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2018-05-28

【翠会】5月定例会報告

 翠会とは……「ちょっと脚本を書いてみたいのだけれど……」「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」「自分で書くのはまだまだだけれど、他の人の脚本を上演してみたい……」初心者の方から経験者まで、脚本について勉強してみたいメンバーがあつまる会です。主な活動日は、第1土曜日15時からです。まずは気軽にご参加ください。

【日 時】平成30年5月19日(土)15:00~
【会 場】成城学園初等学校
【参加者】木村 長谷川 金平 保坂 松下 二見

☆人形劇『こちらめいせい明星っ子クラブでーす!』
(あそび編・せいかつ編)
作:二見恵理子

<内容> 
 私立小学校の放課後活動クラブ(いわゆる学童)で、新1年生にクラブのルールなどを人形劇で紹介したもの。春休みと新学期最初の週を利用して、劇の練習と人形・背景・小道具作りなどをした。上演は2~4年生20~23人。人形は、封筒で動物を作った。2回上演。

<作者より>
 新1年生にルールを紹介すると同時に新2年生にも再周知するための方法として人形劇を思いついた。劇の上演がここまで大変とは思わずに気楽にチャレンジしたが、終わってみて「怖いもの知らずだからできたな」というのが本音。
 身体表現する負荷を避けて人形劇にしたが、台本に集中し過ぎて人形を見せることができていない子が多かった。
 1年生役の子が、1回目の本番後、クイズでわざと間違えるのが嫌だと言い出し、役をやる子の気持ちなど、子どもと実際に上演することで新たな発見があった。

<話し合いから>
・人形を動かしながら台詞をいうのは練習が必要。人形を遣う人と台詞を言う人に分けるとよい。
・人形劇というと、影に隠れて操るイメージがあるので、ぬいぐるみの出遣いにしても面白い。観客の子どもはぬいぐるみに集中して見てくれる。
・台本があると台詞を間違えないことに意識がいくので、設定と質問だけ決めておいて、答えのセリフは自由にするとよい。


☆中学年用生活劇『プレゼント』
作:金平純三

<内容>
 毎月行われる誕生日会は、出し物もマンネリ化してきている。特に今月はクラスでも浮きがちなゆうじだけ。みんなも新しい出し物はやろうとしていない。幼稚園から仲良しだったゆうじはあきらと喧嘩してしまう。二人のすれちがいを気にかけているひろみたちが、二人の仲をもどそうと幼稚園のころの楽しかった思い出を劇にしようとする。心のこもったプレゼントに喜ぶゆうじ。

<作者より>
 前日の脚本ゼミでは劇中劇を見ているうちにあきらとゆうじが本当の喧嘩をして誤解をとくという展開を提案された。
 最初の設定ではお誕生会ではなく、電車の話で、父親の警笛を待つというものだった。高価なプレゼントより心のこもったプレゼントがいいというのがテーマ。出演人数を増やすために設定を変えてみた。

<話し合いより>
 ・「仲直りさせるために劇をする」というのは不自然な気がする。「幼稚園の時はこんなことがあった」など昔話をしていて「劇にしよう」という流れの方が自然ではないか。
・ダンスの子たちから始まっているので「お誕生会の出し物は適当でいいのか」というのがテーマかと思った。テーマと設定がかみ合ってない感じがする。
・あきらとゆうじの喧嘩が会話で説明されるので、人物の関係が掴みにくい。
・お誕生日会の設定より、元の電車の警笛を待つ話の方が、伝えようとしているテーマには合っているのでは。
・元の脚本の設定「警笛を鳴らす」ことに関して、自分の子どものために鳴らすのはまずいかもしれないが、子どもの友達が鉄道好きでその子のために鳴らすということならセーフでは?→調べてOKなら元の設定を生かす方向にしたい。


 金平さんの脚本は作者の温かさがにじみ出ているやさしい雰囲気のお話でした。人数を増やすために設定を変えると、テーマを薄める原因になりがちなので、私も気を付けたいと思いました。原稿として完成させなければいけないそうなので、頑張ってください。
私は初めて上演指導を体験してみて、学年劇を創り上げる先生たちのパワーを思い知り、改めて劇作の会の先生たちを尊敬しております。              
【文責:二見】

次回の翠会は6月9日(土)15時~ 成城学園初等学校

2018-05-06

【実践研究会】4月定例会報告

【日 時】4月7日(土)14:00~16:30
【場 所】代々木オリンピックセンター センター棟511
【参加者】金平、池田、久保田、金岡、林、林(玖)、小宮、新保、今井  計9名

「2018年度実践研究会の活動方針」

 今年度の活動方針について話し合いました。新しい学習指導要領が告示されて1年が経ち、特別の教科「道徳」については今年度から教科書を使った授業がスタートしました。
「主体的・対話的で深い学び」を実現していくために、日常授業での実践をどのように展開していくのか、研究を深めていきたいと考えています。また、これまで通り、学芸会の上演、演劇クラブでの指導の様子、特別支援教育の現場での実践なども、報告をお待ちしています。

