2018-01-31

【脚本研究会】1月活動報告

【日時】平成30年1月19日(金)
【会場】成城学園初等学校 数学学習室

中学年用脚本『決して変わらない物語』
作:川窪 章資

<あらすじ>
『ごんぎつね』を学習している子どもたち。主人公の奏(かなで)は、「何度読んでも、ただのお話だよ」と醒めた目で見ており、その思いを〈心の声〉たちが語る。ところが、突然奏の目の前に「ごん」が現れ、奏とごんの交流が始まる。ごんの姿が見えるのは奏だけ。物語の結末を知る奏は、兵十のもとへ出かけるごんを必死で止めようとするが…。

<作者より>
 二月末の学芸会で四年生が上演予定。冬季セミナーで書き始めた。国語『ごんぎつね』の学習後、物語の続きを創作する子が出てきた。そこで、まず「その後の話」として書いてみたがうまくいかず、一から書き直した。映画『信長協奏曲』にヒントを得て、〈「物語」自体は変わらないが、「たかが物語」だと思っていた主人公の価値観が変わる〉というストーリーにした。

<話し合いより>
 まず、木村さんから「面白くなったねえ。こんなに書けるようになったんだ。」とお褒めの言葉が。続いて森田さんも、「今日は来てよかった。『ごんぎつね』を題材にしたものはよくあるけど、こんな調理の仕方もあるんだと感心したよ。」と絶賛。
それを聞いた川窪さん、「聞きました!?今、涙がぽろっときちゃいそうになりましたよ…!」と感激の様子。そんな明るい雰囲気のもと、話し合いが始まりました。

・〈心の声〉が数多く出てくるが、誰のものかの区別ができるようにしたい。
→冒頭のシーンで、奏の台詞と〈心の声〉を交互にするなどして、奏の〈心の声〉であるという構図を、観ている人に分かるようにするとよい。
→ごんと奏のシーンは、〈心の声〉を出さずに奏が話すように統一するとよい。
・奏の変化を表すには、奏がもともとどういう子だったかを示す必要がある。
→奏の人物像、設定を明確にする。
・奏のどこが変わったか、何が変わったかをはっきりさせると、脚本として普遍的なものになる。
→クライマックスに向かうシーンで、奏と友人とのやりとりを増やし、奏の変化を見えるようにするとよいのでは。
→〈心の声〉を人格化して、奏を試そうとするのはどうか。
・クライマックスシーンで、〈心の声〉役たちが奏の邪魔をする〈黒子〉(本来の物語を守ろうとする勢力)に変わっているが、その変化に違和感がある。(黒子たちは、奏に同調しているのか対立しているのか、観ていて混乱してしまう。)同じ子どもたちが演じるならば、衣装を変えるなどして役が変わったことをはっきりと示すべき。
・奏が主人公である理由は?奏がごんに深入りしていくきっかけは何か?なぜ奏だけにごんが見えるのか?
→奏とごんが重なるところはどこ?孤独で、さびしがり屋?一生懸命やっているのに認められないというジレンマを抱えていること?
→本編でごんが兵十にシンパシーを感じるように、奏もごんに共感するところや似ているところがある、とすると設定として自然なのでは。キーワードは「ひとりぼっち」か。
・火縄銃が二丁出てくるのは違和感がある。
→奏が取り上げて幕の外に投げ捨てたものが、再び黒子によって戻ってくるようにしてはどうか。
・タイトルにもう一工夫あるとよい。

◆次回は、2/16(金)19時〜、成城学園初等学校で行います。作品提出は、ワイリーさんです。みなさんのご参加をお待ちしています。
【文責:百合岡】

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