもたちに、「本心をきちんと伝えながら、相手の意見も尊重する」ということを伝えたい、という思いがあり、昨年度から構想を練っている。100人くらいが出る舞台を想定。

<話し合いより>
・人間関係をつくるということと、本心を言うということとの関係は?「本心」とは何を指すのか?本心を言うことがいいのか悪いのか。場合によっては、本心を言わないことが人間関係をつくる面もある。そのあたりの、作者の見解を明確にしないとテーマが定まらない。

・ローレル星に行く目的や必然性は?ローレル星とはどんな星なのか?未来を舞台に、遠い星に行くという設定が面白いので、その設定を生かすようにしたい。

・「みんなあまり本心を言わなくなったなあ」という作者の素朴な疑問が創作の原点になっているので、ここは大事にしたい。本心を言わないことの、何が問題だと感じたのか、突き詰めて考えていくとよい。
 →実際の子どもたちのやりとりをデフォルメして、その子たちが動きやすい状況を作り、ストーリー化するようにする。はじめから集団を動かしていこうとすると、その中の人間関係の描き方など辻褄合わせに追われ、ごちゃごちゃしてしまう。

・旅もの、未来ものである必要なはいかもしれない。本音で話すチームとそうでない
チームとがいて、同じ事件が起きた時の対処の違いを描くのはどうか。ひたすら上辺だけでだけで事件をスルーし、最後にどんでん返しがあるとか・・・

・「本音」って、なんなのか?
→「本音を言うから仲良しだ、とか好きだとかは限らない」「要は信じられるかどうか」「親友って何だ?」「親友なんてもはや死語じゃないか」「今の時代はゆとりがない。煩わしい人間関係よりも一人の方が楽という子たちもいる。」…
⇒ひとりぼっちが好きな子に、「友達っていいな」「みんなでいると楽しいな」と思わせるような話にしたい。
⇒「友達」をテーマにしたオムニバスにしてはどうか。時代を変えたり、場所を変えたりして、さまざまな人間関係のパターンをオムニバスにする。決め台詞、例えば「友達なんかいらない」「友達が○○(例:ほしい、好き、いらない、など)」をつくり、統一感やつながりをもたせるとよい。
・幕開きが大事。何もないところから始めると、ストーリーを描くのに時間がかかる。喧嘩のシーンなど、いきなり事件から始まるとよい。歌とダンスで始めるのも、観客をひきつける有効な方法。「幕開きで観客をつかめ」と斎田先生のお言葉にもある。

・6年生であれば子どもたちに「友達」というテーマでつくらせてみてもよいのでは。
→「友達」という王道的な古いテーマに、どう新しい視点をもたせるかが鍵。

・スケッチが大事。「生活劇はスケッチから始まる」とは落合先生のお言葉。まずは、書きたいものを書けばいい。はじめからテーマを意識しすぎず、書いているうちに見えてくるものもある。テーマばかりにとらわれてしまうと、パターン化して面白くなくなることが往々にしてある。どんな場面を描きたいか?どう表現をつくっていくか?そういう方向からのアプローチが、現代のものには合っているのではないだろうか。

*GWも終わり、仕事いっぱいやることいっぱい。運動会を控えた学校も多いようで、5月は忙しい!そんなわけで人数少なめのゼミでしたが、初めての方の参加もあり、5月らしい爽やかな雰囲気(?)の会となりました。
*木村さん絶好調!!幅広い話題に豊富な知識、トーク止まらず。「普段話す相手が女房くらいしかいねえんだよ!」(木村さん談)
*脚本ゼミの後、「大先輩からお話を伺う特別講座を企画したい」と茂男さんから提案がありました。内容は、脚本執筆のきっかけや方法、また劇作の会の歴史など。今年度中にぜひ実現をしたい!という意見でまとまりました。
*この日のこじま飲み会のキーワードは、「本音で話そう」「本当の友達」「これからは同人」。いつものように、1.5時間で爽やかに終了。
*東京の小劇場で活動しているという、俳優の中野さんが初参加。ようこそゼミへ♪事前にHPをチェックして過去のゼミ記録を読んでから来て下さいました。好きな飲み物はハイボール。「かっこいいなあ」と真似しようとするのぶさん(笑)

