「学芸会で自分の脚本を上演してみたい!」
「自分で書くのは、まだまだだけど、他の人の脚本を上演してみたい・・・」
あまり構えず、しかし脚本について勉強してみたいメンバーが集まる会です。
【会 場】成城学園初等学校 仮校舎
【参加者】木村 長谷川 金平 林 岡 野口 山田 西脇 金岡 森 新保 林(玖) 芦澤 (13名)
<翠会報告>
☆「出てこい!五色鯉」 4年生用脚本
作:森 公洋
〜作者より〜
・川崎の学芸大会用に脚本を依頼され書いた作品。2年前にも、「天狗とかっぱ」という作品を作った。
・11月8日 ホールにて発表を終えている。(25分) 11月末 保護者向けに体育館にて発表予定。
・夏の研究会で書いた作品。森田氏にアドバイスを受けた。
・4年生 85人。担任からの依頼は、女子が多い学年で、表に出たがらない子供たちを出していきたいということだった。出すぎずに、ちょうどよいテンションで演じたいとのこと。
・学校の前に五反田川があり、そこの生き物の話を作った。
・脚本がやや長くなったので、ショートバージョンとして、説明を少なくして、映像を使った。
〜話し合いから〜
・展開を簡潔にまとめると、どういうことなのか
→五色鯉を飼うために捕まえに来たが、きれいな環境でないと鯉は出てこない。
隠れて様子を見ている子供たち。そこに生き物の3つのチームが出てくる。
引っ越しチーム(汚い水には住むことができない生き物)
居残りチーム(水が汚くても住むことができる生き物)
お悩みチーム(引っ越すのか残るのか悩んでいる生き物)
最後に子どもたちがいることがばれてしまう。
・五色鯉はなぜ表れたのか
→子供たちが、自分たちが汚していることに気付く。それで、出てきた。掃除をしようと動き出した子供たちを見て。
・あかたは何をしたかったのか
→あかたは、五反田川を見守ていた。子供たちのことを応援していく。
・子供たちに伝えたいことは何なのか
→これからきれいにしようと気付いたことを伝えたいのか。そうだとすると、子供たちの力では、解決が難しいのではないか。水源まで話を広げてしまうと手に負えないのではないか。
・川の生き物が、子供たちを責めるのではなく、子供たちが現状の生き物たちの姿(けなげに生きている)を見て、気持ちが変わっていく方が良いのではないか。自分たちから、生き物たちのために、行動できるのは、脅されて行動するのではない。
・お地蔵様の意味は?
→あかたは、地蔵様の化身。身に付けているものを同じにしている。
・初めに出てくる五色鯉の看板は、誰が作ったものなのか。
→お地蔵様、または、昔の人なのか。
・最初の看板の謎解きのようなドキドキが、責められて終わっている。
→ぜひ、この謎解きのかんじを最後まで通したい。
→謎解きは昔話風だが、現代劇になってしまう違和感がある。昔話風にするには、川がもとに戻るかもしれないという夢にしたい。現実では、子供の頑張りだけではきれいにするのは難しい。
・川を汚す原因は、水源林、ごみ、生活用水。下水処理が行われるようになって、ずいぶんときれいになった。(まだ、清流には遠いが)
・昔は五色鯉が泳いでいた。しかし、家が建って汚くなってきた。今、改善してきたが、五色鯉はまだ、出てこない。
・護岸工事がされたころの川の様子を調べてみるとよい。
・子供たちから事前にどんな劇をしたいのかアンケートをとった。地域の自然を入れたい、川のことを入れたい、などが出された。また、3,4,5,6年生は総合の学習で、様々な自然を調べている。
・今、自然に戻そうとする動きがある。護岸工事から土に戻す。
・音楽の使い方について。自己紹介や気持ちを表現するのに使っているが。
→子供たちが苦労していない。知ることにとどまっている。ドラマ性がないので、音楽が薄い。音は感情表現に生きる。
・脚本には、細かな人物の設定を書かない方が良い。それが分かるようにせりふや動きを書くのがベスト!筋が分かれば、演出は入れない方が分かりやすい。細かく書くと子供の演技より脚本を見てしまう。また、細かいセリフは子供たちに考えさせる。いらないセリフはカットする。
・脚本は、一つの大きな問いである。書くことで問いの答えを見つけていく。
・演出(体育館)について
→①ランウエイを作る。②ひなだんとフロアー。③客席はマット。
合同研究となり、参加人数も増え、にぎやかな研究会になりました。また、脚本の基本的な考え方なども教えていただき、とても有意義な時間となりました。11月末に体育館での発表が行われるようですが、今回の様々なアイデアを活かして、ぜひ楽しい舞台を作ってほしいと思います。(文責 芦澤)
◎次回の翠会は・・・
2月16日(土)15:00~成城学園初等学校 仮校舎作品を募集しています。
(12月、1月の翠会はありません。)
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