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2019-01-14

【こまの会・こんぺいとう・劇作の会】12月合同合評会報告

【日 時】2018年12月1日(土)14:00~17:00
【場 所】エデュカス東京(全国教育文化会館)
【参加者】高橋・吉川・中山(直)・中山(れ)・柴田・森口・黄瀬・藤野・鈴木・安斎・藤崎・宗像・塚田・山本(茂)・金平(純)・千野・蒔田・保坂・小宮 
(こまの会60周年を祝う会より参加 木俣・石坂・森田・林・大垣・米田)

◯あいさつ
(こまの会:吉川さん、こんぺいとう:藤崎さん、劇作の会:山本さん) 

1.『われら くの一 六人組』(小学校高学年・中学生用)
作:安齋 正則(こんぺいとう)
<作者より> 歌舞伎の手法を取り入れ、その手法を生かした舞台や演出を工夫できればと考えた。アクション シーンも入れ、動きのある作品にした。教職を退職したこともあり、いろいろな制約にとらわれず自由に楽しんで書くことができたと思っている。

・娯楽性にウエィトがかかっている脚本だが、楽しんで書いたことが伝わってくる。
・「テーマを中心に」とか「作者が伝えたいことは何か」といった視点で脚本を考えてきたので、遊びや動きをメインにした脚本でいいのかと思う面もある。
・学校で上演される劇も、表現を楽しむという作品が増えているので、面白く拝見した。 ・いろいろな格闘技のシーンが出てきて、忍者らしくないところが面白い。
・生演奏が楽しそうである。
・演じるのにものすごい技術が必要で、中学校の演劇部などで演劇に親しんでいる生徒なら表現できるか。
・会話に出てくる言葉が難しい。時代劇として成り立たせるためには、時代考証もしたほうがよいだろう。
・「女の子はこうでなくてはならない」という価値観を表す台詞の使い方は考えたほうがよい。「(登場人物の)自分たちはやりたいことをやる」という成長物語とか、しきたりに縛られない女子像を描くことができれば、テーマにもつながる。
・習い事から逃げてくるシーンをいれると、そのしがらみとの対立が出るだろう。
・ドンデン返しのシーンがあれば、娯楽性と作品のテーマを両立できるのではないか。 

2.『せせらぎ太郎』(4年生用)
作:千野 隆之(劇作の会)
<作者より> 勤務校の4年生のために書き下ろし、学校創立40周年記念行事で上演した。周年行事のテーマが「未来へつなごう」であり、「過去と未来をつなぐような作品を作って欲しい。」という依頼から、学校のせせらぎ観察園とからめて着想した。
・周年行事であることからか、説明調のセリフは多いが、くすっと笑える部分もあり楽しい作品になっている。

・周年行事全体のプログラムの一部として上演されているのなら、まとまっていてよいと思う。単独の作品として見ると、40年前からの写真や映像なども盛り込むと、より共通のイメージがわくのではないか。
・今と昔のシーンの違い(例えば、遊んでいる子どもたちの遊びの違い)などを入れると時代の変化もわかりやすいのではないか。→遊びは、もう、40年前とそれほど大きく変わっていないのではないだろうか。
・一つのよい物語になっている。竜宮城に支店があるなど、発想が楽しい。
・劇中に出てくる「玉手箱」の扱い方…持って帰らない、いろいろなバージョンの玉手箱がある、タイムカプセル的な意味をもたせる…などの工夫で、「玉手箱は結局どうなったのだろう」という観客の疑問が解決されるといい。

3.童話劇『ピーターパン☆』(1年生から3年生用)
作:たかはし ひでかず(こまの会)
<作者より> 学芸会で「ピ-ターパン」を上演したいという1年生の先生からの依頼で書いた。原作はとても長いが、改めて読むといろいろな要素が入っている物語だとわかった。初めて劇を演ずる子どもたちに「劇って楽しいな」と感じてもらえればと、今の子どもたちに合わせて書いてみた。これまでに数回上演されていて、 途中で役を交代しながら90人ぐらいで上演されたこともある。

・ピーターパンのお話全体を味付けしながら紹介している感じがする。どこかの場面をメインにして作り、深めることもできるのではないか。
・名作を知らない子どもたちは多いので、知るチャンスになる。
・低学年が楽しめる脚本だが、劇づくりの過程でどんな遊びを入れたら、劇としてのピーターパンにつながるだろうか。 →(作者より)実際には、ワニたちのラップ(調で言うセリフ)は楽しんでもらえた。上演までにどれだけ遊びの要素が取り入れられていたかはわからないが、「遊び中心」というより、台本通りに指導する。
・上演すると先生方は思うようだ。そのため、自由に台詞を考えてもらう場も作ったが、<例えばどんなセリフか>と例を示すことが必要だった。
・繰り返しのある台詞や歌、踊りがあり、子どもたちが楽しめそうである。支援が必要な子どもたちにも取り組みやすそうだ。台詞回しがいい。
・原作にも出てくる「かげぼうし」が縫いつけられたり、真似して動いたりするシーンが面白い。
(作者より)ピーターパンを空中で飛ばしたかったが、高いところへ登ったり、ターザンロープなどを使ったりする演出はNGになりやすい。
・練習中に、ピーターパンごっこで飛んだり跳ねたりを体験してみることができるのではないか。それが遊びにつながりそうである。 

 平成21年(2009年)より始まった三会合同合評会は第十回目を迎えました。それぞれの会で受け継いで きた先輩方の理念や情熱は、今も、脚本研究や創作活動を続けているみなさんや私たちへとつながっていると感じます。今年は合評会後に、こまの会・60周年を祝う祝賀会も催されました。60年間のあゆみの紹介、思い出を語る、アトラクション…お祝いの歌や朗読など、様々なプログラムが次々に進められ、合評会と合わせて楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

【文責:小宮】

次年度の合同合評会は、2019年12月7日(土)に開催予定です。劇作の会担当となりますので、是非ご参加ください。

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