次回のゼミは、6月9日(金)19:00~成城学園初等学校にて。
 夏期大分科会の内容検討を行いますが、ゼミなのでやはり脚本検討も行いたいですね。提出希望の方を募集中ですので、ご希望の方は担当の保坂さんまでご連絡下さい。
【文責/百合岡】

2017-04-08

【実践研究会】3月報告『葛飾・柴又ツアー』

【日 時】3月26日(日)13:00~18:30
【参加者】森田、林、木村(大)、今井 計4名

「とらや」での昼休憩
「さくら」銅像前で

 当日の外気温は8℃。桜がほころび始め、いよいよ春本番と思っていたのに、冷たい雨に打たれながらのツアースタートになりました。柴又駅の改札を出ると、目の先には寅さんの銅像が立っています。その向かいには、「さくら(寅さんの妹)」の銅像があります。この「さくら」銅像は、ツアー前日に初お目見えしたということで、雨の中たくさんの人々が写真を撮っていました。我々も近くの人にお願いし、写真を撮っていただきました。前日は、山田洋次監督や倍賞千恵子さんも参加して除幕式が行われたようです。

とらやにて。映画のポスターがいっぱい!
 そうこうしているうちに、体も冷えてきたし、おなかもすいているし、ということで、帝釈天参道にある名店「とらや」で食事をすることになりました。店内には「男はつらいよ」の映画公開ポスターが年代ごとにずらりと掲示してあります。撮影で使われた階段も大切に残されていました。





帝釈天の彫刻は必見!!
必見の彫刻です。見事!
正式名称は、「経栄山 題経寺」。帝釈天とは、仏教の守護神の一つを指しているようです。参拝を済ませ、本堂の奥に位置する彫刻ギャラリーへ。本堂の裏側の壁面ををぐるりと囲むように、彫刻が配されていました。神様と人々の関わりをはじめ、仏教信仰の様々な場面が壁面一枚一枚に見事に表現されています。二重にも三重にも彫刻された立体感を感じ、しばし見入ってしまいました。職人さんの技術の高さに驚きました。


寅さん記念館・山田洋次ミュージアム

名場面がよみがえります。
ファンにはたまらない展示物の数々。映画で使われたセットや役者さんの紹介、それとともに時代背景を重ね合わせた展示になっていて、昭和の懐かしさを感じることができます。配布されていた桜色の手ぬぐいをゲットすることができました。近日5月27日には、山田洋次監督作品「家族はつらいよ」が公開されます。これまた楽しみな作品です。




山本亭
見事な庭を背に
 あれ、劇作の会にも山本さんがいたような……記念館の隣にすぐ隣にある建物です。山本亭は、地元でカメラ部品製造をしていた山本工場の創始者である山本栄之助翁の自宅跡です。大正末期の特色を残した和洋折衷の建物で、東京都選定歴史建造物であり、2014・2015年に米国雑誌の日本庭園ランキング第3位に選ばれています。広い畳の部屋で開放感のある日本庭園を眺めながら、ぜんざいや抹茶をいただきました。静かに流れる時間に、癒しのひとときを過ごしました。












参加者の皆さんより一言感想!
○寒の戻りか、冷たい雨の中の柴又ツァー、男4人が傘をさし、前日お披露目のさくらの像とまず対面。数十年前に来た記憶があるものの、帝釈天、寅さん記念館、山本邸等すべてが新鮮、目を見張る。「とらや」での昼食、山本邸でのティータイム、寒い時の温かいモツ煮と焼き鳥、短い時間なのになんという贅沢で充実した時でしょう。男同士の男のロマンに溢れたツァーでした。参加して良かった。【森田】

