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2018-08-17

【第66回演劇教育夏期大学】第2分科会「脚本を使った劇の上演活動(1〜3年)」

 今年度は、子どもの主体性を引き出し、活かす上演活動を目指して、「遊びを取り入れた劇的活動を体験し、楽しみながら表現することの意義を考えること」、「表現することへの意欲を高め、発表へとつなげる指導のポイントを学ぶこと」を目標として活動しました。

 主な活動内容は、ウォーミングアップのゲーム(サークルゲーム・手遊び・声を出すゲームなど)、即興的な劇遊び、そして場面作りです。使用脚本は、「おばけの遠足 おばけやしきへん」作:岡 信行(『子どもも保護者も大満足!全員参加の楽しい児童劇脚本集』日本児童劇作の会編著 明治図書2016年)です。また、初日には、森田勝也先生から、劇活動を今学校で行う意義についてうかがうこともできました。

 1日目は、劇的な活動を行うための仲間づくりと「遊び」を柱に、様々な活動を行いました。この仲間づくりは、クラスの中での人間関係づくりに直結しているので、劇的活動においてはもちろん、学校生活全般に活かせる活動であると考えられます。

 2日目は、即興的な劇遊び、場面作りの練習を経て、台本を用いた場面作りに取り組みました。その後は、台本に登場する歌を取り上げ、歌で遊ぶ、すなわち歌を表現する方法を皆で考えました。

 3日目は、2日目に積み上げてきたものをもとに、舞台で発表することを意識しながら、分科会交流会に向けて練習を行いました。「遊び」から生まれる劇的活動を、楽しみながら体験することのできる3日間になったと思います。

<参加者の感想>
・夏期大学でたくさんのことを学ぶことができた。来られてよかったと思う。来年も是非参加したい。
・初めは緊張したけれど、活動を続けていくうちに少しずつ打ち解けて、自分の意見を出せるようになってきた。
・劇的な活動を子ども達の側に立って行うことにより、緊張して硬直してしまう子どもの気持ちや、どんな時に困ってしまうのかがよくわかった。今後の指導に活かしたい。
・今までは、台本や配役が全部決まってからの練習で劇の活動を行えばよいと思っていた。しかし、今回参加してみて、それ以前の遊びや活動こそが大切であることがわかった。
・失敗を「失敗」にしてしまうのは周りだと感じた。劇中に、台本やそれまでの練習とは違う思いもよらないことが起こっても、周囲のフォローで、それが「おもしろさ」・「笑い」に変わり、「失敗」ではなくなる。
・夏期大には、全体的に、温かく楽しい雰囲気がある。この空気はほかの研修では感じられない。ベテランも新米も関係なく、共に劇をつくっているからこその雰囲気なのだと思う。
・劇をつくる時には、その場の状況を把握し、役(登場人物)の気持ちを考えたり、主体的に意見を出し合い、対話の中で一つのものをつくったりしていくことが必要。そのため、劇をつくる「だけ」で、読解力や「主体的、対話的な深い学び」ができる力がつくと言えると思う。
・メタ認知、空間把握が自然にできるのも劇活動のよさだ。
・講師3人のチームワークからも、学べるものがあった。
・普段の劇発表の練習では、①緊張してたどたどしい②うまくいくようになる③慣れるが故に劇が段取り優先になり、全体的にテンポアップする、の四段階で終わってしまう。今回の分科会では、そのさらに先④間をとり、劇の中の遊びを楽しむ、という段階まで進むことができたと思う。

この経験を夏期大だけのものにせず、それぞれの学校の活動に活かし、子ども達の成長の糧にしていただけると幸いです。また、参加者だけではなく、担当者も多くのことを学ぶことができ、有意義な時間を過ごすことができました。参加人数は例年に比べると少なかったですが、その分話し合いも活動も濃密なものとなり、深い学びができたのではないかと思います。
【文責:新保えみ】

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