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2017-08-28

【第65回演劇教育夏期大学】第1分科会「学級づくりのための劇活動」

担当:坂田道則、林久博、西脇正治、今井洋助
分科会発表会にて
私たち第一分科会では、劇あそびや劇的活動を通して学級づくりを考えました。アイスブレーキングのゲームからスタートし、身体表現を伴う劇あそびまで、そのゲームの意図にも触れながら体験しました。
 参加者の方からもゲームを教わったり、ゲームの進め方やその効果について意見交換したりして、活動が深まっていきました。3日目は、分科会発表会に向けて話し合い、体験してきた活動をつなげていきました。参加者の皆さんからも意見が出され、リハーサルをする頃には分科会メンバーの一体感を感じ、発表を楽しむことが出来ました。

【1日目 出会い】
(扱ったゲーム)
算数じゃんけん、5じゃんけん、アイ・コンタクト、インパルス、円をつくろう、じゃんけんレース・カモン

「宇宙からきたピコ」
 夏休みの宿題として地球について調べてくるという課題に取り組むピコ。地球の子供たちに出会うと、地球の電化製品や遊園地の乗り物について教えて欲しいとお願いする。ピコが見たかったのは、掃除機、洗濯機、電子レンジ。6人組で話し合って、身体表現を使って伝えました。

【2日目 深める】
(扱ったゲーム)
カウントアップ、だんだん、私は誰でしょう、ジェスチャークイズ、ジェスチャーリレー
イメージウォーキング

ホットシーティング「一つの花」(4年国語科)
読解の授業をした後に、10年後のゆみこ、お母さん、出征後のお父さんになりきって、質問に答えます。各グループから1人ずつ、ホットシートに座って登場人物になりきる役を担当しました。グループでは、質問内容を考え、ホットシートに座った人に質問しました。登場人物になりきった3人は、質問内容を噛みしめるように言葉を選んで答えていました。文学教材の読みを深める方法として有効であることを学びました。


「森田先生の理論講座」
 劇あそびや劇的な活動を取り入れることで、子供たちのコミュニケーションが促進され、相互理解を深めることができることを学びました。それらの活動には、認め合う、助け合う、協力する、高め合う、など、良い学級集団をつくるための要素が含まれており、意図的・計画的に取り組むと効果的であることも再確認しました。教師は、遊び心をもって、活動の仕掛け人になってほしいと激励していただきました。

「即興あいうえお作文」
 グループの初めの人がくじを引きます。くじに書かれた50音の頭文字をスタートとして、例えば「あ行」なら、「ある日」「いろいろな店を」「ウロウロしていると」「エリーさんに出会って」「思わずドキドキした」のように、即興作文を考え、リレーしていきます。どんな言葉がリレーされていくのかというワクワク感や偶然に出来上がった作文の面白さがあり、笑いが絶えない活動になりました。

「シャッターチャンス ~Live Photo ver.~」
シャッターチャンス!
「夏祭りの屋台」をグループで表現しました。いつものシャッターチャンスは、静止画なのですが、今回はiPhoneのLive Photo機能からヒントを得て、静止画→5秒間動画というパッケージで表現を考えました。輪投げ屋、焼きそば屋、射的屋などがお題にありましたが、5秒間動画を入れることで、より表現の幅が広がり、参加者の皆さんは何をどのように伝えるか工夫していました。



「清掃工場TV制作(4年社会科)」
 4年ごみのゆくえを題材に、学習したことをもとにTV番組を制作しました。ごみのゆくえ、清掃工場の仕事、ごみの活用のグループに分かれました。ニュース番組風、アニメ風、クイズ番組風など、どのグループも工夫を凝らしていました。ICTの技術を活用し、教科書の資料絵をiPadで映し出しプレゼンテーション風に紹介したグループもありました。この実践は、社会科見学や宿泊学習など、体験した内容を伝える方法としても活用できます。総合的な学習の時間で学習してきた成果を発表するときにも使えそうですね。


【3日目 つなげる】
(扱ったゲーム)
変身じゃんけん、見えるつもりで渡そう、手の上の小人、相性ぴったんこ

「絵本で遊ぼう」

『えんとけらとぷん』(あかね書房) 『がたごとがたごと』
(内田麟太郎著 童心社刊)


 絵本のどの場面を表現するか、登場人物はどうするか、など、グループでアイディアを出し合いました。カラー布、カラービニールなどを衣装や物に見立てて使い、身体表現を交えて、絵本の世界を表現しました。絵本の世界が立体的に感じられ、読み聞かせを聞いているだけでなく、自分も思わず絵本の世界に参加してみたくなりました。


☆フリートークで話題になったこと
◯特別支援での演劇的活動の活かし方
▼活動の流れを視覚的に示したり、課題をスモールステップにしたりする工夫があると良い。
▼なかなか活動に入れない子に対して無理をして輪の中に入れようとせず、ひとまず見ているだけでも良いことを伝え、徐々に活動の楽しさが伝わるようにする。友達同士で声を掛け合い、参加してみたくなる雰囲気を作っても良い。

◯勝ち負けにこだわる子に対して
▼初めに活動のねらいを明確に伝える。例えば、みんなで雰囲気を「楽しむ」ことがねらいであると伝える。また、勝敗とは関係のない活動を組み合わせることで、意欲を高めることもできる。

☆参加された皆様の感想
・演劇の手法が教育にとても有効だと、改めて思いました。
・いろいろなゲームや活動を実際にやってみて、面白さや楽しさを実感できました。
・発表会はドッキドキでした。でも楽しくできました。
・ジェスチャーを使ったゲーム、シャッターチャンスなど、相手に伝えられたり相手の表現を理解できたりした時、とても嬉しかったです。また、活動ごとに、こういったやり方も出来るというアイディアも聞けて、児童の実態に合わせて考えることができました。
・すぐに役立つ内容が多く、分かりやすい説明でよかったです。ちょっとしたコツを教えてもらい、得をした気分です。
・参加しながら「子供たちはこんな風にドキドキしていたのかな」とか、「こんな時に嬉しいのかな」と、子供の気持ちになって考えながら取り組むことができました。
・学級で活用できる劇あそびを知ることができたので、教員になってから存分に活かしたいと思います。
・たくさんの学びがあり、2学期から子供たちとしてみたいな、と思いました。
・実際に体験しながら、様々な活動を知ることができて、とても身になる時間でした。
・参加者の皆さんと仲良くなることができ、「主体性」というものを体感できた気がします。
・担当者の皆さんの実体験を交えた話を聞くことができて、有意義な時間を過ごすことができました。
 【文責:今井洋助】

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