私は、寅次郎は、あまり好きではありません。勤勉に生きてきた人々にとって、彼は望ましい人物ではありません。でもどうでしょう。自由な人生、遊びのある人生、時に大きくコースアウトしてみる人生、それは人間を大きくします。人間を優しくします。「既定路線を着実に歩かせるのみの今の教育では、そんな迫力ある人は育たないよな。」と思ったのでした。【林】

○柴又と言えば、僕にとっては「寅さん」よりも「両さん」のほうが馴染み深いです。そんな僕にとっても、柴又の街は「寅さん」の世界が随所に感じられて、とても楽しい場所でした。帝釈天の彫刻は圧巻でした。東京の暮らしが徐々に長くなってきましたが、まだまだ知らないものばかりです。【木村大望】

○駅を降りると、そこはディープな下町の雰囲気に包まれていました。「中で温まりな」と言いながら傘を袋に入れてくれた店の女将さん、帝釈天で立ってないで座ってお参りしなさい!と目を光らせる職員の方など、心の交流を感じた場面もありました。そんな人情も感じながら、男4人で散歩した思い出深い休日となりました。今回参加できなかった方も、ぜひ来年度は皆さんで出かけましょう。今から行先の候補をたくさん考えておきましょうね!【今井】                                 
《次回予告》次回の実践研究会は5月27日(土)15:00~17:30です。
・加藤陸雄さんの太鼓実習
・林久博さんの実践提案「新学習指導要領対応~毎日の授業に活かす『ドラマの技法』
『演劇的手法』を1年間かけて勉強しませんか! 
・森田前会長からの提言「これからの劇作の会を考える」を受けて~いま演劇教育にできることを話し合う の3本です。
4月の定例会がお休みになってしまう分、たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。是非たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。

【文責 今井洋助】

2017-04-07

【脚本研究会】3月定例会報告

【日 時】 3月10日(金) 19時から
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】 金平純 岸 木村た 山本茂 森田勝 保坂

 今回も参加者が6名。久しぶりに岸さんの参加がうれしかったです。少ないけれど、先輩方から貴重なご意見を伺えるので濃密な会でした。学年末で現職の方はお忙しい時期です。出席者がもっと多ければより盛り上がると思うのですが、時期的に厳しいのかとも思います。

2年生用脚本 「いろ・いろいろカーニバル」
作:岸 秀子
 以前、旧高津市民会館が男女参画センターに衣替えの時のこけら落としの記念に上演したもの。

【あらすじ】
 カラーカーニバルパレードに集まった「赤色のせい」「黄色のせい」「青色のせい」たち。それぞれ、自分たちがすばらしい と 歌やダンスで披露。しかしお互い、自分たちが一番と主張しあい、けんかになりそうになる。そこで、司会者たちが呪文をかけると、みんな真っ黒になってしまった。
 黒はみんなが混ざって大事な色。でも、それぞれの色も大事な色。雨が降ってきてこすると、元に戻れるかもしれない。みんなで協力してこすってあげると、元に戻った。もう一度、カーニバルパレードのやり直し!

 (話し合いから)
・黒は悪い色?というイメージが出てしまわないか。
・黒を生かした方がいいだろう。魔法で黒になるのは無理がある。
・最後に虹にしたいのなら、最初に七色同士でけんかする。
 ⇒例えば、青が逃げ出してしまうとか、色々な色同士が自己主張し合っていなくなるが、仲良くなって黒になる。等、黒を汚れた色にしない工夫ができるのではないか。
等、色をモチーフにした劇のつくり方にたくさんの意見が出されました。

