2018-06-12

【実践研究会】5月定例会報告 

【日 時】5月26日(土)15:00〜17:30
【場 所】成城学園初等学校仮校舎 小会議室・プレイルーム
【参加者】林(久)、金岡、藤本、今井、新保、和賀井、林(玖)、木村 計8名

木村大望 運営からの提案
NVCの「Needsカード」を用いた導入

 NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)は、「コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法」です。マーシャル・B・ローゼンバーグという臨床心理学者によって体系づけられた理論です。
昨今の研修やワークショップにおいて、参加者同士の「対話的」な関係づくりのための視座として活用されることが増えています。今回はその理論そのものについて学ぶということではなく、そこで実際に行われている活動を体験してみました。
 床に散りばめられた短冊には、「学び Learning」や「つながり Connection」などの単語が書かれています。その短冊の中から、【今の自分が引っかかった言葉】をそれぞれ一つ選び、その言葉と関連づけながら、自分の近況について話しました。
 そうすることで自分の語りが「いつも通り」のものではなく、少し違った視点から語り直されることになります。そこから自分の近況の捉え直しにつながることもあります。また、参加者同士の言葉から気づきが生まれることもあります。
 教室で実践するためには、子どもたちの実態に合わせた工夫が必要となりますが、このような自己の捉え直し、またそれを温かく聴き合う時間が大切なのではないかと考えています。

「2つの点」(学級でできるゲームの紹介)
 ①二人一組(あるいは三人一組)になります。組に対して紙を一枚と、色の異なる筆記具を用意します。
 ②紙に2つの点を書きます。それはこれから描く生き物の「目」になります。
 ③交互に線を書き入れて生き物の絵を描いていきます。
 ④出来上がったら、言葉を一文字ずつ交互に書いて、その生き物の名前を決めます。

このゲームでは、一人では絶対に書かないような絵と出合う面白さを体験できます。そこから「自分ひとりで完成させてしまうのではなく、人と関わり合いながら作品を作っていく」ことの楽しさを知ることができます。
 当日の活動でも、あちこちから笑い声があがっていました。自分の想像していたものとまるで違うものが生まれる面白さを体験することができました。

実践報告「5年 道徳科」
金岡香恵さん 
 金岡さんが昨年度行った「5年 道徳科」の実践について、模擬授業を行いました。具体的な設定や発問は次の通りです。

学習材:「とつぜんのできごと」、観点:寛容
設定:場面は学校の休み時間。「上野さん」の背中に突然、ボールがぶつかります。痛がる「上野さん」の元に「戸田さん」がやってきます。「戸田さん」が言うには、友達の「関口さん」が蹴ったボールが当たってしまったそうです。怒った「上野さん」はそのボールを遠くに蹴飛ばしてしまいました。

1.自分が「上野さん」だったらどうなる?
「上野さん」はものすごく痛かったと思う。だから怒りに変わってしまったんだと思う。(和賀井)「関口さん」が蹴ったボールなのに、どうして「戸田さん」が謝りに来るの?(今井)
「関口さん」にも謝ってほしい。(林久)
「戸田さん」も謝ってくれたから、自分の夢中になっていた遊びにすぐ戻る。痛いのは嫌だけど、謝ってもらえたからもういいかなと思う。(林玖)

2.平和的に解決できる方法を探る
「関口さんに伝えてくれ。『きみのキックは最高だったぜ。』」(藤本・木村)
「そうなんだ。関口さ〜ん。痛かった〜。今、当たったよ〜!」「ごめ〜ん!」(新保・林玖・和賀井)
「人のせいにしてんじゃないぞ。1・2・3・4…はあ〜。ちょっと関口と話しさせてよ。」(今井・林久)

<協議した内容>
 金岡さんは指導の主眼について①現実において、相手の言動を変えることはできないから、この活動でも相手の言動そのものを変えることはさせなかった。それに対して自分の行動を変えることを考えてほしかった。②単に劇をして「楽しかった」「面白かった」で終わらせないことを目指した。とお話しくださいました。

 参加者からは「(道徳科において)45分という限られた時間の中で、子どもたちの思考を焦点化する難しさを感じている」(和賀井)、「(その点と関連して)この活動は設定がシンプルでとてもよい。ただ、子どもたちによってこの設定にどのような前提を設けるかが異なってくるはず。それを共有しながら全体で考えを深めていくとなると、やはり時間的な厳しさについて考えさせられる」(林久)といった意見が出た。また、「関口さんが出てこないことのは、この場面について考えられないのではないか」(藤本)といった意見もあった。
 実際の授業では、子どもたちがさまざまな前提を想像しながら「もしも○○が△△だったら…」といった場合分けをしながら話し合ったようだ。
【文責:木村大】
《次回予告》
次回の実践研究会は6月16日(土)15:00~17:30です。

夏期大学に向けて、
第1分科会(学級づくりのための劇遊び・劇活動)
第4分科会(人形を使った劇活動)
第5分科会(朗読劇)

の検討会を行います。3分科会について学べるチャンスです。是非ご参加ください!

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