 以下の2点について、毎月の運営委員が提案します。実践したことのある内容はもち
ろん、これから実践してみようと計画していることでもOKです。

☆特別の教科「道徳」の授業の進め方
  例:演劇的手法を活用した授業実践
    評価をどのように行っていくのか
☆学級活動の進め方
  例:朝の会や帰りの会の進め方


ゲーム実習
『みんなでやってみよう!教室の雰囲気を温めるゲーム特集』

 参加した皆さんで、ゲームをして楽しみました。ちょっとした隙間時間でやれるゲームです。ぜひ、あなたの教室でもやってみませんか。

☆ピヨピヨさん、何ですか?
 (教師のかけ声:T)ピヨピヨさん? (児童のかけ声:C)何ですか?
(T)こんなこと、こんなこと出来ますか?
 (C)こんなこと、こんなこと出来ますよ!
 ①リーダーが、「ピヨピヨさん?」と問いかけ、参加者が「何ですか?」と答える。
 ②リーダーが、「こんなこと、こんなこと出来ますか?」と言いながら身振り手振りを
付けて、ある動作をして見せます。
 ③参加者は、「こんなこと、こんなこと出来ますよ!」と言いながらリーダーの動作を真似する。
 ※身振り手振りを様々に変化させたり、かけ声の強弱を変えたりして楽しむ。

☆声のアンサンブル
 グループごとに、リズムと音を変えて口ずさむ。音は様々にアレンジして楽しむ。
 (グループ1)ドンドコ ドドンコ ドンドコドン
 (グループ2)ウンパー ウンパー
 (グループ3)タリラリラー タリラリラー
 (グループ4)ケッケケーケッケ ケッケケーケッケ

☆カウントアップ
 1~20までの数字を、1人1つずつ言う。その時、他の人と重なってしまったら、
 初めから言い直す。重ならずに、20まで言えたら、思わず拍手をしちゃいましょう!

☆ジャンボジャンケン
 ①5人1グループで、何グループでもできる。(4人組で小指を省略しても可)
 ②グループ内で相談し、親指、人差し指、中指、薬指、小指と、それぞれ役割を決め、親指から順番に1列に並ぶ。
 ③ジャーンボジャンケン、ジャンケン、「グー」のかけ声で、全員一斉にしゃがんでグーを作る。同様に、「パー」は、全員が両手を高く上げてバンザイをすると同時にジャンプする。「チョキ」は、人差し指役と中指役の人だけが立ち、それ以外の人は座る。(これらの動作を何回か練習するとよい。)
 ④ゲームのルールを確認する。
  対戦相手が見つかったら、それぞれのグループは、グー・チョキ・パーの何を出すか相談しておく。あいこになる場合もあるので、最初に出すもの、次に出すもののように、3番目くらいまで相談しておくとよい。
 ※「リーダー 対 参加者全員」または「グループ 対 グループ」で対戦する。

☆木の中のリス
 ①3人組を作る。
 ②2人(木)は両手をつなぎ、その中にもう1人(リス)が入る。
 ③リーダーのかけ声で動きが変わる。
  「オオカミが来たぞ!」 ⇒ リスが他のグループの木の中に移動する。
  「木こりが来たぞ!」  ⇒ 木が他のグループのリスを探して中に入れる。
  「嵐が来たぞ!」    ⇒ リスも木も(全員)移動して、異なるグループと組む。

☆チクタクボン
 グループのひとりひとりが時報の役割を担い、みんなで気持ちを揃えて、間違いなく正
確に時報を打つことができるかチャレンジします。グループのメンバー同士で協力する
姿勢が芽生える遊びです。
 ①グループごと(1グループ5~10人くらい)に時計の形をイメージして円を作る。
 ②スタートの人が「チク」と発声したら、時計回りで次の人は「タク」と発声する。
 ③3人目、4人目も同様に、「チク」「タク」と発声していく。
 ④5人目の人は「ボーン」と発声する。これが1時の時報を表す。
 ⑤2時の時報は、6人目の人も続けて「ボーン」と発声する。
 ※このようにして、「ボーン」と言う回数を増やしていく。自分の発声する声を間違えたり、時報の数が合わなかったりしたらアウトになる。時計だから、リズムを乱してしまった時もアウトになる。