演劇クラブ用上演用脚本 「その他 大勢」
作:山本 茂男

 冬季セミナーで作った作品。久しぶりにじっくり執筆に取り組めたとの事。
【あらすじ】
 演劇クラブの次回作の配役が発表された。「その他 大勢」の農民1になった「さとし」は、「もう、ふざけんなよ」と怒る。
 家に却ってサッカーをやっている兄のしんじと話をする。しんじは新しいスパイクを買った話を聞く。さとしは、配役の愚痴を言うが、「みんなが主役になれるわけないだろ」と諭される。
 練習をさぼって、兄の練習を見るさとし。そこで、同学年だが上手なけんたに後片付けや球拾いに使われているしんじを見る。ますます練習に熱の入らないさとし。
 兄のサッカーの試合を見に行く。最後のPKの場面でスパイクの紐が切れてしまうけんた。そこに自分のスパイクを貸すしんじ。PKを決めるけんた。喜ぶしんじ。
 翌日の練習で、俺たちみんなで創るんだと言う、さとし。

 (話し合いから)
よく、構成されている。だけど、お兄さんが良すぎる。
兄のしんじは、なぜサッカーを続けているのか。
兄弟の理解と、友だち(仲間)の理解の二つが必要。
「オーデション」の結果から始まっているが、「オーデション」は使わないで欲しい。本読みの場面からで十分わかる。
等、いつまでも話し合いが盛り上がりました。
【文責:保坂弘之】

2017-02-20

【実践研究会】2月定例会報告

【日 時】:平成29年2月18日(土)
【場 所】:成城学園初等学校 講堂、社会科室
【参加者】:一幡、今井、加藤、金岡、金平、木村大、平、野口、林、藤本、保坂、吉田、伊藤 (13名)

1.和太鼓実習
/加藤 陸雄さん

お隣さんの太鼓を叩いちゃう
今回は昨年に引き続き『秩父屋台囃子』の続きを・・・という計画でしたが、お休みしていた私などメンバーの顔ぶれで太鼓の基礎に予定変更!(この臨機応変・柔軟性が表現学習では大切だなと感じました。)「ダダダダ」と4回たたく中で、強くたたくアクセントを1つめで4度繰り返す、その次は2つめ、・・・といったように変えていきます。また、アクセントは「強く」の他にも「縁をたたく」「空振り」「隣の太鼓をたたく」といったことができます。途中、たたくリズムや速さも変えながらレベルアップしていきました。難しく考えるよりもリラックスして集中力を高め、無心に近い感覚でたたけると上手くいくようです。不思議と心も身体も軽くなる、あっという間の30分でした。

2.実践報告
「クリスマス礼拝の降誕劇」/伊藤 公大

 場所を社会科室に移し、伊藤よりキリスト教学校でのクリスマス礼拝での劇の実践報告をしました。本校では1年生が行うクリスマスの降誕劇が唯一の劇の発表の場です。「礼拝の中での劇」という特殊な状況の中、子どもたちの可能性を引き出しより良いものにしていくためにはどのような指導ができるのかを考えました。出席者からは「1年生とは思えない歌の力がある」など嬉しいお褒めの言葉も頂きました。「毎年、ほぼ台本が変わらず役が固定されているのなら、上級生がアドバイスする時間がもてると縦のつながりもできてよいのでは」、「普段の礼拝や宗教の時間にしっかりと聖書を読み込んで子どもたちの中に入れていくことが大切なのでは」、といったご意見を頂きました。次に1年生を担任する機会があれば、これらのアドバイスを踏まえ、普段から劇遊び等を通して表現することを楽しめるクラスにしていきたいと思いました。

