2017-07-02

【脚本研究会】6月活動報告

【日 時】平成29年6月9日(金)19:00~21:00
【会 場】成城学園初等学校 小会議室
【参加者】保坂・山本(茂)・池田・野口・木越・木村(大)・小宮(計6名)

①合評 演劇クラブ用 短編脚本
『少年』『オーディション』『星空』
池田 靖 作

<作者より>
 今年度担当している演劇クラブでは、これまで、劇につながる遊びを中心に活動してきた。蓑田先生作の「3分間劇場」から『ならんで ならんで』『大変だ』にも取り組み、演じる側も観る側もとても楽しそうだった。そこで、短編作品を書いてみた。一回(一時間)練習して次の回に発表させたいと計画しているが、今回の作品は2回(2時間分)練習して発表することにとなりそうである。「星空」は、家族旅行の経験を、「オーディション」は原作のあるものを下敷きにした。

<話合いより>
・さとしが女の子に恋をしていたということが結末とは思うが、ややはっきりとしない。
・いつもは何気なくそばにいた子のよさが見えてきた、など価値の転換があるといい。
・会話はさらっと流れていくが、子1~4の性格づけが似ているので、印象に残りにくい。登場人物の性格づけを、演じる子どもたちに意図的に考えさせるのだとしても、セリフに特徴が現れにくい。
・うまくいかない中でも、女の子が違う価値を見つけていく変容があればいいのだが。
・先生が偉そう。ふだん、現場ではやってはいけないこと(こんな言い方をされたら子どもは嫌だろう)でもあり、登場人物を大人にしてはどうか。
・女の子の動きや長ゼリフは演じがいがあるが、先生役の子どもは楽しいだろうか。
・価値の転換があり、テンポがあっておもしろい。
・3人の登場人物の性格が違い、動きや話し方を考えやすい。
・最後の景色の見え方は、無対象のものをどう見えるように動くか、演じる子どもたちが工夫できる。
・クラブの子ども達に「どの作品を選んでもいい。」と言ったら、どれを選ぶだろう。…「星空」かな。

<全体的に>
・蓑田先生作「風吹く夜に①おみくじ」「②オウンゴール」「③退院祝い」は、3つの話がバラバラのようでつながっている。今回の3作品も、「自分が欲していたものは手に入らなかったけれど…新しい何かに気づく」といった、核になるテーマをもとにつなげてみたらどうか。
・3部作にすると、それぞれのちがいを楽しめる。且つ一貫しているものがあれば、演じる子、観ている子双方の心に残るのではないか。
・グループ練習用としてだけではなく、3つをつなげて舞台で上演できそう。クラブ活動は時間の制約があり発表のための練習時間を確保するのが難しいという悩みもあるが、こうやって上演へつなげられると無理がない。
・短くても、テーマが一貫していることは大切であり、だからこそ書くのは難しい。
・短編の作品は需要が高いと思う。使い手を増やしていきたい。

◆ 池田さんは、この作品を1月の冬季セミナーで書き始めました。短編だけに終わり方にも苦労したそうで、「相談にのってもらいながら書けたことがよかった」と楽しそうに話してくれました。冬季セミナー中に生まれた作品は、まだまだ、皆さんの手元にあるのではないでしょうか。是非、脚本研や翠会で読み合い、深め合って、形にしていきませんか!

②夏期大分科会内容検討
第2・第3・第5分科会

各分科会のねらい、流れ、使用脚本を中心に検討しました。以下、主な内容を紹介します。

○第2分科会「脚本を使った劇の上演(1~3年)」
・使用脚本『変そう!王様フィーバー』(増島 美由輝 作)→いろいろな劇あそびの要素があって楽しめる。主体性を引き出すことがねらいなら、劇につながる遊びも参加者が出し合い取り入れていけるとよい。(1日目と2日目の流れを再検討)
・新しい試みとして、上演に向けて場面づくりをする活動で、「ワールドカフェ」の形式を取り入れたい。→演出体験か、子どもが考えた遊びをどう取り上げるかというファシリテーター的な体験かを明確にする。グループの動き方、参加者から参加者へのフィードバックの仕方や内容も練る。
・「よくあるご質問Q&A」のようにプリントにまとめておくという案は、いいね!

○第3分科会「脚本を使った劇の上演(4~6年)」
・使用脚本『子ども便利屋さん』(本田 博子 作)→頼み方や揉め方など子どものアイディアを生かせる場面がある。テーマについて、子どもたちが考える良いきっかけになる。
・流れは昨年までと大きく変わらない。→劇につながる表現活動の中に即興劇も入れる。
・担当者が、少人数や大人数での上演経験がある作品なので、参加者の「出演人数についてのニーズ」にアドバイスができるだろう。

○第5分科会〈朗読劇〉
・教科書教材を中心に取り上げる。メイン脚本の候補は『初雪のふる日』(光村:4年)『もうすぐ雨に』(光村:3年)。どちらも担当者が構成、脚本化する。→教科書教材にする意図は?それにより、どの教材がよいか練る。学校で取り組めるかどうかも考える。
・『初雪のふる日』について意見が集中!→作品の底に流れているものをどう伝えるか、映像的な場面をどう表現するか、難しいけれど取り組み甲斐がありそう。
・これまでの分科会の傾向として、リピーターの方と初めての方でニーズが異なる。→朗読劇の基本実習などで複数の台本を用意する。基本実習は落語を取り上げる予定。

◆ 検討を通して、充実した内容になっていく手応えを感じました。ありがとうございました。みんなで創りあげていく、この過程も夏期大の楽しさですね。研究会後の呑み会は、娘をもつ男親の憂いが専らの話題に。これまた、ドラマです。
【文責:小宮】

*次回の脚本研究会は、7月7日(金)19:00~成城学園初等学校・小会議室 です。
『 少年 』 登場人物:さとし 子1~4  女の子
子ども4人が昨日観たテレビ番組の話をしている。いつもなら話にのってくるさとしが話の輪に入らないことを気にかけた子どもたちは、その理由をあれこれと考え、励まそうとする。さて、さとしのその訳とは…。

『 オーディション 』 登場人物:先生1 先生2 女の子
女の子がある役のオーディションを受ける。先生に質問をされても台本を読んでみても、なかなかうまくいかない。オーディションの終わりを告げられたその時、女の子は自分の思いを一気に話して去る。それを見た先生たちは…。

『 星空 』 登場人物:小学校高学年~中高生のクラスメイト3人
流星群を見ようと、夜、山の上へ出かける3人。しかし、曇っていて星は見えない。
喧嘩になりかけたその時、3人が見つけたものは…。

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