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2017-09-03

【第65回演劇教育夏期大学】宮沢りえさんとの対談

 8月9日に、女優の宮沢りえさんと、日本児童劇作の会副会長・成城学園初等学校校長の加藤陸雄先生の対談が行われました。一部、ご紹介します。
左:宮沢りえさん

★女優としてやっていこうとしたのは?
 最初は、ファッションモデルに憧れて芸能界に入りました。せりふ(言葉)を発するのが苦手でしたが、コマーシャルに出たのをきっかけに、映画の出演が決まりました。最初は、演技をするのが大変で緊張の連続でした。でも、演技をしていく仕事を積み重ねていくうちに、達成感や開放感を味わっていき、だんだん、お芝居が面白くなってきました。


★演劇とは?
 演劇というのは、魅力もあり魔力もあります。言い換えれば、恐怖と喜びの隣りあわせとなったような感じです。その時の心理状態や健康状態が舞台に影響します。もし、ミスがあっても、それを取り戻すために、お客さんには分からないように、いかにやわらかい心で接していくかが大切です。ミスは突然やってくるので、背中に汗をかくけど、そのライブ感が魅力的ともいえます。


★演劇で大切なもの
 お芝居では、協力し合って信頼関係を築くことがとても大切です。それがないと、舞台に立つことができないです。同じ志をもって、飛躍しようとするメンバーたちには、エネルギーをもらえたなと思います。チームワークが劇を創るともいえます。相手役に対して、誠実であることが大切です。そして、何よりも、作品を見てくださる方達に対しても誠実でありたいと考えています。お芝居が終わる日は、涙が出ます。千秋楽が終わって、拍手をいただいた時には、とても熱くなります。


★これからやってみたいこと
 演出すること、つまり、ゼロからパワーを操って、美術の方、照明の方を巻き込んで、表現したいことを作っていく作業には、とても興味があります。また、「いざなう」ということをやってみたいです。背中をぐっと押してくれる言葉をかけてみたいです。私も、そうしてもらったように、人によって、発揮するときが違うので、その人にあった言葉かけをしてみたいです。演出の仕方は、100人いたら100通りあります。とても興味があることです。

★先生方へのメッセージ
 子どもは無限な力を持っています。ハードルが高ければ高いほど、そこに対する想像力や知恵など、いろいろなものを駆使して、登ろうとします。登れない子がいたら、登れる子が助けます。互いに協力し合います。子どもの能力は、私たちが考えている以上に大きなものだと思います。ハードルを高くして、子ども達にいろいろな事を挑戦させてあげてください。

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◆ 対談を聴いた参加者からの感想より ◆
♪「いざなう」という言葉が印象に残りました。「教師の役目はまさにこれ!」と心にピタリとはまりました。
♪子どもとの関係の中で役立つお言葉がたくさんあり、とてもためになりました。「ハードルを高く」という言葉には、考えさせられるものがありました。


♪プロの方の言葉はじっくり、重みがあり、考えさせられました。子どもたちに返せるものも沢山あり、参考になりました。貴重な機会をありがとうございました。

2017-09-02

【第65回演劇教育夏期大学】第5分科会「朗読劇実習」


担当:小宮民子 山本茂男 杉原貞圭 千野隆之
参加者:一般3名 会員5名 担当者4名 計12名

 朗読劇の基本から応用までを落語や教科書教材を用いて、参加者全員で体験しました。一日目は朗読劇の基本について詩などを使って実習した後、教科書教材「もうすぐ雨に」で朗読劇をつくりました。二日目は落語を朗読劇にするという試みを行った後、教科書教材「初雪のふる日」で朗読劇をつくりました。三日目は「初雪のふる日」を朗読劇として仕上げ、分科会交流会に臨みました。

 一般参加者は教員ではなく、学生、読み聞かせボランティア、学校図書館司書でした。そのため、教員が求めるものとは少し違いましたが、みなさんのいろいろな考えを取り入れながら進めることができました。

 AV教室を使わせていただいたので、自分たちの表現をプロジェクターと大型スクリーンで見ることで、直ちに振り返ることができ、大変効果的でした。
これまで取り組まれてこなかった落語や教科書教材を新たに朗読劇台本として構成することができました。

<参加者の声>
・「朗読劇とは?」というものを体験しながら学ぶことができた。思いっきり演じたり声を出したりすることでスカッとすることを発見できた。
・即使える題材やネタをたくさんいただいた。「朗読」と「朗読劇」の違いはまだまだりかいできていないことも多いが、酔い刺激をいただいたので実践して新しいこともどんどん活動に取り入れたい。
・動きの制約があると思ったのに無限の自由があった。ことばを、より自分のものにできた。
・とても充実していた。交流会用の練習がじっくりとできて感動した。
・一つ一つのワークが楽しくためになった。
・毎回、新しい発見があっておもしろかった。自分たちで演じたり、子どもたちにやらせたり、機会を見つけてリーダースシアターをやってみたいと思った。みんなで協力して作品を仕上げるのはとてもすばらしい。
・三日間参加したかった。早く子どもたちに還元していきたい。
【文責:千野】