3.実践報告「4年生学芸会 〜池のなかまたち〜」
/金岡 香恵さん

 続いて、金岡さんより学芸会での実践を報告していただきました。解説を交えながら本番の様子をDVDで見て「子どもたちが生き生きしていた」、「あれこれ指示をして見栄え良く体裁を整えるのではなく、大事な場面の立ち位置等といったポイントを押さえてそこから子どもたちに考えさせることにより、一人ひとりの成長につながる実践だと感じた」、「子どもたちが自主練習をするようになっていて、金岡さんの待つ姿勢が素晴らしい」といった意見が出されました。劇の指導をする前に劇中で登場する生き物を教室で飼育する、劇遊びでその生き物の踊りをする、劇指導中にも劇団員のゲスト指導、学芸会日記の宿題(書かないと給食おかわりなし!)、限られた予算での衣装、舞台づくりなど、総合的に計画され、見習いたい点がたくさんある実践でした。検証するとよい課題としては「つなぎの音楽の効果」「キンタロウの変容する所の指導」等が挙げられました。金岡さんからは「(充分な環境が整わない条件の中、子どもたちの成長を促す指導できたのは)千野さんの脚本が素晴らしかったおかげ」との感想があり、教材選び、脚本選びの重要性にも話題が及びました。これに関連する出席者の意見として、劇団四季のお話を20分にまとめて発表する実践が各校で散見されるが、聞こえや見栄えは良くなるかもしれないが、ただコピーするだけに終始してしまうと教育現場でやる意味のある実践にならない危険性がある。四季でやるのならば、①最低50分、子どもができるよう編曲、③オリジナルを見て子どもがどこをやるか考える、という条件を満たせばよい実践になるだろう、といった声がありました。また、保護者の関心を高め実際に学芸会に足を運んでもらうために、子どもに家で1分間CM(自分の役になりきってスピーチ)をすると効果的、といったアイディアも出ました。保護者の理解を得て進めていくことは大切なことだと思います。




4.実践研究会 来年度に向けて
 活動方針、担当者、日程、今年度のツアーについて話し合いました。これまで行ってきた太鼓や実践報告、相談、ゲーム、今年取り入れたアクティブラーニングとしての朗読劇のあり方の検討、と言ったことに加え、実践研の果たす役割を検討すること、論文ゼミをどこかでできないか等、新しい内容についても話し合いました。

 今年度の3月実践研ツアーは、柴又方面に決まりました! 参加される方は今井さんまでお申し込みください。3月26日(日)、集合は京成電鉄 柴又駅に13:00です(昼食は済ませてきてください)。帝釈天等を巡り、少し早めの夕食をとって解散となります。参加人数によって行き先やチケットの手配等、多少変わってくるかもしれませんので、お早めにご検討くださいませ。
【文責:伊藤 公大】

【脚本研究会】2月定例会報告

【日 時】平成29年2月10日(金)19:00~20:30
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】木村(た)、田中、保坂、森田、百合岡(計5名)

リーディング用脚本 今昔物語より
『高麗の笛』/森田勝也 補作・構成 

<作品について>
 時は平安時代。京の楽所に所属する伶人・狛の直方は、道中で出会った彩路という婢(はしため)に初めての恋をする。思いを募らせた直方は、唯一の財産である家を売り払い同僚に借金をして、彩路をこき使う地主の元から救い出す。つつましく、幸せに暮らす二人だったが、ある日、楽所から高麗の笛がなくなるという事件が起きる。

<作者より>
中学生以上を対象にした朗読劇。稲城の「朗読の会」(大人)で上演済み。日本語の美しさを伝えたいという思いから書いた作品。今昔物語にある「蘆刈の歌」を中心に、その他の話を組み合わせ、原作をかなり膨らませながら構成した。