【参考文献】
「小学校教諭必見!学級づくりに役立つレクリエーション・ゲーム50 」公益財団法人 日本レクリエーション協会 編 2017.9.1発行

<次回予告> 運営担当:木村大望さん
5月26日(土)15:00~17:30 成城学園初等学校仮校舎
ゲーム実習『みんなでやってみよう!教室の雰囲気を温めるゲーム特集』
運営委員からの提案「学級活動の進め方 or 特別の教科「道徳」の進め方」
 新年度がスタートして1か月が経ちました。これまでの学級の立ち上げの様子を情報交換しながら、夏休み前までに育てたい児童の姿について話し合ってみましょう。楽しみながら、教師力アップ!新緑深まる5月のひととき、ぜひお越しください。
【文責:今井洋助】

【脚本研究会・翠会】4月合同例会報告

【日 時】平成30年4月7日(土)14:00~16:00
【会 場】国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟508号室
【参加者】金平 木村た 小宮 千野 蒔田 森田 山本茂(7名)

 入学式やその準備で、参加者は少なかったのですが、様々な話題で盛り上がりました。

「ここはおいしいパン屋さん」中学年用
作:蒔田敏雄

<あらすじ>
 パン屋で客の姉弟がこしあんパンかつぶあんパンか言い争うが、両方買って帰る。
 夜になって、パンたちが歌いだす。あんパンたちはこしあんがいいのか、つぶあんがいいのか言い争う。観客にどちらが好きか聞く。結果を巡ってまた争うが、フランスパンの仲裁で収まる。
 ネズミが登場。パンを食べようとするが外が堅いフランスパンに負けて、去って行く。お客さんにおいしく食べてもらおうということになり、みんなで歌う。

<作品について>
登校中の子どもたちが、パンを擬人化してその性格を想像しているのをたまたま聞いた蒔田さん。「このアイデアはおもしろい」と考え始めたのがこの脚本です。

<話し合いより>
・パン屋にネズミが来るというのはいかがなものか。作者「事件を起こそうと考えてネズミを登場させた。」
・人間を初めに出した意図はなんだろう。作者「現実の世界とファンタジーの世界を両方出した意図思った。」
・人間は声だけでもいいのではないか。
・中学年より低学年向き。こしあんとつぶあんの争いに意味がない。
・みんなそれぞれいいところがあるということか。
・売れ残る悲しさと売れていく喜びを対比させるというやり方もあるのではないか。
・具のないパンと具のあるパンの対比というのもある。
・動き回っているパンたちだが、客が来ると動きが止まるとおもしろい。
・売れやすいパンと売れにくいパンの対比。キャラクターを分けるとおもしろい。
・舞台上に段があってパンが飾ってあるという図がいい。
・おいしいパンができるまでを楽しく表現するのもいいのではないか。
・パンの種類の違いを象徴的に見せるにはどうしたらいいのか。おなかを開けると「焼きそば」なんておもしろいのではないか。
・パンは食べられることが目的なので、誰が食べてもおいしく食べてくれたらいいと思う。食べてもらえる喜びを自慢し合うなんていうのはどうか。

~その後は作品から離れて、パン論議で盛り上がりました。


日本昔話より「狸太鼓」
構成・脚色:森田勝也

<あらすじ>
 3人の演者が登場し、前振りをする。おじいさんが罠にかかった狸を見つけ、狸汁が食べられると喜ぶが、狸の懇願を聞き入れて助ける。助けた狸の子どもがお礼に訪ねてきて、小太鼓に化ける。町で小太鼓をたたくと、殿様の目にとまり、小太鼓と引き替えに小判をもらう。子狸は逃げ帰っておじいさん、おばあさんと仲良く暮らす。

<作品について>
 私学の研修会のために、森田さんが脚本を書き、プロの役者が演出しました。演じたのもプロの役者さん。私学の5年生に見せたそうです。「劇作」通信443号の実践研究会ツアー報告に登場する兎団の方とのことでした。

<話し合いから>
・作者「ないものを見えるようにする役者の演技がすばらしかった。」
・この昔話を選んだポイントは何か。作者「表現が楽しく見られるものを選んだ。」
・作者「人間の動きやポーズで、狸がかかる罠を表現した。」
・工夫の余地がある脚本だと思う。
・遊びを生かすには話が単純な方がいい。ト書きをしっかり書き込んでいたとしても、優れた役者はそれを超えていく。
・いろいろな劇を見ることで、演出のセンスが生まれる。成城の子どもたちができるのはその積み重ねがあるから。
・作者「遊びの繰り返しだと、しっとりとした雰囲気が出ない。本当は生き物と人の交流を根底にしたいが、表現しきれない。」「しっとりとした情感を出すには困難なできごとが必要。日本昔話の根底の部分をもう少し引き出したいが難しい。」「シルエットで終わりたいというイメージがあったがうまく書けなかった。」
~簡単な脚本で見えないものを見えるようにする役者の表現力を見たい、夏期大学の講演が決まっていないなら、これはどうかということになりました。

次回の脚本研究会は5月18日(金)19時〜
   翠会    5月19日(土)15時〜
成城学園初等学校で行われます。みなさんの参加をお待ちしています。
【文責:千野】