<話し合いより>
・悲恋物語。読んでいてドキドキした。中学生というより大人向け?
 →(作者から)このくらいの色っぽさは、中学生に読ませてもよい。
・朗読劇は、本を読むのと違い文字からイメージできない。例えば、「狛の直方」の「狛」も、「こま」と聞くと別の文字を思い浮かべてしまう。音声だけで聞き手はどれだけイメージを膨らませ、どこまで日本語の美しさを感じることができるだろうか。
・(作者から)『今昔物語』を原語で読んでみたが、とても難解。杉本苑子の訳本を読んで内容を理解し、大まかな筋立てをして、構成しなおした。
・笛を盗んだ犯人は結局誰だったのだろう?
 →(作者から)そこを描くと、それだけで大作になってしまうので、あえてはっきりさせなかった。分からないままのことがあってもよいのではないか。
 →(参加者から)なくなった笛は、人生が変わるきっかけになるほどのもの。落としどころがないと、どこかすっきりしない。例えば直方を「笛の名手」とすれば、事件の犯人として疑われる伏線になる。
 →(作者から)「直方に嫉妬する同僚が盗んだ」などとすると、お決まりのパターン。納得はするけど安っぽくなる。説明すればするほどあざとくなってしまう。描きたかったのは最後の場面であり、女の切なさ。
 →(参加者から)タイトルにもなっている「高麗の笛」が、直方と彩路に何らかのつながりをもたせるとよいのでは。直方がこの笛を吹き、彩路がそれを聴く・・・という場面をつくるなど、二人の幸せの象徴として描くなど。
・ラストシーンの、彩路が直方の歌声を聴き分けるシーンがよい。前段にもそうしたシーンがあるとよいのでは。
・「相手のために身を引く=究極の愛」なのか?
→(一同)「うーん・・・。」でも、生きるか死ぬかの選択というくらい当時は生活がかかっていた。生きていくための、やむを得ない決断。「現代だったらどうなのかな」「心中?」「そういえば最近あまり聞かなくなったね・・・」「今の人には理解し難いことかもしれない」
→時代背景を踏まえながら、「自分を犠牲にしても愛する人を思う」という普遍的なテーマにつなげていけばよいのでは。
 ・彩路に求愛する「少将」がいい人すぎる?強引な悪役にした方が、ストーリー上はすっきりするのでは。
  →少将が非の打ち所のないいい人だからこそ、直方は嗚咽をこらえながら身を引こうと決意したのであり、そこに哀しさがある。
・直方の友人・虫麿とその女房のやりとりは、ちょっとコミカルでほっとする。演じる人によっていろんな味が出せるおいしい役。悲恋の物語なので、こういう登場人物が存在するのはよい。

◆小雪のちらつく寒い夜、インフルエンザで欠席される方もあり、こじんまりとした会となりました。今回は、いつもと違う大人向けの作品でしたので、話し合いもいつもと違う盛り上がり方でした。こじま飲み会でもこの話題で盛り上がること二時間!「愛とは」「幸せとは」「生きることの喜びと哀しみ」・・・と話は尽きず。しまいには劇作メンバーを勝手にキャスティングしてみたり(すみません)、主役の直方になりきって演じ始める人がいたりと、もうやりたい放題(笑)
◆参加者の感想より・・・「皆さんと話していて、『そういう考えもあるのか』と想像がすごく膨らんで、ワクワクドキドキした。俺が直方をやりたい!」(T氏)、「登場人物をいろんな人に当てはめて考えることによって、『あの人だったらこう言うかもしれない』と人物像が深まっていくのだなと分かった。」(H氏)、「児童劇ではないけれど、たまにはゼミでこういう作品があってもよいのかなと思った。人間の本質を考えることになるのだから。」(M氏)
◆ちょうどこの日、森田さんが投稿された意見文「子どもに『遊び』を取り戻そう」が日経新聞(2/10朝刊)の〈私見卓見〉欄に掲載されました!

◆次回のゼミは3月10日(金)19時~成城学園初等学校にて。作品提出は岸さん、千野さん、野口さんの予定です。皆様ぜひご参加下さい♪
【文責・百合岡】

2017-01-16

【夏期大】平成29年度の夏期大の日程が決まりました。

平成29年度 演劇教育夏期大学の日程と会場が決まりました。申し込み方法、詳細につきましては順次このページでお知らせしていきます。たくさんのご参加をおまちしております。

【日時】2017年8月8日(火)~10日(木)
【会場】成城学園